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第一章 転生者二人の高校生活
決戦のあと……
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一八は夢を見ていた。身体を叩く雨。濡れた地面に横たわる感覚。意図せず前世の最後を思い出している。
レイナ・ロゼニアという女騎士。人族にしては強い彼女を一八は翻弄していた。幾ら斬り掛かられたとしても痛くない。自身が絶対的な強者であるのに疑いはなかった。
ただ優越感に浸っている。彼女を肩口から地面に叩き付けた一八は天に向かって咆吼した。恰も完全勝利したかのように……。
けれども、次の瞬間に見たものは目映い光だった。それは一瞬のうちに網膜を焼き、視界が真っ白に染まる……。
「うおおおおっ!?」
思わず目を覚ます一八。またも女神による神雷を受けたのかと飛び起きている。
だが、そこは先ほどの荒野だ。降りしきる雨もまた同じである。間違ってもここが天界であるはずはなかった。
「目が覚めたようだな。奥田一八……」
呆然としていた一八に声掛けがある。見上げるとそこには仁王立ちをしたヒカリの姿があった。
「ババァ……?」
「ババァいうな。まあ気が付いたようで何より。これより撤収だ。君の巨漢を引っ張っていく手間が省けた」
ヒカリは笑みを浮かべていた。どうして彼女が近くにいるのかまるで分からない。しかもヒカリは一八に手を差し伸べている。
「オークは? エンペラーはどうなったんだ?」
問わずにいられない。死闘を繰り広げたエンペラーがどうなったのかを。
するとヒカリの笑みが一層大きくなった。とはいえ別に面白がったわけではない。
「エンペラーは討伐した。また群れはエンペラーが倒されるや、ちりぢりに去って行ったよ。どこかの誰かさんがエンペラーの腕を切り落としてくれたおかげでな……」
ヒカリの話を聞き一八はふぅっと息を吐いた。どうやら災厄は去ったらしい。それも他ならぬ自身の活躍によって。
「生き延びちまったな……」
「何だ? やはり死にたかったのか?」
「やはりって何だよ?」
一八にはやり残したことが多すぎた。一度は諦めたものの、やはり死ぬなんて本望ではない。
「いやな、エンペラーと一騎討ちなんぞ普通は考えんぞ。それこそ小隊単位でも戦闘は回避すべき相手。自殺願望でもあるのかと思っただけだ」
ふーんと一八。確かにタフではあったけれど、避けられないスピードは持っていないし、馬鹿力も当たらなければ問題はなかった。
「まさか迂回した君たちがこんなことになっているなんて思いもしなかった。謝罪させてもらう。更にはエンペラーを引き付けてくれたこと。君が放置して逃げていたのなら間違いなくキョウトにも被害が遭っただろう。我ら浅村中隊を含め、共和国民を守護したのは君だ」
キョウト市壊滅の恐れまであったとヒカリ。それだけ一八の功績が大きいと彼女は言う。
「奥田一八、良くやった……」
唖然としてしまう。ヒカリは一八を弱者だと罵った相手だ。だからこそ彼女の賞賛は余計に困惑してしまう。
「どうした? 私に褒められるのは不服か?」
笑顔を見せぬ一八にヒカリが聞いた。彼女も以前の遣り取りを覚えているのだろう。
一瞬の間。一八は鼻筋を掻いて照れ隠しをしている。
「いいや……」
少しばかり恥ずかしいが誇らしく思う。この半年に亘り努力した自分自身が。だから一八は最高の笑顔をヒカリへと向けた。
「今は最高の気分だ……」
返答を聞いたヒカリは頷きを見せる。それはそのはず彼女の賛美を不服に感じる者など支部にはいない。守護兵団だけでなくキョウト市の誰もが彼女を尊敬していたのだから。
「大尉、生存者の確認が終わりました! って一八君、目が覚めたのね?」
ここでヒカリの右腕である優子が戻ってきた。彼女は報告を終えるや、一八が目覚めたことに歓喜の声を上げている。
「さあ立て、奥田一八! 功労者がへたばっていたのでは示しがつかん。今一度、君の姿を全隊員に見せつけてやれ!」
「そうですよ。スキルや属性攻撃を使用せずエンペラーの腕を切り落としてしまったのですから。とても信じられません。一八君は最高の剣士に違いありませんね」
褒め称えられるのは悪い気がしなかった。かといって最後の攻撃はマグレだと思う。無我夢中で感覚的に剣を振っただけなのだから。
「それで玲奈はどこです? 彼女は大丈夫なんですか?」
