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第一章 導かれし者
ルイナーとの決戦
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すれ違うワイバーン。諒太は咄嗟に声をかけていた。
月明かりしかなかったけれど、フレアにもすれ違った者が誰であるのか分かったらしい。眉間にしわを寄せる彼女は当然のこと怒り心頭に発していた。
「リョウ!? 君は来るなと言ったはずだ! 早く後退しろ!」
やはり彼女は単騎で戦おうとしている。諒太が不甲斐ないばかりに、自己犠牲を厭わないつもりのよう。
「リョウちん、彼女は?」
「現在の騎士団長様だよ。ちょっとばかり頭が固い……」
なるほどと夏美。何を思ったのか夏美は諒太の肩に掴まりながらワイバーンの背に立つ。更には剣を抜き高々と掲げて見せた。
「助けなきゃ。あの人はNPCじゃないんでしょ?」
「この世界にNPCなんていねぇよ! 何とかしてくれっ!」
「お安いご用。全ては勇者ナツに任せたまえっ!」
言って夏美は剣を振るう。ルイナーとは距離があったし、夏美は魔法を唱えられないというのに。
「エアロブラスター!!」
夏美は遠距離攻撃の剣技を繰り出す。ルイナーとはかなり距離があったというのに、彼女は命中させられる自信があるのか剣技を撃ち放つ。
「ナツ、その方向はなんだよ!? ポンコツぶりを発揮すんな!」
ところが、明後日の方向にエアロブラスターは放たれていた。切り裂くような衝撃波が向かった先はフレアの進路に他ならない。
「急いで彼女の方に舵をっ!」
「ええっ!?」
何が何だか分からなかったが、諒太は言われた通りにワイバーンを操る。
その刹那、諒太にも夏美の考えが理解できた。強引すぎる手段ではあったが、同時に効果的でもある彼女の作戦について。
「フレアさんっ!」
夏美が繰り出した衝撃波はフレアのワイバーンをピンポイントで撃ち抜く。論じるまでもなくワイバーンは即死。一方でフレアは空中に放り出されていた。
「ナツ、抱き留めろっ!」
猛スピードで突っ込む。立ったままの夏美だが、彼女であれば受け止めるくらいは造作もないはず。セイクリッド世界で最強の勇者はきっとフレアを助けてくれるだろう。
「急げぇぇ、ワイバーン!!」
全速力の滑空を命じている。あとのことなんか少しも考慮しない。諒太はフレアが助かればそれだけで良かった。
「リョウちん、キャッチした!」
「了解!」
阿吽の呼吸は幼馴染みであるがゆえ。絶妙なコンビネーションにて二人はフレアを回収している。
直ぐさま諒太はワイバーンを上昇させていく。彼はもうフレアを地上に戻さぬことにした。フレアであればまた空へと戻ってくるはず。ならばいっそのこと拉致していた方が安全だろうと判断したまでだ。
「リョウ、貴様!」
「大人しくしてくださいよ。俺たちの邪魔をしないでください!」
「何だと!? 私には戦うしか選択がないのだ! 騎士団長の責務は王国民を守ることだぞ!?」
本当に面倒臭く、苛立ちを覚えるほどの石頭だと思う。彼女のためを思って諒太たちは行動しているというのに。
こうなると既にフレアの矜持が傷つこうとも知ったことではない。毒舌をオブラートに包むような優しい心はどこかへと行ってしまった。
「弱いんだから黙ってろよっ!」
怒鳴るように彼女を一喝し、諒太はワイバーンを操る。きっと鬼の形相で睨んでいるだろうが、諒太は気にしていない。今すべきことは彼女に取り繕うことじゃなく、ルイナーを叩き斬ることなのだから。
ひとまず距離を取り、ルイナーの上方へとワイバーンを移動させる。こんな今も諒太たちを相手にしないルイナーは延々と街を破壊し続けていた。
「突っ込むぞ! ナツ、必ず一撃を叩き込め!」
「分かってる。頭部すれすれでよろしく!」
諒太は夏美を信頼し、夏美もまた諒太を信頼する。一朝一夕の関係とは違う。二人は互いをよく知る幼馴染み。二人であればきっとできるはずだ。
「行けぇぇ! ナァァツ!!」
