6 / 13
異動してきた綺麗系男子
③
しおりを挟む
「部長。2次会、行きます?」
「もちろん。」
周りに2次会を促されて、乗り気で答えた。
「村上君ももちろんよね。」
その時の村上君の視線に、ドキッとした。
私の奥深くを見つめるような目で、視線を反らせない。
「二人でどこか行きませんか?」
「えっ?」
そんな誘い文句、もう何年も聞いていない。
「何言ってんの。主役がはけてどうするのよ。」
私は彼の肩をポンと叩くと、トイレに立った。
「はぁー。」
トイレの中の鏡を見て、ため息をついた。
あの視線にやられた。
もっとしっかりしなきゃ。
もう恋はしないと、決めたんだから。
トイレを出ると、そこに彼が立っていた。
「あれ?村上君もトイレ?」
「ええ。まあ。」
そして店員さんが、クレジットカードを彼に渡す。
「って、え?村上君が払ったの?」
クレジットの控えを見ると、5万を超えている。
「何、主役が払ってるの。」
私は財布を取り出した。
「いいんです。」
彼の手が、私の手に触れた。
顔を上げた瞬間、彼の笑顔が私の心を射抜いた。
やばい。何で、よりによって彼なの?
「村上さん、荷物持って来ましたよ。」
同僚の一人が、村上君と私の荷物を持って来た。
「ありがとう。後は戻って楽しんで。」
村上君は、私の荷物まで受け取っている。
「えっ?」
私が混乱していると、彼は私の背中を押した。
「さあ、行きましょう。」
居酒屋の外に出て、私達は歩き始めた。
「きっと皆、怪しいと思っているわよ。」
「ふははは。」
笑いごとじゃないって。
そう言おうとしたら、彼に手を握られた。
「どこ行きましょうか。」
自分の心臓がドキドキ言っているのが分かる。
「あっ、いい場所発見。」
彼はそう言うと、私をホテルに連れて行った。
「えっ?」
部屋のソファーに座って、私は今の状況を把握しようとした。
今、私は村上君と一緒に、ホテルの一室にいる。
側には、ベッドが置いてあって、いつ襲われてもいいシチュエーション。
「香澄さん、飲み直しましょう。」
それなのに彼は、高そうなワインを持って来た。
「もちろん。」
周りに2次会を促されて、乗り気で答えた。
「村上君ももちろんよね。」
その時の村上君の視線に、ドキッとした。
私の奥深くを見つめるような目で、視線を反らせない。
「二人でどこか行きませんか?」
「えっ?」
そんな誘い文句、もう何年も聞いていない。
「何言ってんの。主役がはけてどうするのよ。」
私は彼の肩をポンと叩くと、トイレに立った。
「はぁー。」
トイレの中の鏡を見て、ため息をついた。
あの視線にやられた。
もっとしっかりしなきゃ。
もう恋はしないと、決めたんだから。
トイレを出ると、そこに彼が立っていた。
「あれ?村上君もトイレ?」
「ええ。まあ。」
そして店員さんが、クレジットカードを彼に渡す。
「って、え?村上君が払ったの?」
クレジットの控えを見ると、5万を超えている。
「何、主役が払ってるの。」
私は財布を取り出した。
「いいんです。」
彼の手が、私の手に触れた。
顔を上げた瞬間、彼の笑顔が私の心を射抜いた。
やばい。何で、よりによって彼なの?
「村上さん、荷物持って来ましたよ。」
同僚の一人が、村上君と私の荷物を持って来た。
「ありがとう。後は戻って楽しんで。」
村上君は、私の荷物まで受け取っている。
「えっ?」
私が混乱していると、彼は私の背中を押した。
「さあ、行きましょう。」
居酒屋の外に出て、私達は歩き始めた。
「きっと皆、怪しいと思っているわよ。」
「ふははは。」
笑いごとじゃないって。
そう言おうとしたら、彼に手を握られた。
「どこ行きましょうか。」
自分の心臓がドキドキ言っているのが分かる。
「あっ、いい場所発見。」
彼はそう言うと、私をホテルに連れて行った。
「えっ?」
部屋のソファーに座って、私は今の状況を把握しようとした。
今、私は村上君と一緒に、ホテルの一室にいる。
側には、ベッドが置いてあって、いつ襲われてもいいシチュエーション。
「香澄さん、飲み直しましょう。」
それなのに彼は、高そうなワインを持って来た。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】


今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる