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心と体
⑧
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「それよりも、三科の事。早く教えてくれ。」
「あと、森川社長の事もだろ?」
二人でグラスを、テーブルに置いた。
「階堂……どこまで、話をしたかな。」
「三科に、大学時代に付き合っている女性がいたってところまでだ。」
今度は俺が、太我のグラスにワインを注いだ。
「三科は、その彼女の父親が社長だとは知らなかった。純粋に彼女を好きだったんだ。彼女もそうだった。三科の、誰にも慕われている部分を、彼女は誰よりも尊敬していた。」
思い浮かぶのは、幸せそうな一組のカップル。
「その関係は、三科が彼女の会社に就職しても、変わらなかった。」
「三科は、彼女の父親の会社だと知っていたのか?」
いわゆる、コネっていう手だ。
「いや、知らなかった。結婚を二人で決めて、彼女の父親に挨拶しに行った時に、実は自分の会社の社長だったと知ったらしい。」
そこで、俺には一つの疑問点が、生まれた。
「太我は、三科と大学を卒業してからも、交流があったのか?」
「ああ。何かあると、必ずあいつと一緒になった。しかも大学時代の知り合いだから、酒が入るといろいろお互いの事を話しあったものだ。」
俺と太我が知り合う前。
大学時代の同級生なのだから、話に華が咲くのは、当たり前だと思うし、そのまま今でも交流があってもおかしくはないと言うのに、なぜだろう。
俺の中にある違和感を隠せなかった。
「今は?三科と交流はないのか?」
俺の質問に、太我のグラスを持つ手が、強くなる。
「あいつは、美雨にとんでもない事をいいやがった。」
「美雨に?」
「ああ。親父が死んで俺が会社を継いで、数年間。昔からの従業員は去っていき、俺も初めての仕事で、大きな責任を負わされて、経営もうまくいかなかった。」
その時代は、俺だって知っている。
でもそれを周囲に悟られないように、太我は誰よりも努力していた。
「だがある日、三科に会って……今まで我慢していたモノが、一気に吹き飛んだ。大学時代から知っている同級生。社会人になっても、お互いの夢を語る仲間。その想いが、俺の中にある不満を全て吐き出させてた。」
俺はせっかく太我が注いでくれたワインを、そのままにして太我の話に夢中になった。
「するとあいつは一言、俺にこう言った。『俺がおまえの会社を助けてやろうか。』」
三科が太我にそう言った情景が浮かぶ。
「天からの救いかと思った。『本当か?』と体を寄せたら、条件があると言った。」
「条件?」
「……美雨を、『おまえの妹を、俺にくれ。』と。」
それまで冷静になって聞いていた俺の胸の中が、途端にざわつき始めた。
そのざわつきは、だんだん身体中を駆け巡って、俺の中身を侵食していく。
それを止めるかのように、俺は注がれたワインを、一気に飲み干した。
「もちろん、冗談だと思った。あいつは大学時代から付き合っている彼女と、婚約していた事は知っていたからな。」
「だけどあいつは、本気だった。美雨を襲いに来たんだ。」
「えっ!?」
「いつもと同じように、家に帰ると……」
――――――――――
―――――――――
――――――――
『美雨?今、帰ったぞ。』
いつも玄関まで出てきてくれる妹が、その時はいなかった。
『美雨?』
リビングのドアを開けると、そこには美雨が床に座って、ボーっとしていた。
『なんだ。いたのか。』
リビングの電気をつけると、美雨は下着一枚になっていて、洋服が周りに散乱していた。
『美雨?おまえ、何やって……』
俺の声に気づいて振り向いた美雨の顔は、涙でグチャグチャだった。
『どうしたんだ!美雨!!』
慌てて駆け寄ると、美雨は急に大声で泣き出した。
ずっと『大丈夫か?何があったんだ?』と問いただしても、泣いてばかりで、答えない。
落ち着くまでしばらく待とうと思って、その場に座ると、美雨が着ていた洋服が目に入った。
バラバラに飛び散ったボタン、引き裂かれたスカート。
明らかに通常では考えられない脱ぎ方だった。
『美雨…誰かこの家に、来たのか?』
やっと落ち着いてきたのか、美雨は泣きながら話し始めた。
『兄さんの……友達だって言う人………』
『友達?』
『兄さんの会社が…危ないって……倒産したら、莫大な借金を抱え込んで……私もこの家にいれなくなるって……』
そんな話を知っているのは、周りでは三科だけだった。
『それで?』
何かされたのか?
とも、聞けなかった。
三科がこの家にやってきて、美雨に何かしていったのは、明白だったからだ。
『君が…俺の愛人になってくれたら…お兄さんの会社は…助けてやるって……』
そう言って泣き崩れる美雨を見て、俺は確信したんだ。
あいつは以前から美雨を狙っていて、俺が弱みを見せたのをきっかけに、嫌がる美雨を襲っていったんだ。
――――――――
――――――――――
―――――――――――――
その話を聞いていた俺は、興奮して立ち上がった。
「いつだ!いつの話だ!!」
太我はそんな俺を椅子に座らせ、また酒を注いでくれた。
「美雨が高校を卒業して、大学に入学する前の時だ。」
「許せん。三科紘文は、そんな奴だったのか!!」
怒り狂う俺を横目に、太我は意外と冷静だった。
「太我?」
「ああ…」
また静かに一点を見つめる太我に、俺も酒を注いだ。
「その後だった。三科の兄貴が、自殺したと聞かされたのは。」
酒を注ぐ手が止まり、俺はゆっくりとワインのボトルを、テーブルの上に置いた。
「三科の兄貴も、俺は知っていた。俺達若手の中で、いつも話題になっていた。あのS社の三科という奴は、最も勢いがある人材だと。」
「そうだったのか。」
三科紘文が言っていた、『菜摘さんの為に、兄は頑張っていた』というセリフと一致する。
「だが、そのやり方も話題の一つだった。」
「やり方?」
「ああ。三科の兄貴は、森川社長のお嬢様の為に、上の昇ろう昇ろうと必死だった。だがその必死さが、返って手を汚すことになったんだ。」
なんとなく嫌な予感がした。
「もしかして……女に取り入ったのか?」
「ああ、そうだ。大会社の秘書、社長のお嬢様、果てには社長の未亡人や、社長婦人と寝てまで、仕事を取っていた。」
ふと、森川社長と菜摘さんの言葉が浮かぶ。
『あいつは、碌な男ではなかった。』
『元々、女にだらしない人だったんです。』
そこで全てが繋がったような気がした。
一人の女性の為に、全てを犠牲にして、上に昇り詰めようとしていた男。
だがそれは、周りには受け入れられずに、結果的には幸せにしたい女性からも、拒否された。
≪ここまでやったのに、どうして!!≫
そんな声が聞こえてきてならなかった。
「そうか……そうだったのか………」
今まで疑問に思っていた事が、一気に解決した気がして、急に酔いが回ってきた。
「大丈夫か?階堂。」
「あっ、ああ……」
太我は席を立つと、キッチンへ行って、水を汲んできてくれた。
「すまない。」
俺はそう言って、太我が汲んで来てくれた水を、そのまま飲み干した。
「俺はあれ以来、三科には会っていないが、階堂は三科と親しいのか?」
「いや、たまたま通りかかる事が、多いだけさ。」
「そっか…」
太我は、背もたれに沿って、体を伸ばした。
「あいつは、根っからの悪人じゃない。階堂がたまに三科に会うというのなら、冷たくあしらわないでやってくれ。」
「美雨を襲った犯人なのにか?」
「あと、森川社長の事もだろ?」
二人でグラスを、テーブルに置いた。
「階堂……どこまで、話をしたかな。」
「三科に、大学時代に付き合っている女性がいたってところまでだ。」
今度は俺が、太我のグラスにワインを注いだ。
「三科は、その彼女の父親が社長だとは知らなかった。純粋に彼女を好きだったんだ。彼女もそうだった。三科の、誰にも慕われている部分を、彼女は誰よりも尊敬していた。」
思い浮かぶのは、幸せそうな一組のカップル。
「その関係は、三科が彼女の会社に就職しても、変わらなかった。」
「三科は、彼女の父親の会社だと知っていたのか?」
いわゆる、コネっていう手だ。
「いや、知らなかった。結婚を二人で決めて、彼女の父親に挨拶しに行った時に、実は自分の会社の社長だったと知ったらしい。」
そこで、俺には一つの疑問点が、生まれた。
「太我は、三科と大学を卒業してからも、交流があったのか?」
「ああ。何かあると、必ずあいつと一緒になった。しかも大学時代の知り合いだから、酒が入るといろいろお互いの事を話しあったものだ。」
俺と太我が知り合う前。
大学時代の同級生なのだから、話に華が咲くのは、当たり前だと思うし、そのまま今でも交流があってもおかしくはないと言うのに、なぜだろう。
俺の中にある違和感を隠せなかった。
「今は?三科と交流はないのか?」
俺の質問に、太我のグラスを持つ手が、強くなる。
「あいつは、美雨にとんでもない事をいいやがった。」
「美雨に?」
「ああ。親父が死んで俺が会社を継いで、数年間。昔からの従業員は去っていき、俺も初めての仕事で、大きな責任を負わされて、経営もうまくいかなかった。」
その時代は、俺だって知っている。
でもそれを周囲に悟られないように、太我は誰よりも努力していた。
「だがある日、三科に会って……今まで我慢していたモノが、一気に吹き飛んだ。大学時代から知っている同級生。社会人になっても、お互いの夢を語る仲間。その想いが、俺の中にある不満を全て吐き出させてた。」
俺はせっかく太我が注いでくれたワインを、そのままにして太我の話に夢中になった。
「するとあいつは一言、俺にこう言った。『俺がおまえの会社を助けてやろうか。』」
