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もしも許してくれるのなら
①
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季節は秋を迎え、冬を越え、春が過ぎ、また夏になった。
同じ大学に進学した美羽ちゃんとは、選んだバイトも一緒で、夏休みを共に過ごしていた。
「あ~あ。また夏休みが終わっちゃう。」
美羽ちゃんは、店内の掃除をしながら、ため息混じりで夏の終わりを感じている。
「まだ早いよ、美羽ちゃん。」
「早くないって。あと3日でどうやって彼氏を見つけるのよ。」
夏休みの間。
バイトの合間に合コンに勤しんだ美羽ちゃんには、結局彼氏はできなかった。
「そりゃあ、芽依はいいよ。言い寄ってくる男がいるんだから。」
後ろから覗く、美羽ちゃんの視線が痛い。
「あっ、ほら。噂をしたら……」
美羽ちゃんの視線の先には、大学生になった葉山君が。
レジに立つ私を見つけて、真っ直ぐに向かってくる。
「アメリカン、一つ。」
「アメリカン、一つでございますね。かしこまりました。」
レジを打って、お金を受けとると、葉山君は珈琲を渡すまでカウンターで待つ。
「藤沢。今日、バイト何時まで?」
「ごめんなさい。今日は遅いから。」
「いいよ。終わるまで待つから。」
お店でこう言う会話は困るって言ってるのに。
小さなお店で、あまりお客さんが来ない事を知っている葉山君は、シレッと同じ事を繰り返す。
「お待たせ致しました。」
葉山君は、店長から珈琲を受けとると、必ずレジ近くの席へ移動。
私に見えるように、手まで振ってくる。
そこまでくると、さすがの店長も気づく。
「彼氏?」
「いえ。」
全力で否定した。
「そう。相手はかなり本気みたいだけどね。」
見ている回りは、そう言う。
友達の美羽ちゃんだって、そうだ。
「彼、同じ高校の隣のクラスだった人じゃない。いつの間に?」
美羽ちゃんに腕をツンツン、突かれる。
「さあ……」
一年前に、先生と一緒に行った海で遭遇して以来、葉山君は回りに気づかれない程度に、話しかけてきた。
大学は別な事をいいことに、今度はバイトが終わるまで、お店で待つ始末。
「ねえ、告白された?」
「何度も。」
「どうして付き合わないの?」
「好きな人がいるから。」
カウンターを拭く、美羽ちゃんの手が止まる。
「それって、高校の時に付き合ってた人?」
「付き合ってたかどうかはわからないけど、その人。」
美羽ちゃんは、長いため息をついた。
漫画のような恋愛をしたいと、呟く時と同じ仕草だ。
「切ないよね~」
「美羽ちゃん、手が止まってるよ。」
「はいはい、芽依様。」
お客さんが少ない事に、葉山君も美羽ちゃんも、利用し過ぎた。
「お疲れ様です。」
バイトが終わり、美羽ちゃんと一緒に、お店を出る。
「ねえ、芽依。」
「ん?」
「好きな人がいるって言ってたけどさ。もう一年も前に終わってるじゃん。」
美羽ちゃんの発言に、足が止まる。
「何度も告白を断っているのに、こうやって通ってきてくれるなんてさ、店長の言う通り、芽依のこと本気で好きなんだと思うよ。」
「うん……」
「そろそろ、新しい恋に踏み出してみたら?」
美羽ちゃんが、背中を押す。
「美羽ちゃん。」
「ん?」
我ながらいい事言ったと言う表情が、美羽ちゃんらしいと言ったらいいのか。
「お節介。」
「ちょっと!」
足をガクッとさせて、リアルコントみたいだ。
「もう~芽依はわかんないと思うけど、好きになって貰えるって、そうそうないんだからね!!」
「うん。」
「そのうち、誰にも言われなくなったら、どうすんの!」
「はいはい。」
美羽ちゃんに肩を揺らされて、お店の通用口から出たら、そこに葉山君がいた。
「お疲れ様。」
癒される笑顔で、葉山君は私達に寄ってくる。
「じゃあね、芽依。私、こっちだから。」
美羽ちゃんは、同じ方向に帰ると言うのに、気を使って別に帰る。
「行こうか。」
葉山君が先に歩きだした。
「あの……葉山君。」
「うん。」
爽やかな笑顔。
医大生と言うレッテルが、よく似合う。
「毎回、言ってると思うんだけど、私、一人で帰れるから。」
「夜道、女の子一人で帰るのは危ないからって、俺も毎回言ってる。」
さらりと返す時も、ニコニコ笑顔を崩さない。
そこはさすがだと思う。
「行こう。電車が来ちゃう。」
そして毎回このセリフで、駅までの道のりを葉山君と一緒に歩くのだ。
「でさ、同じクラスに女子もいるんだけど、解剖の授業で倒れちゃって。」
毎回聞く話しは、葉山君が通う医学部の事。
私に話を聞いても、あまり答えてくれないと悟った葉山君は、自分から話の内容を変えてきた。
「教授に聞いたら、毎年何名かは、失神するんだってさ。」
「へえ……」
その時だった。
電車が大きく揺れた。
「あっ、」
「危ない。」
倒れそうになった私を、葉山君が支えてくれた。
「大丈夫?」
「うん。」
バッグを直して、定位置に置いた右手に、葉山君の右手が当たった。
「ごめんなさい。」
振り払おうとしたら、葉山君の右手がそのままついてきた。
「葉山君?」
「……もう少し、このまま。」
耳元で優しく囁く。
脳裏に浮かぶあのシーン。
私は葉山君を押し離した。
隣にいる人が、驚いている。
「すみません。」
ペコッと頭を下げたけれど、葉山君の顔は、見れなかった。
二人が降りる駅になり、どちらからともなく、電車から降りた。
言おう。
もうこれ以上、葉山君に気を持たせる事はできない。
改札を出たところで、私から葉山君に話しかけた。
「葉山君。」
「何?」
「もう私に付きまとわないで欲しいの。」
葉山君はゆっくり、私の方を向いた。
「さっきの事、まだ怒ってるの?」
「いや、あれは……」
「もうしないから!」
葉山君の真っ直ぐな瞳が、私を襲う。
「ごめん。藤沢の気持ちも考えないであんな事。もうしないから。藤沢がいいって言うまで、触れない。だから、側にいさせてくれよ。」
いつも爽やかで感情を表に出さない人の、泣き出しそうな訴え。
「どうして?どうして、そこまで私にこだわるの?」
一瞬、静寂が過る。
「その答えは、藤沢がよく知ってるんじゃないの?」
「私が?」
「何度も俺を拒むのは、藤沢の中に平塚先生がまだいるからでしょ?」
風が体を押し倒しそうな勢いで、吹き抜ける。
「どうしてそれを?」
「俺も同じって事。」
葉山君は苦笑い。
「平塚先生が、学校に来てから藤沢の心に住み着いたみたいに、俺も藤沢を初めて見た時から、ずっと君が忘れられない。」
「葉山君……」
私が名前を呼ぶと、やっといつもの葉山君のように、爽やかな笑顔に戻った。
「藤沢は、平塚先生の事、どうすれば忘れられる?」
「それは……」
今の私にはわからなくて、近くを通る車を見るのが、精一杯だった。
「先生に……」
「先生に?」
「奥さんとか、子供ができたら……」
ありきたりな回答をした。
それでもきっと、先生を忘れる事なんて、できない。
「いいんだ、それで。」
葉山君は苦しそうに言った。
「俺も一緒だと思うから。」
その言葉が、とても胸が切り裂かれる思いに違いないと思った。
先生が結婚すれば、諦められるか。
そんな事はなくて、きっと胸の中に悶々と、先生への想いが渦巻くと思う。
それをずっと、私は持ち合わせていて、何年ヵ後。
偶然いわせた相手を、そこまでも思えなくて、死ぬまで先生を好きな気持ちを持ち合わせているかのと思うと、自分がとてつもなく大きな罪を背負っているかの如く思えた。
そしてそれを葉山君も背負っている。
私はどこまで、人に罪を背負わせば、気がすむのだろう。
そう考えると、胸が苦しくて苦しくて、仕方がなかった。
「そんなに、重く考えないで。」
葉山君はそう言ったきり、私に背中を向け、2度と戻ってくることはなかった。
同じ大学に進学した美羽ちゃんとは、選んだバイトも一緒で、夏休みを共に過ごしていた。
「あ~あ。また夏休みが終わっちゃう。」
美羽ちゃんは、店内の掃除をしながら、ため息混じりで夏の終わりを感じている。
「まだ早いよ、美羽ちゃん。」
「早くないって。あと3日でどうやって彼氏を見つけるのよ。」
夏休みの間。
バイトの合間に合コンに勤しんだ美羽ちゃんには、結局彼氏はできなかった。
「そりゃあ、芽依はいいよ。言い寄ってくる男がいるんだから。」
後ろから覗く、美羽ちゃんの視線が痛い。
「あっ、ほら。噂をしたら……」
美羽ちゃんの視線の先には、大学生になった葉山君が。
レジに立つ私を見つけて、真っ直ぐに向かってくる。
「アメリカン、一つ。」
「アメリカン、一つでございますね。かしこまりました。」
レジを打って、お金を受けとると、葉山君は珈琲を渡すまでカウンターで待つ。
「藤沢。今日、バイト何時まで?」
「ごめんなさい。今日は遅いから。」
「いいよ。終わるまで待つから。」
お店でこう言う会話は困るって言ってるのに。
小さなお店で、あまりお客さんが来ない事を知っている葉山君は、シレッと同じ事を繰り返す。
「お待たせ致しました。」
葉山君は、店長から珈琲を受けとると、必ずレジ近くの席へ移動。
私に見えるように、手まで振ってくる。
そこまでくると、さすがの店長も気づく。
「彼氏?」
「いえ。」
全力で否定した。
「そう。相手はかなり本気みたいだけどね。」
見ている回りは、そう言う。
友達の美羽ちゃんだって、そうだ。
「彼、同じ高校の隣のクラスだった人じゃない。いつの間に?」
美羽ちゃんに腕をツンツン、突かれる。
「さあ……」
一年前に、先生と一緒に行った海で遭遇して以来、葉山君は回りに気づかれない程度に、話しかけてきた。
大学は別な事をいいことに、今度はバイトが終わるまで、お店で待つ始末。
「ねえ、告白された?」
「何度も。」
「どうして付き合わないの?」
「好きな人がいるから。」
カウンターを拭く、美羽ちゃんの手が止まる。
「それって、高校の時に付き合ってた人?」
「付き合ってたかどうかはわからないけど、その人。」
美羽ちゃんは、長いため息をついた。
漫画のような恋愛をしたいと、呟く時と同じ仕草だ。
「切ないよね~」
「美羽ちゃん、手が止まってるよ。」
「はいはい、芽依様。」
お客さんが少ない事に、葉山君も美羽ちゃんも、利用し過ぎた。
「お疲れ様です。」
バイトが終わり、美羽ちゃんと一緒に、お店を出る。
「ねえ、芽依。」
「ん?」
「好きな人がいるって言ってたけどさ。もう一年も前に終わってるじゃん。」
美羽ちゃんの発言に、足が止まる。
「何度も告白を断っているのに、こうやって通ってきてくれるなんてさ、店長の言う通り、芽依のこと本気で好きなんだと思うよ。」
「うん……」
「そろそろ、新しい恋に踏み出してみたら?」
美羽ちゃんが、背中を押す。
「美羽ちゃん。」
「ん?」
我ながらいい事言ったと言う表情が、美羽ちゃんらしいと言ったらいいのか。
「お節介。」
「ちょっと!」
足をガクッとさせて、リアルコントみたいだ。
「もう~芽依はわかんないと思うけど、好きになって貰えるって、そうそうないんだからね!!」
「うん。」
「そのうち、誰にも言われなくなったら、どうすんの!」
「はいはい。」
美羽ちゃんに肩を揺らされて、お店の通用口から出たら、そこに葉山君がいた。
「お疲れ様。」
癒される笑顔で、葉山君は私達に寄ってくる。
「じゃあね、芽依。私、こっちだから。」
美羽ちゃんは、同じ方向に帰ると言うのに、気を使って別に帰る。
「行こうか。」
葉山君が先に歩きだした。
