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第16話 切なさ
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次の日の朝、瞳子は相変わらす、庭で竹刀を振る征太郎を見かけた。
今日も美和子が起きてくるまで、朝食は待っているつもりだろう。
そう思って声もかけずに、通り過ぎようとした時だ。
瞳子は征太郎の、思い詰めたような顔を見てしまった。
居ても立ってもいられなくなって、瞳子は庭に降りた。
「おはよう、征太郎さん。」
征太郎はビクッとして、竹刀を落とした。
「ごめんなさい…」
瞳子は慌て竹刀を拾おうとしたが、征太郎の方が早かった。
「いえ、おはようございます。」
やっぱり征太郎の様子がおかしい。
よく見ると、征太郎の目の下には、クマができていた。
「夕べはよく眠れなかったのですか?」
瞳子が聞いても、征太郎は答えなかった。
「何かあったんですか?…」
瞳子は心配になった。
「いえ…何も…」
征太郎は、それだけしか答えなかった。
「兄さん。」
その時、部屋から美和子の声がした。
「あら、美和子の…」
そう言って瞳子が立ち上がる前に、征太郎は既に立ち上がっていた。
「美和子!ここだ!」
そして征太郎は美和子に、手を振っている。
さっきまでの征太郎とは、全く別人のようだ。
美和子も窓から笑顔で、手を振っている。
二人はまるで、恋人同士のようだった。
「征太郎さん…」
瞳子の掛け声に我に返ったのか、征太郎は明るく言った。
「美和子も起きてきたことだし、朝飯にしますか。お母さん。」
「え…ええ…」
征太郎は笑顔で、家に入って行った。
しばらくして美和子が庭に降りてきた。
「あら?兄さんは?」
キョロキョロしながら、征太郎を探している。
「その前に、挨拶はないの?美和子。」
「ははは…おはよう、お母さん。」
「おはよう、美和子。征太郎さんなら、家の中に入ったわよ。」
「もう?」
美和子は慌てて、家に入ろうとした。
「美和子。」
瞳子はそんな美和子を、呼び止めた。
「なあに?お母さん。」
「昨日の夜、征太郎さんと何かあったの?」
「何かって?別に…ああ、そう言えば……」
「何!!」
瞳子はものすごい勢いで、美和子の腕を掴んだ。
「師範学校に行きたいって……兄さんに、話したけど……」
瞳子は掴んでいた腕を放した。
「そう…」
それだけで、クマができるほど眠れなくなるだろうか、瞳子は悩んだ。
「後は…何もないなあ…その後、二人で寝ちゃったし……」
瞳子は眼を丸くした。
「二人で…寝た?」
「うん。私の布団で。兄さん、一晩中、腕枕してくれたけど、腕痛くなってないかなあ…」
美和子は、征太郎の腕を心配している。
「……それだわ…」
「えっ?」
そうか…
横に美和子がいたから、眠れなかったのか。
だとすると 征太郎は…
「何?兄さん、腕が痛いとか言ってた?」
美和子はオロオロしている。
「いいえ、そんな事言ってなかったわよ。」
瞳子は笑顔で言った。
「よかったあ…」
美和子は、安心した顔した。
だがすぐに、その場にしゃがみ込んでしまった。
「どうしたの?美和子。」
瞳子も美和子の隣にしゃがんだ。
「ねえ、お母さん。変なこと聞いてもいい?」
「ええ。」
美和子の顔は、真っ赤になっていた。
「男の人って一緒に寝ると…その……」
美和子は恥ずかしそうに顔を隠した。
「あのね…その…」
「裸で抱き合うって?」
「わわわっ…」
美和子は手を大きく振って、尻もちをついた。
「お母さん、はっきり言いすぎ!」
「美和子が言えないから、言ってあげたんでしょう?」
美和子は益々赤くなっていく。
「もしかして…昨日…」
「違う!違う!兄さんはそんなことしなかったもん!」
「そうなのね…」
今度は瞳子が安心した。
だが美和子は、悲しそうに下を向いている。
「私じゃあ…そんな相手には…ならないのかな……」
瞳子は言葉が出てこなかった。
征太郎には、美和子を頼むと言ったが、そんな関係になってもらっては、とっても困る。
「それはね…小さい頃から見てるからね…」
そう言って瞳子は誤魔化した。
「やっぱり…兄さんは…雪子さんと、そういう関係なのよね…」
「まあ…そうねえ…」
