85 / 226
第二章 悪夢の果てに
予定は未定
しおりを挟む
インフェルノを撃ち放った諒太はワイバーンを操り下降していく。
両軍が向かい合うど真ん中。インフェルノの炎が燻る荒野へと諒太は降り立っていた。
「俺はリョウ。神により選ばれ、ルイナー討伐を任されし勇者だ! 世界の終焉が直ぐそこまで来ているというのに、どうしてお前たちは争う!?」
剣を掲げながら、諒太は全員に問う。なぜに戦うのか。何のために争うのかと。
「リョ、リョウか!?」
背後からフレアの声が聞こえた。
どうやら奇面のせいで諒太が誰であるのか彼女には分からなかったらしい。
「フレアさん、俺は戦争を止めます。構わないですよね?」
まずはアクラスフィア王国軍に。元より彼らはそれを望んでいる。だからこそフレアは頷きを返してくれた。戦局に絶望していた彼女は素直に彼の話を聞き入れている。
『リョウ様、その格好は何なのです!? ドワーフの術具ではありませんか!?』
シャーマンに呪術をかけられるより、エルフたちの反感を買うほうがマシである。始めからエルフとやり合う予定なのだ。優位にあるスバウメシア軍をねじ伏せるためには魔法耐性と呪術耐性に優れた装備が外せない。
「スバウメシア聖王国軍はどうだ? 戦争などやめにしないか?」
ロークアットに返事をすることなく、諒太は要求を突きつける。聡明な彼女であれば諒太の意図を汲んでくれるはずと。
しばらくして大将であるロークアットの騎馬が最前線に出てきた。やはり彼女は察しが良い。諒太の期待通りである。
「リョウと言いましたね? 貴方は本当に勇者ですか? わたくしには信じられません。過去も現在も勇者はナツ様一人だけ。貴方に彼女のような圧倒的力があるようには思えません」
満点の返答があった。諒太の力を誇示する場面を彼女は作り上げている。これより諒太はエルフ軍の総攻撃に遭うだろう。だが、諒太はそれを凌ぐだけ。全てを耐え忍び、生き残らねばならない。
ざっと見たところ兵のレベルは70程度だ。プレイヤーの流れを汲むロークアットとは異なり、NPCの制限を受け継いでいるのかもしれない。
「ならばかかってこい。証明してやろう。矢であろうが魔法であろうが構わないぞ? 戦争を続けたくば、俺を倒してからにしろ!」
「威勢のいい殿方は嫌いじゃありませんが、せめて立場は弁えて欲しいものです。我々は売られた喧嘩を買っただけであり、咎められる筋合いはございません。貴方一人で我が軍勢の相手ができるとは思えませんけれど、お相手差し上げます。覚悟してください……」
考えていたよりも良い感じのシナリオとなった。ロークアットの発言によりエルフ軍の攻撃対象は諒太に切り替わったはず。
「さあ兵よ、あの者を討ち取りなさい!」
ロークアットの掛け声と共に矢と魔法が乱れ飛ぶ。グルリと取り囲むようなスバウメシア兵は恐らく一万人程度。手加減するなと話していたけれど、全軍から総攻撃に遭うとは想定していない。
「マジか!?」
今は王者の盾を信頼するしかない。もし仮に全ての攻撃にゼロ以上のダメージが乗ってしまえば、諒太は1ターンの内に一万以上のダメージを受けることになる。
「クソッ、金剛の盾!」
即座にスキルを発動する。絶対に避けきれないのだから、諒太は守りを固めるだけ。こんなところで死ぬわけにはならないのだと。
視界一杯に拡がる魔法に加え、間隙を縫うように乱れ飛ぶ弓矢。盾だけで防げる攻撃ではない。従って諒太は全身にその攻撃を受けてしまう。
しかし、まだ意識はあった。視界に拡がる粉塵に攻撃を耐えきったのだと分かる。透かさずポーションを補給するけれど、別に疲労感はない。きっと諒太は殆どの攻撃を無効化していたはずだ。ダメージは衝撃ほどもなかったのだと感じる。
一陣の風が通り抜け、徐々に視界が回復していく。諒太の視界が戻ったならば、諒太を見つめる視線もまた同じように回復していることだろう。
