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「唵 金剛火 薩婆訶!」
躊躇せず、私は、真言を唱えた。
唱えて、後ろも見ずにリビングを飛び出し、隣のダイニングキッチンに飛び込む。
「唵 阿謨伽 尾盧左曩 摩訶母捺囉 麼抳 鉢納麼 入嚩攞 鉢囉韈哆野 吽……」
振り向き、私は次の真言の準備をする。場を清める真言を唱えつつ、最初の真言の効果を見極める。
私が放った真言は、リビングに仕掛けた霊符と呼応して灼熱の光球と化し、しかしその影響は霊符によってある空間に封じ込められている。
つまり、桐崎の肉体のある空間、その周囲半径1m程の範囲、だ。
もし、相手がただの人間だったら。こういう状況でこの手の術を使う時、そういう迷いは常につきまとう。何故なら、私たちのような拝み屋に来る依頼のうち、その9割は本当の憑き物ではなく、単なる精神失調や、ストレスから来るヒステリーのようなものだから。
とはいえ、たとえ原因がそうであったとしても、少なくとも私は依頼者にそう告げることはしない。依頼者が求めているのは「自分は悪くない、何か悪いものに憑かれている」という認識の裏付けであって、その裏側の過酷な現実ではないのだから。いや、むしろ、その過酷な現実から逃避するために、そういう認識を必要としているのだろうから。
だから、可能な限り、私は依頼者から事の次第を聞き出して、憑き物を落とす傍らに、その現実の方の解決手段を提示してみる、助言したり、お告げだと言ってみたり、手段は様々だけど、依頼者の周りの環境を改善する一助となりそうなアドバイスをすることにしている。
そんな依頼者に、こんな荒っぽい術をいきなり仕掛けたら、きっと取り返しのつかないダメージを与えてしまう。精神的にも、肉体的にも。そういう心配は、ない事は無い。ここに至るまでの会話や仕草、気配から、残り1割の、ほぼ間違い無い真性の「憑き物」だと判断していても、やはりどこかで不安は、迷いは残る。だから、普段なら、まず小手調べの探りを入れてから力で押す、私はいつもそうしていた。
けど。この時は、そういった躊躇は全く無かった。
いや、むしろ、手加減する余裕も、躊躇する暇もなかった。
そんな事してたら、仇討ちどころか二の舞だと、私の本能的な何かが告げていたから。
見て、それから反応したのでは、多分間に合わなかっただろう。
「唵 金剛怖畏尊 薩婆訶!」
気配というか、勘、のようなものなのだろう。考えるより早く、準備していた真言を、私は唱えた。
部屋とアパートと敷地、三重に貼った霊符が発動するのと、光球を力で突き破ろうとする腕のようなものが見えかけたのが、ほぼ同時だった。
光球が、瞬時に縮小する。桐崎の体内に向かって。霊符に込めておいた私の念ごと、一気に縮小した結界は、小さくなった分だけ輝きを増した光球として桐崎の胸の奥に沈む。
「南莫 三滿多 嚩日囉赧 憾!」
その光球を握るように私は右手を伸ばし、不動明王の真言を唱え、その手を強く、握る。
光球を、握りつぶすが如くに。
「……ぐご……」
桐崎が、胸を押さえて、膝から崩れ落ちる。
効いた、か?効いた、ように見える。
だが、油断はならない。
右手で、畳み込むための霊符を懐から抜き出し、左手は暗器を、使い慣れた峨嵋刺を構えて、私は軽く腰を落とす。
前にも出れるし、後ろにも退けるよう、構える。
構えて、頃合いを計ろうとした、その時。
桐崎が、跳んだ。後ろに。アルミサッシを突き破って。
「何が……あったの……?」
サッシの砕ける騒音を聞きつけて起き出し、今ひとつ焦点の定まらない目で尋ねる亮子に、私は答えた。
「さあ?……急に飛び出していったわ。亮子も、薬はほどほどにしておいた方がいいわよ」