征太郎と雪子がどこまでの関係かは、瞳子にも分からなかったが、二人が結婚すればそんな関係だ。
「私は…どうやっても…妹なのよね…」
「美和子…」
その時の美和子は 恋しい人を想う、せつなさそうな顔をしていた。
その日、いつもの琴の稽古を終えた美和子は、いつものように、お茶の用意をして征太郎を待っていた。
「美和子さん。」
だが先に、声をかけてきたのは、直之だった。
「お兄さんを待っているんですか?」
「ええ。」
「相変わらず、仲がいいんですねえ。」
直之の言い方は面白い。
「美和子さん、僕も頑張っていますよ。」
「えっ?」
「やだなあ、忘れちゃったんですか?お兄さんに勝ったら…」
直之が必死に説明していると、そこへ征太郎がやってきた。
「おまえ、またここで油売ってんのか!」
「あ!お兄さん…」
「お兄さんじゃない!早く練習に戻れ。」
「はい!師匠!」
直之はそう言って手を挙げて答えると、道場に戻って行った。
「ったく!あいつは~。」
征太郎は美和子の隣に座った。
そんな二人を見て、美和子はクスクス笑った。
征太郎は美和子の笑顔を、ずっと見ていた。
手を口元に当てて、まぶしいくらいに笑っている。
「なあに?」
美和子は、征太郎の視線を感じた。
「いや、よくそんなに笑えるなと思ってさ。」
「もう!」
今度は頬を、膨らませている。
「美和子、お茶。お茶をくれ。」
「あっ!ごめんなさい。」
そして今度は 失敗した~という顔をする。
コロコロ変わる美和子の表情を見ていると、征太郎は飽きることを知らなかった。
「はい、お茶。」
「ありがとう。」
征太郎は早速、手を伸ばす。
「うん。美味い。」
照れている美和子を見て、征太郎は懐からリボンを取り出した。
「美和子、これ。」
差し出された物を見て、美和子は不思議がっている。
「ありがとう。なあに?これ……」
「リボンと言って、髪を結わえるものだそうだよ。」
「髪に?」
「後ろ向いてごらん。」
征太郎はリボンを取ると、美和子の髪に結んだ。
「わあ……」
「似合うよ、美和子。」
美和子はそう言って笑う、征太郎の顔を見ると、きゅうんと胸が締め付けられた。
こんなにも自分の事を、大切にしてくれる。
本当だったら今頃、雪子と結婚して幸せな生活を送っているはずなのに。
自分がわがままを言ったせいで、兄は好きな人を別れて、精一杯 自分の気持ちに応えてくれようとしている。
そうだ。
もう十分だ。
十分なくらいに自分は大切にしてもらった。
十分なくらいに恋人としての思い出をもらった。
十分なくらいに、恋する切なさを教えてもらった。
「もういいよ…兄さん。」
「ん?」
「私の事はもういいから、雪子さんと結婚して。」
「美和子…」
征太郎にとっては、思いがけない言葉だった。
「どうしたんだよ、急に。」
「私はもう十分。」
「十分って……」
「兄さんは私の気持ちに、十分応えてくれたよ。」
征太郎はそっと、美和子を見つめてくれた。
優しく、奥まで見つめるような眼差しで。
美和子は、その眼差しにドキンとした。
「兄さん?」
美和子がそうつぶやくと、征太郎は少しずつ自分の顔を美和子に近づけた。
美和子は征太郎の唇が、自分の唇に触れそうになった時に、緊張しながら目をギュッとつぶった。
征太郎はそんな美和子を見て微笑むと、美和子の唇の横に口づけた。
「えっ…」
固まっている美和子を見て、征太郎はクックックッと、噴き出している。
「口にされると思ったか?」
美和子は赤い顔で、征太郎の腕を叩いた。
「ごめん、ごめん。痛いってば、美和子。」
「もう!兄さんは!」
征太郎は尚、叩こうとする美和子の腕をつかんだ。
「こんな事言っても、信じてもらえないかもしれないが…」
征太郎は想いを、噛みしめるように言った。
「美和子のこと、愛してたんだ。」
美和子はじっと、征太郎を見た。
「それが恋人としての気持ちなのか、兄としての気持ちなのか分からないけれど、俺は俺なりに、美和子を愛してたんだ。」
征太郎はそう言い残すと立ち上がって、道場へ歩いて行った。
美和子の頬には、涙が後から後から流れた。
大切に思ってくれているのは分かっていた。
兄妹だから、それ以上の気持ちがないことも知った。
だが兄は、自分を気持ちに一生懸命応えようと努力してくれた。
そして、美和子が思う以上の気持ちを与えてくれた。