刹那にスバウメシア兵のどよめきが聞こえた。一斉攻撃を受けてもなお、大地に立つ諒太が信じられないようだ。しかし、それこそが諒太の望んだ展開であり、兵を黙らせる唯一の手段だった。
『リョウ様、大丈夫でしょうか? まさか全員が攻撃を放つとは……』
『ああ、君の指示じゃなかったのか。死ぬかと思ったぞ?』
『申し訳ございません。兵たちはナツ様を尊敬しておりますから、勇者を名乗られたリョウ様が許せなかったのかもしれませんね……』
なるほどと諒太。夏美のせいで酷い目に遭ったことは理解した。とはいえ好都合でもある。人族である夏美が尊敬されていること。恐らくエルフは人種的な好き嫌いによって侵攻しているのではない。ロークアットが語ったように、売られた喧嘩を買っただけなのだろう。
「お前たち、まだだ戦うのか? 俺はお前たちが束になろうと敵う相手じゃない。望むのなら攻撃も見せてやろうか?」
言って諒太は剣を抜く。威嚇により彼らの戦意が喪失しておれば、予定通りに進むはず。誰も言葉を発しないのであれば、ロークアットが次なる段階へと誘導してくれることだろう。
予定通りに誰もが口を噤んだまま。長い沈黙は明確にしていた。魔法も矢も効かぬ諒太を全員が畏怖しているのだと。
ここでロークアットが馬を下り一歩前へと進む。
「リョウ、いいでしょう。貴方様の力は理解しました。ここからは兵に代わって、わたくしがお相手いたします!」
打ち合わせ通りにロークアットが一騎打ちの流れに持ち込んでくれた。これより諒太とロークアットの戦いが始まる。また諒太はその戦いを圧倒しなければならない。
「待ってください! ロークアット殿下!」
ところが、シナリオ通りに運ばない。どうしてか横槍を入れる者が現れてしまう。
「ソレル、貴方まさか戦うつもりですか?」
「もちろんです。殿下の手を煩わせる必要はございません。勇者を騙る不届き者は私が成敗致しますので……」
諒太たちの計画を台無しにした男はソレルというらしい。エルフにしては珍しく長剣を携えている。
【ソレル・ネオニート】
【スバウメシア聖王国聖王騎士団長・Lv78】
【ATK】74
【VIT】72
【DEF】70
【INT】38
【AGI】42
どうやらソレルはプレイヤーの血筋らしい。かなりステータスに恵まれている。しかし、エルフ要素よりもプレイヤー要素を引き継いでいる感じだ。彼は根っからの戦士系である。
「リョウと言ったな! 私はソレル・ネオニート。我が父はナツ様に仕えていた。ナツ様は誰よりも強く偉大な人であったと聞いている。突然、現れた貴様が勇者だなんて絶対に認められん! 勇者様はナツ様をおいて他に存在しないのだ!」
ネオニートというプレイヤーは聞いたことがない。恐らくは夏美がスバウメシア聖王国へ移籍してからのフレンドなのだろう。
「ソレル、俺は別に勇者であることを認めて欲しいわけじゃない。戦争を終わらせたいだけだ……」
「それでもお前は勇者を騙った! 勇者の称号はナツ様だけのものであるというのに!」
割と面倒臭い性格のようだ。どこかの頑固な騎士団長様と同じ雰囲気がする。
黙らせる方法は多くない。邪魔くさくはあったけれど、確実なのはソレルと戦い、実力差を見せつけることだろう。
「ソレル、ならば剣を抜け。俺は魔法剣士だが剣だけでもお前より強い。俺に挑むなんて身の程知らずであることを思い知らせてやろう……」
威圧的になってしまうのは勇者ロープレの賜物である。このとき諒太は自身の立場に少しばかり酔っていたのかもしれない。
「望むところ! 殿下のお手を煩わせる必要などないのだ! 私がお前を倒し、アクラスフィア王国を滅ぼすのみ!」
本気で面倒だが、大将であるロークアットだけでなく聖王騎士団長までもを叩きのめしたのなら、誰もが諒太の実力を認めないわけにはならないだろう。
嘆息しつつも諒太は剣を構える。ソレルが納得するまで相手をしようと考えていた……。
両軍が向かい合うど真ん中。インフェルノの炎が燻る荒野へと諒太は降り立っていた。
「俺はリョウ。神により選ばれ、ルイナー討伐を任されし勇者だ! 世界の終焉が直ぐそこまで来ているというのに、どうしてお前たちは争う!?」
剣を掲げながら、諒太は全員に問う。なぜに戦うのか。何のために争うのかと。
「リョ、リョウか!?」
背後からフレアの声が聞こえた。
どうやら奇面のせいで諒太が誰であるのか彼女には分からなかったらしい。
「フレアさん、俺は戦争を止めます。構わないですよね?」
まずはアクラスフィア王国軍に。元より彼らはそれを望んでいる。だからこそフレアは頷きを返してくれた。戦局に絶望していた彼女は素直に彼の話を聞き入れている。
『リョウ様、その格好は何なのです!? ドワーフの術具ではありませんか!?』
シャーマンに呪術をかけられるより、エルフたちの反感を買うほうがマシである。始めからエルフとやり合う予定なのだ。優位にあるスバウメシア軍をねじ伏せるためには魔法耐性と呪術耐性に優れた装備が外せない。
「スバウメシア聖王国軍はどうだ? 戦争などやめにしないか?」
ロークアットに返事をすることなく、諒太は要求を突きつける。聡明な彼女であれば諒太の意図を汲んでくれるはずと。
しばらくして大将であるロークアットの騎馬が最前線に出てきた。やはり彼女は察しが良い。諒太の期待通りである。
「リョウと言いましたね? 貴方は本当に勇者ですか? わたくしには信じられません。過去も現在も勇者はナツ様一人だけ。貴方に彼女のような圧倒的力があるようには思えません」
満点の返答があった。諒太の力を誇示する場面を彼女は作り上げている。これより諒太はエルフ軍の総攻撃に遭うだろう。だが、諒太はそれを凌ぐだけ。全てを耐え忍び、生き残らねばならない。
ざっと見たところ兵のレベルは70程度だ。プレイヤーの流れを汲むロークアットとは異なり、NPCの制限を受け継いでいるのかもしれない。
「ならばかかってこい。証明してやろう。矢であろうが魔法であろうが構わないぞ? 戦争を続けたくば、俺を倒してからにしろ!」
「威勢のいい殿方は嫌いじゃありませんが、せめて立場は弁えて欲しいものです。我々は売られた喧嘩を買っただけであり、咎められる筋合いはございません。貴方一人で我が軍勢の相手ができるとは思えませんけれど、お相手差し上げます。覚悟してください……」
考えていたよりも良い感じのシナリオとなった。ロークアットの発言によりエルフ軍の攻撃対象は諒太に切り替わったはず。
「さあ兵よ、あの者を討ち取りなさい!」
ロークアットの掛け声と共に矢と魔法が乱れ飛ぶ。グルリと取り囲むようなスバウメシア兵は恐らく一万人程度。手加減するなと話していたけれど、全軍から総攻撃に遭うとは想定していない。
「マジか!?」
今は王者の盾を信頼するしかない。もし仮に全ての攻撃にゼロ以上のダメージが乗ってしまえば、諒太は1ターンの内に一万以上のダメージを受けることになる。
「クソッ、金剛の盾!」
即座にスキルを発動する。絶対に避けきれないのだから、諒太は守りを固めるだけ。こんなところで死ぬわけにはならないのだと。
視界一杯に拡がる魔法に加え、間隙を縫うように乱れ飛ぶ弓矢。盾だけで防げる攻撃ではない。従って諒太は全身にその攻撃を受けてしまう。
しかし、まだ意識はあった。視界に拡がる粉塵に攻撃を耐えきったのだと分かる。透かさずポーションを補給するけれど、別に疲労感はない。きっと諒太は殆どの攻撃を無効化していたはずだ。ダメージは衝撃ほどもなかったのだと感じる。
一陣の風が通り抜け、徐々に視界が回復していく。諒太の視界が戻ったならば、諒太を見つめる視線もまた同じように回復していることだろう。
刹那にスバウメシア兵のどよめきが聞こえた。一斉攻撃を受けてもなお、大地に立つ諒太が信じられないようだ。しかし、それこそが諒太の望んだ展開であり、兵を黙らせる唯一の手段だった。
『リョウ様、大丈夫でしょうか? まさか全員が攻撃を放つとは……』
『ああ、君の指示じゃなかったのか。死ぬかと思ったぞ?』
『申し訳ございません。兵たちはナツ様を尊敬しておりますから、勇者を名乗られたリョウ様が許せなかったのかもしれませんね……』
なるほどと諒太。夏美のせいで酷い目に遭ったことは理解した。とはいえ好都合でもある。人族である夏美が尊敬されていること。恐らくエルフは人種的な好き嫌いによって侵攻しているのではない。ロークアットが語ったように、売られた喧嘩を買っただけなのだろう。
「お前たち、まだだ戦うのか? 俺はお前たちが束になろうと敵う相手じゃない。望むのなら攻撃も見せてやろうか?」
言って諒太は剣を抜く。威嚇により彼らの戦意が喪失しておれば、予定通りに進むはず。誰も言葉を発しないのであれば、ロークアットが次なる段階へと誘導してくれることだろう。
予定通りに誰もが口を噤んだまま。長い沈黙は明確にしていた。魔法も矢も効かぬ諒太を全員が畏怖しているのだと。
ここでロークアットが馬を下り一歩前へと進む。
「リョウ、いいでしょう。貴方様の力は理解しました。ここからは兵に代わって、わたくしがお相手いたします!」
打ち合わせ通りにロークアットが一騎打ちの流れに持ち込んでくれた。これより諒太とロークアットの戦いが始まる。また諒太はその戦いを圧倒しなければならない。
「待ってください! ロークアット殿下!」
ところが、シナリオ通りに運ばない。どうしてか横槍を入れる者が現れてしまう。
「ソレル、貴方まさか戦うつもりですか?」
「もちろんです。殿下の手を煩わせる必要はございません。勇者を騙る不届き者は私が成敗致しますので……」
諒太たちの計画を台無しにした男はソレルというらしい。エルフにしては珍しく長剣を携えている。
【ソレル・ネオニート】
【スバウメシア聖王国聖王騎士団長・Lv78】
【ATK】74
【VIT】72
【DEF】70
【INT】38
【AGI】42
どうやらソレルはプレイヤーの血筋らしい。かなりステータスに恵まれている。しかし、エルフ要素よりもプレイヤー要素を引き継いでいる感じだ。彼は根っからの戦士系である。
「リョウと言ったな! 私はソレル・ネオニート。我が父はナツ様に仕えていた。ナツ様は誰よりも強く偉大な人であったと聞いている。突然、現れた貴様が勇者だなんて絶対に認められん! 勇者様はナツ様をおいて他に存在しないのだ!」
ネオニートというプレイヤーは聞いたことがない。恐らくは夏美がスバウメシア聖王国へ移籍してからのフレンドなのだろう。
「ソレル、俺は別に勇者であることを認めて欲しいわけじゃない。戦争を終わらせたいだけだ……」
「それでもお前は勇者を騙った! 勇者の称号はナツ様だけのものであるというのに!」
割と面倒臭い性格のようだ。どこかの頑固な騎士団長様と同じ雰囲気がする。
黙らせる方法は多くない。邪魔くさくはあったけれど、確実なのはソレルと戦い、実力差を見せつけることだろう。
「ソレル、ならば剣を抜け。俺は魔法剣士だが剣だけでもお前より強い。俺に挑むなんて身の程知らずであることを思い知らせてやろう……」
威圧的になってしまうのは勇者ロープレの賜物である。このとき諒太は自身の立場に少しばかり酔っていたのかもしれない。
「望むところ! 殿下のお手を煩わせる必要などないのだ! 私がお前を倒し、アクラスフィア王国を滅ぼすのみ!」
本気で面倒だが、大将であるロークアットだけでなく聖王騎士団長までもを叩きのめしたのなら、誰もが諒太の実力を認めないわけにはならないだろう。
嘆息しつつも諒太は剣を構える。ソレルが納得するまで相手をしようと考えていた……。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!


家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる