141 / 212
第二章 騎士となるために
マイバラ基地の惨状
しおりを挟む
マイバラ基地へと急ぐヒカリと優子。浅村中隊の魔道トラックが荒野を突っ切っていた。
「優子、マイバラの様子は?」
「凄い砂煙です! まだハッキリと見えませんが、恐らく籠城戦ではないでしょうか!」
双眼鏡を覗く優子が言った。砂嵐にも似た靄が視界を覆っているのだと。
「愚策だな……」
「そ、そうでしょうか?」
ヒカリの反応に優子は戸惑っている。大軍が押し寄せてきたのだ。防御を優先するのは間違ってないと思う。
「籠城戦では魔道士が役に立たん。魔力を吸収する術式が周囲には施されているのだぞ?」
確かにその通りであった。ナガハマとマイバラは強固な壁に囲まれており、周囲には魔力攻撃を無効化する術式が張り巡らされていたのだ。
「では、どうすれば良かったのでしょうか……?」
「籠城は時間稼ぎに過ぎない。砦を背に戦うべきであったはず。援軍が敵を凌駕すると分かっていたのなら正解かもしれないが、キョウトの兵力は明らかなのだ。待つほどの価値がないことを知っていたはず。正直に遠藤中将の判断は間違っているな……」
大乱戦を予想したヒカリ。立て籠もる策に未来はなかったのだ。それはジリ貧であって、敵軍に明確なダメージを与えられないまま消耗していくだけである。
明らかな上官批判に優子は口を噤む。ここには二人しかいなかったというのに、彼女は忌憚ない意見を口にできない。
しばらく進むとマイバラ基地が視認できるようになった。優子は再び双眼鏡を手にする。
詳しい状況を知ろうとして。
「えっ……?」
大量のオークが見えていたけれど、驚いたのは何もオークの数ではない。彼女は想像すらしない現状に声を失っていた。
「優子、どうした? まだ視界が悪いが、考えたよりオークは少ないじゃないか?」
絶句する優子にヒカリが問う。地平線の果てまでオークが蠢いていると考えていたのだ。よって安堵こそすれ驚く場面ではないのだと。
「それが……」
重い口ぶりにヒカリは眉間にしわを寄せる。相変わらずの砂煙が立ち上っていたけれど、ざっと確認した限りは前回と変わりない規模なのだ。彼女が言い淀む理由が少しも理解できない。
ところが、ヒカリは告げられてしまう。それこそ想定外の話を……。
「マイバラ基地が陥落しています――――」
どうにも頭がついていかない。思考が追いつかなかった。救援要請があって直ぐキョウトを出たのだ。マイバラ基地が二時間も持ち堪えられないだなんて考えもしないことだ。
「よく確認しろ。間違いないか?」
「間違いありません。防護壁は完全に破壊されていますし、司令塔もまた壊滅しています。また防護壁内に確認できる大量のオークは既に戦闘状態ではないようです……」
決定的であったのは支配級のオークが複数いたこと。それはオークの軍勢が圧倒したことを明らかにしている。マイバラ基地が籠城を決め込み、壊滅されたという根拠であった。
ヒカリはトラックを停車。しばし考えるようにしたあと、
「浅村中隊は支部に帰還する。優子はキョウト支部に連絡を入れろ……」
「大尉、本気ですか!? 本部からの命令なんですよ!?」
優子は戸惑っている。マイバラ基地の惨状をその目で確認した彼女だが、命令に背く行動を選べずにいた。
「士官級が二人でどうなる? 私は兵たちを無駄死にさせるつもりはない」
言ってヒカリは後方のトラックに通信を始めた。任務が失敗に終わったこと。マイバラ基地は既に陥落しているのだと。
Uターンをし、キョウトへと進路を取るヒカリ。今もまだ優子は黙り込んでいたけれど、ようやくと彼女は重い口を開く。
「共和国は負けてしまったのですね……?」
それは聞いていた話だ。もしも、前線基地のどちらかが陥落すれば、共和国は天軍により滅ぼされるのだと。大軍を送り込まれ蹂躙されるだけであると。
はぁっと溜め息を漏らしたのはヒカリだ。彼女とて落胆しているに違いない。マイバラ基地が陥落してしまうなんて。
「なぁ、優子……」
厳しい表情をしてヒカリが言った。ただし、目線を合わせないそれは独り言のようにも聞こえている。
「共和国はまだ滅びんよ。まだ戦える……」
「いやでも、前線にはナガハマ基地しかないのですよ!?」
慰めにもならない話に、優子が声を荒らげた。実際に半分の戦力が崩壊したのだ。もう戦えるとは考えられない。
「知らないのか? 抗っているうちは負けじゃない。真の敗北とは……」
しかし、ヒカリも話を止めない。自身の考えを彼女は口にする。
「心が折れたときだ――――」
優子は呆然とヒカリを見ている。どうにも理解できないといった風に。
「この期に及んで精神論ですか……?」
「当たり前だ。最後は精神力こそがものを言う。お前も見ただろう? オークエンペラーと一騎打ちをした学生の姿を。純粋な剣術だけで災厄級と渡り合った男。精神力が如何に大事かを優子も見たはずだ……」
確かに最後はそうなのかもしれない。けれど、普通の精神力しか持たぬ者には不可能だ。目前に迫る死という恐怖から逃れられるはずもない。
「ある意味、どうせ死ぬのならと開き直っておけ。オーク相手に生き残ってもろくな目に遭わん。我ら剣士は徹底的に豚共を斬り裂いてやればいい」
続けられた話も安心を与えるものではない。寧ろ不安が増すだけであった。
「キョウトに戻って七条中将と話をしよう。ナガハマの兵力をどう使うのか。騎士学校に眠る才能をいつ使うのかを……」
ヒカリの話は既に次へと向かっている。無傷であるナガハマの兵力を使えば、まだ戦えるのではないかと。追加的な戦力強化も図れるはずだと。
「上手くいきますかね……?」
「もう学徒動員を始める時期だ。使える者を使いそびれるような判断はしないだろう。オークの軍勢は間違いなくキョウトまでやって来る。今度は先手を打ち、殲滅してやるのだ。そうすればタテヤマ連峰南部は再び人族のエリアになる……」
とてもそのような未来があるとは思えないが、実現可能だとヒカリは考えているらしい。
「まったく大尉は……」
嘆息する優子だが、少しだけ笑みが戻っている。簡単なことではない話だが、彼女も前を向くことにした。だから、ヒカリの展望には少しばかりの皮肉を返している。
呆れた精神力ですね?――――と。
「優子、マイバラの様子は?」
「凄い砂煙です! まだハッキリと見えませんが、恐らく籠城戦ではないでしょうか!」
双眼鏡を覗く優子が言った。砂嵐にも似た靄が視界を覆っているのだと。
「愚策だな……」
「そ、そうでしょうか?」
ヒカリの反応に優子は戸惑っている。大軍が押し寄せてきたのだ。防御を優先するのは間違ってないと思う。
「籠城戦では魔道士が役に立たん。魔力を吸収する術式が周囲には施されているのだぞ?」
確かにその通りであった。ナガハマとマイバラは強固な壁に囲まれており、周囲には魔力攻撃を無効化する術式が張り巡らされていたのだ。
「では、どうすれば良かったのでしょうか……?」
「籠城は時間稼ぎに過ぎない。砦を背に戦うべきであったはず。援軍が敵を凌駕すると分かっていたのなら正解かもしれないが、キョウトの兵力は明らかなのだ。待つほどの価値がないことを知っていたはず。正直に遠藤中将の判断は間違っているな……」
大乱戦を予想したヒカリ。立て籠もる策に未来はなかったのだ。それはジリ貧であって、敵軍に明確なダメージを与えられないまま消耗していくだけである。
明らかな上官批判に優子は口を噤む。ここには二人しかいなかったというのに、彼女は忌憚ない意見を口にできない。
しばらく進むとマイバラ基地が視認できるようになった。優子は再び双眼鏡を手にする。
詳しい状況を知ろうとして。
「えっ……?」
大量のオークが見えていたけれど、驚いたのは何もオークの数ではない。彼女は想像すらしない現状に声を失っていた。
「優子、どうした? まだ視界が悪いが、考えたよりオークは少ないじゃないか?」
絶句する優子にヒカリが問う。地平線の果てまでオークが蠢いていると考えていたのだ。よって安堵こそすれ驚く場面ではないのだと。
「それが……」
重い口ぶりにヒカリは眉間にしわを寄せる。相変わらずの砂煙が立ち上っていたけれど、ざっと確認した限りは前回と変わりない規模なのだ。彼女が言い淀む理由が少しも理解できない。
ところが、ヒカリは告げられてしまう。それこそ想定外の話を……。
「マイバラ基地が陥落しています――――」
どうにも頭がついていかない。思考が追いつかなかった。救援要請があって直ぐキョウトを出たのだ。マイバラ基地が二時間も持ち堪えられないだなんて考えもしないことだ。
「よく確認しろ。間違いないか?」
「間違いありません。防護壁は完全に破壊されていますし、司令塔もまた壊滅しています。また防護壁内に確認できる大量のオークは既に戦闘状態ではないようです……」
決定的であったのは支配級のオークが複数いたこと。それはオークの軍勢が圧倒したことを明らかにしている。マイバラ基地が籠城を決め込み、壊滅されたという根拠であった。
ヒカリはトラックを停車。しばし考えるようにしたあと、
「浅村中隊は支部に帰還する。優子はキョウト支部に連絡を入れろ……」
「大尉、本気ですか!? 本部からの命令なんですよ!?」
優子は戸惑っている。マイバラ基地の惨状をその目で確認した彼女だが、命令に背く行動を選べずにいた。
「士官級が二人でどうなる? 私は兵たちを無駄死にさせるつもりはない」
言ってヒカリは後方のトラックに通信を始めた。任務が失敗に終わったこと。マイバラ基地は既に陥落しているのだと。
Uターンをし、キョウトへと進路を取るヒカリ。今もまだ優子は黙り込んでいたけれど、ようやくと彼女は重い口を開く。
「共和国は負けてしまったのですね……?」
それは聞いていた話だ。もしも、前線基地のどちらかが陥落すれば、共和国は天軍により滅ぼされるのだと。大軍を送り込まれ蹂躙されるだけであると。
はぁっと溜め息を漏らしたのはヒカリだ。彼女とて落胆しているに違いない。マイバラ基地が陥落してしまうなんて。
「なぁ、優子……」
厳しい表情をしてヒカリが言った。ただし、目線を合わせないそれは独り言のようにも聞こえている。
「共和国はまだ滅びんよ。まだ戦える……」
「いやでも、前線にはナガハマ基地しかないのですよ!?」
慰めにもならない話に、優子が声を荒らげた。実際に半分の戦力が崩壊したのだ。もう戦えるとは考えられない。
「知らないのか? 抗っているうちは負けじゃない。真の敗北とは……」
しかし、ヒカリも話を止めない。自身の考えを彼女は口にする。
「心が折れたときだ――――」
優子は呆然とヒカリを見ている。どうにも理解できないといった風に。
「この期に及んで精神論ですか……?」
「当たり前だ。最後は精神力こそがものを言う。お前も見ただろう? オークエンペラーと一騎打ちをした学生の姿を。純粋な剣術だけで災厄級と渡り合った男。精神力が如何に大事かを優子も見たはずだ……」
確かに最後はそうなのかもしれない。けれど、普通の精神力しか持たぬ者には不可能だ。目前に迫る死という恐怖から逃れられるはずもない。
「ある意味、どうせ死ぬのならと開き直っておけ。オーク相手に生き残ってもろくな目に遭わん。我ら剣士は徹底的に豚共を斬り裂いてやればいい」
続けられた話も安心を与えるものではない。寧ろ不安が増すだけであった。
「キョウトに戻って七条中将と話をしよう。ナガハマの兵力をどう使うのか。騎士学校に眠る才能をいつ使うのかを……」
ヒカリの話は既に次へと向かっている。無傷であるナガハマの兵力を使えば、まだ戦えるのではないかと。追加的な戦力強化も図れるはずだと。
「上手くいきますかね……?」
「もう学徒動員を始める時期だ。使える者を使いそびれるような判断はしないだろう。オークの軍勢は間違いなくキョウトまでやって来る。今度は先手を打ち、殲滅してやるのだ。そうすればタテヤマ連峰南部は再び人族のエリアになる……」
とてもそのような未来があるとは思えないが、実現可能だとヒカリは考えているらしい。
「まったく大尉は……」
嘆息する優子だが、少しだけ笑みが戻っている。簡単なことではない話だが、彼女も前を向くことにした。だから、ヒカリの展望には少しばかりの皮肉を返している。
呆れた精神力ですね?――――と。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる