幼馴染み(♀)がプレイするMMORPGはどうしてか異世界に影響を与えている

坂森大我

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第一章 導かれし者

激戦のあと……

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 ルイナーを追い払った諒太はワイバーンをゆっくりと降ろす。諒太に続いて飛び降りたのは騎士団長のフレアであった。

「おい、リョウ。この結果には感謝するが、私への暴言は許さんぞ?」
 一件落着かと思いきや、背後からドスの利いた声がする。そういえば後ろにはフレアも乗っていたのだ。どうやら諒太の危機はまだ去っていないらしい。これより彼は弁明を始めるしかないみたいだ。

「すみません。何しろ邪魔だったもので……」
「邪魔とか言うな。特に兵の前では……。まあ私も自分の力量は心得ているし、悪かったとも思う。だが、どうしても私が戦うしかなかった。勇者である君が失われてはならない。最後まで君を生かす責務が私にはあったのだ……」
 意外にもフレアは文句を並べなかった。逆に謝罪にも似た話を聞くとは予想外である。

「ところで、この嬢ちゃんは誰だ? また君は見知らぬ女性を口説いたんじゃないだろうな?」
「いえいえ! ただの知り合いです! 腕が立つから連れてきただけですよ!」
 夏美の話題は伏せておかねばならない。ただでさえセイクリッド世界史は改変されているのだ。三百年前の勇者が現れたとなれば、世界は今よりも複雑な改変を受けてしまうだろう。

「ふむ、確かに度胸も腕もあるようだ。嬢ちゃん、名前は?」
「ナツミです! どうぞよろしく!」
 ニコリとする夏美にフレアが頷く。しかし、完全に信じた様子でもなかった。

「君も勇者ナツの鎧を身に纏っているのか? しかもそれは伝説にあるような……」
 古代エルフが錬成し作られたという白銀に輝く鎧は勇者ナツを彷彿とさせる。これでは流石に誤魔化しようもないだろう。

「いや、えっとコスプレ! これは勇者ナツのように強くなりたいと自分で書いたの!」
 夏美が発言するたびに冷や汗が出る。コスプレなる単語が通じているのか分からなかったけれど、フレアは追加的な説明にまたも頷きを返していた。

「そうか……。ナツミ、ありがとう。助かったよ」
「いえいえ! あたしは天下無双の美少女天使ですから!」
「そ、それでフレアさん、俺は今日、不死王の霊薬を手に入れたのです。早くアーシェに飲ませたかったのですけど、このような事態になってしまいましたので……」
 諒太は慌てて話題を変える。夏美に会話させるのは肝が冷えて仕方がない。ならばと諒太はフレアが興味を引く話題に転換していく。

「本当か? 君はリッチを討伐したというのか!?」
 やはり反応は想像通りだ。唯一の肉親であるアーシェに関することであれば、彼女が食いつかぬはずはない。

「ええまあ。ちょうどロークアット殿下から連絡がありましたので、ワイバーンを貸してくれと話をしたのです」
 ロークアットの話題になり、フレアの眉間にしわが増える。フレアはロークアットと諒太が親密になるのを快く感じていないのだ。
 諒太は異界人。それこそが理由であり、ロークアットに限らずアーシェとの仲だって彼女は認めようとしない。

「君というやつは……。まあいい。君の転移魔法で本部に戻ろう」
 リバレーションは夏美も使えたけれど、ここは諒太が唱えねばならない。回復ポーションにてMPを補給し、諒太は指示通りにリバレーションを詠唱する。

「時空の精霊よ、我に応えよ。無限に拡がる大地。遙かなる稜線の頂、絶海に浮かぶ孤島。我望む場所へと導かん……」
 時間は深夜の二時になっていた。今日は本当に大きな戦いが続いたと改めて思う。けれど、成果は十分である。全てが徒労ではなかったのだ。

 アクラスフィア王国へと帰還した諒太たちは、治癒士を連れてアーシェの病室へと入る。
 深夜ということもあり部屋は真っ暗だ。諒太が進呈した巨大な魔石が少しばかり光を発していただけである。

「フレアさん、不死王の霊薬は一つしかありませんので、慎重に飲ませてください……」
 諒太の指示に頷き、フレアが静かにアーシェを起こす。慎重に少しずつ霊薬を飲ませていく。半分ほどアーシェが口にした頃、なぜか彼女の身体から蒸気のような煙が吹き出していた。

「フレアさん、これはどういうことです!?」
「慌てるな。これは恐らく薬の効果だ……」
 このあと諒太たちは目撃する。不死王の霊薬が起こす奇跡的な効果を。

 アーシェの身体から煙が抜け出たあと腹部の傷口が綺麗になくなっていた。縫い合わせた痕すら見つけられない。これには更なる効果を期待してしまうというものだ。

「早く全部飲ませてください! 回復してますよ!?」
「分かっている。慌てて流し込んで咽せてしまっては無駄になるだろう?」
 効果には不安を感じていたものの、もう確信に変わっていた。不死王の霊薬であれば、アーシェは健康な身体を取り戻せるはずと。

 不死王の霊薬を飲み干してから三十分が経過し、治療士による患部の状態チェック。結果は問題なしとのことで、いよいよ保存術式の解除となる。
 緊張の一瞬だ。諒太はアーシェの無事を信じていたけれど、実際に彼女が目覚めるまでは不安で一杯だった。

「ぁ……んぅ…………」

 数日ぶりにアーシェの声を聞く。これには本当に安堵していた。徐に目を開く彼女は以前と変わらぬ愛らしい表情を見せてくれたのだ。

「お姉ちゃん……?」
「アーシェ! 私だ! アーシェ!!」
 ここで諒太は静かに部屋を出て行く。アーシェの無事さえ確認できればそれでいい。元より諒太は歓迎されていないのだから。

「待て、リョウ!」
 ところが、フレアは諒太を呼び止めた。彼女にとって諒太はもう無用であったはず。なのにどうしてか彼を呼び止めている。

「命の恩人に感謝くらいはさせてやれ――――」

 遠回し且つ捻くれた台詞だ。まるでフレア自身が感謝していないかのように話す。意固地になっているのか、若しくは照れ隠しか。フレアは目覚めたばかりのアーシェに謝辞を押し付けていた。

「あ、あの……」
 アーシェはまだ自分が助かったという事実しか分かっていない。死の淵を彷徨っていたことは理解しているだろうが、不死王の霊薬による効果も、諒太がリッチを討伐したことも彼女は知らないのだ。よってアーシェから感謝の言葉を期待するなんて無駄なことである。

「アーシェ、君が無事で良かった。もう一人で街を出るのはやめてくれ。フレアさんを心配させちゃいけない。たった一人の肉親を失うのは君だって辛いだろ?」
 恐らくはこれでいいはずだ。今以上に彼女の好感度を上げてはいけない。従って諒太はアーシェの行動に対する意見を口にしただけである。

 なぜか溜め息を吐くのはフレアだ。諒太は彼女が望むままに対応したつもり。けれど、彼女は諒太の話がお気に召さない感じである。

「アーシェ、お前はリョウがいなければ死んでいた。治療方法がなかったお前の怪我を治すため、リョウは不死王と戦ったのだ。奇跡とも呼べる薬を手に入れるために……」
 意外にもフレアの口から真実が告げられてしまう。秘密にしようとしていたのに、彼女は自ら全てを伝えた。

「リョウ君が……? わたしは死ぬところだったの?」
「少なくとも私は諦めていた。お前は酷く臓器を損傷していたのだ。治癒士では手の施しようがない状態だった」
 再びアーシェと目が合う。頬を染める彼女に諒太は気まずさを感じている。

「リョウ君、ありがとう。ご迷惑をおかけしました。お姉ちゃんと貴方が二人で出かけたのが悲しくて、追いかけてしまったの……」
 感謝というより謝罪である。アーシェは馬車に乗った理由を語っていた。
 対する諒太は意味もなく笑みを浮かべる。謝罪など必要ないといった風に。

「ギルドのアイドルがいなくなってはつまらないだろ? 俺はもっと君をからかいたかっただけだよ……」
 アーシェが思い悩まないように。精一杯の冗談で話を締めた。全ては諒太の責任であったし、助けたかったから行動しただけだ。そんな彼に感謝や謝罪は必要ない。

「それじゃあ、もう俺は行くよ。流石に眠たい……」
 実際には眠気なんて吹っ飛んでいたのだが、話を切るには最適な理由だった。諒太はアーシェに手を振ってから病室をあとにしていく。

 諒太と夏美は揃って騎士団の詰め所をでた。
 真上に輝く月を眺める。諒太は今日の出来事に一定の自信を得ていた。勇者として戦うこと。大切な人を救えたこと。ルイナーという最終ボスにだって立ち向かえるのだと。
 勇者としての自覚と責任を諒太は改めて感じている。少しばかり感傷的になっていたのだが、その雰囲気をぶち壊したのは例によって残念なる幼馴染みだ。

「ねぇリョウちん、この像ってもしかしてあたし!?」
 ふと現実に戻されてしまう。夏美の問いは騎士団の詰め所前に建てられた銅像について。そういえば大広場には夏美の銅像があったのだ。

「この世で最も残念な銅像だ。その隣にあるのは英雄の騎士団長コロン……」
 諒太は銅像が建てられた経緯を夏美に教えた。夏美が勇者としてルイナーを封印した過去や、壁役としてリッチに殺されたコロンの話を。

 ようやくと夏美も理解したようだ。自身の行動がセイクリッド世界にもたらす影響について……。NPCであるコロン団長の銅像は割と衝撃だったらしい。
 さりとて夏美は誇らしげに勇者ナツ像を見ていた。馬鹿らしいほど自信満々の表情を浮かべる銅像に一体何を感じたことやら……。

 しばらく無言で眺めていた夏美だが、銅像を真似たように勇ましく剣を掲げる。根拠のない自信満々の笑顔もまた銅像と同じだった。
「リョウちん、あたしはまたここで戦いたい。もっと強くなって戻ってくる。セシリィ女王にも謁見したいし……」
 そういうと思っていたけれど、諒太的にはあまり勧められない。夏美がこの世界において最強なのは彼も知るところだが、幼馴染みを危険な目に遭わせるのは別の話だ。

「まあ、また今度な……」
「その返答は絶対に誘ってくれないやつ!」
 予想外に鋭い反応を示す。伊達に幼馴染みではないらしい。唇を尖らせながら夏美は返している。

「危ないだろ? 死ぬかもしれないんだぞ?」
「リョウちんだって同じでしょ? あたしもこの世界の住人。三百年前であろうと確実に存在していたし、あたしは今だってこの場所にいる!」
 夏美のおかげで緊急クエストを終えられたのは事実だ。もしも彼女を召喚しなければ、ノースベンドは破壊し尽くされていただろう。しかし、今後については違うと諒太は考えている。この先の未来において頑張るのは夏美じゃなく、勇者として召喚された自分こそが世界を救うべきなのだと。

「しかしなぁ、出張データであるお前にメリットはないぞ?」
「メリットは楽しいからだよ! 今日だって滅茶苦茶面白かったもん!」
 面倒なことに夏美はセイクリッド世界に魅せられてしまったらしい。ゲームとは異なる感覚がありながら、ゲームと同じように動く。だとすれば夏美が気に入るのは始めから分かっていたことだ。

「それにアーシェちゃんは可愛いし、セシリィ女王の娘だから、きっとローアちゃんも美人だろうね。従って、あたしはリョウちんがオイタしないように見張らなきゃいけない!」
 ニシシと妙な笑い声を上げながら夏美。その辺りを突かれると弱い。自重すべきなのは既に理解しているけれど、どういうわけかセイクリッド世界での諒太は謎のモテ力を発揮してしまう。

 何の弁解もできない。ただし、チクリと口にしただけで夏美は追求してこなかった。性格なのかあっさりと彼女は話題を変えてしまう。

「それで、あたしは思ったんだけどさ、リョウちんと二人でなら、ひょっとしてひょっとするんじゃないかと思うの……」
 まるで意味が分からない話だ。幾ら付き合いが長いとはいえ、急な話題転換に加えて目的語すら含まれない話を理解できるはずもなかった。
 残念すぎる幼馴染みを哀れむように見ていた諒太だが、彼女が続けた内容に驚き声を失っている。

「ルイナーを倒せるんじゃないかって――――」

 急激に心拍数が高まっている。諒太の聞き間違いでないのなら、夏美は封印じゃなく倒すと口にした。それは勇者に課せられた使命とは異なる。諒太はそこまで期待されていないのだ。

「本気か?」
「うん、本気と書いてマジだよ! さっきの一撃で感じたの。スキルでも何でもなかったけど、あの攻撃による手応え。恐らくルイナーはかなりのダメージを受けていたと思う」
 神聖力は封印するための力。改変前の世界にいた勇者でさえも封印を選ぶしかなかったのだ。しかし、夏美は神聖力を利用すれば倒せると話す。思いつきが如何にも夏美らしいが、聞く価値のある話でもあった。

「神聖力のレベルを上げていけばってことか?」
「もちろん一人なら無理だと思う。でも、二人で戦ったなら討伐の可能性がきっとある。ここでまた封印したとしてもまた復活するんでしょ? だったら勇者が二人いるこの時代で連鎖を断ち切っておくべきだよ」
 言わんとすることは理解できた。けれど、可能かどうかも分からない話であり、まして夏美はゲーム側の勇者である。直々に勇者を請け負った諒太とは違うのだ。

「でも、命懸けなんてナンセンスだ。お前だって死ぬのは怖いだろ?」
 どうにも夏美には危機感が足りない。この世界はゲームではないのだ。怪我をすれば血が流れるし、失われてしまえばそこまでである。幸いにもルイナーの完全復活はまだ先であるようだし、諒太は少しずつ強くなってルイナー封印するだけでいい。

「リョウちん、あたしを誤解しないで。あたしはどんなゲームも死ぬ気で取り組む。徹底的に遊ぶのがあたしの流儀。それにさっきリョウちん言ったじゃん?」
 諒太としては夏美をけしかけたつもりなどない。いつだって彼は無茶をするなと言い続けたつもり。夏美が話すようなことは絶対に言っていないと思う。

 ところが、諒太はやらかしていた。思わず返答した中に、夏美の背中を押す言葉を混ぜ込んでいたようだ。

「あたしが死んだら、一緒に死んでくれるって……」
「いや、それは言葉のあやだ! あのときに限ってだぞ!?」
 取り繕うも夏美は首を振るだけ。諒太の弁明など聞くつもりはなさそうである。

「リョウちん、男なら腹を括りなよ! もし、あたしの味方になるのなら、リョウちんには世界の半分をくれてやろう!」
 懐かしい話を持ち出す夏美。一瞬にして、あの熱く暑い夏を諒太に思い出させていた。
 諒太は焦点の合わぬ目をして、あの夏のことを思い返している。

『あたし圧倒的じゃん! 勇者ナツは絶対に負けないんだから!――――』

 レベルを最大まで上げた夏美。今と変わらず彼女は自信に満ち溢れていた。
 小さく息を吐いた諒太は静かに頷いている。どこまでも真っ直ぐな性格は既知のことであり、加えて彼女が誰よりも負けず嫌いだってことも。もう諒太は説得を諦めようと思った。

「暗黒世界なんて欲しくねぇよ……。でも、味方にはなってやろう……。でも覚悟はしておけ? この世界はゲームじゃないんだからな?」
「分かってる分かってる! 十分に強くなってから挑むだけだよ。万が一の場合だって後悔はしない。リョウちんが一緒だし、自分で決めたことだもの。困難から目を背けるなんて絶対に嫌。あたしは逃げ出したりするのが大嫌いなのよ。それにあたしはずっと同じ信念を持っているからね……」

 無鉄砲で行き当たりばったり。更には負けず嫌いとくる。彼女の性格は何歳になっても変わらないようだ。呆れる諒太に対して夏美は追撃とばかりに自身の生き様を口にしている。

「死ぬ時は前のめりだよ!」
 覚悟があるのなら認めるしかない。けれど、最後の最後は諒太の判断で決めようと思う。無理だと感じたならば討伐は中止。その場合は封印を施すのみだ。

「だから死ぬなって言ってんだろ?」
 笑いながら返答する諒太だが、彼女を死なせはしないと決めた。どれだけ夏美が悔しがろうと、ルイナーに敵わぬのなら彼はそのとき封印を選ぶだろう。

 これから先の苦労を思えば笑えるはずもない。けれど、どうしてか自然と笑みが零れてしまう。
 実をいうと諒太も楽しみだった。夏美との未知なる冒険を。失われていたあの時間が取り戻せるような気がして。

 命を賭けて戦うというのに待ち遠しく思う。夏美と一緒であるというのなら、これから先の冒険は間違いなく愉快で手に汗握る英雄譚となるはずだ。

 なぜなら諒太は知ってしまった。今回の召喚によって確信しているといって良い。
 束の間の冒険はあの夏と少しも変わらなかったからだ――――。


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今回で第一章が完結です。
引き続き第二章もよろしくお願い致します。
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