美和子は心の中でつぶやいた。
兄さん、兄さん。
私もね、兄さんのこと。
本当に、好きだった。
今日も美和子が起きてくるまで、朝食は待っているつもりだろう。
そう思って声もかけずに、通り過ぎようとした時だ。
瞳子は征太郎の、思い詰めたような顔を見てしまった。
居ても立ってもいられなくなって、瞳子は庭に降りた。
「おはよう、征太郎さん。」
征太郎はビクッとして、竹刀を落とした。
「ごめんなさい…」
瞳子は慌て竹刀を拾おうとしたが、征太郎の方が早かった。
「いえ、おはようございます。」
やっぱり征太郎の様子がおかしい。
よく見ると、征太郎の目の下には、クマができていた。
「夕べはよく眠れなかったのですか?」
瞳子が聞いても、征太郎は答えなかった。
「何かあったんですか?…」
瞳子は心配になった。
「いえ…何も…」
征太郎は、それだけしか答えなかった。
「兄さん。」
その時、部屋から美和子の声がした。
「あら、美和子の…」
そう言って瞳子が立ち上がる前に、征太郎は既に立ち上がっていた。
「美和子!ここだ!」
そして征太郎は美和子に、手を振っている。
さっきまでの征太郎とは、全く別人のようだ。
美和子も窓から笑顔で、手を振っている。
二人はまるで、恋人同士のようだった。
「征太郎さん…」
瞳子の掛け声に我に返ったのか、征太郎は明るく言った。
「美和子も起きてきたことだし、朝飯にしますか。お母さん。」
「え…ええ…」
征太郎は笑顔で、家に入って行った。
しばらくして美和子が庭に降りてきた。
「あら?兄さんは?」
キョロキョロしながら、征太郎を探している。
「その前に、挨拶はないの?美和子。」
「ははは…おはよう、お母さん。」
「おはよう、美和子。征太郎さんなら、家の中に入ったわよ。」
「もう?」
美和子は慌てて、家に入ろうとした。
「美和子。」
瞳子はそんな美和子を、呼び止めた。
「なあに?お母さん。」
「昨日の夜、征太郎さんと何かあったの?」
「何かって?別に…ああ、そう言えば……」
「何!!」
瞳子はものすごい勢いで、美和子の腕を掴んだ。
「師範学校に行きたいって……兄さんに、話したけど……」
瞳子は掴んでいた腕を放した。
「そう…」
それだけで、クマができるほど眠れなくなるだろうか、瞳子は悩んだ。
「後は…何もないなあ…その後、二人で寝ちゃったし……」
瞳子は眼を丸くした。
「二人で…寝た?」
「うん。私の布団で。兄さん、一晩中、腕枕してくれたけど、腕痛くなってないかなあ…」
美和子は、征太郎の腕を心配している。
「……それだわ…」
「えっ?」
そうか…
横に美和子がいたから、眠れなかったのか。
だとすると 征太郎は…
「何?兄さん、腕が痛いとか言ってた?」
美和子はオロオロしている。
「いいえ、そんな事言ってなかったわよ。」
瞳子は笑顔で言った。
「よかったあ…」
美和子は、安心した顔した。
だがすぐに、その場にしゃがみ込んでしまった。
「どうしたの?美和子。」
瞳子も美和子の隣にしゃがんだ。
「ねえ、お母さん。変なこと聞いてもいい?」
「ええ。」
美和子の顔は、真っ赤になっていた。
「男の人って一緒に寝ると…その……」
美和子は恥ずかしそうに顔を隠した。
「あのね…その…」
「裸で抱き合うって?」
「わわわっ…」
美和子は手を大きく振って、尻もちをついた。
「お母さん、はっきり言いすぎ!」
「美和子が言えないから、言ってあげたんでしょう?」
美和子は益々赤くなっていく。
「もしかして…昨日…」
「違う!違う!兄さんはそんなことしなかったもん!」
「そうなのね…」
今度は瞳子が安心した。
だが美和子は、悲しそうに下を向いている。
「私じゃあ…そんな相手には…ならないのかな……」
瞳子は言葉が出てこなかった。
征太郎には、美和子を頼むと言ったが、そんな関係になってもらっては、とっても困る。
「それはね…小さい頃から見てるからね…」
そう言って瞳子は誤魔化した。
「やっぱり…兄さんは…雪子さんと、そういう関係なのよね…」
「まあ…そうねえ…」
征太郎と雪子がどこまでの関係かは、瞳子にも分からなかったが、二人が結婚すればそんな関係だ。
「私は…どうやっても…妹なのよね…」
「美和子…」
その時の美和子は 恋しい人を想う、せつなさそうな顔をしていた。
その日、いつもの琴の稽古を終えた美和子は、いつものように、お茶の用意をして征太郎を待っていた。
「美和子さん。」
だが先に、声をかけてきたのは、直之だった。
「お兄さんを待っているんですか?」
「ええ。」
「相変わらず、仲がいいんですねえ。」
直之の言い方は面白い。
「美和子さん、僕も頑張っていますよ。」
「えっ?」
「やだなあ、忘れちゃったんですか?お兄さんに勝ったら…」
直之が必死に説明していると、そこへ征太郎がやってきた。
「おまえ、またここで油売ってんのか!」
「あ!お兄さん…」
「お兄さんじゃない!早く練習に戻れ。」
「はい!師匠!」
直之はそう言って手を挙げて答えると、道場に戻って行った。
「ったく!あいつは~。」
征太郎は美和子の隣に座った。
そんな二人を見て、美和子はクスクス笑った。
征太郎は美和子の笑顔を、ずっと見ていた。
手を口元に当てて、まぶしいくらいに笑っている。
「なあに?」
美和子は、征太郎の視線を感じた。
「いや、よくそんなに笑えるなと思ってさ。」
「もう!」
今度は頬を、膨らませている。
「美和子、お茶。お茶をくれ。」
「あっ!ごめんなさい。」
そして今度は 失敗した~という顔をする。
コロコロ変わる美和子の表情を見ていると、征太郎は飽きることを知らなかった。
「はい、お茶。」
「ありがとう。」
征太郎は早速、手を伸ばす。
「うん。美味い。」
照れている美和子を見て、征太郎は懐からリボンを取り出した。
「美和子、これ。」
差し出された物を見て、美和子は不思議がっている。
「ありがとう。なあに?これ……」
「リボンと言って、髪を結わえるものだそうだよ。」
「髪に?」
「後ろ向いてごらん。」
征太郎はリボンを取ると、美和子の髪に結んだ。
「わあ……」
「似合うよ、美和子。」
美和子はそう言って笑う、征太郎の顔を見ると、きゅうんと胸が締め付けられた。
こんなにも自分の事を、大切にしてくれる。
本当だったら今頃、雪子と結婚して幸せな生活を送っているはずなのに。
自分がわがままを言ったせいで、兄は好きな人を別れて、精一杯 自分の気持ちに応えてくれようとしている。
そうだ。
もう十分だ。
十分なくらいに自分は大切にしてもらった。
十分なくらいに恋人としての思い出をもらった。
十分なくらいに、恋する切なさを教えてもらった。
「もういいよ…兄さん。」
「ん?」
「私の事はもういいから、雪子さんと結婚して。」
「美和子…」
征太郎にとっては、思いがけない言葉だった。
「どうしたんだよ、急に。」
「私はもう十分。」
「十分って……」
「兄さんは私の気持ちに、十分応えてくれたよ。」
征太郎はそっと、美和子を見つめてくれた。
優しく、奥まで見つめるような眼差しで。
美和子は、その眼差しにドキンとした。
「兄さん?」
美和子がそうつぶやくと、征太郎は少しずつ自分の顔を美和子に近づけた。
美和子は征太郎の唇が、自分の唇に触れそうになった時に、緊張しながら目をギュッとつぶった。
征太郎はそんな美和子を見て微笑むと、美和子の唇の横に口づけた。
「えっ…」
固まっている美和子を見て、征太郎はクックックッと、噴き出している。
「口にされると思ったか?」
美和子は赤い顔で、征太郎の腕を叩いた。
「ごめん、ごめん。痛いってば、美和子。」
「もう!兄さんは!」
征太郎は尚、叩こうとする美和子の腕をつかんだ。
「こんな事言っても、信じてもらえないかもしれないが…」
征太郎は想いを、噛みしめるように言った。
「美和子のこと、愛してたんだ。」
美和子はじっと、征太郎を見た。
「それが恋人としての気持ちなのか、兄としての気持ちなのか分からないけれど、俺は俺なりに、美和子を愛してたんだ。」
征太郎はそう言い残すと立ち上がって、道場へ歩いて行った。
美和子の頬には、涙が後から後から流れた。
大切に思ってくれているのは分かっていた。
兄妹だから、それ以上の気持ちがないことも知った。
だが兄は、自分を気持ちに一生懸命応えようと努力してくれた。
そして、美和子が思う以上の気持ちを与えてくれた。
美和子は心の中でつぶやいた。
兄さん、兄さん。
私もね、兄さんのこと。
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