上 下
25 / 29

24.地下水路で冒険2!

しおりを挟む
プルメリアは、イエローテフライトを15匹討伐するクエストが終わったので、ギルドに戻り報告をして報酬を受け取った。

報酬でもらったミリライトチャームは装備品で、装備中に破壊するとMPが200回復する効果があるみたいだ。

プルメリアはそのステータスメッセージをみて魔職の自分にぴったりじゃんと思った。でも正直装備品である以上、1つでインベントリのひと枠になるので、ひと枠に何個も入るMPポーションよりも性能としては圧倒的に劣るかもしれない。

プルメリアとしては装備になる前の石が欲しいなぁと思ったのだった。

ここまでの地下水路攻略でドロップした物のおかげで採集クエストも何個かクリアできて、報酬としてまとまった経験値とお金、色々なポーション類と耳装備フラッシュイヤリングを手に入れることができた。

フラッシュイヤリングはしずく型の入れ物の中にキラキラ黄色く光輝く粉が閉じ込められているイヤリングで、どうやら中にはイエローテフライトからドロップした輝く鱗粉が入っているようだ。

フラッシュイヤリングの効果としては最大MP+100の効果があったのでプルメリアは早速装備することにした。杖以外初期装備だったプルメリアにとっては初めての武器以外の装備品になる。これでやっと見た目が少し頑張った冒険者くらいになった。まあ体装備は初期装備だけど………。プルメリアはアクセサリーがつくだけでもずいぶん違うはずと思って喜んで身につけた。

「やっぱり装備変更って嬉しいよね。イヤリングだけでもテンション上がるー。」

クエストの報告が終わった後はまた地下水路にもどってまだ行ってない道をせめよう!と思ってプルメリアは水路に移動していった。

このエリアを巡った結果、このエリアにはチュラッタとブルーゼリー、そしてテフライト以外のモンスターはおらず1番下まで進むとボスラッタというチュラッタの親分がいて、真ん中の深さのところを横に進むとある別のエリアへの横道の前には核の周りに眩いばかりの光を纏った羽が何枚もあるモンスターがいた。おそらくあれはテフライトのボスなのだろう。

チュラッタの親分はなんとか倒せそうだったが、テフライトのボスはもう纏うオーラが段違いで勝てる気がしなかったので、チュラッタの親分のボスラッタに挑戦してみることにした。

プルメリアはまずボスラッタの注意を引くために足に向かって横からアクアボールを打った。

ヂュ

アクアボールが被弾するとボスラッタは怒り狂って突進してきた………が体が大きいためまあまあ足が遅かった。

「ひぃぃぃぃ」

プルメリアは追いかけてくるボスラッタに追いつかれないように走りつつ

「あーなるほど体が大きいから足も遅いけど転倒効果は私のアクアボールではつかないんですねぇぇぇぇ」

「となるとどうしようかなぁ~まあ近づいて物理攻撃しても毒効果は着くだろうけど杖折れるし魔法しか選択肢はないんだけど……」

と考えた。それでとりあえずアクアボール→ウィンドカッター→チャージというさっき考えたコンボを当てたら全力疾走、コンボを決めても追いつかれないギリギリまで逃げたらコンボという繰り返しを続けることにした。

繰り返しを続けていたら心に余裕が出てきたので、どうしたらいいのか考えた。

「んーさすがに水路にいるのに水気が苦手とは考えづらい。でもスプリンクラーで床ツルッツルにしたら滑ってくれたりしないかなぁー?あーダメだ。それしたら私が滑るじゃん。」


「あっ今毒なら持ってる。でも毒を当てられるだけの器用さはありませんーーー。いや、わかんない。前3人でかに狩りした時に得たスキルで上がった器用さで当てられたりするかも……的おっきいし……よし!」

「くらえー温めちゃったスリ草ポーション!しかも効果がいちばん高かったやつ」

スリ草ポーションは熱で変質して毒に変わる性質があり今プルメリアが持っている中でいちばん効果の強い薬品だ。

的が大きいおかげで投げたポーションはどうにか突進してきたボスラッタの眉間に当たった。というよりポーションにボスラッタが突っ込んできた。

1回で投げられる程度の酸では麻痺させるような効果はなかったが、眉間に当たったおかげで目に入ったらしく、その場でのたうち回ってくれるようになったので走り回らなくても技を当てる時間を取れるようになった。

それにスリ草ポーションの酸ダメージも即席だけでなくスリップダメージもありダメージを減らすのを手伝った。

さっき貰ったばかりのミリチャームを破壊しMPを回復させつつ、チャージも挟みつつどうにかこうにか魔法を合計30発打ち込んだ頃にやっとボスラッタは倒れたのだった。

ボスと言うだけあってまあまあ経験値もあったので今日の冒険でプルメリアはlv30になったのだった。

ちなみにドロップ品としてはボスラッタの毛皮と元はボスラッタの頭上にあった装備品ボロボロの冠が手に入った。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

VRゲームでも身体は動かしたくない。

姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。 古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。 身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。 しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。 当作品は小説家になろう様で連載しております。 章が完結次第、一日一話投稿致します。

Free Emblem On-line

ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。 VRMMO『Free Emblem Online』 通称『F.E.O』 自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。 ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。 そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。 なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。

沢山寝たい少女のVRMMORPG〜武器と防具は枕とパジャマ?!〜

雪雪ノ雪
ファンタジー
世界初のフルダイブ型のVRゲーム『Second World Online』通称SWO。 剣と魔法の世界で冒険をするVRMMORPGだ。 このゲームの1番の特徴は『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』というもの。 これを知った少女、明日香 睡月(あすか すいげつ)は 「このゲームをやれば沢山寝れる!!」 と言いこのゲームを始める。 ゲームを始めてすぐ、ある問題点に気づく。 「お金がないと、宿に泊まれない!!ベットで寝れない!!....敷布団でもいいけど」 何とかお金を稼ぐ方法を考えた明日香がとった行動は 「そうだ!!寝ながら戦えばお金も経験値も入って一石三鳥!!」 武器は枕で防具はパジャマ!!少女のVRMMORPGの旅が今始まる!! ..........寝ながら。

動物大好きな子が動物と遊んでいたらいつの間にか最強に!!!!

常光 なる
ファンタジー
これは生き物大好きの一ノ瀬夜月(いちのせ ないと)が有名なVRMMOゲーム Shine stay Onlineというゲームで 色々な生き物と触れて和気あいあいとする ほのぼの系ストーリー のはずが夜月はいつの間にか有名なプレーヤーになっていく…………

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?

ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚 そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?

Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷

くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。 怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。 最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。 その要因は手に持つ箱。 ゲーム、Anotherfantasia 体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。 「このゲームがなんぼのもんよ!!!」 怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。 「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」 ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。 それは、翠の想像を上回った。 「これが………ゲーム………?」 現実離れした世界観。 でも、確かに感じるのは現実だった。 初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。 楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。 【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】 翠は、柔らかく笑うのだった。

Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組

瑞多美音
SF
 福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……  「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。  「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。  「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。  リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。  そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。  出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。      ○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○  ※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。  ※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。

VRおじいちゃん ~ひろしの大冒険~

オイシイオコメ
SF
 75歳のおじいさん「ひろし」は思いもよらず、人気VRゲームの世界に足を踏み入れた。おすすめされた種族や職業はまったく理解できず「無職」を選び、さらに操作ミスで物理攻撃力に全振りしたおじいさんはVR世界で出会った仲間たちと大冒険を繰り広げる。  この作品は、小説家になろう様とカクヨム様に2021年執筆した「VRおじいちゃん」と「VRおばあちゃん」を統合した作品です。  前作品は同僚や友人の意見も取り入れて書いておりましたが、今回は自分の意向のみで修正させていただいたリニューアル作品です。  (小説中のダッシュ表記につきまして)  作品公開時、一部のスマートフォンで文字化けするとのご報告を頂き、ダッシュ2本のかわりに「ー」を使用しております。

処理中です...