38 / 120
3 人助けは勇者の十八番
第12話 名乗りを上げる
しおりを挟むいや、違うな。
ここまでの道のりを振り返って気が付いた。
要らない加護とこの山村で起きているような騒ぎを恐れて、自分が勇者だとは誰にも知られたくなかった。だが、知られたくないとか思っている自分こそ、はっきりと「私が勇者です」とお知らせしてしまっている。
魔王討伐に必要だから、早く使い慣れた方がいいと思ってたんだけど。完全に、裏目に出た。
やっぱり勇者の身分証は神剣、バイロギートジョフトだ。
覚えづらい名前の、刀身が真っ白な剣は、知る人から見ればそれを携えた者が何なのかを示す、これ以上ないほどの身分証明になる。
速達便の騎手に強盗、追いはぎや農家のおじさん、そして冒険者のジグドさんが目にした白い剣。
それを彼らが勇者の物だと理解していなくても、その話を聞いた者の中に神剣の姿を思い浮かべた人がいるなら、持ち主に付いては容易に推測が出来ただろう。
特に、置手紙を残して旅立った主の動向を知るために各地から情報を集めている、従者になり損ねたこの人とかは。
「勇者様、誠に僭越ではありますが、こちらをご用意しておりますので、上着をお借りしてもよろしいでしょうか?」
セオ・センゾーリオが鞄から取り出したのは、見慣れた色の畳まれた服だ。擦れや染みも、刀傷もない新品の、雨合羽仕様の外套が差し出される。
本来なら神殿の下働きが着る作業服でなく、もっとちゃんとした格好に着替えさせたいところなのだろうが、勇者の言うことは絶対が信条の神官長補佐官兼救世主お世話係であるので、新品に取り換えることで手を打ったらしい。
「そちらはすぐに繕ってお渡しいたします」
「……いや、いい。そっちを替えで持っておくから」
満面の笑みで渡された柿の葉色の上着を受け取り、自分の鞄へ仕舞っていると、警ら兵隊長の元へ、また別の部下が駆け付けて報告した。
どうやら、ようやく出て来る気になったらしい。
大観衆に囲まれ、こっちが引きこもりたいくらいだが、こうして名乗りを上げてまでここに立っているのは、この山村と街道に巣食う問題を綺麗に片付けてしまわねばならないからだ。
「勇者様、今こちらへ参るそうです」
警ら兵隊長にうなずき、たずねる。
「証拠は集まりそうですか?」
「はい。うちの監査役と、以前、村役場に勤めていた者を見つけましたので、彼らに急ぎ当たらせております」
確実な証拠の方は専門家に任せれば問題ない。警ら兵の部隊に会計監査役が同行しているとか、知らないうちに王様に助けられていることが他にもたくさんありそうだ。
真っ先にこの広場へ駆けつけて良さそうな人が、ようやく屋敷から現れた。
屋敷も隣の村役場も、すっかり警ら兵に押さえられているというのに慌てた素振りは見えない。この街道沿いの集落と周囲の領地を任せられている村の長は、救世主の降臨を今し方知ったかのように、ゆっくりと人波が分かれるのを待ってから目の前までやって来て、ひざを折った。
「勇者様。このような辺ぴな場所へご訪問いただき、光栄の極みでございます。わたくし」
「あいさつは、よしましょう。早く話を付けたいので」
大騒ぎする人々の只中にしばらく居たせいか、さっさとここから逃れたいという欲求に打ち勝てそうにない。なぜかこっちが焦っているような状態になったことにもいらついて、気付けば相手の話の腰を折っていた。
あいさつを打ち切られ、さすがに口をつぐんだ村長には、礼儀正しい言葉よりも聞かせてもらいたいことがある。自分より遥か上、父親かそれ以上にも見える男にこんな口を利くのもどうかと思いながら、訳をたずねた。
「あんた、どういうつもりで、ほったらかしにしてたんだ?」
誰も聞き返しては来ない。たずねられた当人もなら、周囲の者たちもそうだ。
警ら兵たち以外は皆、今の状況を理解出来ない歳である子どもたちを除いても、こっちが何を村長に質問しているのかが分からないようだった。あれだけざわめいていた人の声が、子どもや赤ん坊のぐずるもの以外、聞こえなくなる。
本当はただ一人、たずねられた当人こそは、突然やって来た救世主様が何を聞き出そうとしているか、あの言葉だけで理解しているはずなのだが。
「分かっているよな、街道の整備のこと。それは今この村を任されている、あんたがやらなきゃならないことのはずだ。そのための援助はもらっているんだよな、国から」
村長は、こちらが目をそらさなくてもいいぐらいに視線をさまよわせ、白と銀が混じった頭を右に左にと動かした。
さっきまでの変な余裕はなんだったんだろう。山賊が捕まったと聞いているはずなのに、それがどういうことか、理解していなかったのだろうか。
「はい、あの、その、確かに街道は整備しております。そこへあの山賊どもが現れまして。ですから、警ら兵の方々に知らせを送ったのですが。この数日、捕まえることも出来ませんで」
警ら兵たちが賊を捕まえられるわけがない。被害を少なくするために街道を巡回していることは賊に筒抜けだったし、そもそも彼らが探索しなくてはいけない場所が間違えて教えられていたのだから。
「どっちの街道のことを話しているんだ?」
村長は一歩、身を引いた。後ろへ付き添っていた警ら兵たちが前へ出て、退路を断つように村長の真後ろへ立つ。ちらとそちらへ横目をやって、村長は答えた。
「下、谷間のですよ、もちろん。山賊の被害があるのは、谷間の街道ですので、ええ」
それは分かってる。この山村で現在繁盛に使われている立派な街道は、谷間の、広く平坦な道の方だ。途中に石造りのしっかりとした橋が出来、対岸の傾斜が緩やかな土地に渡れて道幅も広めに取ることが叶ったので、山沿いでも下の方にあるそちらが使われている。
そして、人や荷馬車の往来が増えたその道に、山賊どもが現れるようになった。
「山賊の被害があるのは下の道だ。それならなおのこと、上の街道の整備をしないのは、なぜなんだ?」
そこで何人か、広場に集った村人の中に、おかしなことに気付いた者が現れたようだ。屈強な男たちや、村のために長年働いてきた老人が、同じく異変に気付いた知り合いと小声で話し合っている。
「な、なぜと言われましても……今は使われていない道ですので、そちらを優先するわけにはいきません。通行税も取れない道の整備へ使う資金は正直、援助だけでは足りませんもので」
「そっちの分も上乗せして、通行税を巻き上げてるのに?」
道すがら耳にした、隊商の商人たちが冗談のようにしてぼやいていたことを伝える。村長は何かを言いかけて一度黙った。ただのうわさだと否定するつもりだ。
「山間の道ですので落石や倒木が多いものですから、利用者の方にはご協力いただいています。この頃は大型の馬車も通りますゆえ、石畳の部分は擦り減らないように石材の取り換えも必要でしたから」
街道を行き来する者たちの中でも特に隊商などの運搬業者は、経由した拠点でその都度、通行税と呼ばれる交通費を支払っている。乗合馬車の切符代とかにも含まれているそれは、有料道路の使用料みたいなものだ。
各地域や領主の判断により、落石や倒木の除去、設備の改修のためだと、期間限定で通行税が値上がりすることがある。よくあることで元々の支払いも少額だから、寄付金や協力金としての呼びかけを疑うはずもないし、誰も突っ込んだことを調べもしない。
ただ、昔からこの街道を利用してきた者たちの間では最近の頻繁な増額に、使わない道の分も上乗せされているのでは、とささやかれていたようだ。
再三の増額に関しては、石ころひとつ枝一本、路上に落ちなかったという有り得ない証拠をこちらが示さない限り、それが嘘か誠かは判断出来ない。
こっちとしてはそんなものの証明よりも、街道整備の責任者としての弁明でもしてもらう方が重要だから、問題にもならないが。
「余所では、どんなに古くてほとんど使われていないところでも、人里近くは綺麗にしてあったよ。最低限でも手入れをして、災害などの不測の事態、例えば賊が出た時に、別の街道で行き来ができるよう、通り道を確保しておくために」
広場にざわめきが戻ってくる。今度は勇者の登場に湧いたものではなく、村長への疑いに動揺した声が広がっていった。
「いや、いや、その……山賊の被害に遭い、そちらの警備費用などへ余計な出資があったものですから、はい。それゆえに、旧街道の方は手が回らなかったのです」
ああ、なるほど。勇者なんかには、こんな辺ぴな村の寂れた街道のことなど何も分かるはずがないと思っているわけか。
悪いがこっちは図書館に寄ったんだ。魔王討伐の旅の最中でも、たまたま目に入った本を手に取るくらいのことはする。
『出不精にもわかる街道整備』
長年、王様の街道整備事業に関わってきた人が書いた指南書を流し読みした。通行税や援助金が少ない地域でも、どうやって街道を維持していくかを分かりやすく書いた本だ。
専門の補修業者を繁盛には頼めない、小さな町村の人達に向けての本を、どうやら出不精であったらしい自分が題名にひかれて手に取っただけのことだが、こんなところで役に立つとは思わなかった。
異世界出身の記憶喪失でも理解できるくらいに、やさしく書いてくれた作者にも感謝だ。
「いやいや、だから。山賊が出るようになったのは、この数か月、半年にも満たない間じゃなかったか。上の石畳の荒れ方は、何か月くらいで済むものじゃなかった。何年、手入れを怠ってきた?」
再び、ざわめきが止んだ。
子どもたちも、にぎやかしい大人たちが息を飲んだこの状況を何事かと感じたのだろう。お腹をすかせている赤ん坊まで静かになる。呆然とこちら見つめる母親に抱かれた赤ちゃんの様子は気にかかるが、この沈黙を良いことに皆が思い当ったことを、しっかりと口に出した。
「何年、通行税や援助金、整備費用の何割かを、その懐に入れてきたんだ?」
「いや、ええ、その……いえ」
はっきりとした否定も肯定も出来ず、村長は完全にうなだれた。ただし、右に左にと目を泳がせて周囲をうかがっている気配がある。この期に及んでまだ、ここから逃げ出す術がないかを探っているのだ。
「もう、いい。答えないなら別のに話させる。警ら兵隊長、あいつらへの取り調べは任せますね。専門家である、あなた方なら安心です」
「はっ! お任せください、勇者様!」
また警ら隊長と後ろの部下たちにも揃って敬礼をされた。そちらへ曖昧にうなずきつつ、村長に目をやる。
驚きで顔を上げていた村長は、さっきよりもいくらか老けたように見えた。何かを振り払うように頭を小さく動かし、またうなだれる。
ようやく、事の次第というやつを理解したらしい。
というか、この男。勇者を公開処刑人だとでも思ってたんだろうか?
捕まえたと知らせたはずなのに、山賊は全員、死んだと思っていたっぽい。死人に口なし、自分と関りがあると話す者はいなくなったと思っていたから、あの余裕が残っていたんだろう。
じゃあ、あの子らの姿を見たら、幽霊が出たって腰を抜かすかもな。
「彼らの様子は、どうですか? 落ち着きましたか?」
警ら兵隊長にたずねると、一瞬でこちらの意図を理解してくれた。
「はい、礼拝堂にて休んでもらっています。そちらへ向かわれますか?」
「ええ。後のことは、よろしくお願いします」
どよめきが上がった。広場の人々が、声にならないうなりを上げる。
なんなんだ、それは。なんでそんなに驚く必要がある?
頼みごとをする時、思わず頭を下げてしまうのは、記憶がなくても日本人には染みついているものなのだ、たぶん。
群衆に迫られ、追いやられていた広場の端から警ら兵隊長に案内されて、山と谷を背にした小さな礼拝堂へと向かう。警ら兵たちに連行される村長の姿もあったからか、こちらに人が集中せずに済んだ。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる