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5 旅は道連れ、世は捨てて
第22話 講義と調査
しおりを挟む赤茶けた草っぱらに、くすんだ色の石が点々と見える。朝の光を受けて、白く染まった石が輝きを散らした。他には枯れた木々が影のように立っているだけだ。
舞台のような石と丘の上から見渡す光景は、荒涼としたといえばそうでもあるが、ただただ静かで穏やかでもある。お天気もいいし、良い朝だ。
あんまり期待し過ぎるのも、だめか。この後、なにか起きそうに思えてしまう。
「遠い昔。ここに魔術師たちが集まっていたのは、話したかの?」
焚き火台の片付けを側で見守っていたトリサンが、近くに立つ岩を見上げて言った。朝日に向い、わずかに斜めになって立つ岩は先端が光を受け、白くまばゆく輝く。
この辺りに転がる白い石は、塔と馬の街の、女神の像のものと似ていた。あそこの祈願所も女神像のように白かったが、それは塗られていたんだったな。こっちはこの白い石で、建物ができていたんだろうか。
賢者にして講師のトリサンへ答える。
「学舎や書庫が建ち並んでいたとか。魔術師と学者が集まっていたんですよね?」
「うむ。ここの石材は聖地を囲む山々の、白い石を持ってきて作り上げられたと聞くよ。聖なる岩山からは、そこの石を切り出すことが出来んのでな。よく似た白っぽいのを、転送魔法で運んだんじゃろう」
じゃあ、神殿からも神官とかが、ここへ来ていたってことか。
トリサンはとことこ歩いて側へと来ると、ひとつ羽ばたいて、頭に乗った。うなじの方をつかまれた頭巾がずり落ち、その中へ赤い鳥が潜り込む。
昨晩、焚き火台の側で「ここで良いよ」と、じっとうずくまっていたトリサンのため、火を絶やさないよう集めた分の枯れ枝を全部燃やすまで起きていた。
その後も燃えさしはそのままに、焚き火が消えるまで点けっぱなしにしていたのだが、結局それでも寝るのには寒かったらしい。外套にくるまって寝転んでいたこちらが気付くと、いつの間にか、脱げた頭巾の中へ入られていた。
だからこっちは寝る前に「上着を貸しましょうか」とたずねたのだが、もしかすると「外套の中に入りますか」と、添い寝するかを聞くべきだったのだろうか。
お気に入りの寝床になったらしい頭巾の中で落ち着くと、長い尾羽を外へとたらしたトリサンは、こちらの耳元で話した。
「ここに集った魔術師たちは知の探究のため、度を過ぎたことをしたと、神官と学者たちから糾弾された。神の御業、召喚神術を我がものにしようとしたとか。それ以前から学者連中と魔術師との間で争いが起きておってな。どちらが正しいかでもめたのを発端に、魔族に従い、禁断の魔術を扱って、いさかいを制そうとした者がおったらしい」
そこに勇者と魔王が現れ、両者の衝突により、町は一日と持たずに崩壊した。後に残るのは枯れ野と白い石だ。
「その時の魔術師だか、学者だか、魔族かなにがしかの魔法で、この地の奥深くに魔力を奪い去るような何かが刻まれてしまったのだというなあ。それは芽吹いた草木を、いつの間にか枯らしてしまうようなものなのだそうだの」
「ずいぶんと曖昧ですよね、この話」
誰が何をしたか、名前はおろか詳しいことは、何ひとつ書いていなかったはずだ。神殿から旅立つ前に、ざっと目を通した史料にも大まかなあらましなら載ってはいた。勇者と魔王が戦い、滅んだ町のこととして。
十数行程度で記された事件に巻き込まれた者がどれほどいたのか、そこからどれだけの人たちが逃げられたのかは、伝え聞く話がわずかなことから推測しても、その悲惨さが分かる。
もしくは、外には言えないような何かがあったいうことか。
「真相は分からぬ。勇者と魔王が戦っておったなら、双方はその他のことなど見てもおられぬだろうからな。その裏で何者かが何をしておろうが、混乱が広がるばかりの状況では誰もすべてを把握はできんじゃろ。知っておるのは、この石ばかりじゃ」
昨夜に見て回った経路を朝焼けの中に再びたどりながら、魔鳥賢者の話を聞く。
「まあ、この石たちでも真実は何かとは語れぬかもしれんなあ。いきなり吹っ飛ばされたんじゃ。巨大なお化けモグラが地下で暴れ回って、突き上げられたとしか言えんだろうて」
吹っ飛ばされた?
「え、並べたんではなくて? この石は建物の名残とか、法則があって立てて置かれていたわけではない、ってことですか?」
こっちの驚きの声に、耳元でも少々驚いた声音で、トリサンが説明する。
「人の住む建物までは石で建てておらんよ。この辺りは森だったからの。枯れて草原に、荒れ地になっただけのことじゃ。木造の建物はみな燃えたんじゃな。転送魔法でわざわざ運んだ神殿用の石材が、地下からの爆発みたいなもので吹っ飛んで、散らばったものだと聞くのう」
見る限り、結構な範囲で散らばってますけど。爆発みたいな、とは?
これが爆発でなく、もぐらの仕業なら、どんな暴れ方だ。怪獣じゃないか、そいつ。
え、待って。いるの、そんなもぐらが? 図鑑には載ってなかったはずだけど。
いや、待て。怪獣が原因でないなら、こんなところで戦った勇者と魔王のせいじゃないだろうな。
それだと、救世主が洒落にならない被害を出したことを隠すために、伝わる話が少ないのも納得なのだが。
気を付けねば。魔王と戦う場所は、ちゃんと吟味して挑まねば。魔王討伐しても周囲が焼け野原とか、虚しいだろう、それ。
「一度、詳しく調べた方が良いかもしれんぞ、バイロ殿。土地に害をなすものが残っておるのは間違いないからの。勇者の器ならここに暮らしたとて、魔力を取られて干上がることはないであろうが」
トリサンの言葉にうなずく。このままにしておくというのいうのも気がかりではある。危ない力の名残がそのままでは、ここをなにか良からぬことに利用しようと思うような奴がいるかもしれない。
「すぐに調べましょう。トリサン、お力を貸していただけますか?」
「おお、話が早いのう。して、我に何をさせたいのかな?」
魔鳥の賢者は頭巾の中で上下に揺れた。うきうきとして頼まれごとを聞かされるのを待っている。手伝いをさせる申し訳なさは、少し薄れた。
「放たれる魔力が分かるんですよね? 上空からここの地下の、荒れ地の様子を探ってくれませんか。どんな感じで影響が広がっているとか、ここが強く反応しているとか、気付いたこと知らせてください」
「よし!」と返事し、トリサンは頭巾から出て来て、左肩に乗る。前髪の下をのぞき込むようにして、寝床の感想を告げられた。
「そういえば、お前様、髪は切らんのかね。くすぐったかったのう」
「いや、その、切るのも面倒なら切った後の髪の毛をどうしたらいいか、まだ思い付かなくて」
伸ばしっぱなしの前髪をつまむ。こっちは魅了の目隠しにもなっていいんだが、後ろがなあ。結ぼうかな、面倒だが。変なところへ聖遺物だなんて呼ばれるものを捨てるのも怖い。
「大変だのう、勇者の器持ちも。さてと、久々に飛ぶかな」
軽い羽ばたきで、トリサンは舞い上がった。こちらの長ったらしい前髪が風に揺れる。トリサンも長い真っ赤な尾羽を閃かせて、天高く舞った。
体の割に少し短めな翼を軽快に動かして、円を描きながら飛ぶ。右に左にと大きく弧を描くように風に乗り、上空を見回る。
おおたねかぼちゃの種くらいに見えるまで高く上がった後、トリサンはこちらへ戻って来た。
ふわりと舞うように、頭巾をかぶり直した頭にとまる。いちにいと足踏みして頭にお尻を落ち着けると、トリサンは調査の報告をしてくれた。
「うむ。大体は分かったぞ。魔力の取り込みと放出は、やはりこの丘を中心に行われておるの。ここから放射線状に、所々で帯を振るようにして広がった魔力の影響が見える。中心は、そこじゃ。昨日の寝床の石舞台の下じゃな」
あ、やっぱり。なんかあの石、寝転んでると温かい感じがしてたんだよね。
焚き火の熱が伝わったか昼の日差しで温まっていたからだと思っていたのだが、魔力だったのか。
焚き火台の火では石全体を温めるまで燃やすことはできない。日射しで温まっていたならば、トリサンが外套の頭巾に潜り込むこともなかっただろう。
手でなでた時には気付かなかったが、長時間そこにいて感じるものだったのかもしれないな。
「深さは、どれくらいですか? その中心になっているものの大きさと、目安を教えてください」
頭にトリサンを乗っけて、昨日と同じに平たい石へ上がる。頭から飛び降りると、トリサンは首をちょいと伸ばし、黒いくちばしで、離れたところにある斜めに傾いた石を示した。
「深さは、ここから、あの石の辺りまでくらいかの。大きさは、ほれ、そこの角っぽい石と同じぐらいであると思うよ。そんなに大きくもないのう」
うん、じゃあいけるか。しっかり想像すれば大丈夫のはずだ。失敗しても、できるまで何回も挑戦してみればいいだけだし。
「ちょっとやってみます。トリサンは少し離れた、あの背の高い岩の上にいてもらえますか?」
「やってみるって……その何でも望むままに斬れる神剣で、ばっさり大地ごと真っ二つにするのかの?」
トリサンは首をかしげながらも、とことこと石の端まで歩いて、そこから、この辺りでは一番背の高い岩の上に飛んだ。その赤く小さな背に伝える。
「そこまで大げさなことはしませんよ。できるかどうか、試すだけです」
腰の鞘から神剣を抜く。片手で鞘を押さえて普通に引き抜き、右手に持つ。石舞台から軽く駆けて、斜めになった近くの石へと跳んだ。そこを、てっぺんまで走る。
足に込めた力を下へと送り出す。先端から上に、高く跳ぶ。身を返して、地上を見る。平べったい石の全容が目に収まるくらいの上から、神剣を下へと振り抜く。
「斬る」
左斜め上から右下。まっすぐ下へと、地下に向かって振り下ろす。
風が下へと向かって吹いた。
風の後を追うように、斜めになった石の先端へ跳び下りる。そこにしゃがんで踏ん張りつつ、一段高いところからこちらを見つめる賢者に聞く。
「どうですか? なにか、変わった感じ、ありますか?」
「変わった感じって。お前様……神風を、そんな使い方しておるの?」
変わってるのは、こっちですか?
「ええっと、その、これって変な使い方なんですか?」
石の先端に腰かけてたずねると、トリサンは首を思いっ切りかしげて答えた。
「ううむ。勇者によって能力に違いがあるとは聞いたがのう。神風って、そういうのではなかったような話だったがと思ってな」
神風は、魔法や魔物でいったら風刃、風の刃に、神剣の望めば斬れる力をのせて行使する技だという。離れたところのものも瞬時に斬れる、便利な神技ってやつだ。
相手の武器を即座に台無しにできるから、結構、重宝している。
それが、なんだか、変らしい。
「地面は、まったく斬れておらん。風刃と合わせて使う技なら、土がえぐれたり、石に傷が付くとかあってもよいはずなのじゃ。風は土や岩、遮蔽物を通り抜け出来んはずだからの」
壁とか植木とか、斬らずに簡単に通り抜けてますが。それも、いつの間にか使えるようになってたんですけど。これも変なことの内なのか?
「き、気付かないで使ってたんですが……余計なもの壊しても、だめだなと思って。め、めずらしいんですか?」
「お前様、めずらしいこととか目立ちそうなものに敏感じゃな。もう、その剣振るっとる時点で、人目を気にしちゃいかんよ、勇者殿」
ぱたぱたと羽ばたいて、トリサンが側へ来た。立てた左ひざの上にとまり、こちらの顔と右手の白い剣を見比べながら話す。
「確かに、めずらしい。何でも斬れるものを何でも斬らないように使うとは。ちょっと発想せんな、通常では。じゃが、お前様らしくはある」
「そうですか……貧乏性なだけな気がしますが」
ひざから腕、肩から頭へと定位置に戻った魔鳥賢者にたずねる。
「それで、どんな風でしょうか? 上手くいったんですかね? 地下の何かを斬るのは」
トリサンはお辞儀するように、頭巾の端から顔をのぞかせて答えた。
「下へ行ってごらん。変わったことを今ならすぐに、感じるかもしれんよ」
斜めになった石を歩いて下る。神剣を鞘に仕舞い、両手で、舞台のようになった大きく平べったい石に触れた。
「あ、冷たい。ひんやりしますね」
なにかを発するようにほんのりと温かかった石が、周囲から熱を取り込んででもいるのか、ひんやりとして感じる。
「上手くいったようだの。地下で魔力を吸い上げ、熱を放出していた何かの術を、お前様の変わった神風が断ち切ったということじゃ」
トリサンは上空からやっていたように、ゆっくりと頭をめぐらせた。大小の石と立ち枯れした木、枯れた草が広がる荒れ地を、魔鳥の賢者に合わせて自分も見回す。
「ここは定期的にざっと、雨が降るのだよ。その雨で潤された暖かな地に、草木が伸びる。しかして、それらは魔力を吸い上げる古代の遺物に生命力も持って行かれ、やがて枯れる。遺物は蓄えた力を熱を帯びた魔法のようなものに変化させ、放出する。その暖かな土地に雨が来ると、鳥や虫などに運ばれたり、生き残った種や根からまた草木が生える。その繰り返しが起きておったのじゃな」
それが途絶えるとなると、ここはどうなるのだろう。
「森が、森が新しくできるんですかね……ここまでの荒れ地に全部」
トリサンは頭の上で上下に揺れた。
「そうだのう。そうなっていくかもしれぬな」
「森の遺跡か。良さそうですね。今も良いけれど」
うっそうとした木々の合間に見える石。こんもりとした丘に、灯台のようにして輝く白い岩。
そんな光景を頭へ思い浮かべる。これは地球の知識どうこうではなく、それはどんな景色だろうという単純な夢想だ。
頭から右肩へと滑り降り、トリサンはこちらの顔をのぞいてきた。
黒くなめらかな瞳に朝の光がひとつぶ宿り、その奥から、この勇者の器だけでなく、こちらの中ものぞいている。
そんな気分にとらわれながら、今は、目を離さずにいた。
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