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異動してきた綺麗系男子

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彼がグラスにワインを注ぐ。

「ワイン、飲めませんか?」

「飲めるけど。」

村上君は勝手にワインを飲むと、終始私を見ている。

「あの、村上君。」

「想太です。」

またドキッとした。

「名前、想太です。」

「ああ、想太……君。」

何、部下相手に緊張してるんだろう。


「いつもこういう事してるの?」

「さあ。」

さあ⁉何なの?その返事。

「こういう事って、どういう事?」

「いや、あの……」

「ホテルに女性を連れ込んで、酔ってる相手を襲う事?」

想太君が、私との距離を詰める。

思わず立ち上がってしまった私は、もう想太君のペースにはまっていた。

彼に背中を向けたら、後ろから抱きしめられた。

「想太君。」

「俺、もう我慢できない。」

耳元に聞こえた甘い声に、クラっとした。

気づけば、彼に服を脱がされ、裸になっていた。


「待って、想太……」

「今日は、俺の昇進祝いだから、いいでしょ。」

彼の優しい目が、私を見降ろす。

「ずっと、香澄さんに憧れていた。」

胸がきゅんとする。

「今夜は俺のモノだよ。」

「あっ……」

彼のモノが私の中に入ってくる。

「香澄。」

もうどうなってもいいと思った。

「俺を感じて。」

年下の男に耳元で囁かれ、頭は真っ白に。

「動くよ。」

彼が動く度に、快感が全身に走る。

「あっ、あっ、あっ……」

「いい声で啼きますね。」

耳から入る低い声に、もう何も考えられない。

そっと彼を見ると、私を見降ろしながら、必死に動いてくれている。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

その息遣いが、彼を愛しいと思わせた。

「想太……」

私は、彼の頬に手を当てた。

「焦らなくてもいいよ。」

「香澄……」

「私は、逃げないから。」

そして、彼の額にキスをした。

すると彼が、私をぎゅっと抱きしめてくれた。

「幸せだ。」

「えっ?」

彼は私を見つめる。

その瞳に私が映って、ドキッとした。

「ずっと……あなたを抱きたかった。」

もうドキドキが止まらない。

「俺のモノだって、思ってもいい?」

コクンと頷いた。

「ああ、もうたまらない。」

彼は私にしがみつきながら、一生懸命動いてくれた。
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