47 / 226
第二章 悪夢の果てに
過去と未来
しおりを挟む
夏美が部屋を出て行くのを確認し、諒太はようやく話を切り出す。
「実はお伺いしたいことがあるのです。過去に勇者ナツがスバウメシア聖王国を拠点として戦っていた事実はありますか?」
突拍子もない質問にセシリィ女王は眉を顰める。
どうやら話の真意を掴みかねているようだ。かといって諒太は聞いておかねばならない。実際の歴史がどういった感じであったのかを。
「それはない。ナツ様はずっとアクラスフィア王国の所属だ。もしかして彼女はスバウメシア聖王国に移籍してくれるつもりなのか?」
セシリィ女王は諒太の質問を深読みし、そのように返した。
抱える問題はまさにそれなのだ。夏美の移籍先を諒太は考えている。
心に引っかかるのは今朝方見た夢。どうしてか夢の夏美はアルカナをやめてしまおうかと考えていた。βテストから一年近くも続けているゲームを途中で投げ出すだなんて夏美に限ってあり得ない。あるとするれば、それだけ彼女が思い悩んでいるということだ。
全てが憶測であるけれど、夢が現実になるとしたら原因は阿藤に違いない。ゲーム内だけでなく、現実でも告白したことがゲームを続けられなくなった理由であろう。
できれば夏美にはゲームを楽しんでもらいたい。だからこそ移籍先を探している。たとえ世界が改変されるとしても、諒太は夏美が楽しめる環境を探さねばならなかった。
なぜなら勇者ナツによってルイナーは封印されたという歴史が残っている。封印よりも前に夏美がプレイをやめるだなんて、それこそセイクリッド史は根底からひっくり返ってしまうはずだ。
「まあそうなるかもしれません。ただ少しだけ確認させてください……」
歴史への影響を考慮すれば聞いておくべきだ。酷い未来が予想されるのであれば移籍は容認できない。セシリィ女王の返答によって諒太は決断しようと思う。
「三百年前のこと……。もし仮に勇者ナツがスバウメシア聖王国に移籍したならば、女王陛下は侵略戦争を始めたでしょうか?」
答えがイエスならば許可できない。だが、否定されたのであれば有力な移籍先となるだろう。その場合は夏美にスバウメシア聖王国への移籍を勧めることになる。
少し考えるようなセシリィ女王。質問内容に疑問を感じながらも、彼女は返答を終えた。
「一般的に強者を手札とできたのなら、当然のこと欲が出るだろうな……」
残念ながら諒太が期待した返答ではなかった。諒太が聞きたいのは一般論じゃない。
「貴方の意見を聞いているのです。三百年前に最強の手札があったとして、貴方はガナンデル皇国に攻め入ったでしょうか?」
どうしても本心を聞き出したい。彼女がどう考えるのか。勇者を手に入れたスバウメシア聖王国がどう動いていくのかを。
「リョウ、たらればの話は興味がないのだが、お前はそれを聞きたいのか?」
「俺は貴方の真意が知りたい。決して嘘を言って欲しくない。貴方ならどうしたのかを教えてください……」
セシリィ女王は目を瞑った。この三百年を振り返っているのか、或いは適切な回答を考えているのか。しばらく目を閉じたまま彼女はピクリとも動かない。
「リョウ、私は千年を生きている。過去には幾度となく戦争を経験した。攻め入られることもあれば進攻したこともある。だから私は約束できない。スバウメシア聖王国のためだけに判断してきたのだ。その結果は立場的正義でしかなく、ドワーフや人族にとっては害悪でしかなかっただろうな……」
とても誠実な回答だと思った。正直に否定されるものとばかり考えていたのだ。絶対に攻め入らないと。神に誓うだとか大袈裟な話を……。
「じゃあ質問を変えます。この三百年に亘って人族は攻め込んできたでしょうか?」
「いや、一度もない。ルイナーが現れてから、エルフと人族は不戦協定を結んでいる。一応は三国間の全てで同じような協定があるのだが、ドワーフ共は隙あらば我らの領土を狙ってくる……」
スバウメシアとアクラスフィアが友好関係にあるのは間違いない。またガナンデルに関しても諒太の認識通りである。
「といういことはスバウメシア聖王国的に他国へ攻め込んだのは三百年以上も遡るということでしょうか?」
「まあそうなる。だが、それは結果論だ。戦争なんてものは社会情勢だけでなく、些細な事象であろうと火種となって起こり得るもの。過去と未来が同じであるとは言い切れない」
諒太はようやく理解していた。彼女たちは国の未来を背負っている。全ての国に事情があり、戦争は起きたのだと。
「どうも俺は少し考えが甘かったようです。真摯に答えて頂きありがとうございました。お陰様で考えが纏まったように思います」
「嘘偽りない話だ。その上でナツ様がスバウメシアを選んでくれたら嬉しい。しかし、長くアクラスフィアに貢献された方だ。無理強いはしない」
諒太はセシリィ女王と夏美を信じることにした。スバウメシアへの移籍を夏美に勧めようと思う。あとの判断は夏美に一任するとして……。
夏美であれば無益な戦いには参加しないだろうと思うけれど、彼女には世界の半分を手に入れようとした前科がある。成長した今であればと諒太は期待するしかない。またセシリィ女王に関しても同様だ。力を得た彼女が妙な野心を持たぬようにと望むしかできなかった。
『リョウ様、大変です! お連れの方が城下に向かわれてしまいました!』
セシリィ女王に感謝の意を伝えようというところで、ロークアットから念話が届いた。
情けないことに非常に残念な幼馴染みに関する話である。夏美は少しばかりも我慢できずに一人で城下へと行ってしまったらしい。
「セシリィ女王、悪いのですが会談はここまでです。どうやらナツが一人で城下へ行ってしまったようなのです。俺は彼女を探しに行きます……」
「いや結構。相変わらず破天荒なお人のようだ。彼女の性格は私も理解しているので気にしなくてもいい。何か問題を起こす前に彼女と合流してくれ……」
夏美は本当に信頼されていない。割と敬意を払っているようなセシリィ女王でさえも、夏美がやらかすと考えているようだ。
すみませんと謝罪をしてから諒太は部屋を飛び出した。ロークアットには問題ないと話をし、諒太は聖都エクシアーノへと走って行く……。
「実はお伺いしたいことがあるのです。過去に勇者ナツがスバウメシア聖王国を拠点として戦っていた事実はありますか?」
突拍子もない質問にセシリィ女王は眉を顰める。
どうやら話の真意を掴みかねているようだ。かといって諒太は聞いておかねばならない。実際の歴史がどういった感じであったのかを。
「それはない。ナツ様はずっとアクラスフィア王国の所属だ。もしかして彼女はスバウメシア聖王国に移籍してくれるつもりなのか?」
セシリィ女王は諒太の質問を深読みし、そのように返した。
抱える問題はまさにそれなのだ。夏美の移籍先を諒太は考えている。
心に引っかかるのは今朝方見た夢。どうしてか夢の夏美はアルカナをやめてしまおうかと考えていた。βテストから一年近くも続けているゲームを途中で投げ出すだなんて夏美に限ってあり得ない。あるとするれば、それだけ彼女が思い悩んでいるということだ。
全てが憶測であるけれど、夢が現実になるとしたら原因は阿藤に違いない。ゲーム内だけでなく、現実でも告白したことがゲームを続けられなくなった理由であろう。
できれば夏美にはゲームを楽しんでもらいたい。だからこそ移籍先を探している。たとえ世界が改変されるとしても、諒太は夏美が楽しめる環境を探さねばならなかった。
なぜなら勇者ナツによってルイナーは封印されたという歴史が残っている。封印よりも前に夏美がプレイをやめるだなんて、それこそセイクリッド史は根底からひっくり返ってしまうはずだ。
「まあそうなるかもしれません。ただ少しだけ確認させてください……」
歴史への影響を考慮すれば聞いておくべきだ。酷い未来が予想されるのであれば移籍は容認できない。セシリィ女王の返答によって諒太は決断しようと思う。
「三百年前のこと……。もし仮に勇者ナツがスバウメシア聖王国に移籍したならば、女王陛下は侵略戦争を始めたでしょうか?」
答えがイエスならば許可できない。だが、否定されたのであれば有力な移籍先となるだろう。その場合は夏美にスバウメシア聖王国への移籍を勧めることになる。
少し考えるようなセシリィ女王。質問内容に疑問を感じながらも、彼女は返答を終えた。
「一般的に強者を手札とできたのなら、当然のこと欲が出るだろうな……」
残念ながら諒太が期待した返答ではなかった。諒太が聞きたいのは一般論じゃない。
「貴方の意見を聞いているのです。三百年前に最強の手札があったとして、貴方はガナンデル皇国に攻め入ったでしょうか?」
どうしても本心を聞き出したい。彼女がどう考えるのか。勇者を手に入れたスバウメシア聖王国がどう動いていくのかを。
「リョウ、たらればの話は興味がないのだが、お前はそれを聞きたいのか?」
「俺は貴方の真意が知りたい。決して嘘を言って欲しくない。貴方ならどうしたのかを教えてください……」
セシリィ女王は目を瞑った。この三百年を振り返っているのか、或いは適切な回答を考えているのか。しばらく目を閉じたまま彼女はピクリとも動かない。
「リョウ、私は千年を生きている。過去には幾度となく戦争を経験した。攻め入られることもあれば進攻したこともある。だから私は約束できない。スバウメシア聖王国のためだけに判断してきたのだ。その結果は立場的正義でしかなく、ドワーフや人族にとっては害悪でしかなかっただろうな……」
とても誠実な回答だと思った。正直に否定されるものとばかり考えていたのだ。絶対に攻め入らないと。神に誓うだとか大袈裟な話を……。
「じゃあ質問を変えます。この三百年に亘って人族は攻め込んできたでしょうか?」
「いや、一度もない。ルイナーが現れてから、エルフと人族は不戦協定を結んでいる。一応は三国間の全てで同じような協定があるのだが、ドワーフ共は隙あらば我らの領土を狙ってくる……」
スバウメシアとアクラスフィアが友好関係にあるのは間違いない。またガナンデルに関しても諒太の認識通りである。
「といういことはスバウメシア聖王国的に他国へ攻め込んだのは三百年以上も遡るということでしょうか?」
「まあそうなる。だが、それは結果論だ。戦争なんてものは社会情勢だけでなく、些細な事象であろうと火種となって起こり得るもの。過去と未来が同じであるとは言い切れない」
諒太はようやく理解していた。彼女たちは国の未来を背負っている。全ての国に事情があり、戦争は起きたのだと。
「どうも俺は少し考えが甘かったようです。真摯に答えて頂きありがとうございました。お陰様で考えが纏まったように思います」
「嘘偽りない話だ。その上でナツ様がスバウメシアを選んでくれたら嬉しい。しかし、長くアクラスフィアに貢献された方だ。無理強いはしない」
諒太はセシリィ女王と夏美を信じることにした。スバウメシアへの移籍を夏美に勧めようと思う。あとの判断は夏美に一任するとして……。
夏美であれば無益な戦いには参加しないだろうと思うけれど、彼女には世界の半分を手に入れようとした前科がある。成長した今であればと諒太は期待するしかない。またセシリィ女王に関しても同様だ。力を得た彼女が妙な野心を持たぬようにと望むしかできなかった。
『リョウ様、大変です! お連れの方が城下に向かわれてしまいました!』
セシリィ女王に感謝の意を伝えようというところで、ロークアットから念話が届いた。
情けないことに非常に残念な幼馴染みに関する話である。夏美は少しばかりも我慢できずに一人で城下へと行ってしまったらしい。
「セシリィ女王、悪いのですが会談はここまでです。どうやらナツが一人で城下へ行ってしまったようなのです。俺は彼女を探しに行きます……」
「いや結構。相変わらず破天荒なお人のようだ。彼女の性格は私も理解しているので気にしなくてもいい。何か問題を起こす前に彼女と合流してくれ……」
夏美は本当に信頼されていない。割と敬意を払っているようなセシリィ女王でさえも、夏美がやらかすと考えているようだ。
すみませんと謝罪をしてから諒太は部屋を飛び出した。ロークアットには問題ないと話をし、諒太は聖都エクシアーノへと走って行く……。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

ステータス999でカンスト最強転移したけどHP10と最低ダメージ保障1の世界でスローライフが送れません!
矢立まほろ
ファンタジー
大学を卒業してサラリーマンとして働いていた田口エイタ。
彼は来る日も来る日も仕事仕事仕事と、社蓄人生真っ只中の自分に辟易していた。
そんな時、不慮の事故に巻き込まれてしまう。
目を覚ますとそこはまったく知らない異世界だった。
転生と同時に手に入れた最強のステータス。雑魚敵を圧倒的力で葬りさるその強力さに感動し、近頃流行の『異世界でスローライフ生活』を送れるものと思っていたエイタ。
しかし、そこには大きな罠が隠されていた。
ステータスは最強だが、HP上限はまさかのたった10。
それなのに、どんな攻撃を受けてもダメージの最低保証は1。
どれだけ最強でも、たった十回殴られただけで死ぬ謎のハードモードな世界であることが発覚する。おまけに、自分の命を狙ってくる少女まで現れて――。
それでも最強ステータスを活かして念願のスローライフ生活を送りたいエイタ。
果たして彼は、右も左もわからない異世界で、夢をかなえることができるのか。
可能な限りシリアスを排除した超コメディ異世界転移生活、はじまります。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる