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5 旅は道連れ、世は捨てて
第16話 今日の日和
しおりを挟む「遅い、何をしている! おい、誰か行って様子を見てこい!」
部屋の中で怒鳴り散らしているのは、この場に招かれた者たちの中では最年少の男だ。なで付けた髪は振り乱され、怒りで頬を紅潮させ、椅子から立ち上がって大声を上げる男から、他の者たちは目をそらす。
男が怒鳴っていることを思っているのは皆も同じではあったが、客はもちろん使用人すら誰も動こうとはしなかった。小一時間ほどの猶予があるとして、逃げ時をどうするかを考えていたのは皆同じだが、客たちは特に、先に渡した多額の前金が戻るのを待っているのだ。
大人しく返金を待っているように見えても、不測の事態とこの部屋に不在の屋敷の主人に不穏なものを感じているのは、一人や二人ではなかった。
怒鳴る男と卓を挟んで斜め前に座る老年の男は、白髪交じりの頭を下げ、己のひざを見つめている。ひざの上にやった拳は細かく震えていた。
主人の代理でここへ来ることになった隣席の男の様子に、およそ人買いなどには関りそうもない真面目な様相の中年男性が、ひそやかに声をかけた。
「どうされましたか? かなり顔色がお悪いようですが」
頭を上げた代理人の顔色は確かに悪かった。汗がにじむ顔を隠すようにまた頭を下げ、言葉少なに語る。
「いえ、その。護衛の者たちが話していた……侵入者のことです」
「気がかりですな、確かに」
隣り合う者はそれぞれ誰に向けてでもなく、ただうなずいた。若い客はこの間も、ただひたすらに「遅い」と怒声を上げている。
「勇者様が」
怒鳴り声の合間に聞こえた紳士然とした中年男性の一言で、場の注目が彼に集まった。背後に立って動こうとしない自身の護衛をにらみつけている若いの以外、内心の不安を澄まし顔で隠していた客人たちが、発言者へ注目する。
「勇者様が」で言葉を切った口ひげの紳士は、隣へと厚かましくも顔を向けた。皆の視線が隣の席に移る。刺すような視線に耐えられず、老いた代理人は口を開いた。
「ご存じでしょう、山賊や馬泥棒の件。勇者様がと話題になっているのを……」
「は、そんなもの!」と吐き捨てたのは、怒鳴り散らしていた若い男だ。
「勇者が今ここに現れるようなら、向こうへ都合が良すぎる。出来過ぎだぞ! どうせ、独りで乗り込んできた馬鹿だ。傭兵も主人もそんなものすぐに倒せると言ったではないか。ならばこれ以上待たせるなと、主人に伝えろ!」
とっとと金か品物を寄越せばいいんだと、山賊が口にしそうなことを部屋の隅に控えた屋敷の使用人に言い捨てて、若い男は席に戻った。南部の工場群を牛耳る一族の跡取りだという身には相応しくない貧乏ゆすりで、革靴が床を打つ音が部屋に響く。
少人数用の会食のために使われる部屋は窓と厚いカーテンが閉め切られ、外からの報告を待って、再び重苦しい空気に満たされた。
先ほどはこの雰囲気に耐えられずに怒鳴り出した若いのが懲りもせず、席から腰を浮かせかける。
その時、部屋の扉が開かれた。
屋敷の主人が戸口に立っている。護衛も従者も付けずにそこへいるおかしさに気が付いていないのは、若い客人だけだったらしい。これで解放されると声を明るくし、短気な客は席を立った。
「用意は出来たか? 返金でないなら会わせてもらえるのか、あのエルフの娘に」
黙って立ち尽くす屋敷の主人の後ろを、人影がよぎる。
外套をなびかせ軽やかに跳んだその姿に、雇い主の護衛で部屋に残った者たちが、ぎょっとして身を固くする。武器を持った手は無意識に力が入った。
「斬る」
壁の向こうからの宣告と共に、突如どこからか吹き荒れた突風に襲われた。傭兵たちは情けなくも身をすくめ、目をつぶる。その手の武器が次々と柄や持ち手を残し、手から離れた。
威張り散らした若いのにあごで使われている護衛の腰からは、抜くことも出来なかった長剣の刀身が鞘ごと離れて床に落ち、音を立てた。
床や壁に当たる武器の残骸が奏でる雑音に、止まったかのようになっていた部屋の時が動き出す。
「何だ!」
「ど、どうした?」
「こんなこと、まさか!」
のどが詰まったかのような、くぐもった悲鳴。慌てた男たちの疑問からくる怒鳴り声。のけぞって揺らした椅子の、がたついた音。先ほどとは打って変わって喧噪に包まれた部屋へ、屋敷の主人が悲鳴と共に転がり込んだ。
背後に立った者に腰を強く蹴られ、主は食卓の端へと乗り上げるようにして倒れ込む。うめきながら身を返した此度の宴席の主催者は、部屋の戸口に立った者へおびえた目を上げた。
独りで乗り込んで来た馬鹿者の、その手の白い剣が、再び振るわれる。
悲鳴とも雄叫びともとれる声を上げ、暖炉の脇に立っていた護衛の右腕が跳ね上がる。風に煽られた手から見えざる何かにもぎ取られるようにして、客に隠れて見えないまま今にも抜かれようとしていた短剣が飛んだ。
鞘から無理やり引き抜かれた短剣は縦に飛び、壁と天井の境目に刺さる。刀身を部屋の角に残し、斜めに斬られた柄が、わずかに繋がっていた部分も切れて床に落ちた。
暖炉脇に敷かれた石の床に甲高い音を立てて剣の柄が転がると、それに弾かれたようにして、若い客人が部屋の者へと怒鳴った。
「何だ、何だ、なにをしているッ! さっさとこいつをつまみ出せ!」
「何だ」はこの場に居合わせた者たち共通の疑問であったが、それを今、声に出して怒鳴るような状況でないことは、誰しもが理解していた。この異様な状況を見て、まだ、目の前にいる得体の知れない者をどうにか出来ると思っていられる神経が分からない。
客人と護衛たちは白い剣を下げた侵入者の、目深な頭巾の奥から注がれる視線に、みじろきも出来ぬ緊迫感に包まれつつも、怒声を上げるだけの若いのに目をやった。
その冷ややかな注視には人を買いに来た自らのことを棚に上げて、生意気な金持ちの若造を侮蔑する感情がのせられている。
状況の異様さには気付かないくせに自分への嘲りには敏感であった若造は、周囲の者すべてに向けるように数段大声で怒鳴る。がなり立てすぎて、その声はかすれてきていた。
「何だというんだ、たった一人に! さっさと片付けてしまえばいいだろう! 役立たずどもめ! 私がやるッ!」
「うっとうしい」
がなり立てている最中の、かすれた怒鳴り声よりもはっきりと、その単調なつぶやきが耳に届いた。
屋敷の主人と机の端に腰かけた口ひげの紳士、そしてその隣の老代理人は、冷えた口調のつぶやきに身を凍らせた。
剣を寄越せと怒鳴る若造に渡してやれる武器は、もうない。得体の知れない侵入者以上に奇異の目を向けられている客人は、戸口の殺気に気付かず、食事を待てない駄々っ子のように食卓の天板を叩きながら「武器はないのか!」と繰り返し、怒鳴り散らした。
「黙れ!」
裂ぱくの気合のごとき一喝に、騒ぎの元も、さすがに黙った。閉め切られていた部屋のじっとりとした空気が、一閃に払われる。
振り上げられた白くまばゆい剣が下ろされると同時に、長机が割れた。卓に身を預けていた屋敷の主は縦に割かれた厚い天板に挟まりかけ、慌てて身をよじり、床に尻もちを付く。
刃が触れもしないのに真っ二つにされた食卓は、床を振動させるほどの衝撃を与え、中央へとへこむようにして倒れた。机の脚の間に並んだ椅子に腰かけた客たちと、両脇に立ち尽くす護衛や使用人は、目の前の現実に、ただ視線を落とす。
呆然と部屋の有様を見つめることしか出来ない彼らの身を一斉に震わせたのは、何かが落ちて割れた甲高い音だった。皆の注目を一身に集めた暖炉には、中心に深い亀裂が走っている。
暖炉のふち飾りの中央の、ぶどうを模した彫刻が割れ、己の重みで周りのタイルごと落ちて、奥の裂け目を露わにしていた。石のぶどうの落ちた破片が床の切れ目をえぐったのか、石材を浮き上がらせている。
食卓から床、暖炉までの一直線に、鋭利な斬撃の痕が残る。その痕跡は暖炉のふち飾りに載せられた、彫刻の台座ぎりぎりで止まっていた。
自分がやったことの惨状を目の当たりにして、戸口に立った者から深いため息が吐かれた。
あーあ、またやった。物に当たるのも、ほんと良くない。後味が悪い。
広間のものとは違い、ここの食卓は分厚い一枚板で出来ていた。そこまで大きく育った木に申し訳ない。天板と同じに、危うく真っ二つにするところだった暖炉の上の置物へ目を向けた。
金より青だろ。そこは青で絵付けした陶磁器か何かで作るべきだ。
氷山玄武長亀は、金色よりも青色が良い。白いところを残し水色でも模様を付けたら、これよりももっと品の良い装飾になるはずだ。
怒りのやりどころを別の何かに変えようと、模様替えの提案を頭の中でしてみたが、上手くいかない。
もうこれ以上いら立たせてくれるなって。
洗濯びよりで湖で泳いだその数時間後に、こんなことになっているとは思いもしなかった。
そうだ、今日はのんびりとした、良い日になるはずだったのに。
良いお天気だった。
「あ、お日さまの匂いだ」
洗濯物が良い具合に乾いて、畳んだそれを上機嫌で鞄に仕舞っていた時、林の奥から音が聞こえた。
草や藪の葉に触れる衣擦れの音に、苦しそうに上げる吐息と、枯葉を踏みしめる不規則な足音。
木々の合間に向かって全力で駆け出しつつ、魔物に誰かが追われているのかと周囲へ目を配った。顔を上げて遠くまで目を凝らし、そこへ見えたものに舌打ちする。
木と藪の間に、嫌なものを見た。足を引きずる少女を追って、剣を抜いた男が歩んでいた。
歩いて追う。走ればあっという間に捕まえられる者を、歩いて追っている。
その意味に気付くと吐き気がした。人の恐怖を好物にしている。そんな奴の姿に、これ以上ないほどの怒りが胃に来る。
気付けば物干し竿片手に、男の横っ面に飛び蹴りを喰らわせていた。吹っ飛んだ男は立ち木にぶつかり、動かなくなる。
首が折れたかと血の気を引かせてくれた奴は、気絶していただけだった。立ち木に絡んだ太い蔦を引っ張って剥がし、それで男を木に縛り付ける。
大きな音に振り返ったのだろう。女の子は驚き青ざめた顔で、同じく青ざめかけたこちらを見つめていた。
「だいじょうぶ、ですか?」
いきなり動いてこれ以上怖がらせないように、しゃがんだまま声をかけた。女の子は荒れた呼吸のまま、必死に助けを求める。
自分ではない他の誰か、どこかにいる大切な人の助けを。
「お姉ちゃんがっ! み、みんなが!」
「分かった。すぐ行こう」
側へ行き、抱きかかえる。足を痛めている女の子を抱えて、湖へと走った。小さく縮こまった背中をさすり、泣くのをこらえてさらに乱れた呼吸を落ち着かせようとしながら、考える。
このままこの先に連れて行くのは、危ない。なにに巻き込むか、分かったものじゃない。
湖のほとりの明るい道に出た。女の子を下ろして、道端の切り株の上に座らせる。鞄から笛を取り出して渡した。藪で擦れたのか転んだのか、草の汁で汚れたズボンのひざに目をやって話す。
「みんなのところへ行くから、ここで待ってて。なにかあったら大声で呼ぶか、この笛を吹いたらいいから。いいね?」
警護兵の警笛を聞いて、もしもの時、例えば神剣を手放したうえに、どこかに閉じ込められた時なんかに誰かへ知らせる物があった方がいいと買ってみたものだ。
白い笛を両手で握ると、震える少女はうなずいた。
女の子を残して、道を駆ける。置いて行けばいいのにそれも忘れて、物干し竿代わりの木の棒をつかんだままだった。周囲の気配に神経をとがらせながら、先を急いだ。
そこから先がずっと、のんびりとは縁遠い日になると、心底嫌な予感にため息を吐いて。
思えばその時からずっと、むかっ腹にきていた。
おかげさまで加減が上手くいかない。戦った奴らの怪我を、後でいちいち心配してやらなきゃならない。頭にきすぎた自分を抑えるのに必死で、手加減まで気が回らないからだ。
望めば斬れる神の剣、その白い柄をぐっと握る。
人嫌いなんだよ。人畜無害の大勢に囲まれてても嫌気が差すんだ。それなのに、顔も見たくないような奴らの前に、わざわざ出向かなきゃならない。
それも、そいつらがやることへ腹を立てに、人の世が心底嫌になりに、自分から飛び込んで行かなきゃならない。
「頼むから、これ以上、この剣を抜かしてくれるなよ」
神剣バイロギートジョフトの白い刃を、鞘に仕舞う。
「さて。とっとと聞かせてもらおうか。お前らが知っている、洗いざらいを」
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