火球を避けるや、諒太はルイナーに突っ込んで行く。手綱を微妙に操作して、夏美が斬りやすい位置へと急降下している。
「イケる! コンノォォッ!!」
紫電一閃、目にも留まらぬ斬撃を見舞う。
鋭く振り抜かれた長剣。周囲に甲高い金属音が響き渡った。耳に残る高音は、まるで音叉のように残響している。
しかし、夏美に手応えはない。直ぐさまルイナーを振り返りつつ、彼女は特攻が失敗した旨を諒太に伝えた。
「威力が足りない! 態勢が悪くて力を上手く伝えられないよ!」
「マジかっ!?」
せっかく一撃をお見舞いしたというのに、夏美の攻撃は大したダメージを与えられなかったらしい。やはりフレアを抱えての攻撃には無理があったようだ。
「でも、ちっとは敵として認められたんじゃねぇか?」
二人を完全に無視していたはずのルイナーであったが、どうしてか今は向き合っている。恐らく先ほどの一撃が少しばかり効いたのだろう。神聖力が乗った攻撃に彼女は面食らっているようだ。
「クソッ、避けろっ!」
即座に火球が吐き出されるも諒太は素早く対処。火球は鎧をかすめるようにして、直ぐ脇を抜けていく。
身体中に火球の熱を感じている。判断を誤れば完全に飲み込まれていたことだろう。しかし、幾らかすめようが諒太の鎧は夏美にもらった逸品であり、少しのダメージもないように思う。けれど、安堵したのも束の間、
「リョウちん、騎士団長さんがっ!」
夏美の声に諒太は知らされてしまう。自身や夏美は最高の鎧を身に纏っていたけれど、フレアの鎧は汎用的な騎士団の支給品なのだ。防御力の差は歴然としており、火球がかすめただけでも大惨事となり得る。
「ナツ、酷い怪我なのか!? フレアさんは大丈夫か!?」
諒太は大きく旋回しルイナーの背後へと回る。今攻撃を受けるわけにはならない。フレアの様子が少しも理解できない現状で無茶はできなかった。
「リョウ、すまん……。痛みはあるが問題ない。良く効くポーションをありがとう……」
夏美に聞いたはずが、本人からの返答がある。どうやら鎧が溶けて酷い火傷を負ったらしい。だが、夏美にポーションを与えられて何とか持ち直しているようだ。
「それはエクストラポーションだからね。もう痛みはないはずだよ。リョウちん、彼女が転落しないように身体を鞍へと結びつけたからね!」
夏美の報告に安堵する。フレアが失われてしまっては、諒太がここまで来た意味の半分がなくなってしまう。ノースベンドを守る以外にも、諒太は彼女自身を助けたかったのだ。
諒太が距離を取ると、ルイナーは再び街の破壊を始めている。近付かない限りルイナーは諒太たちを少しも気にしない。神の使いであることは知っていたけれど、勇者二人がそこにいたというのに空気のような扱いである。
夏美は考えていた。この状況から脱却する方法を。ゲームではどうであったかを思い出しながら彼女は思考を続ける。
「ゲーム中はみんながルイナーの気を引いてくれた。だから、あたしは単騎で上空から滑空したんだ……」
つい先ほど経験したことだ。つまり思い返すような手間もなく鮮明に脳裏へと再現できていた。
「降下する勢い。ワイバーンを意識で操っていたから長剣は両手で振り抜けた……」
ルイナーが我に返ったのは一撃の威力であろう。勢いを付け振り切れたからこそだと夏美は思った。
「でも今は作戦に加わる仲間がいないんだ……」
先ほどは大規模な作戦だった。彩葉が指示をし、魔法班と物理班を明確に分けていたのだ。よって夏美は単独行動が可能となり、ルイナーの隙を突けた。
「あたしはどうすればいい? どうやれば渾身の一撃を加えられる?」
二人乗りのワイバーン。上空から勢いを付けて斬り付けようとしても、ルイナーは確実にその位置を把握しているはず。不意打ちなど不可能に思えた。
こんな今も眼下には燃えさかる火の手が見える。この現実はゲームなどではない。逃げ惑う人たちは全てこの世に生を受けた者たちだ。
「リョウちん、もっかい上空に! 次こそ決めるからっ!」
夏美は決断していた。自身が斬らねばルイナーは破壊を続けるだけ。限りなくゲームに近付いたこの世界でルイナーを追い払えるのは自分だけなのだと。
「いけるのか!?」
「いかんでかっ!」
一拍おいて二人は笑い合ってしまう。追い詰められている状況であったというのに、冗談にも似た話を交わして。
「あはは! なんだか楽しくなってきた!」
「俺は焦ってんだぞ!? 絶対に成功させろよな!?」
現実でありゲーム。夏美が出した答えは単純なことであった。現実を意識しすぎると背負うものが大きすぎる。自身の戦いがノースベンドに住む人たちの命運を握るなんて彼女には重すぎた。
だからこそ切り替えている。自分が大好きなゲーム。いつだって強大な敵と戦ってきたのだ。今度もまた絶対にクリアしてやろうと思う。今までもそうであったように例外はないのだと。
「さあ行こうか、リョウちん! 渾身の一撃を見せてあげよう!」
セイクリッド世界において、たった一人で戦って来たという相棒に声をかけた。もし仮に逆の立場であれば、自分にはできないと感じる。ゲームだという切り替えなんてとても無理だろうと。
夏美は笑顔で口にする。過去と何も変わらず自信満々に。
「夏美ちゃんに刮目したまえ!――――」
月明かりしかなかったけれど、フレアにもすれ違った者が誰であるのか分かったらしい。眉間にしわを寄せる彼女は当然のこと怒り心頭に発していた。
「リョウ!? 君は来るなと言ったはずだ! 早く後退しろ!」
やはり彼女は単騎で戦おうとしている。諒太が不甲斐ないばかりに、自己犠牲を厭わないつもりのよう。
「リョウちん、彼女は?」
「現在の騎士団長様だよ。ちょっとばかり頭が固い……」
なるほどと夏美。何を思ったのか夏美は諒太の肩に掴まりながらワイバーンの背に立つ。更には剣を抜き高々と掲げて見せた。
「助けなきゃ。あの人はNPCじゃないんでしょ?」
「この世界にNPCなんていねぇよ! 何とかしてくれっ!」
「お安いご用。全ては勇者ナツに任せたまえっ!」
言って夏美は剣を振るう。ルイナーとは距離があったし、夏美は魔法を唱えられないというのに。
「エアロブラスター!!」
夏美は遠距離攻撃の剣技を繰り出す。ルイナーとはかなり距離があったというのに、彼女は命中させられる自信があるのか剣技を撃ち放つ。
「ナツ、その方向はなんだよ!? ポンコツぶりを発揮すんな!」
ところが、明後日の方向にエアロブラスターは放たれていた。切り裂くような衝撃波が向かった先はフレアの進路に他ならない。
「急いで彼女の方に舵をっ!」
「ええっ!?」
何が何だか分からなかったが、諒太は言われた通りにワイバーンを操る。
その刹那、諒太にも夏美の考えが理解できた。強引すぎる手段ではあったが、同時に効果的でもある彼女の作戦について。
「フレアさんっ!」
夏美が繰り出した衝撃波はフレアのワイバーンをピンポイントで撃ち抜く。論じるまでもなくワイバーンは即死。一方でフレアは空中に放り出されていた。
「ナツ、抱き留めろっ!」
猛スピードで突っ込む。立ったままの夏美だが、彼女であれば受け止めるくらいは造作もないはず。セイクリッド世界で最強の勇者はきっとフレアを助けてくれるだろう。
「急げぇぇ、ワイバーン!!」
全速力の滑空を命じている。あとのことなんか少しも考慮しない。諒太はフレアが助かればそれだけで良かった。
「リョウちん、キャッチした!」
「了解!」
阿吽の呼吸は幼馴染みであるがゆえ。絶妙なコンビネーションにて二人はフレアを回収している。
直ぐさま諒太はワイバーンを上昇させていく。彼はもうフレアを地上に戻さぬことにした。フレアであればまた空へと戻ってくるはず。ならばいっそのこと拉致していた方が安全だろうと判断したまでだ。
「リョウ、貴様!」
「大人しくしてくださいよ。俺たちの邪魔をしないでください!」
「何だと!? 私には戦うしか選択がないのだ! 騎士団長の責務は王国民を守ることだぞ!?」
本当に面倒臭く、苛立ちを覚えるほどの石頭だと思う。彼女のためを思って諒太たちは行動しているというのに。
こうなると既にフレアの矜持が傷つこうとも知ったことではない。毒舌をオブラートに包むような優しい心はどこかへと行ってしまった。
「弱いんだから黙ってろよっ!」
怒鳴るように彼女を一喝し、諒太はワイバーンを操る。きっと鬼の形相で睨んでいるだろうが、諒太は気にしていない。今すべきことは彼女に取り繕うことじゃなく、ルイナーを叩き斬ることなのだから。
ひとまず距離を取り、ルイナーの上方へとワイバーンを移動させる。こんな今も諒太たちを相手にしないルイナーは延々と街を破壊し続けていた。
「突っ込むぞ! ナツ、必ず一撃を叩き込め!」
「分かってる。頭部すれすれでよろしく!」
諒太は夏美を信頼し、夏美もまた諒太を信頼する。一朝一夕の関係とは違う。二人は互いをよく知る幼馴染み。二人であればきっとできるはずだ。
「行けぇぇ! ナァァツ!!」
火球を避けるや、諒太はルイナーに突っ込んで行く。手綱を微妙に操作して、夏美が斬りやすい位置へと急降下している。
「イケる! コンノォォッ!!」
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しかし、夏美に手応えはない。直ぐさまルイナーを振り返りつつ、彼女は特攻が失敗した旨を諒太に伝えた。
「威力が足りない! 態勢が悪くて力を上手く伝えられないよ!」
「マジかっ!?」
せっかく一撃をお見舞いしたというのに、夏美の攻撃は大したダメージを与えられなかったらしい。やはりフレアを抱えての攻撃には無理があったようだ。
「でも、ちっとは敵として認められたんじゃねぇか?」
二人を完全に無視していたはずのルイナーであったが、どうしてか今は向き合っている。恐らく先ほどの一撃が少しばかり効いたのだろう。神聖力が乗った攻撃に彼女は面食らっているようだ。
「クソッ、避けろっ!」
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身体中に火球の熱を感じている。判断を誤れば完全に飲み込まれていたことだろう。しかし、幾らかすめようが諒太の鎧は夏美にもらった逸品であり、少しのダメージもないように思う。けれど、安堵したのも束の間、
「リョウちん、騎士団長さんがっ!」
夏美の声に諒太は知らされてしまう。自身や夏美は最高の鎧を身に纏っていたけれど、フレアの鎧は汎用的な騎士団の支給品なのだ。防御力の差は歴然としており、火球がかすめただけでも大惨事となり得る。
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二人乗りのワイバーン。上空から勢いを付けて斬り付けようとしても、ルイナーは確実にその位置を把握しているはず。不意打ちなど不可能に思えた。
こんな今も眼下には燃えさかる火の手が見える。この現実はゲームなどではない。逃げ惑う人たちは全てこの世に生を受けた者たちだ。
「リョウちん、もっかい上空に! 次こそ決めるからっ!」
夏美は決断していた。自身が斬らねばルイナーは破壊を続けるだけ。限りなくゲームに近付いたこの世界でルイナーを追い払えるのは自分だけなのだと。
「いけるのか!?」
「いかんでかっ!」
一拍おいて二人は笑い合ってしまう。追い詰められている状況であったというのに、冗談にも似た話を交わして。
「あはは! なんだか楽しくなってきた!」
「俺は焦ってんだぞ!? 絶対に成功させろよな!?」
現実でありゲーム。夏美が出した答えは単純なことであった。現実を意識しすぎると背負うものが大きすぎる。自身の戦いがノースベンドに住む人たちの命運を握るなんて彼女には重すぎた。
だからこそ切り替えている。自分が大好きなゲーム。いつだって強大な敵と戦ってきたのだ。今度もまた絶対にクリアしてやろうと思う。今までもそうであったように例外はないのだと。
「さあ行こうか、リョウちん! 渾身の一撃を見せてあげよう!」
セイクリッド世界において、たった一人で戦って来たという相棒に声をかけた。もし仮に逆の立場であれば、自分にはできないと感じる。ゲームだという切り替えなんてとても無理だろうと。
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