ほぼ全裸で、まるで要領をえていなさそうな亮子にそう言って、私もやっと肩の力を抜いた。
「……それが、あの時あたしに仕掛けた技の本来の形?」
青葉五月が言葉を切ったのを見計らって、蘭円が尋ねる。
「そうです。まあ、柾木君に封止の霊符を一枚剥がされちゃったんで、術としてはあの時は不完全でしたけど」
申し訳なさそうに苦笑しつつそう言ってから、五月は、ペロッと舌を出す。
「完全だったら、円さん、封じられました?」
「さあて……ま、不完全でも充分おっかない術だったわよ。そうか、炎を媒体に金剛力を極小に封じ込めて、ピンポイントで邪念のみを焼き払う、本来はそういう術なのね?」
「そんなところです。あの時は、封止が不完全で炎が外に漏れちゃって。ちゃんとしてれば、外界には影響しないはずだったんですけどね……」
「だとしても、よ。偶然かもしれないけど。「奴」相手には、効果的な手だったってのは、間違いないわ」
苦笑しながら、円が言う。
「勿論、あたしにも、ね」
「……それなんですけど」
円に苦笑を返し、一呼吸置いてから、五月が切り出す。
「その「奴」っていうの、結局、何だったんです?」
新しく注いだ、ツーフィンガーのウィスキーで喉を湿らせてから、五月が続ける。
「それっきり、桐崎の行方は掴めなかったです。亮子は、しばらく音信不通でしたけど、最近はたまに連絡取ってます。けど、その頃のことはよく覚えてないみたいで……だから、私、桐谷の正体とか、未だによく分からないんです」
「……もう一度聞くけど、信仁君、その桐崎ってのが「奴」で間違いないのね?」
念を入れて、円は信仁に尋ねる。
「間違いないっすね。いろんな事が五月さんの話と整合しますから」
「そう……なんで「奴」の記憶を信仁君が持ってるかってのは後で聞くとして」
手に持ったグラスの冷や酒を一息で空け、その勢いで円は言葉を続けた。
「「奴」ってのはね。この娘達の両親を殺した、糞ったれの夢魔のこと、よ」
躊躇せず、私は、真言を唱えた。
唱えて、後ろも見ずにリビングを飛び出し、隣のダイニングキッチンに飛び込む。
「唵 阿謨伽 尾盧左曩 摩訶母捺囉 麼抳 鉢納麼 入嚩攞 鉢囉韈哆野 吽……」
振り向き、私は次の真言の準備をする。場を清める真言を唱えつつ、最初の真言の効果を見極める。
私が放った真言は、リビングに仕掛けた霊符と呼応して灼熱の光球と化し、しかしその影響は霊符によってある空間に封じ込められている。
つまり、桐崎の肉体のある空間、その周囲半径1m程の範囲、だ。
もし、相手がただの人間だったら。こういう状況でこの手の術を使う時、そういう迷いは常につきまとう。何故なら、私たちのような拝み屋に来る依頼のうち、その9割は本当の憑き物ではなく、単なる精神失調や、ストレスから来るヒステリーのようなものだから。
とはいえ、たとえ原因がそうであったとしても、少なくとも私は依頼者にそう告げることはしない。依頼者が求めているのは「自分は悪くない、何か悪いものに憑かれている」という認識の裏付けであって、その裏側の過酷な現実ではないのだから。いや、むしろ、その過酷な現実から逃避するために、そういう認識を必要としているのだろうから。
だから、可能な限り、私は依頼者から事の次第を聞き出して、憑き物を落とす傍らに、その現実の方の解決手段を提示してみる、助言したり、お告げだと言ってみたり、手段は様々だけど、依頼者の周りの環境を改善する一助となりそうなアドバイスをすることにしている。
そんな依頼者に、こんな荒っぽい術をいきなり仕掛けたら、きっと取り返しのつかないダメージを与えてしまう。精神的にも、肉体的にも。そういう心配は、ない事は無い。ここに至るまでの会話や仕草、気配から、残り1割の、ほぼ間違い無い真性の「憑き物」だと判断していても、やはりどこかで不安は、迷いは残る。だから、普段なら、まず小手調べの探りを入れてから力で押す、私はいつもそうしていた。
けど。この時は、そういった躊躇は全く無かった。
いや、むしろ、手加減する余裕も、躊躇する暇もなかった。
そんな事してたら、仇討ちどころか二の舞だと、私の本能的な何かが告げていたから。
見て、それから反応したのでは、多分間に合わなかっただろう。
「唵 金剛怖畏尊 薩婆訶!」
気配というか、勘、のようなものなのだろう。考えるより早く、準備していた真言を、私は唱えた。
部屋とアパートと敷地、三重に貼った霊符が発動するのと、光球を力で突き破ろうとする腕のようなものが見えかけたのが、ほぼ同時だった。
光球が、瞬時に縮小する。桐崎の体内に向かって。霊符に込めておいた私の念ごと、一気に縮小した結界は、小さくなった分だけ輝きを増した光球として桐崎の胸の奥に沈む。
「南莫 三滿多 嚩日囉赧 憾!」
その光球を握るように私は右手を伸ばし、不動明王の真言を唱え、その手を強く、握る。
光球を、握りつぶすが如くに。
「……ぐご……」
桐崎が、胸を押さえて、膝から崩れ落ちる。
効いた、か?効いた、ように見える。
だが、油断はならない。
右手で、畳み込むための霊符を懐から抜き出し、左手は暗器を、使い慣れた峨嵋刺を構えて、私は軽く腰を落とす。
前にも出れるし、後ろにも退けるよう、構える。
構えて、頃合いを計ろうとした、その時。
桐崎が、跳んだ。後ろに。アルミサッシを突き破って。
「何が……あったの……?」
サッシの砕ける騒音を聞きつけて起き出し、今ひとつ焦点の定まらない目で尋ねる亮子に、私は答えた。
「さあ?……急に飛び出していったわ。亮子も、薬はほどほどにしておいた方がいいわよ」
ほぼ全裸で、まるで要領をえていなさそうな亮子にそう言って、私もやっと肩の力を抜いた。
「……それが、あの時あたしに仕掛けた技の本来の形?」
青葉五月が言葉を切ったのを見計らって、蘭円が尋ねる。
「そうです。まあ、柾木君に封止の霊符を一枚剥がされちゃったんで、術としてはあの時は不完全でしたけど」
申し訳なさそうに苦笑しつつそう言ってから、五月は、ペロッと舌を出す。
「完全だったら、円さん、封じられました?」
「さあて……ま、不完全でも充分おっかない術だったわよ。そうか、炎を媒体に金剛力を極小に封じ込めて、ピンポイントで邪念のみを焼き払う、本来はそういう術なのね?」
「そんなところです。あの時は、封止が不完全で炎が外に漏れちゃって。ちゃんとしてれば、外界には影響しないはずだったんですけどね……」
「だとしても、よ。偶然かもしれないけど。「奴」相手には、効果的な手だったってのは、間違いないわ」
苦笑しながら、円が言う。
「勿論、あたしにも、ね」
「……それなんですけど」
円に苦笑を返し、一呼吸置いてから、五月が切り出す。
「その「奴」っていうの、結局、何だったんです?」
新しく注いだ、ツーフィンガーのウィスキーで喉を湿らせてから、五月が続ける。
「それっきり、桐崎の行方は掴めなかったです。亮子は、しばらく音信不通でしたけど、最近はたまに連絡取ってます。けど、その頃のことはよく覚えてないみたいで……だから、私、桐谷の正体とか、未だによく分からないんです」
「……もう一度聞くけど、信仁君、その桐崎ってのが「奴」で間違いないのね?」
念を入れて、円は信仁に尋ねる。
「間違いないっすね。いろんな事が五月さんの話と整合しますから」
「そう……なんで「奴」の記憶を信仁君が持ってるかってのは後で聞くとして」
手に持ったグラスの冷や酒を一息で空け、その勢いで円は言葉を続けた。
「「奴」ってのはね。この娘達の両親を殺した、糞ったれの夢魔のこと、よ」
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