何の取り柄もない営業系新入社員の俺が、舌先三寸でバケモノ達の相手をするはめになるなんて。(第2.5部)幕間 あるいは新年会の宴の席にて。

二式大型七面鳥

文字の大きさ
上 下
26 / 39

26

しおりを挟む
「父さん、が?え?何?」
 話が戻った事は、頭に血が上ったあたしでも理解出来た。でも、言っていることは分からない。
「だから。あねさんの亡くなった親父おやじさんも、どうやったか知らねぇけどその「試し」ってのをクリアしてるに違いないって話なんだけど……え?」
 信仁しんじも、怪訝そうにあたしを見ている。けど、あたしの方は怪訝どころではなかった。
「どういう事?なんで知ってるの?」
「いや、俺が聞きたい……姐さんまさか、どうやったか知らない?」
「……知らないわよ。知ってるわけないじゃない!」
「……親父さんの名前、清滝 功きよたき いさおで、お袋さんが清滝 静きよたき しずか。合ってます?」
 混乱している上にそもそも頭に血が上ってるあたしは、どんな顔したらいいのか解らないけど、父さんと母さんの名前については、頷かざるを得ない。
「分かった……姐さん、大事な話がある」
「……何よ」
 完璧にいつもの調子に戻った、どころかいつも以上に冷静に言った信仁に、あたしは、不機嫌極まりない声で答えた。感情の整理がついていない上に、あたしが知らないことがいっぱいあるという不快感。何より、信仁がスパッと切り替えて冷静になってるのが腹立たしい。
「なんて言うべきか……とにかく大事な話っす。だから姐さん、頼むから逃げないで聞いて下さい」
「……わかった」
 口調も、いつもの信仁のに戻ってる。つまり、感情的になるような話じゃないって事か、あたしもそう理解して、これは聞くべきだと、聞いておかないといけないと感じ、必死に頭を切替えようとした。

木刀ゆぐどらしるは、六年前に姐さんが夢魅姫ゆめみひめから貰った、そうですね?」
 ソファに並んで座り、深呼吸してからだしぬけに言った信仁のその一言で、そこに出てきた姫の名前を聞いて、あたしは、心臓が口から飛び出すくらい驚いた。
「な……なんで……?」
 それ以上言えないあたしに、頷いて、信仁が教えてくれた。
「俺の中に、「奴」の記憶が、残ってるんです」
「……え?」
 あたしは、その一言が、瞬時には理解出来なかった。
 しばらくして、徐々に、その内容と、それが意味する深刻さが、分かってくる。
「……待って、「奴」は……」
「意識みたいなものは感じないけど、痕跡というか、「奴」の抜け殻的なもの?そいつが、残ってるんです、俺の中のどっかに」
 ぞくりと、その怖さがあたしの中に染み込んでくる。「奴」は消滅していない可能性がある、それは、恐ろしい。潰す好機が去った今、隙を見て改めて反撃されたら太刀打ち出来るかどうか、怪しい。
「ま、残ってるそれが悪さしないかどうかは、そのうちにかじかさんか、まどかさんにでも俺の中身調べて貰えば分かるでしょう」
 さらっと、信仁は知らないはずの情報ベースの一言を口にする。
「……こういうのも、「奴」の記憶です」
 肩をすくめて、信仁が問われる前に答える。きっと、あたしは凄い目つきで見ていたんだろう。

「大丈夫なのあんた、「奴」が残ってるって……」
「大丈夫だとは思います。「奴」が生きてる気配はない、と思う。さっきも言ったけど、恐怖で廃人、っていうか完璧に自閉しちゃってる感じですかね、生きてるとか、自我があるとか言えないレベルって感じです」
 信仁は、そうあたしに説明する。
「そう……なら、いいんだけど……」
「ま、何かあったら困るから、姐さん一生俺の隣で見てて下さい」
「やめて、そういうふざけ方」
「……ごめんなさい……でも、「奴」の記憶の一部が見えるってのは本当です。これが「奴」の仕掛けって事もあり得るけど、「奴」にとって情報ダダ漏れで不利になりすぎるから、可能性としては考えなくて良いんじゃないかって思います。トラップだとしても、「奴」にとってリスクが大きすぎる気がするんで」
「そういうもの?」
「トラップだとしたら、こんな事を俺が姐さんに言うのをほっとくとは思えないし。だから、多分大丈夫です。で、俺、「奴」目線で、姐さんの御両親がどうなったか、何をされたか、知っちゃったんです……とんでもねぇ置き土産っすよ、「奴」目線っすからね、見るに堪えなくてざっとしか見てないですが……」
 そう言って、信仁は肩をすくめる。
 あたしは、ため息をつく。
「……そう……あたし達の事、全部知っちゃってるんだ」
「「奴」目線だから、全部じゃあねぇすけどね、だから、例えば掟って奴の中身も知らねえ、「奴」がそこに興味持ってなかったらしいんで。ただ、姐さんの親父さんが人狼じゃないってのは、「奴」もそう認識してるし、実際あの時……」
 信仁は、そこから先の言葉を濁す。きっと信仁には、父さんと母さんの死に様が見えているんだ、「奴」の記憶として。
「……今は、聞きたくない」
 あたしは、信仁が言わなかった言葉の先を想像して、言った。
 今聞くのは、単純に耐えられないし、多分、その絵面に信仁の顔が重なっちゃうだろうから。
「……とにかく。話戻すと、普通の人間である姐さんの親父さんは、どうにかして人狼じんろうの代表であるまどかさんに「勝った」事を認めさせた、そういう事です」
「……そんな話、婆ちゃんから聞いてない」
「言えない理由でもあったのかな?」
「どうでもいいわよ、だからなんだってのよ」
 不機嫌に、あたしは答える。その事は、あたしだって考えたことはある。婆ちゃんに聞いたことだって。
 でも、教えてくれなかった。
 いつか話すわよ……あんたが、聞くのに相応しくなった時に。
 婆ちゃんはそう言って、だからあたしも二度と聞かなかった。聞かずに、無かったことにしていた。
 つまりあたしは、それを聞くのに相応しい力の無い、未熟で半端な存在なんだって、その時わかってしまったから。
 だからあたしは、つい、感情的になって、信仁に食ってかかってしまった。
 そんなあたしに、信仁は、静かに、でもきっぱりと、返した。
「つまり、俺にも勝ち目があるって事さ」

まどかさんが、何人なんぴとたりとも勝ちを認めない、そういう事であれば俺にはミリほども勝ち目はないさ。けど、どうやらそうじゃない、何らかの勝利条件をクリアできれば勝ちと認める、そういう事ならやりようはある。勿論、簡単じゃない。けど、不可能でもない。そういう事さ」
 あたしには絶望的に思える条件を、嬉しそうに笑顔で信仁は語った。
「バカじゃないの?」
 あたしは、何度目かの同じセリフを繰り返した。
「あんた、婆ちゃんのこと知らないからそんな事言えるのよ。いい?婆ちゃんは、あたし達が束になってかかってもまるで敵わないのよ?あんたがどれくらい知ってるか知らないけど、体術だってあたしの比じゃないし、術だって使うのよ?勝てるわけ……」
「術って、射程はどれくらい?」
「え?」
 あたしの抗議をいなして、信仁がするりと聞いて来た。あたしは、そのあらぬ方向からの質問に、戸惑う。
「……知らないわよ、滅多に見たことないから」
「そうか……他に飛び道具は持ってるのかな?」
「鉄扇持ってるわよ、射程は知らないけど」
「人狼なんだから、鼻は利くんだよな?」
「当たり前じゃない!」
 あたしは、ついそこまで答えて、気付いた。
 信仁が、何事か考えながら質問していたことを。
「あんた、まさか勝てるつもり?」
 あたしは、鼻で笑う。
「冗談じゃないわよ、あんた程度で勝てるもんですか。なめんじゃないわよ、あたしの婆ちゃんだよ?」
「……研究して準備すりゃ、勝てない相手は居ないよ」
 静かに、信仁は言い返してきた。床に目を落としたまま。
「条件は厳しい、研究して準備する事と勝つ事がイコールじゃないってのもわかってる、そもそも準備も出来るかどうかも分からねぇ。けど、万に一つでも勝ち目はある、なら、研究して準備する価値はある、どんなに厳しくても、な」
 信仁が、顔を上げた。
「姐さん、頼みがある。手を貸してくれ。特に、情報が欲しい」
「……何言ってんのよ」
「恩に着るから、頼む。そしたら、勝っても負けても、俺の一生を姐さんにくれてやるから」
「……ふざけないでよ」
「ふざけちゃいねぇよ。こりゃ命をかけるのに値するヤマだ……勘違いすんなよ?俺は、命を捨てる気なんざ、ねぇ。けど」
 ソファのあたしの隣からあたしの前に回り、膝をついた低い目線から、信仁があたしの顔を覗き込む。
「姐さんを諦めるくらいなら、いっそ死んだ方がマシだって位には、俺は本気なんだ。だから、頼む」
「……やめて」
 聞きたくない。聞けば、胸が痛むから。
「何もしないで諦めるなんて、俺には出来ねぇ。俺のことだ、姐さんだってわかってるだろうけど、多分、姐さんの協力無しでも、俺はいずれ同じ事をしでかすだろうよ。その程度には、俺は俺の事をわかってるつもりだ。だから、頼む、今、可能性を高めさせてくれ」
 ああ、そうだろう。信仁こいつは、諦めが悪い。きっと、あたしが逃げても追ってきて、いずれ婆ちゃんに挑むだろう。そうなれば、まず間違いなく、勝てない。だったら。
 そんな事を、ふと考えてしまう。心が、揺れてる。決断が、決意が、揺らいでる。
 あたしの膝に、信仁が手を置いた。あたしは、顔を伏せる。
「俺のことを大っ嫌いでも構わねぇ。でも、俺のことを死ねって思ってるんじゃないんなら、頼む、手を貸してくれ」
 それは、殺し文句だった。こうなることを避けたいから、あたしは逃げようとした。自分の心を認めないうちなら、あたし自身が逃げ切れると思ったから。でも、逃がしてくれなかった。コイツが傷ついたり、最悪死んだりするのを避けたかったのに、逃げる事を許してくれなかった、逃げ切れなかった。
 多分、もう二度と逃げるチャンスはないだろう。逃げても、絶対に追ってくる。信仁こいつは、そういう奴だ。しつこいし、諦めが悪いし、ずる賢い。今だって、あたしには「はい」と言う選択肢しか残してくれていない。
 少しでも信仁が怪我したり死んだりする可能性を低くするためには、あたしが協力する以外に選択肢が、ない。こいつはいつも、そうやってあたしを自分のペースに巻き込みやがる。言わされてしまう。本当に、酷い奴。
「……信仁あんたなんて、ホントに大っ嫌い……」
 あたしは、呟いた。
「……死んじゃえばいいのよ。婆ちゃんと勝負して、やられちゃえ。こんなに、こんなに……」
 胸が詰まった。言葉が、上手く出ない。
「こんなに、辛くして……酷い。酷いよ。大っ嫌いだ、信仁あんたなんか。大っ嫌い。バカ……」
 涙が、溢れていた。気付かなかった。あたしは、上半身裸の信仁の両肩に置いた両手で、爪をたてていた。
「すまねぇ。でも」
 中腰になり、あたしの背中に手を回しながら、信仁が囁きやがった。
「俺は、姐さんが大好きなんだ……手、貸してくれるな?」
 あたしは、信仁の首筋に腕を回し、今度はもう我慢せずにしがみついて爪をたて、その首筋に歯を立てた、食い破らない程度に、でも、歯形がつくくらいに。
 そうしていないと、体の震えが止まらないし、嗚咽が漏れてしまうから。
 そして。
 噛みついたまま、あたしは一度だけ、頷いた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!

翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。 「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。 そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。 死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。 どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。 その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない! そして死なない!! そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、 何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?! 「殿下!私、死にたくありません!」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ※他サイトより転載した作品です。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

君は妾の子だから、次男がちょうどいい

月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方

ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。 注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。

廃妃の再婚

束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの 父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。 ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。 それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。 身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。 あの時助けた青年は、国王になっていたのである。 「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは 結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。 帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。 カトルはイルサナを寵愛しはじめる。 王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。 ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。 引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。 ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。 だがユリシアスは何かを隠しているようだ。 それはカトルの抱える、真実だった──。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

処理中です...