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第三章 存亡を懸けて
夜間訓練
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マイバラ基地は夜を徹して復旧作業が行われていた。囚われていた女性たちは全員がオオサカ市の病院に運ばれており、数日前とはまるで異なる編成で再出発となっている。
夕飯が済んだ頃、川瀬の号令により一般兵が集められた。新規に配備した殆どが義勇兵であり、練度の問題が浮上していたのだ。
「これより夜間訓練を行う。二時間後に就寝。なお朝五時に起床し、また訓練を行うからそのつもりで……」
部下の指導は川瀬の得意とする分野であった。ナガハマ前線基地が幾度となく天軍の侵攻を退けていたのも、偏に川瀬が戦力の強化を図っていたからである。
一般兵の多くはただの剣士であったけれど、応募時に適性が調べられ、魔道士と治癒士も若干名含まれていた。
騎士たちも新たに騎士学校から補充されている。彼ら自身も新人であったけれど、戦闘のイロハも知らぬ一般兵の訓練に付き合うことを命じられていた。
「いやぁ、これは骨が折れるね! お使いに行った玲奈ちんたちが羨ましい!」
「金剛さん、そんなこと言わない。彼らは全員が共和国のために剣を取ってくれたんだよ?」
途中に五分の休憩があり、莉子と伸吾が雑談をしている。
あまりの酷さに音を上げそうになっているのは莉子だ。一から十まで教えていかねばならないのだから。
「でもさ、魔力も全然ないし、戦えるの?」
莉子は懐疑的であるようだ。剣を持つだけの兵士。雑魚の掃討にも時間がかかってしまいそうだと。
「金剛少尉、わたしたちは魔力が少なくとも戦えます……」
ふと背後から声が聞こえた。莉子が振り返ると、知った顔がそこにある。
声の主は一応同期生だ。かといって莉子は特に親しい間柄でもない。
「確か……西村亜衣?」
「それポニーテールのメガネっ娘だから! わたしは浅村アカリよ!」
六人しかいない同期の女子。それを間違われてしまったのだから、アカリも声を荒らげてしまう。現状は明確に莉子が上官であったというのに。
「ああ、ヒカリの妹かぁ! そいやいたね?」
まるで眼中にない感じで言われてしまいアカリは言葉を飲み込む。
アカリはかつて莉子に酷評されている。人として価値がないとまで。腐っていたような時期にとどめを刺すような言葉をもらったのだ。魔力がないことで戦えないと決めつけていた自分を目覚めさせるような台詞を。
「三席である貴方の眼中にないのは分かってる。でも、わたしはここまで来た。どのような魔物が現れたとして諦めないし、倒すまで剣を振り続ける……」
アカリは決意のほどを語る。酷評されたあの日から見返してやろうと頑張ってきた。
意図せず訪れた機会。同じ部隊で戦えるというのだから、彼女は意気込んでいることだろう。
ところが、彼女の熱意は伝わらない。莉子は少しも覚えていない感じである。
「はぇぇ……。やる気は凄いね。その調子で一般兵に色々と教えてあげて!」
ようやくアカリは莉子があの遣り取りを覚えていないのだと理解した。
自身がどれ程までに打ちのめされ、考え改めることになったのか。期間は短かったけれど、あの日から夕食後にまで自主訓練を始めたというのに。
「わたしは出来る限りのことをするって決めた。特殊任務を請け負う少尉には分からないでしょうけれど、少しずつでも近づき追い越したいと考えいています」
どうにも莉子はアカリの態度を不思議に思う。ちゃんと会話した覚えがなかったし、チームメイトになることもなかったのだ。
しかし、アカリを宥める男性を見るや、ようやくと記憶を掘り起こせている。
「ああ! ロックウルフなんかに手こずってた候補生だ!」
思い出したまでは良かったが、傷口に塩を塗り込むような話。アカリが顔を真っ赤にしたのは語るまでもないことだ。
「ちょっと! あんたね!?」
「金剛少尉、すみません! よく言って聞かせますので!」
二人の間に入ったのは飯塚という騎士である。四班と五班を行き来していた彼は候補生時代を殆どアカリと過ごしている。だからこそ問題を起こしそうな場面は直ぐに察知できた。
「君もロックウルフに苦戦してた子だよね?」
三人の会話に伸吾は割り込めずにいる。同じマイバラ基地の仲間に違いないのだが、繰り上げで騎士となった者たちとは明確な差があった。かといって、擁護しようにも三人の関係がいまいち掴めない。
「俺たちは最後四班でした。少尉たちのような実績はありませんが、それでも魔物を退治して評価を得たのです。アカリの無礼はお許しください。俺たちも共和国のために戦いたいだけなのですから……」
莉子は別に怒ってはいなかった。上官ではあったが、同期であるし、そもそも悪く言ったのは自分の方である。
「あたしは別に怒ってないよ? 一緒に頑張ろう!」
「そういっていただけると助かります。一般兵への指導はお任せください」
思わぬ話だが、莉子とて上官から指導を命じられているのだ。准尉級が任せろと話したところで、彼女の任務がなくなるわけではない。
「しかし、たった四人で奇襲をかけただなんて驚きました。俺たちには不可能です」
飯塚が続けた。昨日、聞いた話である。配備説明を受ける場において、莉子たちがマイバラ基地に奇襲をかけたということは……。
「ああいや、あたしの功績じゃないよ。あの作戦はヒカリとカズやん君がいなきゃ成りたたない。進化種に対して決定打を持つあの二人しか……」
言って莉子は溜め息を吐いた。聞けばヒカリの雪花斬はネームドオークキングの腕を斬り落としたという。またそれは自身にできないことである。どう足掻いてもネームドモンスターの腕を斬り落とすなんてできそうになかった。
「いや、金剛少尉はアタッカーではないでしょう? 適材適所かと思いますが……」
「それがやなの。あたしも進化種を討伐したい。どうして鍛冶屋に生まれちゃったのかと考えてしまう……」
莉子の血統スキル鍛冶王はその名の通りに鍛造するための天恵技だ。風属性を纏ったハンマーが炉の火力を上げるというものである。
「そんなの贅沢な悩みだわ!」
ここでアカリが声を荒らげた。不毛な会話に口を挟まずにいられなかったらしい。
「どゆこと? あたしの鍛冶スキルが羨ましいってか?」
「そうじゃない! 剣士の家系だってろくなものじゃないってこと!」
アカリの姉は兵団随一といわれる剣士だ。また姉は一族でも有数の能力に恵まれている。ヒカリとの比較が後ろ向きな思考へと彼女を誘っているに違いない。
「妹ちゃん、あんたこそ贅沢だわ……」
莉子は首を振る。面倒な遣り取りをする気はさらさらなかったというのに、言葉を投げずにいられなかった。
「浅村家なら雪花斬を習得できるはず。あんたは進化種に対して武器を持ってるのに、嘆くばかりでホント苛立ってしかたないよ……」
「わたしだって雪花斬を習得できるならしたいわ! でも、わたしの魔力は250しかないのよ!?」
姉と比較すれば四分の一以下しかない。アカリの魔力は騎士の最低限と言われる500にすら届いていない。平均値である600の半分以下であった。
「だったら何? 雪花斬は歴代のスキルでも最高効率だと言われてる。習得できないわけじゃないでしょ?」
「習得したって使えないって言ってるの! 一度使えば確実に昏倒してしまうのよ!?」
どうしても衝突してしまう二人。飯塚はオロオロとするだけで、彼女たちを宥める言葉を探し続けている。
「ホント、妹ちゃんは馬鹿だね?」
「貴方に言われたくないわ!」
怒鳴るようなアカリに莉子はどうしてか笑みを浮かべた。遣り取りの全てが意味を持っていないと言いたげである。
「あたしなら昏倒しても使う。現にあたしのパートナーは使ったあとなんて考えてないもの。周囲を何百というオークに囲まれた状況でも、平然と昏倒しちゃうのよ? なぁんも考えてない……」
莉子のパートナーこそが馬鹿なのではないかと思う。アカリは無謀すぎる彼女のパートナーが信じられない。
しかし、アカリは突きつけられてしまう。自身の考えが騎士として間違っているのだと。
「あんたは保身に走ってるだけ――――」
覚悟がないと言われているようなものであった。逃げ道すらない状況で魔力切れを起こすなんて、騎士学校で習った内容に反していたというのに。
「だいたい魔力切れがそんなに悪いとは思えない。班行動なら目覚めさせられる。仲間を救う術があるのなら、あたしは昏倒してでも仲間を救いたい」
経験談は痛く心に染みる。授業ではタブーであった魔力切れなのだが、それは時と場合による。昏倒しないに越したことはないけれど、任務の遂行に必要ならば実行すべきであった。
「だから羨ましい。血統スキルが剣技だなんて。戦場で守られることが、どれほど惨めかを妹ちゃんは分かってない。あたしだって仲間を守りたいのよ……」
莉子が理由を語ると休憩時間の終わりを告げる鐘が鳴った。と同時に莉子と伸吾は持ち場へと戻っていく。
アカリは何の反論もできなかった。しかし、理解はできていた。
自分がまだ本当の戦場を経験していないのだと……。
夕飯が済んだ頃、川瀬の号令により一般兵が集められた。新規に配備した殆どが義勇兵であり、練度の問題が浮上していたのだ。
「これより夜間訓練を行う。二時間後に就寝。なお朝五時に起床し、また訓練を行うからそのつもりで……」
部下の指導は川瀬の得意とする分野であった。ナガハマ前線基地が幾度となく天軍の侵攻を退けていたのも、偏に川瀬が戦力の強化を図っていたからである。
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あまりの酷さに音を上げそうになっているのは莉子だ。一から十まで教えていかねばならないのだから。
「でもさ、魔力も全然ないし、戦えるの?」
莉子は懐疑的であるようだ。剣を持つだけの兵士。雑魚の掃討にも時間がかかってしまいそうだと。
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ふと背後から声が聞こえた。莉子が振り返ると、知った顔がそこにある。
声の主は一応同期生だ。かといって莉子は特に親しい間柄でもない。
「確か……西村亜衣?」
「それポニーテールのメガネっ娘だから! わたしは浅村アカリよ!」
六人しかいない同期の女子。それを間違われてしまったのだから、アカリも声を荒らげてしまう。現状は明確に莉子が上官であったというのに。
「ああ、ヒカリの妹かぁ! そいやいたね?」
まるで眼中にない感じで言われてしまいアカリは言葉を飲み込む。
アカリはかつて莉子に酷評されている。人として価値がないとまで。腐っていたような時期にとどめを刺すような言葉をもらったのだ。魔力がないことで戦えないと決めつけていた自分を目覚めさせるような台詞を。
「三席である貴方の眼中にないのは分かってる。でも、わたしはここまで来た。どのような魔物が現れたとして諦めないし、倒すまで剣を振り続ける……」
アカリは決意のほどを語る。酷評されたあの日から見返してやろうと頑張ってきた。
意図せず訪れた機会。同じ部隊で戦えるというのだから、彼女は意気込んでいることだろう。
ところが、彼女の熱意は伝わらない。莉子は少しも覚えていない感じである。
「はぇぇ……。やる気は凄いね。その調子で一般兵に色々と教えてあげて!」
ようやくアカリは莉子があの遣り取りを覚えていないのだと理解した。
自身がどれ程までに打ちのめされ、考え改めることになったのか。期間は短かったけれど、あの日から夕食後にまで自主訓練を始めたというのに。
「わたしは出来る限りのことをするって決めた。特殊任務を請け負う少尉には分からないでしょうけれど、少しずつでも近づき追い越したいと考えいています」
どうにも莉子はアカリの態度を不思議に思う。ちゃんと会話した覚えがなかったし、チームメイトになることもなかったのだ。
しかし、アカリを宥める男性を見るや、ようやくと記憶を掘り起こせている。
「ああ! ロックウルフなんかに手こずってた候補生だ!」
思い出したまでは良かったが、傷口に塩を塗り込むような話。アカリが顔を真っ赤にしたのは語るまでもないことだ。
「ちょっと! あんたね!?」
「金剛少尉、すみません! よく言って聞かせますので!」
二人の間に入ったのは飯塚という騎士である。四班と五班を行き来していた彼は候補生時代を殆どアカリと過ごしている。だからこそ問題を起こしそうな場面は直ぐに察知できた。