「あの……葉山君。」
「うん。」
爽やかな笑顔。
医大生と言うレッテルが、よく似合う。
「毎回、言ってると思うんだけど、私、一人で帰れるから。」
「夜道、女の子一人で帰るのは危ないからって、俺も毎回言ってる。」
さらりと返す時も、ニコニコ笑顔を崩さない。
そこはさすがだと思う。
「行こう。電車が来ちゃう。」
そして毎回このセリフで、駅までの道のりを葉山君と一緒に歩くのだ。
「でさ、同じクラスに女子もいるんだけど、解剖の授業で倒れちゃって。」
毎回聞く話しは、葉山君が通う医学部の事。
私に話を聞いても、あまり答えてくれないと悟った葉山君は、自分から話の内容を変えてきた。
「教授に聞いたら、毎年何名かは、失神するんだってさ。」
「へえ……」
その時だった。
電車が大きく揺れた。
「あっ、」
「危ない。」
倒れそうになった私を、葉山君が支えてくれた。
「大丈夫?」
「うん。」
バッグを直して、定位置に置いた右手に、葉山君の右手が当たった。
「ごめんなさい。」
振り払おうとしたら、葉山君の右手がそのままついてきた。
「葉山君?」
「……もう少し、このまま。」
耳元で優しく囁く。
脳裏に浮かぶあのシーン。
私は葉山君を押し離した。
隣にいる人が、驚いている。
「すみません。」
ペコッと頭を下げたけれど、葉山君の顔は、見れなかった。
二人が降りる駅になり、どちらからともなく、電車から降りた。
言おう。
もうこれ以上、葉山君に気を持たせる事はできない。
改札を出たところで、私から葉山君に話しかけた。
「葉山君。」
「何?」
「もう私に付きまとわないで欲しいの。」
葉山君はゆっくり、私の方を向いた。
「さっきの事、まだ怒ってるの?」
「いや、あれは……」
「もうしないから!」
葉山君の真っ直ぐな瞳が、私を襲う。
「ごめん。藤沢の気持ちも考えないであんな事。もうしないから。藤沢がいいって言うまで、触れない。だから、側にいさせてくれよ。」
いつも爽やかで感情を表に出さない人の、泣き出しそうな訴え。
「どうして?どうして、そこまで私にこだわるの?」
一瞬、静寂が過る。
「その答えは、藤沢がよく知ってるんじゃないの?」
「私が?」
「何度も俺を拒むのは、藤沢の中に平塚先生がまだいるからでしょ?」
風が体を押し倒しそうな勢いで、吹き抜ける。
「どうしてそれを?」
「俺も同じって事。」
葉山君は苦笑い。
「平塚先生が、学校に来てから藤沢の心に住み着いたみたいに、俺も藤沢を初めて見た時から、ずっと君が忘れられない。」
「葉山君……」
私が名前を呼ぶと、やっといつもの葉山君のように、爽やかな笑顔に戻った。
「藤沢は、平塚先生の事、どうすれば忘れられる?」
「それは……」
今の私にはわからなくて、近くを通る車を見るのが、精一杯だった。
「先生に……」
「先生に?」
「奥さんとか、子供ができたら……」
ありきたりな回答をした。
それでもきっと、先生を忘れる事なんて、できない。
「いいんだ、それで。」
葉山君は苦しそうに言った。
「俺も一緒だと思うから。」
その言葉が、とても胸が切り裂かれる思いに違いないと思った。
先生が結婚すれば、諦められるか。
そんな事はなくて、きっと胸の中に悶々と、先生への想いが渦巻くと思う。
それをずっと、私は持ち合わせていて、何年ヵ後。
偶然いわせた相手を、そこまでも思えなくて、死ぬまで先生を好きな気持ちを持ち合わせているかのと思うと、自分がとてつもなく大きな罪を背負っているかの如く思えた。
そしてそれを葉山君も背負っている。
私はどこまで、人に罪を背負わせば、気がすむのだろう。
そう考えると、胸が苦しくて苦しくて、仕方がなかった。
「そんなに、重く考えないで。」
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