転生勇者は連まない。

sorasoudou

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7 駆け出し勇者と深き森

第16話 遠見の遠火

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 深き森を吹き渡った風が、うごめく大岩をとらえる。梢を揺らす風音が森に響かぬうちに、大音量の咆哮が天へと上った。


 よみがえりし伝説の魔物の吠え声は、三つの頭が同時に放っただけあって強烈だ。
 鎌首をもたげた巨大なヒュドラの目をもってしても遠くに見えている森のふちを簡単に越え、避難者や野次馬でごった返す、祭りの会場にまで届いた。

 人の悲鳴に似た金切声の絶叫に、森から逃れてきた者たちのみならず、耳にした誰もが背筋を凍らせる。大人たちから発せられる不穏な空気に泣きじゃくっていた赤ん坊や子どもの声が止んだ。
 束の間の静寂の後、広場は前よりもさらに大きな喧噪に包まれる。

「なんなの、また! あの声なに?」
「どうなってるんだ! 何が起きてる、教えてくれよ!」
「こんなこと、大丈夫なわけないでしょ!」

 ヒュドラの姿を樹上の村から目撃した森の民と、危険だからと散々聞かされて何事かは分からないが、とりあえず広場に集まった人たち。先ほどの絶叫の異常さを語り、己の感情を声にするうち、恐怖は高まり気持ちははやる。

「逃げろ! ここも危険だ!」

 誰かの叫びが他の者たちの足を動かす。とっさに踏み出した足の動きは波のごとく大勢へ伝わり、出店や建物で囲われた広場の四方の通りへと、人々は一斉に動きかけた。


 ピイイーーーーーーーーーイイ!


 笛の音が響き渡る。
 魔物の咆哮とは違う軽やかな警告も、人々を凍り付かせたかのように足を止めさせた。


「深き森を預かる我々にお任せください。これから町の外や各所への退避を案内いたします」


 再び静まった広場へ聞こえた低く通る声に、森からの避難者や祭りの客たちの視線は、隣接する役所の建物の窓へと集まった。

 小さなバルコニーが付いたそこには、なでつけた髪と尖った耳をした、森林組合長の姿がある。
 組合の本部は隣町だが、森番小屋とその丘を管理するため、この町の役所に間借りして出張所が設けてあった。そこの窓辺に立つ組合長は、白いシャツとボタンをはちきれんばかりに膨らませた丸い腹を夕日に照らされ、銀の細長い笛を片手に聴衆へ語りかける。


「まずは、ご家族やご友人とはぐれたりなさいませんように、周囲のご確認を。魔物の動向については随時、組合員や町の保安兵の方々からも報告が入りますので、ご安心ください。ここは、森の外は安全です。ヒュドラは森の奥、中心へと向かっているとのことですから」


 夕日に照らされた森林組合長の福々しい姿が功を奏したか、焦りに駆られた人々は言われるがままに周囲を見、側にちゃんと家族はいるか、近くに知った顔はいないかを確認し始めた。

 隣町の誰それ、王都から来たあの人、近くのあの街に親せきがいる。どこへ行ったらいいのかの自問自答も含めたささやきや受け答えが広まっていくにつれ、自然と、顔見知りや行先が同じ者たちは吸い寄せられるように集まり始める。
 そうして十数人ずつでまとまった住民や客は目的の方向へ、広場の四方の出入り口へと、落ち着いた足取りで歩んで行った。

 四方の出入り口の前や、様々な品で華やかに飾り立てられた早生柊わせひいらぎの木の周りにも人が集まる。そこで待ち受ける採取係たちが、行く当てがない者や避難について勝手が分からない人たちの要望を聞いていた。
 案内を聞いた者から順に教えられた方へと散らばって行く。焦るあまりに騒ぐような人は、もういない。


「町の外からも、すでに応援は来ております。馬車の手配、他の町での宿泊やその周囲での野営になった際の準備なども各地で進めておりますので、先方でも案内役にお尋ねを。ゆっくりと着実に、忘れ物などないように、今一度しっかりご確認をしてから広場の外へと向かってください」


 乗合馬車の車掌や劇場の案内係を思わせるような穏やかな口調に送られて、ごった返していた広場からは少しずつ、人がはけていった。
 それを見守りながら、いつでもまた吹けるようにと笛を片手に、組合長は小さく息を吐く。


 奥の手は使わずに済みそうだ。


 森のふちの集落だけでなく、周囲の町や村からさらに遠くへと避難が必要になる可能性も考え、先にそれらの手配を行うことになった組合長は、祭りに出掛ける予定の時刻を遅らせて事務所に残った。
 その際、最後まで部屋にいた王立捜査機関の研究室長から、密かに忠告をもらっていたのだ。


「信じられないものを見たり聞いたりすると、人ってどんな行動をしでかすか分かりませんよね。慌てなくてもいいのに慌てたり、逃げなきゃいけないのに逃げなかったり。思いもよらないことが起きて驚いてるから、間違ったって仕方ないんですけど。でも、どうしてもこれは危ない、大変だってことが起きそうになったら……」


「僕らは何を、頼りにしてますか……か」


 空っぽにも関わらず、具だくさんの白くて丸い蒸しまんじゅうのように膨らんだ腹に片手をのせ、組合長は色を変え始めた空と、広場と田畑の向こうに見える深き森を見つめた。
 妻お手製の、こんがり焼けたパイシチューが食べたくなる色だ。夕刻の空とその光に梢が染まっていく、いつもと変わらぬ我らが故郷。
 変わらぬ光景の遥か先で繰り広げられていることを思い、組合長のすきっ腹は痛んだ。もしもの時にと考えていた呼びかけを、胸の内で反すうする。

『静まれ! 勇者様は絶対、そのご命令だ!』

 当人からはひと言も発せられていない偽りの命令で、救世主様の来訪を広く知らせて別の騒動を招くことは避けられそうだ。


 組合長は、人のざわめきに満たされた祭りの会場を見回した。
 避難についてや今の森の状況を知りたいと広場や役所を目指してくる者は、まだ多い。それでも、ここぞという時にすばやく確実に退避することを訓練してきた森の採取係たちは、的確に人々を案内していった。

 支援にと近隣から集まった保安兵の配置も終わっている頃だ。もし、万が一が起きても被害を建物や家財だけに済ませられれば、後はどうとでもなる。

 幾多の戦乱や災害から逃れて森に集った者たちの子孫は、芝居や昔話として伝えてきたそれらの危機をしのぐ災厄を前に、ただ祈った。握った笛を飾った日のことを思い出し、組合長はバルコニーから広場の木を見やる。
 早生柊の枝に飾られた小物たちが、じっとりとした風に揺れ、亡き妻と並んで祭りをながめたいつかの日を振り返る、森の民へと輝いてみせる。


 勇者様が深き森に、この地にいるのならば、安心だ。


 ただし、事務所での報告の場にもうひとり部外者がいたのかと、組合長が最後の最後で気付いたくらいに影の薄いあの旅人が、本当に我らが救世主様であるのかは、まだほんの少しだけ、信じ切れてはいなかったのだが。






 濃く厚い積乱雲の影か、群れ跳ぶ羽虫ように、広がった黒い塵が辺りを覆う。
 ヒュドラの咆哮に合わせて舞い上がった塵が大きく渦を巻いてまた集い、を隠して、丸い大岩のような胴に再生した。渦巻く塵の轟音に、つい、声が出る。

「あれか!」

 思わず漏らした声に反応して頭上の首がひねられ、銀の瞳がこちらをにらむ。赤紫のヒュドラは、白い牙が並んだ大あごを開いて突っ込んできた。

 森ごと喰らうつもりかよ。

 奴のあごへと、こちらも突っ込み返す。走りつつ、上空へと神剣を振るう。木の枝を喰らいかけたところで神風じんぷうを受けた赤紫の頭は、宙へと斜めに回って霧散した。


 跳び上がり、黒い塵に突入する。白い剣を右左と振ってみたが、刃の上を黒い破片が滑るばかりで、塵と化した大蛇の魔力は吸えないようだ。
 こちらの体にまとわりつくものも同じ、勇者の器このからだに着込んだ外套の上で黒く細い流れを作り、宙へと舞って散って消えた。


 三つ首の大怪獣ヒュドラを形作る魔力はやはり、あの丸く太い胴の中、長い首にしては短か過ぎる胴体の、尻尾の付け根に見えたものにある。


 なんか、見たことのある形してたな。


 そんなことを考えながら、神剣をまっすぐ振り下ろす。その勢いで前に回って、真ん前から迫っていた紫のやつの、縦真っ二つにした頭の切り口を蹴り、間を抜ける。

 おっと、腹ペコってやっぱり、お前だよね。

 真横から迫る、青黒い頭。今までと違い、直前まで口を開けていない。
 あれをやる気だと思ったと同時に、すばやく開いたヒュドラの口の中に、湾曲した牙が立ち上がったのが見えた。二本の黒い牙の間に筒状の、黄色い舌を丸めたような部分がある。

 真横へいだ神剣ごと腕を大きく振るい、体をひねって、何の足場もない宙で右へと回転させる。薙いだ太刀筋に沿って放たれた神風が、青黒いのの頭を、あごから上下に分かつ。
 その寸前に、筒状の器官から毒液が吐き出されかけていた。神風に当たった毒は塵になる。その前に飛び散った毒が、回転しながら宙を横切るこちらの、なびいた外套に引っ付いた!


 あれ? 溶けない。


 外套に付いた毒液が玉になり、宙に飛ぶ。柿の葉色の外套の裾は無傷だ。
 神殿の昇降機の作業員用のものに神話か伝説級の魔物の毒液を防ぐ力があるとは。やっぱり大変な仕事なんだろうな、風雨にさらされる高所で働くって。


 のんきにそんなことを思いながら、後ろ向きで着地する。軽く滑った足元の枯葉は真っ白に、粉となる。
 うっそうとした木々に隠れるようにして生成されたヒュドラの胴は、触れた場所に限らず、この辺り一体の魔力を吸い尽くしていっているらしい。
 真っ黒い大岩のごとき魔物の胴を、離れたところから見上げる。再生していく三つの頭がそれぞれ小さく左右に揺れて、弱点であるらしい結合部分を守るように立ちふさがり、こちらをにらんだ。


 どうやって、を切り離すか、だな。


 ヒュドラの胴を神風で断ち、塵と化した間に位置を把握して、をまた神剣で斬らなくてはならない。

 一瞬、ほんとに一瞬しかない。

 深き森の魔力を散々吸ってきたヒュドラの胴体の再生は、一瞬で終わってしまった。
 三つの首の方はまだ一拍以上は置いてから形になるのだが、弱点というか本体であるだろう胴の再生はすさまじく、大岩のようなそのかたまりを、あっという間に元の姿にしてしまう。
 透視でも出来ない限りが今、黒にも紫にも見える鱗をきらめかす膨れ上がった胴の、どの辺りにあるのかの特定は難しい。


 でも、やれないことはないはず。こっちには、これもあるし。


 神剣を小さく振る。握った柄にはまった鈍色にびいろの輪っかが、微かに鳴る。ヒュドラたちは樹上から、こちらを注目した。

 学習している。三つ首が一気に来るかと思ったら、真ん中の青黒いのだけが突っ込んできた。今度は大口を開けて。
 飲み込むつもりに見せかけている。でも切り札の毒液発射器官が、ちゃんと準備してあるのは丸見えだぞ。

 神剣を真横へ、くうを切る音がするほどに振る。
 振るいながら心で命じる。使う。

 眼前をよぎった柄の上で輪っかが赤く染まり、放たれた神風がヒュドラに当たると同時に燃え上がる。
 上下にも弧を描いて瞬く間に広がった火焔の神風は、吐き出した毒ごと、青黒いのを一閃した。


 魔物の巨大な頭が即座に塵に変わる。そちらへ向かって駆け、跳び上がって塵の幕を突っ切る。散り行く側から塵が再生して、うろこと伸び縮みする皮膚を形作っていくのが横目に見える。
 よみがえっていく切断面の合間を抜け、青黒いやつの胴に乗り、そこを駆けた。
 左右に立ち上がっていた残る二つの首が今ようやく、遅れて動き出す。どちらも攻撃方法は噛みつきか頭突きしかない。大きく太くなった分、動きは鈍い。左右から突っ込まれる前に、青黒いやつの胴から飛ぶ。


「使う」


 今度は声にして、炎を宿した輪っかに聞かせる。前方の大岩に向かって、剣を振る。切っ先で軽く円を描き、撃ち出した火焔の神風は、ヒュドラの胴体に丸く大穴を開けた。

 ずれたか!

 穴の端に見えたは、夕日に照らされ、小さく光を反射した。
 二つ重なった鈍色のに巻き付いたものは塵に変わりつつも、しっかりとつかんで放さない。それどころか巻き付いている部分から、あっという間に再生していった。

 すじ肉に似てるなあ。煮込むと良さそうだ。

 お腹が空いてきているのか、変なことが思い浮かぶ。
 食材にはしたくない魔物の組織が再生し、二つの輪に巻き付いた部分が黒から薄紅へと色を取り戻すにつれ、大穴がふちからすぼまるようにしてふさがっていく。
 早いな。大規模に穴を開けてみたけれど、魔法の火の効果か、やっぱり再生の速度が一層早くなった。


 それでもこれなら、いけそうだと感じる。もう一撃を、っ!


 神剣を振り上げて放った火焔の神風を、頭上から落ちてくるようにして視界にかぶさった青黒い頭が受け止めた。霧散したヒュドラの塵が吹き付け、視界が無くなる。

「あだっ!」

 唐突に、地面に着地してしまった。身構えていなかったからか、足裏から伝わる衝撃が全身を突き抜ける。
 ひざを付いた右の方へ体がかしいだ。右頬に青黒いやつの塵とは違う、風が来る。
 そっちへ剣を振るい、神風を。そうしながら左に跳ぶ。右にちらりと紫のきらめき。ヒュドラの頭、いや紫のやつの首か。

 背中が、ぞくりとした。


 しくじりました!


 すぐ身をひねったが遅かった。左脇からえぐるような衝撃が来る。

「ぐっ!」

 全身を襲う衝撃。次に来る、妙な解放感。身を包む風圧に、何が起きたのかを知る。ヒュドラの頭突きを受けたのだ。


 いや、ぎりぎり助かったのか!
 体をひねったおかげか丸呑みにされる寸前で、赤紫のやつの鼻先に乗ったらしい。というか、巨大なヒュドラの鼻に追突された。


 新幹線にはねられたら、こんな感じなんだろうか。
 今日までその存在が幻だった魔物にはねられた異常な状況のせいで、変な感想が頭に浮かぶ。前の自分、地球での記憶がないし定かじゃないが、こんな感じなのかと疑問に思うのなら実際に事故ってもいないようだ。
 それが異世界転生のきっかけってわけでもないんだな、たぶん。


 走馬灯とも違う空想をしつつ、右斜め上へ吹っ飛ばされ、青黒いのの頭が霧散した真っ黒な塵の中を抜ける。追突の衝撃でなすすべなく回りながら剣を振って上空から見下ろせば、おどろおどろしい光景が待っていた。

 再生していく青黒いやつのと、鼻面から眉間までがそがれた赤紫のやつの塵が渦巻き、それを割って濃い紫のヒュドラがガラス玉の目を輝かせ、こちらへと伸び上がるところだ。首元にわずかに残された切り口が、見る間にふさがっていく。
 紫のは大口を開けた。他の二頭のような巨大な牙はないが、細かな歯が鋭利な短剣のように、びっしりと幾重にも生えている。
 今度こそ、こいつが丸呑みにする気だな。


「まとめて、斬る!」


 回る体の勢いを全部乗せて、神剣を斜め下へと振り下ろす。
 紫の頭が首から大きく斜めに断たれ、赤紫の頭に集まっていった塵も再生完了しかけの青黒いのもまとめて三つ分、見えざる神風が塵を払い、よみがえる魔物の首を懲りずに斬った。

 よし、今だ。もっと近くで!

 剣を振るったおかげで立て直せた姿勢を、ヒュドラの胴に向ける。まだらに紫の模様を反射する黒い物体に向かって、神剣を振おうとした時だった。


「暴風!」


 声でなく、空気の動く方へと目を向ける。
 背後で集まり、三つの首を早くも作り上げようとしていた塵の渦に、青く澄んだ風が当たる。風のかたまりに塵が吹き上がり、黒い幕をはらんだ青い空気が宙でほどけた。


「今のうちに、本体を!」


 そう叫んで木陰を走り抜けながら矢をつがえた弓を引き絞っているのは、ロレッシュだ。
 その脇を剣を手にフィドルが走り、魔法を放ったばかりだからか、ほんのりと光る青い石の付いた杖を握ったルクリアが続く。

 ヒュドラのまん丸い胴の上に降り立ち、そこから周囲の木陰に目を向ける。森番の三人は付かず離れず、絶妙な距離を取って散開した。


 いや、首を引き付けておいてくれると助かるけども。

「危ないって!」

 ってこともないか。


 何が自分にとって危険か、魔物はよくご存知だ。
 上に乗った者を跳ね上げるように真っ黒いかたまりが動く。こちらが姿勢を崩したところを狙って、真っ先に再生を果たした青黒いのが梢を蹴散らし、木をへし折り、飛び掛かって来た。

 細工無しの真っ向勝負、というか、ただ単に腹ペコが限界なのかもしれない。
 開けた大口から毒液を垂れ流し、もうもうと木々を焼きながら煙をたなびかせて突っ込んでくる。他の二つも森番たちでなく、こちらを銀とガラス玉の瞳で捉えていた。

 跳ぶ。魔物の尾に背を向けて、後ろ向きに結合部分の胴を蹴って離れる。


「食いたきゃ喰ってみろ」


 両手で握った神剣の柄を染めるほど、輪っかの内側が強く赤く光る。


 蛇の丸焼きって、美味しいんでしたっけ?


「使う!」


 振るった神剣は劫火をまとい、放たれた炎の神風はヒュドラの胴と腹ペコの頭をえぐり、追撃する首二つを丸く広がった火焔で焼き切った。


 うんと遠くまで。







  
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