気になるのは玲奈だ。最後に見たのはエンペラーと対峙しているところ。意識を失った一八は無事かどうかも分からない。
「ああ、彼女なら回復薬を飲んで一足先にキョウトへ戻った。流石に疲れ果てていたのでな。中将の警護班について帰らせたのだ。最後まで君が目覚めるのを待つと言って聞かなかったがな」
青春ぽいなと豪快に笑うヒカリ。どうにも勘違いされているようだが、一八はひとまずホッとするだけで否定はしなかった。
どっと疲れが出てしまったのだ。これからエアパレットで戻らねばならないというのに再び眠りこけてしまいたくなる。
「魔道車とかないんすか?」
「残念だが全隊員がエアパレットだったからな。既に怪我人用のキャリーも残っていないし、君は自走で帰ることになる。とりあえず最後の一本はくれてやろう」
言ってヒカリが手渡したのは魔力回復薬だ。出来れば体力の方を回復したかった一八だが、魔力が少しでも回復すれば恐らくは倦怠感もマシになるだろう。
一気に飲み干す。本日二度目の魔力回復薬。とても高価なものであるけれど、大乱戦の功労者に対する褒賞としては安すぎるものであった。
一つ息を吐いて一八は立ち上がる。グルリと周囲を見渡すとオークの死体で埋め尽くされていた。だが、エンペラーの遺体は既にデバイスへと収納されたらしく、それらしきものは視界に入っていない。
「一八君、バナナ食べる?」
疲れ果てている一八を見かねたのか、優子がデバイスからバナナを取り出していた。正直に涙が出そうになる。それは魔力回復薬よりも求めていたもの。ずっと戦い続けていた一八はお腹がペコペコだったのだ。
「優子さん、あざっす! 名前の通りに優しくて可愛いなんて最高っすね?」
「悪かったな。名前と違って陰湿な厳しいババァで……」
直ぐさま入ったヒカリの横槍に一八は爆笑している。笑い声は時を移さず優子へと伝染し、自虐的なことを口にしたヒカリでさえも最後には笑っていた。
七条中将がキョウトに帰還するやカンサイ共和国はその一報を全国へと発信している。
浅村中隊の活躍に加え、義勇兵として戦った二人の高校生について。中でもエンペラーと一騎討ちを繰り広げた一八の情報は詳しく伝えられていた。
一八自身は家に帰るや眠ってしまったものの、そんな彼を放置して世間は手放しで一八を称賛している。
最高最強の剣士が現れた――――と。
レイナ・ロゼニアという女騎士。人族にしては強い彼女を一八は翻弄していた。幾ら斬り掛かられたとしても痛くない。自身が絶対的な強者であるのに疑いはなかった。
ただ優越感に浸っている。彼女を肩口から地面に叩き付けた一八は天に向かって咆吼した。恰も完全勝利したかのように……。
けれども、次の瞬間に見たものは目映い光だった。それは一瞬のうちに網膜を焼き、視界が真っ白に染まる……。
「うおおおおっ!?」
思わず目を覚ます一八。またも女神による神雷を受けたのかと飛び起きている。
だが、そこは先ほどの荒野だ。降りしきる雨もまた同じである。間違ってもここが天界であるはずはなかった。
「目が覚めたようだな。奥田一八……」
呆然としていた一八に声掛けがある。見上げるとそこには仁王立ちをしたヒカリの姿があった。
「ババァ……?」
「ババァいうな。まあ気が付いたようで何より。これより撤収だ。君の巨漢を引っ張っていく手間が省けた」
ヒカリは笑みを浮かべていた。どうして彼女が近くにいるのかまるで分からない。しかもヒカリは一八に手を差し伸べている。
「オークは? エンペラーはどうなったんだ?」
問わずにいられない。死闘を繰り広げたエンペラーがどうなったのかを。
するとヒカリの笑みが一層大きくなった。とはいえ別に面白がったわけではない。
「エンペラーは討伐した。また群れはエンペラーが倒されるや、ちりぢりに去って行ったよ。どこかの誰かさんがエンペラーの腕を切り落としてくれたおかげでな……」
ヒカリの話を聞き一八はふぅっと息を吐いた。どうやら災厄は去ったらしい。それも他ならぬ自身の活躍によって。
「生き延びちまったな……」
「何だ? やはり死にたかったのか?」
「やはりって何だよ?」
一八にはやり残したことが多すぎた。一度は諦めたものの、やはり死ぬなんて本望ではない。
「いやな、エンペラーと一騎討ちなんぞ普通は考えんぞ。それこそ小隊単位でも戦闘は回避すべき相手。自殺願望でもあるのかと思っただけだ」
ふーんと一八。確かにタフではあったけれど、避けられないスピードは持っていないし、馬鹿力も当たらなければ問題はなかった。
「まさか迂回した君たちがこんなことになっているなんて思いもしなかった。謝罪させてもらう。更にはエンペラーを引き付けてくれたこと。君が放置して逃げていたのなら間違いなくキョウトにも被害が遭っただろう。我ら浅村中隊を含め、共和国民を守護したのは君だ」
キョウト市壊滅の恐れまであったとヒカリ。それだけ一八の功績が大きいと彼女は言う。
「奥田一八、良くやった……」
唖然としてしまう。ヒカリは一八を弱者だと罵った相手だ。だからこそ彼女の賞賛は余計に困惑してしまう。
「どうした? 私に褒められるのは不服か?」
笑顔を見せぬ一八にヒカリが聞いた。彼女も以前の遣り取りを覚えているのだろう。
一瞬の間。一八は鼻筋を掻いて照れ隠しをしている。
「いいや……」
少しばかり恥ずかしいが誇らしく思う。この半年に亘り努力した自分自身が。だから一八は最高の笑顔をヒカリへと向けた。
「今は最高の気分だ……」
返答を聞いたヒカリは頷きを見せる。それはそのはず彼女の賛美を不服に感じる者など支部にはいない。守護兵団だけでなくキョウト市の誰もが彼女を尊敬していたのだから。
「大尉、生存者の確認が終わりました! って一八君、目が覚めたのね?」
ここでヒカリの右腕である優子が戻ってきた。彼女は報告を終えるや、一八が目覚めたことに歓喜の声を上げている。
「さあ立て、奥田一八! 功労者がへたばっていたのでは示しがつかん。今一度、君の姿を全隊員に見せつけてやれ!」
「そうですよ。スキルや属性攻撃を使用せずエンペラーの腕を切り落としてしまったのですから。とても信じられません。一八君は最高の剣士に違いありませんね」
褒め称えられるのは悪い気がしなかった。かといって最後の攻撃はマグレだと思う。無我夢中で感覚的に剣を振っただけなのだから。
「それで玲奈はどこです? 彼女は大丈夫なんですか?」
気になるのは玲奈だ。最後に見たのはエンペラーと対峙しているところ。意識を失った一八は無事かどうかも分からない。
「ああ、彼女なら回復薬を飲んで一足先にキョウトへ戻った。流石に疲れ果てていたのでな。中将の警護班について帰らせたのだ。最後まで君が目覚めるのを待つと言って聞かなかったがな」
青春ぽいなと豪快に笑うヒカリ。どうにも勘違いされているようだが、一八はひとまずホッとするだけで否定はしなかった。
どっと疲れが出てしまったのだ。これからエアパレットで戻らねばならないというのに再び眠りこけてしまいたくなる。
「魔道車とかないんすか?」
「残念だが全隊員がエアパレットだったからな。既に怪我人用のキャリーも残っていないし、君は自走で帰ることになる。とりあえず最後の一本はくれてやろう」
言ってヒカリが手渡したのは魔力回復薬だ。出来れば体力の方を回復したかった一八だが、魔力が少しでも回復すれば恐らくは倦怠感もマシになるだろう。
一気に飲み干す。本日二度目の魔力回復薬。とても高価なものであるけれど、大乱戦の功労者に対する褒賞としては安すぎるものであった。
一つ息を吐いて一八は立ち上がる。グルリと周囲を見渡すとオークの死体で埋め尽くされていた。だが、エンペラーの遺体は既にデバイスへと収納されたらしく、それらしきものは視界に入っていない。
「一八君、バナナ食べる?」
疲れ果てている一八を見かねたのか、優子がデバイスからバナナを取り出していた。正直に涙が出そうになる。それは魔力回復薬よりも求めていたもの。ずっと戦い続けていた一八はお腹がペコペコだったのだ。
「優子さん、あざっす! 名前の通りに優しくて可愛いなんて最高っすね?」
「悪かったな。名前と違って陰湿な厳しいババァで……」
直ぐさま入ったヒカリの横槍に一八は爆笑している。笑い声は時を移さず優子へと伝染し、自虐的なことを口にしたヒカリでさえも最後には笑っていた。
七条中将がキョウトに帰還するやカンサイ共和国はその一報を全国へと発信している。
浅村中隊の活躍に加え、義勇兵として戦った二人の高校生について。中でもエンペラーと一騎討ちを繰り広げた一八の情報は詳しく伝えられていた。
一八自身は家に帰るや眠ってしまったものの、そんな彼を放置して世間は手放しで一八を称賛している。
最高最強の剣士が現れた――――と。
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