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6 旅行く勇者と外の人
第12話 逃げてかえる
しおりを挟む夜逃げか。同じこと考えてた人たちがいたんだな。
断崖からの湧き水が流れているらしい。水量が少ない浅瀬の川底に、人がいる。寝静まった住宅地の外れ。他に人影はない。
川辺の草地に放り出された荷物。殴られて転んだか、座り込むおじさんに、思わず叫んだ口を押えて後退る女性。
姉妹なんだろうな。よく似た背格好の前の女性に寄り添うようにして立ち尽くすもう一人は、後ろを気にして振り返っている。
親子らしい三人を囲むのは、四人の男たちだ。
おじさんを殴ったらしき大柄の男が下がり、背広の奴が前へ出る。身なりはいいが、態度も口調も荒そうだ。分かりやすく、見た目に中身のろくでもなさが現れている。
「金は払う? 逃げようとしてんじゃねえか、騙せるとでも思ってんのか」
背広の男が抑えた声で怒鳴った。隣の奴も、おじさんを見下ろす。特徴のない無地のシャツとズボンで、よくいる服装の若い男が二人、後ろから女性たちに忍び寄る。それを見ながら背広の奴が言った。
「噓つきは泥棒の始まりって言うぜ? 借金分、どっかから盗んで来てくれるのか? 工具も握れなくなったような、あんたが」
じゃあ、取り立て屋は何から始まったんだ? 身ぐるみ奪うのは、追いはぎのやることだと思ってたんだが。
「あんたじゃ当てにならねえからな、そっちの娘、ッ!」
背広の奴は驚きで言葉をなくした。中空へ飛び出して来たものに、誰よりも先に気付いて。
塀の端から宙へ。川辺の植え込みを跳び越え、姉妹の後ろへ近付いていた、左の男の肩に乗る。いきなりの衝撃に声にならない音で答え、沈み込むそいつを、右へと蹴る。
動きが鈍く数歩出遅れていたのが幸いして、右にいた方は、吹っ飛んできた仲間から身をかわすことが出来た。よろけてさらに後ろへ下がった彼は、水を跳ね上げて川底に着地した、猫のように背を丸めたこちらを見る。
学生か? こんな物騒な場面に遭遇しそうにない、大人しくて真面目そうな青年だった。
顔色が悪い彼は、足元で転がる仲間から慌てて離れる。浅瀬に顔を突っ込み転がった奴は、息継ぎを忘れてはいなかったようだ。盛大に顔を上げ、荒く空気を吸う。
大人しそうな学生風の青年とは違い、こっちは体格がしっかりしている。だから着地の目標に選ばせてもらった。人質を取られても困るし。
「な、え、はあ?」
動揺し過ぎて問いになっていない声を漏らしつつ、背広の奴は、こっちを見つめた。隣の男も厚ぼったいまぶたに押しつぶされそうな細い目を、どうにか見開いて、自分が見たものを確かめている。
人だよ。飛んで来て人を襲ったからって、喰いはしないよ。
スピンクスって呼ばれてる、謎解きが出来ない者を襲って喰らう半人半鳥の魔物は、あっちでもこっちでも空想の産物だよ。
顔を伏せ、身を起こす。蹴って転がした男と、姉妹、おじさんで作る三角形の真ん中に歩んで立つ。
「何か、お困りですか?」
何と言って声をかけていいかを考え付くのが、また間に合わなかった。
こういう時にお決まりの問いかけといったら、これかな。背広の奴とその仲間が困っているのは、突然現れた自分のせいなのは分かっているけど。
「な、なに言ってんだ、てめえ! 関係ねえだろうが、失せろ!」
背広の奴にそう怒鳴られても仕方はない。ただし、こんな現れ方して、このままどこかに去るわけもないだろう。
浅い流れに座り込んだまま、こちらを振り返り見上げてくるおじさんに、細い月が浮かぶ夜空を仰ぎながらたずねる。
「神殿の、礼拝堂や祈願所とかには行かれました? 今、相談なんかを積極的に受け付けてるらしいですよ」
人買いの件で騒がせてしまい、どこの職員も大忙しだ。出来ることならその人たち全員に、お菓子を配り歩きたいくらいだな。粉末のお茶とかの方が日持ちもするし、甘いものが苦手な人にも喜ばれるだろうか。
「なに言ってんだって言ってるだろうがッ! 何なんだ、お前!」
怒鳴りつつ、背広の奴があごをしゃくる。こちらへ向けた尖り気味のあごには、素直に従うものらしい。腕っぷしに自信がありそうな大柄の男が出てくる。
おじさんはすぐ側を大股で通る男の足から逃れるように、家族の方へとにじって避けた。
三角が崩れる。一辺を踏み込え、こっちへ入って来た男に向かって、つま先を蹴り出す。
川のせせらぎと小石が跳ねる音。顔を目がけて飛んだ小石と水に、思わず左へそむけた頭と、前にきた右肩。そこを狙って両手を差し伸ばし、一気に前へ出て、つかんで倒す。
浅瀬から立ち上がりかけていた蹴って転がしておいた奴へと、男を投げ付ける。
「だ、ぎゃ!」
どちらが叫んだとも分からない悲鳴が右斜め後ろから上がった。川底の石と水のしぶきが盛大に音を立てる。それを耳に前へ駆け、跳ぶ。
飛び付く。背広の奴の懐と左肩。左手で奴の左肩をつかみ、こっちの腕をのど元に押し付ける。同時に、前へ踏み出した革靴の右足を思いっ切り、自分の右足で踏んでおいた。
「くそ!」
ひと言、悪態を吐き、頭をそらして奴は身動き出来ない。背広の懐から抜き出されかけた、右の手首は押さえてある。つかんで止めた、それを見る。鞘から抜けかけた得物を確認する。
包丁か。細い刃をした、パンや果物を切り分けるのに良さそうな軽いものだ。
さすがに冒険者でもないのに、こんな格好で大振りの短剣とか持ち歩いてたら目立つよな。いや、料理人でもないのに包丁持ってるのも目立つか。
武器屋を出入り禁止にでもされているのかもしれない。前科があるものには武器は売らないことになっていると聞いた。冒険者や傭兵が登録制になったのも、それが一番の理由だそうだ。
刃物なら何でもいいってことか。でもだからって、それにしてもさ。
「用途が違う。知らないのか? 料理に使うものなんだよ」
訳が分からないって顔をしてるな。こっちも分からないよ、そっちの考えることは。
分からないことも多いが、分かりやすいこともある。視線とか表情とか気配とか、身なりや姿形にも相手の内面が表れて、行動や考えが先に読めることがあるのだ。
ただ圧倒的に、分からないと思うことの方が多い。
ひとつしかない自分の人生をなぜ、物語ならお約束の、すぐ倒されて終わりな雑魚に分類される役回りで生きようとするのか。
生まれ育ちまでは知らないが、こうなる前に選ぶものは他にたくさんあると思うんだけど。今までの境遇がどうであれ、きっと、何にだってなれたはずだ。
目覚めた途端、役割が決められていたわけでもないだろうし。
「雑魚と言われてても調理の仕方で美味しくいただけるよ。あんたらのようなのを、どんな風にしたらうまくなるのかは、自分で見つけてもらいたいんだけどね」
少々おしゃべりが過ぎたかな。背広の奴は口をぱくぱく、水面に上がって来た魚みたいに動かしている。何言ってんだという視線が背中に、自分に集中しているのが痛いくらいに分かる。
やっぱり慣れない。注目されるのは性に合わない。
「あの、今の内に、お先にどうぞ。真夜中でも当番の人が相談を待っているそうなので。施設でも保安兵の詰所でも、まずは行かれた方がいいかと思います」
後ろへ軽く頭を下げつつ、おじさんへ声をかけると、慌てて起き上がって娘さんたちの方へと走った。姉妹も父親へ走り寄る。
違った。前に居た人は母親だった。妻に支えられ、夫が娘を抱き締める。三人はよく似た困り顔をして、こちらや男たちを警戒しながら岸を上がって行く。
「荷物! 忘れ物ないようにしてくださいね」
家財道具がどれだけ残っていたのかは知らないが、それらを置いて逃げるというなら、今ある荷が親子のすべてだろう。
殴られた以外でも体の節々が痛むらしい父を労わりながら、母と娘が荷を拾い上げ、頭を何度か下げた親子は植え込みの向こうへ見えなくなった。
「おい、おエッ!」
背広の奴ののどに、腕をさらに押し込む。つかんだ右腕を外側へ押すようにして、抜いた包丁を持った手をひねって引っ張り上げる。奴の背中側へ腕を上げながら踏みつけていた足を外し、右のひざ裏を蹴った。
武器にしていた調理道具を取り落とし、奴は仰向けに川へひっくり返った。背広を濡らし、川底の石で打った背中の痛みにもだえる。
そこからちょっと離れて、懲りない奴らが起き上がるのを見守った。
「く、くそ、くそが! なんだッ、てめえ! 邪魔し、やがってっ」
咳き込みながら怒鳴り、立ち上がった背広の奴と後ろの二人は、こっちをにらんだ。向こう側の岸に近いところへ立つ学生風の青年は、こちらだけでなく粗暴な他の三人のこともうかがっている。
何かに気付いて彼は、そろりと屈み込み、ズボンの裾から拾い上げた小さなそれを、護岸の石積みの上の方へと乗せてやった。
アマガエルだ。よく見なければ分からない、真っ黒な小さなカエルだ。この異世界の、この辺りにいるアマガエルは繁殖期にだけ、綺麗な黄緑色になるそうだ。こんな大都市にも生きてるんだな。
生き物はすごい。
ここで生きると決めたなら、そこで命をまっとうするまで、ただ粛々と生きていく。
今からでも遅くはない。
こいつらもそろそろ、生き方を変えるべき時が来た。この街も、変わる。
「あんたらの後ろ盾は、もう機能しない。上のやつらも今頃、のんきに寝てはいられない事態になってるぞ」
「はあ? なに言ってんだ、何度も言わせるなッ! しゃしゃり出て来やがって! おい、お前ら、突っ立ってんじゃねえ!」
背広の奴は、指示役にしては頭が回る方ではない。上から言われたことをやっているだけ。脅しと暴力に監視、逃げた獲物を捕らえるのが役目だ。奴に付いて動く二人も、そう変わらない。
残った一人は、たまたま何かで巻き込まれたか、弱みを握られて言いなりになっているのだろう。借金なのかな、学費とか?
どこの世界も世知辛いものだと、前の記憶もないくせに、訳知り顔で心の声が言う。
ほら、やっぱり、人の世って生きにくいんじゃないか。
「やっちまえ!」
世渡りが上手くいかないいら立ちを、ぶつけられても困る。
顔面にぶつかりそうになった拳を、左へ身を返すようにしながらしゃがんで避け、大柄な男の伸ばした腕を下から取って、川面に向かってまっすぐ引く。
腕っぷしを使う間もなかったな。縦に回り、男は背中から川底に叩き付けられる。
あ、ごめん、巻き添えにした。
回った男のかかとが顔を擦ったらしい。しっかりとした体格を活かすことも出来ず、もう一人が後ろへよろける。
その胸に、だめ押しを。回転して跳び上がりながら蹴りを入れる。
おっと、いけない。カエルと学生に当たるところだ。
蹴りを喰らって跳ね上がった男の左腕を、宙で取る。そのまま前に引き倒す。もう一度、顔から浅瀬に突っ込んだ男の横へしゃがみ込んで着地し、次を見やる。
眼前に、うっとうしい前髪が降って来た。白っぽいそれが、月明りを薄くまとって光を放つ。
背広をびっしょりと濡らした奴は、目を見開いていた。尖り気味のあごに、しずくが伝う。汗か湧き水か、どっちでもいいか。
咳き込んだり、うめいたりと川底に転がる手下へ目を向け、誰もいなくなった川辺を振り返る。親子を探しているんじゃないのなら、逃げ道を見つけたいのだろう。
それでも、お決まりの捨て台詞を吐くことは忘れていないらしい。背広の奴は体をわななかせながら、岸辺へと後退りつつも吠えた。
「ふ、ふざ、ふざけんじゃねえッ! 貴様、調子に乗るなよ! 勇者気取りか!」
「気取りっていうか。そうらしいよ」
立ち上がる。神剣の柄頭に右手を添える。鈍色の輪っかが揺れて、微かに鳴った。
背広の奴も、ふらつきながら立ち上がった二人も身をこわばらせて、こちらの周囲から離れて行く。
いきなり現れた変なやつに動揺していたからといって、まず最初に、相手が武器を所持しているかを確かめもせず、素手や包丁でかかってくるのはいかがなものかと思う。
剣と魔法の世界だぞ。斬って捨てられたらとか思わないのかよ、不用心だな。ここに来たのが、人の血も見たくない人嫌いだったから良かったようなものを。
外套からのぞく神剣に、ようやく身の危険を感じたらしい。取り立て屋たちは、じりじりと川辺へ下がっていった。
今さら、神剣は抜いてやらない。今は、そんなことする必要もないし。
ここがどこであったとしても、自分が強いから勇者だからと、何やってもいいってもんでもない。
そう思うこと。それが記憶のない中にも残された、自分である部分だ。
打つ手を欠いたか、背広の奴と他二名は、ただただ目を泳がせて逃げる隙を探している。このまま、さっさと姿を消してほしい。
でもちょっと気になるし、付いて行ってあげた方がいいな。
こいつらが失敗の報告をした時に原因が側にいてやった方が、上の奴らも何がだめだったのか身をもって分かるだろう。
あ、そうだ。もう一人いた。背後へ少しだけ、顔を見せる。
「さっさと帰った方がいいよ。こんな奴らには二度と関わらないのが一番だから。君なら知ってると思うけど、カエルは無事帰るって意味の、お守りなんだそうだ。この世界でも」
よそ見した隙をついたつもりらしく、背広の奴とその手下は駆け出した。川の水を跳ね上げ、ふらつく足を滑らせながら岸を駆け上がる。
すぐに追い付けそうだ。濡れた足跡が残るから。
「あーあ、忘れ物だって。まったく、もう」
川底から包丁を拾う。これはちゃんと何かに収めた方がいい。背広の奴に追い付いて、入れ物をもらわなきゃ。
「じゃあ、おやすみ」
カエルと青年にあいさつし、川を後にする。夜が明けるまでに、もうひと仕事やらなきゃならない。
これが勇者のやることなのかは分からないが、この手が、この目が届く限りのところだけでも、誰かの力にはなれるといい。
せっかく、この世界の、この器でいる限りには。
騒ぎが静まり、いつもの夜の川に戻ったのだろう。小さなカエルたちの鳴き声に送られた。
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