「君もロックウルフに苦戦してた子だよね?」
三人の会話に伸吾は割り込めずにいる。同じマイバラ基地の仲間に違いないのだが、繰り上げで騎士となった者たちとは明確な差があった。かといって、擁護しようにも三人の関係がいまいち掴めない。
「俺たちは最後四班でした。少尉たちのような実績はありませんが、それでも魔物を退治して評価を得たのです。アカリの無礼はお許しください。俺たちも共和国のために戦いたいだけなのですから……」
莉子は別に怒ってはいなかった。上官ではあったが、同期であるし、そもそも悪く言ったのは自分の方である。
「あたしは別に怒ってないよ? 一緒に頑張ろう!」
「そういっていただけると助かります。一般兵への指導はお任せください」
思わぬ話だが、莉子とて上官から指導を命じられているのだ。准尉級が任せろと話したところで、彼女の任務がなくなるわけではない。
「しかし、たった四人で奇襲をかけただなんて驚きました。俺たちには不可能です」
飯塚が続けた。昨日、聞いた話である。配備説明を受ける場において、莉子たちがマイバラ基地に奇襲をかけたということは……。
「ああいや、あたしの功績じゃないよ。あの作戦はヒカリとカズやん君がいなきゃ成りたたない。進化種に対して決定打を持つあの二人しか……」
言って莉子は溜め息を吐いた。聞けばヒカリの雪花斬はネームドオークキングの腕を斬り落としたという。またそれは自身にできないことである。どう足掻いてもネームドモンスターの腕を斬り落とすなんてできそうになかった。
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「妹ちゃん、あんたこそ贅沢だわ……」
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「浅村家なら雪花斬を習得できるはず。あんたは進化種に対して武器を持ってるのに、嘆くばかりでホント苛立ってしかたないよ……」
「わたしだって雪花斬を習得できるならしたいわ! でも、わたしの魔力は250しかないのよ!?」
姉と比較すれば四分の一以下しかない。アカリの魔力は騎士の最低限と言われる500にすら届いていない。平均値である600の半分以下であった。
「だったら何? 雪花斬は歴代のスキルでも最高効率だと言われてる。習得できないわけじゃないでしょ?」
「習得したって使えないって言ってるの! 一度使えば確実に昏倒してしまうのよ!?」
どうしても衝突してしまう二人。飯塚はオロオロとするだけで、彼女たちを宥める言葉を探し続けている。
「ホント、妹ちゃんは馬鹿だね?」
「貴方に言われたくないわ!」
怒鳴るようなアカリに莉子はどうしてか笑みを浮かべた。遣り取りの全てが意味を持っていないと言いたげである。
「あたしなら昏倒しても使う。現にあたしのパートナーは使ったあとなんて考えてないもの。周囲を何百というオークに囲まれた状況でも、平然と昏倒しちゃうのよ? なぁんも考えてない……」
莉子のパートナーこそが馬鹿なのではないかと思う。アカリは無謀すぎる彼女のパートナーが信じられない。
しかし、アカリは突きつけられてしまう。自身の考えが騎士として間違っているのだと。
「あんたは保身に走ってるだけ――――」
覚悟がないと言われているようなものであった。逃げ道すらない状況で魔力切れを起こすなんて、騎士学校で習った内容に反していたというのに。
「だいたい魔力切れがそんなに悪いとは思えない。班行動なら目覚めさせられる。仲間を救う術があるのなら、あたしは昏倒してでも仲間を救いたい」
経験談は痛く心に染みる。授業ではタブーであった魔力切れなのだが、それは時と場合による。昏倒しないに越したことはないけれど、任務の遂行に必要ならば実行すべきであった。
「だから羨ましい。血統スキルが剣技だなんて。戦場で守られることが、どれほど惨めかを妹ちゃんは分かってない。あたしだって仲間を守りたいのよ……」
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