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第四章 月齢27.5
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私、オーガスト・モーリー合衆国陸軍軍医大尉は、万が一私が原隊復帰出来ないか、あるいは出来たとしても何らかの理由で如何に述べる内容を口述あるいは記述する事が出来ない可能性を鑑み、ここにメモを残すものである。
このメモを発見した者は、以下の内容を見る事なく、速やかにアメリカ陸軍の最寄りの駐屯地に本メモを届けられるよう、切に願う。
なお、このメモは、私が記憶に頼り、また後述する理由で急いでしたためるものであるため、細部に事実と異なる私の思い込み、思い違い、見落としがある可能性がある事を先に断っておくものとする。
私、オーガスト・モーリーが今回ウィスコンシン州北部のベイフィールド半島に派遣された理由は、当該地域に発生している『ウェンディゴ症候群』と呼ばれる患者の調査と、これに関係すると思われる怪現象の調査のためである。既に病院、あるいは留置場に保護されている患者についての調査報告書は、原隊に郵送済みであるので、これに関する詳細説明は割愛するが、患者はその程度によって、人語を解し常識を持ち、一見するならば精神が不安定な状態でしかないように見える者から、当方の呼びかけに応じず意思疎通が極めて困難で、血色も悪く、爪は伸び放題の、まるでジャングルの奥地にいるとされる未開人のような者まで様々である、という事はここに言及しておく。
私は、それら患者の一連の調査と暫定の報告書第一報をしたため、これを発送した後、次の目的である怪現象の調査に向かった。
この調査には、現地の地理に詳しい保安官補及びその助手の二名がサポートメンバとして就いてくれた。彼らの協力がなければ、今現在私はここに居なかったであろう事も、ここに付け加えておく。
さて、私が調査に向かった怪現象であるが、現地の報告によると、これには前述の『ウェンディゴ症候群』の患者のうち、症状が軽度であって会話が成立する者から聞き出した内容も含まれるのだが、どうやら正体不明の光、及び音がベイフィールド半島の北端付近で散見されてるのだという事だった。
これが発生し始めたのは比較的最近であり、おかしな事に『ウェンディゴ症候群』の患者が増加した(『ウェンディゴ症候群』と呼ばれる症状自体は古くからあり、特に現地の先住民の間で冬場にまれに見られるとの事であるが、発生はあっても一冬にせいぜい1~2名程度の頻度とのこと)時期と一致しており、関連性の有無も含めてまず現地の状況を確かめるのが私の役目だった。
音と光、それに『ウェンディゴ症候群』の事は案内者達も知っており、しかし、必ずしも常に見られ、聞こえるものではないとの事であった。そのため、目撃証言はあるものの、現場の特定に至らず、彼らも困っていたとの事で、軍による調査の先遣隊として私が派遣され、その案内として彼らがやって来たのも、彼ら自身も調査の意思があったために渡りに船であった、と本人達も語っていた。
そんなわけで、私は合流地であるダルース=スペリオルの街から彼らと共に馬で移動し、三日ほどかけてベイフィールド半島北東部にささやかなベースキャンプを設営した。スティーブ・オースチン保安官補は軍隊経験があり、前の戦争での傷病兵として除隊しているとの事であって、私が軍医であり大尉である事に敬意を表しつつも気さくに対応してくれたので、私は大いに気が楽であった。助手のウチャック君というネイティブも、過去の事は語らなかったがネイティブにしては知識もあり礼儀もわきまえており、大変好感が持てた。総じて、私はこの調査は上手くやっていけそうだと思っており、実際大変楽しくもあった。
調査自体は、ベースキャンプを中心に、光あるいは音の物証を探すという途方もないものであった。物証と言っても実際に光るか、あるいは音が鳴ってくれないとどこを探したものかも見当がつかなかったが、それでも、火災その他の災害や、何らかの人為的、機械的、あるいは科学的な犯行である事の証拠もまた見付からず、三日が過ぎた夜の事であった。
夜半前、音と光が聞こえ、見えた。
その音は何らかの木管楽器、特にフルートの音色に近いように思えたが、その音程はでたらめで、まるで音楽というものを知らない幼子に好き放題に音を出させている、そんな感じであった。光も、弱々しく途切れ途切れに、遠方の地上から垂直に空に向かって放たれ、その青い軌跡は非常に細く絞られ、見た感じで言うなら、空の上、星の世界まで届きそうな感じであった。
それを見てしばらく呆けていた我々は、精神を疲労させるフルートの不協和音にいらだちを覚えつつも、その聞こえる方角に耳を澄ませ、なんとか距離と方位を割り出そうとしていた。
その音と光は、五分程で消え失せた。光の方角は明確に、音源は不明確だがほぼ光と同方向と推定され、しかし距離はこの段階では確認のしようがなかった。この夜、我々は遅くまで今見た光と聞いた音について話し合い、明日以降の調査の計画を練り直した。それが故に翌日の起床は遅くなったが、これは仕方のない事であり、また翌日の行動はキャンプの移動と決めていたため、大きな支障にはならなかった。
キャンプを移動した目的は明確である。この時点のキャンプ位置とそこから記録した音と光の方角に対し、再度光と音が出現した時に別の位置からこれを計測し、三点測量で正確な光源と音源の位置と距離を割り出す為である。音源と光源はここから北の方角であったので、その日の昼前から夕方までをかけて十マイルほど西へ移動し、テントを貼り直した我々は、今夜もあり得るかも知れない発光と発音に備え、夜半までは全員で起きている事にしていた。
そんな時に、あれは起きた。
我々の期待通り、発光と発音はこの夜も発生した。我々の想定通りに、その音源の方角を特定する事は簡単な事であり、昨日の計測結果と合わせて地図上からその音源と光源の位置を特定するのもまた難しい事ではなかった。
その音源と光源は、ベイフィールド半島のほぼ北端、ラズベリーポイントと呼ばれる海岸付近である事が判明した頃、我々は、ものすごい爆音と爆風に襲われた。
それはまさに、至近距離に榴弾が着弾したかのような衝撃だった。テントが吹き飛ばなかったのは僥倖だったと言える。すぐさまテントを出た私は、計測機器が軒並み薙ぎ倒されているのを見て故障を心配したが、幸いにして浅く積もった雪原に倒れたためにどれも大事には至っていなかった。
馬用のテントと中に居る馬たちの無事を確認しに行ったオースチン君とウチャック君が戻って来た頃、我々は、件の発光と発音が止んでいる事に気付き、いつ止んだのかを話し合った。三人とも、先ほどの爆音と爆風、それからそれによる影響に気を取られていたために発光と発音が止んだ事に気を払っていなかったため正確には覚えていなかったが、どうやら爆音がして三人がテントを飛び出した時には止んでいたようだ、と言う事で意見は一致した。
先ほども述べたとおり、それは至近弾の爆発にも等しい音と衝撃であったため、私は何者かの攻撃、あるいは付近の炭鉱での違法採掘などによる爆発などを想像したが、落ち着いて周りを見てみてもそれらしい痕跡は見られず、ただ月のない静まりかえった夜の雪原が広がるばかりであって、先ほどの爆音やその前の発光などが無ければ、それは実に平和で清らかな光景であった。
我々が獣の叫びを聞いたのは、その直後の事だった。
私にはそれは獣の声である事しか分からなかったが、それは熊の声だとウチャック君が言い、オースチン君も首肯した。相当に高ぶっている時の声だ、とも。オースチン君はこの周辺の治安維持なども受け持っているため、先ほどの爆風爆音との関連性の確認の意味もあって、とにかく行ってみよう、という事になった。
声が聞こえる距離だから、静まりかえった雪原であるとしても、それは大して遠いところではない。とは言え歩いて行くのも大変なので、私たちは大急ぎで馬の用意をして、一連の出来事に驚き神経質になっている馬をなだめつつ目的地に向かった。馬の足で十分程度のところで、我々は雪原にうつ伏せている、相当に大きい熊を発見した。
そして、驚くべき事に、その熊の傍らに二人の少女が倒れているのも。
このメモを発見した者は、以下の内容を見る事なく、速やかにアメリカ陸軍の最寄りの駐屯地に本メモを届けられるよう、切に願う。
なお、このメモは、私が記憶に頼り、また後述する理由で急いでしたためるものであるため、細部に事実と異なる私の思い込み、思い違い、見落としがある可能性がある事を先に断っておくものとする。
私、オーガスト・モーリーが今回ウィスコンシン州北部のベイフィールド半島に派遣された理由は、当該地域に発生している『ウェンディゴ症候群』と呼ばれる患者の調査と、これに関係すると思われる怪現象の調査のためである。既に病院、あるいは留置場に保護されている患者についての調査報告書は、原隊に郵送済みであるので、これに関する詳細説明は割愛するが、患者はその程度によって、人語を解し常識を持ち、一見するならば精神が不安定な状態でしかないように見える者から、当方の呼びかけに応じず意思疎通が極めて困難で、血色も悪く、爪は伸び放題の、まるでジャングルの奥地にいるとされる未開人のような者まで様々である、という事はここに言及しておく。
私は、それら患者の一連の調査と暫定の報告書第一報をしたため、これを発送した後、次の目的である怪現象の調査に向かった。
この調査には、現地の地理に詳しい保安官補及びその助手の二名がサポートメンバとして就いてくれた。彼らの協力がなければ、今現在私はここに居なかったであろう事も、ここに付け加えておく。
さて、私が調査に向かった怪現象であるが、現地の報告によると、これには前述の『ウェンディゴ症候群』の患者のうち、症状が軽度であって会話が成立する者から聞き出した内容も含まれるのだが、どうやら正体不明の光、及び音がベイフィールド半島の北端付近で散見されてるのだという事だった。
これが発生し始めたのは比較的最近であり、おかしな事に『ウェンディゴ症候群』の患者が増加した(『ウェンディゴ症候群』と呼ばれる症状自体は古くからあり、特に現地の先住民の間で冬場にまれに見られるとの事であるが、発生はあっても一冬にせいぜい1~2名程度の頻度とのこと)時期と一致しており、関連性の有無も含めてまず現地の状況を確かめるのが私の役目だった。
音と光、それに『ウェンディゴ症候群』の事は案内者達も知っており、しかし、必ずしも常に見られ、聞こえるものではないとの事であった。そのため、目撃証言はあるものの、現場の特定に至らず、彼らも困っていたとの事で、軍による調査の先遣隊として私が派遣され、その案内として彼らがやって来たのも、彼ら自身も調査の意思があったために渡りに船であった、と本人達も語っていた。
そんなわけで、私は合流地であるダルース=スペリオルの街から彼らと共に馬で移動し、三日ほどかけてベイフィールド半島北東部にささやかなベースキャンプを設営した。スティーブ・オースチン保安官補は軍隊経験があり、前の戦争での傷病兵として除隊しているとの事であって、私が軍医であり大尉である事に敬意を表しつつも気さくに対応してくれたので、私は大いに気が楽であった。助手のウチャック君というネイティブも、過去の事は語らなかったがネイティブにしては知識もあり礼儀もわきまえており、大変好感が持てた。総じて、私はこの調査は上手くやっていけそうだと思っており、実際大変楽しくもあった。
調査自体は、ベースキャンプを中心に、光あるいは音の物証を探すという途方もないものであった。物証と言っても実際に光るか、あるいは音が鳴ってくれないとどこを探したものかも見当がつかなかったが、それでも、火災その他の災害や、何らかの人為的、機械的、あるいは科学的な犯行である事の証拠もまた見付からず、三日が過ぎた夜の事であった。
夜半前、音と光が聞こえ、見えた。
その音は何らかの木管楽器、特にフルートの音色に近いように思えたが、その音程はでたらめで、まるで音楽というものを知らない幼子に好き放題に音を出させている、そんな感じであった。光も、弱々しく途切れ途切れに、遠方の地上から垂直に空に向かって放たれ、その青い軌跡は非常に細く絞られ、見た感じで言うなら、空の上、星の世界まで届きそうな感じであった。
それを見てしばらく呆けていた我々は、精神を疲労させるフルートの不協和音にいらだちを覚えつつも、その聞こえる方角に耳を澄ませ、なんとか距離と方位を割り出そうとしていた。
その音と光は、五分程で消え失せた。光の方角は明確に、音源は不明確だがほぼ光と同方向と推定され、しかし距離はこの段階では確認のしようがなかった。この夜、我々は遅くまで今見た光と聞いた音について話し合い、明日以降の調査の計画を練り直した。それが故に翌日の起床は遅くなったが、これは仕方のない事であり、また翌日の行動はキャンプの移動と決めていたため、大きな支障にはならなかった。
キャンプを移動した目的は明確である。この時点のキャンプ位置とそこから記録した音と光の方角に対し、再度光と音が出現した時に別の位置からこれを計測し、三点測量で正確な光源と音源の位置と距離を割り出す為である。音源と光源はここから北の方角であったので、その日の昼前から夕方までをかけて十マイルほど西へ移動し、テントを貼り直した我々は、今夜もあり得るかも知れない発光と発音に備え、夜半までは全員で起きている事にしていた。
そんな時に、あれは起きた。
我々の期待通り、発光と発音はこの夜も発生した。我々の想定通りに、その音源の方角を特定する事は簡単な事であり、昨日の計測結果と合わせて地図上からその音源と光源の位置を特定するのもまた難しい事ではなかった。
その音源と光源は、ベイフィールド半島のほぼ北端、ラズベリーポイントと呼ばれる海岸付近である事が判明した頃、我々は、ものすごい爆音と爆風に襲われた。
それはまさに、至近距離に榴弾が着弾したかのような衝撃だった。テントが吹き飛ばなかったのは僥倖だったと言える。すぐさまテントを出た私は、計測機器が軒並み薙ぎ倒されているのを見て故障を心配したが、幸いにして浅く積もった雪原に倒れたためにどれも大事には至っていなかった。
馬用のテントと中に居る馬たちの無事を確認しに行ったオースチン君とウチャック君が戻って来た頃、我々は、件の発光と発音が止んでいる事に気付き、いつ止んだのかを話し合った。三人とも、先ほどの爆音と爆風、それからそれによる影響に気を取られていたために発光と発音が止んだ事に気を払っていなかったため正確には覚えていなかったが、どうやら爆音がして三人がテントを飛び出した時には止んでいたようだ、と言う事で意見は一致した。
先ほども述べたとおり、それは至近弾の爆発にも等しい音と衝撃であったため、私は何者かの攻撃、あるいは付近の炭鉱での違法採掘などによる爆発などを想像したが、落ち着いて周りを見てみてもそれらしい痕跡は見られず、ただ月のない静まりかえった夜の雪原が広がるばかりであって、先ほどの爆音やその前の発光などが無ければ、それは実に平和で清らかな光景であった。
我々が獣の叫びを聞いたのは、その直後の事だった。
私にはそれは獣の声である事しか分からなかったが、それは熊の声だとウチャック君が言い、オースチン君も首肯した。相当に高ぶっている時の声だ、とも。オースチン君はこの周辺の治安維持なども受け持っているため、先ほどの爆風爆音との関連性の確認の意味もあって、とにかく行ってみよう、という事になった。
声が聞こえる距離だから、静まりかえった雪原であるとしても、それは大して遠いところではない。とは言え歩いて行くのも大変なので、私たちは大急ぎで馬の用意をして、一連の出来事に驚き神経質になっている馬をなだめつつ目的地に向かった。馬の足で十分程度のところで、我々は雪原にうつ伏せている、相当に大きい熊を発見した。
そして、驚くべき事に、その熊の傍らに二人の少女が倒れているのも。
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