転生勇者は連まない。

sorasoudou

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7 駆け出し勇者と深き森

第9話 祭りと始まり

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 本来は、あめ玉一個で駆ける距離ではない。一番若手の新米採取係の息も上がる厳しい行程を涼しい顔で終わらせた者たちは、それぞれの好きに過ごしていた。


「ひゃあ、可愛い! この子たちは保護されたんですね。調子はどうかな? あめ玉要りますか?」


 真っ黒なあめをひとつ瓶の中へと入れてやり、魔草まそうとたわむれているのはもちろん、シュリッキ隊長だ。
 捜査官たちのためにと深き森由来の道具を開発してきた研究室長は、丸い葉がしおれかけていた、ひと際小さな草の調子を見てやっている。まだ森に返せない弱った魔草が、あめ玉を根っこでしっかり抱え込んだのを確認して、森の民は瓶のふたを閉めた。

 シュリッキ隊長が満足げに腰へ手を当ててながめる、窓辺に並んだ瓶の中には、動く草がひと株ずつ入れられていた。葉っぱの形が違う魔草たちは思い思いにはしゃぎ回り、窓から入る陽射しをガラス瓶越しに楽しんでいる。

 魔植物の専門家の真似をしてか、瓶をひとつひとつ見て回っているのは無口な冒険者だ。隊長以上に熱心に、上位種の植物たちの違いを観察している。
 こうして勇者が皆に背を向けている最もな理由は、魔草に少しは情が湧いたのと、自分の存在を消そうとしているからであろう。


 何の疲れも見せない二人と帰還を共にした者たちから数名、近隣にいた肩書のある班員たちの幾人かが、話に背を向ける冒険者と同じ部屋に集っていた。

 森林組合の事務所に揃った採取係の面々は、ギルウェイ係長とその報告を受ける組合長に注目している。
 魔草の保護にも使われている奥の間に通され、そこで立ち話となっているのは、報告している内容が内容であるからだ。

 シュリッキ隊長が森を駆けながら説明した推測を信じた者は、事務所の外でひと息ついている中の半数もいないだろう。事実、係長から話を聞いた組合長は失礼を承知で、いぶかしげに、王立捜査機関の調査研究室室長を見やった。


「森の異変については何らかの疑いがあるとの報告は受けているが……それは本当なのかね? 調査隊の責任者の探索結果であるというのだから、信じる他ないのだが」


 調査の先発隊を送る。それを決断したからには、国王陛下がなにがしかの疑念を深き森に抱いているのは違いない。
 王都から森林組合に通達は届いているが、即時の調査を必要とする異変の原因として今語られたことは、森の民にもにわかには信じ難いものだった。


「あの話が本当に有り得るというのか……昔話どころか、伝説なのだよ」


 組合長は太い眉をきつく寄せ、突き出た腹に片手をのせる。夕刻から隣町で始まる祭りに合わせて、昼食を少な目にしておいたらしい。
 よく知った組合長の疑念も分かると、ギルウェイは大きくうなずいた。


「ええ。ですが、あの森のことをいま一番知っているのは我々か、シュリッキか、です。彼のいう不思議な場所、我らが休息地と呼んでいたあの場所の有り様を、シュリッキがその目で見てきたという事実。盗掘者がいるのです。何かがあります。いや、何かが起こると言うべきか」



「森の終わりですね」



 衝撃的なひと言を、いつもと変わらぬ口調で語り、研究室長は笑みを浮かべた。採取係たちが先発調査隊の責任者へと注目する。


「目覚めれば我々では対処出来ません。神の御力がいるそうなので」


 シュリッキ隊長は笑顔を、一人だけ背を向けた隊員が映る、壁の鏡へと向ける。
 瓶の中を見つめる勇者の背から外した視線を、鏡の側に立つ昔なじみにやり、深き森の専門家は故郷の歴史と、この危機の展望を語った。


「僕らを育てた森の木々は、伝説では巨大な蛇から生えたんだそうです。今度は何が生えるかな? 何度も再生する、大蛇を倒せたら。楽しみですね!」


 もちろん、楽観的過ぎるシュリッキ隊長の予測に、うなずいた者はいなかった。
 昔なじみの突拍子もない言動に慣れた係長と、創造の神々の加護を一身に受けた者を除いては。






「なんなの、誰もいないじゃない」

 不機嫌さが満ち満ちたつぶやきは、丘を吹き上がって来た風に消えた。不用心にも鍵が開いたままの森番小屋。戸を打っても返事がないからと開けた扉の向こうには、誰の姿もなかった。

 姿がないことに安堵した部分もある。アデリアは丘のふもとへと目を向けた。

 森と町の間の平原に立つ、祭りの市と出店の数々。集まって来る人たちは時間を置くごとに増えていき、まばらだった客の姿は数えきれないほどになっていた。
 風に吹かれる青紫の髪を片手でかき上げ、屋台の立ち並ぶ通りの向こうを見つめる。こんがりとした焼きたてのパンにも見える飛行船の周囲には縄が張り巡らされ、見物人たちの侵入を阻んでいた。

 鳴りかけた腹を押さえる。不機嫌さが拭えない眉間のしわを、さらに深くして、空腹の魔術師はつぶやいた。

「まさか。あっちに見物に行ってるってことないわよね? 不審な者を寄せ付けないのが役目なのよ、番人っていうのは」

 アデリアは眉を吊り上げた。

「飛行船が王立空兵団のものだってこと、知らないわけじゃないでしょうね?」

 不在の姉に決めつけの疑いをたずね、勝手に怒りを強くした妹は、戸を閉めるのも忘れて歩き出す。


 森の終わりの平原の、丘の上の森番小屋を後にする。見晴らしのためにここにあるとしか思えない、こんもりとした丘は斜面の草が綺麗に刈り込まれ、青々とした緑に覆われていた。
 草地の間の小道を下り、アデリアは町へと引き返す。
 祭りの会場でなく、それを迂回するように道を外れて、魔術師の姿は平原のくぼ地にある田畑の方へと向かう。あぜ道を行く見慣れぬ姿を見て、祭りの前にいくらか終わらせようと畑の草むしりをしていたおばあさんが声をかけた。


「あなた、お嬢さん! もしかしてあなた、アデリアさんかしら? ルクリアさんの妹の」


 弾かれたように足を止め、青紫の長い髪を風に乱したまま、ゆっくりと、これ以上ないほどにゆっくりと、アデリア・オーレリンは振り返った。


「あら、やっぱりそう! お姉さんと似てらっしゃるわあ。ルクリアさんを貴族のお嬢さまにしたみたい!」


 森番のルクリアも貴族の娘であるはずなのだが、何度も顔を合わせている農家のおばあさんに、そんな認識はなかったようだ。
 外套コートが土で汚れるのも気にせずに草むしりを手伝い、ざっくばらんな口調で気さくに受け答えをするルクリアから、王都の貴族という生まれは確かに浮かびそうにもない。

 それなのに、スープのひとしずくでも落としたら最後、高い洗濯代を払わねばならないような上品な外套を羽織るアデリア・オーレリンをルクリアの妹であると見破ったおばあさんは何も、するどい観察眼を持っているというわけではなかった。
 ただ単純にアデリアの顔立ちがルクリアを幾分か幼く、少女らしくしただけだと思えるほど、よく似ていたからである。


 何かを反論しようにも、アデリアの開けた口から言葉は出て来なかった。


 彼女の母親はルクリアの産みの母の妹で、姉が早くして亡くなり、幼い姪のことが心配でならないと世話を申し出て、それが縁で後妻に入った。正反対の性格と姿をした姉妹はまるで似ていなかったのに、なぜかその娘たちは顔立ちと背格好がよく似ていた。

 父親が同じであるから当然とも言えるが、どちらかというと、やたら気難しい顔をした父に似ているなどと言われたくないのが、アデリアの心情である。
 もちろん、実の姉、ルクリアにもだ。

 言葉が返せずに口をただ開け閉めしているアデリアの心の内など、おばあさんに分かるはずもない。くぼ地の周りが風よけになり、夜でも気温が下がりにくい畑と同じに温かな笑みを浮かべ、農家のおばあさんは言った。


「ルクリアさんでしたら、お祭りに行きましたよ。森番の子と、旦那さんとね」


 驚きで息を呑んだ音が、優しく吹き渡る風の中でもよく聞こえた。
 くちびるを引き結び、きびすを返した魔術師は、農家のおばあさんに別れの際のあいさつをすることも忘れ、青紫の髪をなびかせて大股で歩き去った。
 最短距離で祭りの中心の広場へと向かうことが出来る畑の道を、洒落た外套をはためかせて。






「へえ。これがあの、冬の宴席での変なもよおしの元になったやつなの? これの下で抱き合えって、何になるのよ。厄除け?」

「これは確かに魔除けに良いな。この、とげとげしい葉っぱ。この木を村の周囲に植えたら、防犯に良いんじゃないだろうか?」

「確かに! いい考えかも」


 フィドルの提案にルクリアが賛同する。布や花、果実や木製の人形など、各人が持ち寄った品で飾り立てられた祭りの象徴を前にして無粋な話題で盛り上がっているのは、この二人くらいだ。

 間隔を開けて幾本も植えられた木を目当てに広場に集まる周囲とは、装いや雰囲気から、まったく違う。
 叶えたいことと、それを永続させるという誓いのために人々が願いにまつわる物を選んで飾り付けた美しいものたちに囲まれていながら、森番の大人二人は物騒な話題に夢中だった。

 壕を掘れない集落では柵の外に植えるか、これの枯れ枝を束ねたものを吊るして、賊が乗り越えて来られないようにしてはどうか。いっそのこと、この木を塀のようにみっしりと並べて植え、生け垣にしてしまえば、深き森にも悪影響がなくて良いのではないか。

 防犯対策の案を嬉々として語っている二人に、小さな鹿の置物を枝に吊るし終わった森番の少年が、ついに業を煮やした。


「もおおおおおーーーーー! いい加減にしてくださいっ! いいから、お願いして! 誓ってください、永遠を!」


 それぞれの手を取って、それを握らせようとしてくるロレッシュに、ルクリアが呆れた目を向けた。


「あのねえ、ロレッシュ。私は森の民じゃないのよ。木にお願い事はしないし、ここで誓わなきゃいけないのは、そんなことじゃないの」

「そうだ。俺はもう誓ったことがある。永遠とは約束できないが、出来る限りは森の皆を、お前を守るために、この命を使うぞ」


 事も無げに語ったフィドルは、大声で叫んだあまりに顔を真っ赤にしている森番の少年の肩に、自分の手を置いた。
 ロレッシュが角の生えた頭をかしげる。白い花を模した飾りが揺れた。


「ええっと。あれ? お二人はこのまま、ここに。森に残ってくれるんですか? ずっと?」


 少年を挟んで立つ大人二人も首をかしげた。ルクリアが何かに気付いて頭を戻すと、ロレッシュの緑の目をのぞき込む。


「え、どういうこと? まだ私たち、森番になって日が浅いのよ。どうしてもう、森から離れることになってるわけ?」


 ルクリアが語った内容を一度飲み込んで、おずおずとロレッシュは話し出した。


「いや、だって……お二人とも、僕が早く森番として一人前にって……僕に任せるからって……」

「そりゃそうだろう。森番の要はお前だ、ロレッシュ」


 フィドルを少年が見上げると、彼は真剣なまなざしながらも口元へ笑みをたたえていた。


「俺たちは、俺は、深き森に必要なお前の指示に従う。お前を立派な森番にするまで、いや、それ以降もお前を支えるつもりだ。ロレッシュ、お前がお役御免を言い渡すまではな」

「そういうこと。雷魔法を少しでも使える弓術士なんて、希少なのよ。それを使いこなせるように、いくらかでも魔法を知った者が側に居た方がいいでしょ? 私も残るわよ」


 ルクリアが笑みもなく普段と変わらぬ口調で語ったことに、ロレッシュは顔を輝かせた。とげだらけの葉を茂らせた早生柊わせひいらぎの木に飾られた、ガラス製の鹿から落ちた光が、森の民の少年の紅潮した頬を照らす。


「じゃあ、じゃあ、このまま森にいてくれるってことですか? これからも僕ら三人で、森番ってことで良いんですか?」


 勇者任命の特別な森番の、残る二人の返答をすでに確信して、満面の笑顔を向けながらの問いだった。
 フィドルとルクリアの二人が、同時にうなずいた。少年を真ん中に、端の二人が空いた手を取る。輪を作るように繋いだ手をロレッシュは輝く笑みで見やってから、その顔を上げ、お願い事を早生柊の木にしようと口を開けた。


「ルクリア・オーレリン!」
「ロレッシュくんって君?」


 まったく同時に、二方向から声をかけられる。名前を呼ばれたそれぞれが、名を呼んだそれぞれへ顔を向けた。


「アデリア! 来たの? めずらしいわね。王都以外に、あなたが居るなんて。なんだ、仕事か。その腕章」

「もしかして君って、ハンシュラム長老から名付けられた? 僕もなんだよ。奇遇だね、なんか嬉しいなあ」


 同時に別のことを、別方向に向かってしゃべる二人に、姉の名前を叫んだ妹と、名付け親が一緒の訪問者から握手を求められた少年が答える。


「なによ? 私が王都を出てはならないとでも言うの? 仕事の邪魔をしないでと訴えに来たのよ! ルクリア・オーレリン!」

「そうですけど、もしかして、シュリッキさんですか? 長老やギルウェイさんが話してた、王都に行ってるっていう、すごい人の」


 同時進行で進む話に、名前が出ていない残りの二人は呆然と、どこへ向けていいのかも分からない目を動かす。フィドルは、長身の森の民の後ろに半ば隠れた、その人に目が留まった。


「ゆ! ゆうっ!」
「シィーーーーーーーーーーーーーーッ」


 猫が威嚇するような、声とも判別が付かないものを思わず発してしまった旅の者に、皆の注目が一斉に集まる。
 ひと足早く、神殿で会ったきりの我らが救世主を見つけて叫んでしまった元剣闘士は、こわばった体を引いた。風斬かぜきりの魔法を使う魔術師も、狩人改め弓術士の少年も、その存在に気付く。
 勇者の仲間候補をお払い箱になった二人が大声を上げそうになった時、ほとんど怒鳴るような口調で、一同に吐き捨てた者がいた。


「いい加減にして! 何の騒ぎ? もう調査はよろしいのかしら、シュリッキ室長。わたくし、さっさと王都に戻りたいのですけれど? よろしくて?」


 結果としてこの時、命拾いをしたのは、大勢が集まった広場で正体をばらされずに済んだ勇者の方であった。だが、もっと大きな目で見れば、救われたのはこの広場にいた大勢の方であったに違いない。
 ただし、それが分かるのはもっと後のことになるだろう。まずは、これからこの地で何が起こるのかを、ここに集った者たちで共有しなくてはならない。

「まあまあ、あちらでお話を」

 のんびりとしたシュリッキ室長の誘いにより、森番たちと魔術師は丘の上へと向かうことになった。
 森番小屋に向かう道中、すでに屋台の通りへと農家のおばあさんが歩み去った後だったのもまた、何かの幸運であったのかもしれなかった。







 
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