三科が太我にそう言った情景が浮かぶ。
「天からの救いかと思った。『本当か?』と体を寄せたら、条件があると言った。」
「条件?」
「……美雨を、『おまえの妹を、俺にくれ。』と。」
それまで冷静になって聞いていた俺の胸の中が、途端にざわつき始めた。
そのざわつきは、だんだん身体中を駆け巡って、俺の中身を侵食していく。
それを止めるかのように、俺は注がれたワインを、一気に飲み干した。
「もちろん、冗談だと思った。あいつは大学時代から付き合っている彼女と、婚約していた事は知っていたからな。」
「だけどあいつは、本気だった。美雨を襲いに来たんだ。」
「えっ!?」
「いつもと同じように、家に帰ると……」
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『美雨?今、帰ったぞ。』
いつも玄関まで出てきてくれる妹が、その時はいなかった。
『美雨?』
リビングのドアを開けると、そこには美雨が床に座って、ボーっとしていた。
『なんだ。いたのか。』
リビングの電気をつけると、美雨は下着一枚になっていて、洋服が周りに散乱していた。
『美雨?おまえ、何やって……』
俺の声に気づいて振り向いた美雨の顔は、涙でグチャグチャだった。
『どうしたんだ!美雨!!』
慌てて駆け寄ると、美雨は急に大声で泣き出した。
ずっと『大丈夫か?何があったんだ?』と問いただしても、泣いてばかりで、答えない。
落ち着くまでしばらく待とうと思って、その場に座ると、美雨が着ていた洋服が目に入った。
バラバラに飛び散ったボタン、引き裂かれたスカート。
明らかに通常では考えられない脱ぎ方だった。
『美雨…誰かこの家に、来たのか?』
やっと落ち着いてきたのか、美雨は泣きながら話し始めた。
『兄さんの……友達だって言う人………』
『友達?』
『兄さんの会社が…危ないって……倒産したら、莫大な借金を抱え込んで……私もこの家にいれなくなるって……』
そんな話を知っているのは、周りでは三科だけだった。
『それで?』
何かされたのか?
とも、聞けなかった。
三科がこの家にやってきて、美雨に何かしていったのは、明白だったからだ。
『君が…俺の愛人になってくれたら…お兄さんの会社は…助けてやるって……』
そう言って泣き崩れる美雨を見て、俺は確信したんだ。
あいつは以前から美雨を狙っていて、俺が弱みを見せたのをきっかけに、嫌がる美雨を襲っていったんだ。
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その話を聞いていた俺は、興奮して立ち上がった。
「いつだ!いつの話だ!!」
太我はそんな俺を椅子に座らせ、また酒を注いでくれた。
「美雨が高校を卒業して、大学に入学する前の時だ。」
「許せん。三科紘文は、そんな奴だったのか!!」
怒り狂う俺を横目に、太我は意外と冷静だった。
「太我?」
「ああ…」
また静かに一点を見つめる太我に、俺も酒を注いだ。
「その後だった。三科の兄貴が、自殺したと聞かされたのは。」
酒を注ぐ手が止まり、俺はゆっくりとワインのボトルを、テーブルの上に置いた。
「三科の兄貴も、俺は知っていた。俺達若手の中で、いつも話題になっていた。あのS社の三科という奴は、最も勢いがある人材だと。」
「そうだったのか。」
三科紘文が言っていた、『菜摘さんの為に、兄は頑張っていた』というセリフと一致する。
「だが、そのやり方も話題の一つだった。」
「やり方?」
「ああ。三科の兄貴は、森川社長のお嬢様の為に、上の昇ろう昇ろうと必死だった。だがその必死さが、返って手を汚すことになったんだ。」
なんとなく嫌な予感がした。
「もしかして……女に取り入ったのか?」
「ああ、そうだ。大会社の秘書、社長のお嬢様、果てには社長の未亡人や、社長婦人と寝てまで、仕事を取っていた。」
ふと、森川社長と菜摘さんの言葉が浮かぶ。
『あいつは、碌な男ではなかった。』
『元々、女にだらしない人だったんです。』
そこで全てが繋がったような気がした。
一人の女性の為に、全てを犠牲にして、上に昇り詰めようとしていた男。
だがそれは、周りには受け入れられずに、結果的には幸せにしたい女性からも、拒否された。
≪ここまでやったのに、どうして!!≫
そんな声が聞こえてきてならなかった。
「そうか……そうだったのか………」
今まで疑問に思っていた事が、一気に解決した気がして、急に酔いが回ってきた。
「大丈夫か?階堂。」
「あっ、ああ……」
太我は席を立つと、キッチンへ行って、水を汲んできてくれた。
「すまない。」
俺はそう言って、太我が汲んで来てくれた水を、そのまま飲み干した。
「俺はあれ以来、三科には会っていないが、階堂は三科と親しいのか?」
「いや、たまたま通りかかる事が、多いだけさ。」
「そっか…」
太我は、背もたれに沿って、体を伸ばした。
「あいつは、根っからの悪人じゃない。階堂がたまに三科に会うというのなら、冷たくあしらわないでやってくれ。」
「美雨を襲った犯人なのにか?」
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