32 / 115
第三章-月齢26.5-
第3章 第31話
しおりを挟む
「……ぷはぁ」
雑嚢に付けていた水筒の水を飲み干す勢いで飲んで、ペーター・メークヴーディヒリーベ少尉は大きく息を吐いた。
歩きづめでざっと二時間強。どちらかというとデスクワーク主体のペーター少尉には、この任務についてから鍛えられたとは言うものの、砂利道の強行軍は足腰にこたえる。
「さて、と……」
人心地ついたところで、ペーター少尉は周囲を見まわす。
ここは、「他国他宗教の者はみだりに立ち入るべからず」と言われた、鳥葬の場だ。
具体的にどこからがそのエリアなのか、明確な線引きはないものの、ペーター少尉は過去に一度、発掘正体が任務に就く際に、ナルブの案内でこの場所の入口には案内されている。
改めて見まわすそこは、幅にして100m程になるかというU字谷の、土砂で平坦に埋もれた底の部分であり、谷底にあったと思われる雪解け水の河は枯れてしまったのか、はたまた砂利がちの土砂の下を伏流しているのか、表面上は見当たらない。あるかないかのゆっくりとした斜面は遠くナムチャバルワ山の氷河の渓谷に端を発し、付近のその他の谷同様に、ヤルツァンポ河を擁する大渓谷に合流する。U字の底の部分が埋まっているだけで、両端の崖はそれでも高さは20mはあるだろうか。崖の上には灌木の茂みが見えるが、この底の部分には木は本当にまばらで、草でさえ申し訳程度にしか生えていない。
「……お二人が、まだここに居るとは思えませんね……」
人気も、それどころか生き物の気配すらしない荒れ地を見渡して、ペーター少尉は呟く。今から数時間前には、ここで実際に鳥葬が執り行われたのだが、その痕跡、凝った血の痕も腐肉の匂いも、乾燥した風と、薄くて澄んだ大気を貫く太陽光に『消毒』されて、そこにあったと知らなければ気付かぬほどに薄まってしまっている。
「……となると、お二人は印か何かを残す、とおっしゃっていたそうですが、さて……」
独り言を呟いて、もう一度、ペーター少尉は周囲を見渡す。どんなものかも分からない『印』を探すために。
「……この大岩が、主に解体に使われるのでしたか……」
テーブルトップ形状の、差し渡し2メートルを優に超える岩を見ながら呟いたペーター少尉は、それでもわずかに残る、染みついた血痕と匂いにやや顔をしかめつつ、その周りをぐるりと回る。
「生け贄の祭壇、というのは違いますが、やはり気持ちの良いものではありませんね……おや?」
大岩から少し離れた所に、小さな石積みがある事に気付いたペーター少尉は、不自然に思ってそこに近づく。
「……これは……?」
小さなケルンと、その周りの小石を見つめて、ペーター少尉はしばし考え込んだ。
――こつり。からり。
「……おや?」
微かな足音に気付いたペーター少尉は、小石から視線を上げて、今し方自分が来た、谷の下流方向を振り返る。
そこには、遙か彼方、小さな人影が、確かに近づいて来るのが見えていた。乾いた大気と強い日差しによる陽炎にゆらめくその人影に、ペーター少尉は見覚えがあった。
「ドルマさん、何故、あなたがここに?」
普通に声が通る程度にドルマが近づいてから、ペーター少尉はそう声をかけた。
「ナルブ様の依頼です。ペーター様の御様子を確認して欲しいと」
にこりと微笑んで、何事でもないように、ドルマは答える。
「ナルブ閣下の?では、閣下は邸宅に戻られたのですね?」
「はい……それが、何か?」
「いえ……」
ペーター少尉は、腕時計を確認して、言う。
「大したことでは……前から思っていたのですが、ドルマさんは、ずいぶんと健脚でいらっしゃると思いまして」
「あっ……いえ……」
虚を突かれ、ドルマはわずかに動揺を見せる。そのドルマに、ペーター少尉はたたみかける。
「……何故、私がここに居ると?」
「それは……」
ドルマは、言葉に詰まる。まっとうに接触してしまったのは、軽率に過ぎた。せめてナルブ様の事はぼかすべきだった、と臍を噛みながら。
「キャンプで私の動向を尋ねられたのでしょうか?にしては時間がかかっていないと思いまして。何か、秘密の近道でもあるのでしょうか?」
「……ええ、まあ」
ドルマは、曖昧に頷く。誤魔化せたとは思っていない。
「それでは、私がキャンプから盗み出された遺物とユモ・タンク嬢とユキ・タキ嬢を追ってここまで来たことは御存知、という事ですね?」
ペーター少尉が、確認する。ドルマには、その眼鏡の奥の灰色の瞳が何を考えているか、読めるようで、読み切れない。
「……何か収穫はございまして?」
思い切って、ドルマは尋ねる。尋ねて、
「情報が不足でしたら、一度ナルブ様の所に戻られても……」
先手を打って、流れを引き寄せようとする。
しかし。
「いえ、それには及ばないようです。ここで何があったのかはわからないのですが……」
ペーター少尉は、テーブルトップの大岩の傍にある小さなケルンを見つつ、しゃがみ込む。
「……ご覧になれますか?」
ペーター少尉に促され、ドルマも腰をかがめてケルンを見る。
「この石積みが、何か?」
ドルマには、その意味がよくわからない。
「ああ、このケルンは目印に過ぎないようです。本題は、こちら」
ペーター少尉が、ケルンの横の小石を示す。目をこらすドルマが見たのは、言われなければ気付かない程に周りに溶け込んだ、二列の小石。
「……これが?」
「非常にわかりづらいですが。この小石が『トン』、こちらが『ツー』を意味するのでしょう」
小石を指差して、ペーター少尉が説明する。似たような大きさの小石の羅列だが、よくよく見ると、小石同士の間隔が、小石一個分か、二個分か、六個分で分かれている、ように見える。意味が取れず小首を傾げたドルマに、ペーター少尉は説明する。
「……小石一つが単音、小石と間隔あわせて間隔三つ分が長音、小石七つ分の間隔は単語の区切り……モールスです」
はっと、ドルマは目を剥く。
「気付くまで、私も少々時間がかかりました」
そのドルマに振り向いて、ペーター少尉は微笑む。
「……それで、何と書いてあるのですか?」
胸の内に重く不快なものを感じつつ、ドルマはペーター少尉に尋ねる。その不安が顔に出ていることに、しかしドルマは気付いていない。
ペーター少尉は、適当な小石を手に取ると、モールスに沿ってアルファベットを土に刻む。
「……G・O E・S・E」
それを読み取ったドルマが、声に出す。
「G・Oは英語のGOでしょうか?だとしても、次のE・S・Eがわかりません。そんな単語は……」
「東南東、です。恐らくですが、間違いないと思えます」
振り向いてドルマに言って、ペーター少尉は立ち上がる。
「ここから東南東というと……」
多少わざとらしく、ペーター少尉は懐からコンパスを取り出し、方位を確認する。
「……おおむね、この谷に沿って上流方向、という事になります」
ぱたりとコンパスを閉じて、ペーター少尉はドルマに聞く。
「この上流に、何かあるのですか?」
ドルマは、答えに窮する。瞬きする間、考えて、答える。
「……そちらに、向かわれるおつもりですか?」
「もちろん」
ペーター少尉は、即答する。
「これは明らかなメッセージですし、失われた遺物を奪還するのは、私の任務に対する使命でもあります。なにより、私は、『福音の少女達』が示した道ならば、是非とも辿りたい」
ペーター少尉の真摯な眼差しを、ドルマは真正面から受け止め、受け止めきれずにわずかに目を逸らす。
「……わかりました。私も、同行しても?」
「構いませんが」
ペーター少尉は、片眉を上げて少しだけいぶかしがる。
「最悪、野宿する羽目になるかもと覚悟しているところなのですが?」
「多分、そうはならないと思います……まいりましょう」
ドルマは、それだけ言って、先に歩き出す。
彼女は、何かを知っている。しかし、それを話すつもりはない。その事を確信し、ペーター少尉はドルマの後を追って歩き出す。
雑嚢に付けていた水筒の水を飲み干す勢いで飲んで、ペーター・メークヴーディヒリーベ少尉は大きく息を吐いた。
歩きづめでざっと二時間強。どちらかというとデスクワーク主体のペーター少尉には、この任務についてから鍛えられたとは言うものの、砂利道の強行軍は足腰にこたえる。
「さて、と……」
人心地ついたところで、ペーター少尉は周囲を見まわす。
ここは、「他国他宗教の者はみだりに立ち入るべからず」と言われた、鳥葬の場だ。
具体的にどこからがそのエリアなのか、明確な線引きはないものの、ペーター少尉は過去に一度、発掘正体が任務に就く際に、ナルブの案内でこの場所の入口には案内されている。
改めて見まわすそこは、幅にして100m程になるかというU字谷の、土砂で平坦に埋もれた底の部分であり、谷底にあったと思われる雪解け水の河は枯れてしまったのか、はたまた砂利がちの土砂の下を伏流しているのか、表面上は見当たらない。あるかないかのゆっくりとした斜面は遠くナムチャバルワ山の氷河の渓谷に端を発し、付近のその他の谷同様に、ヤルツァンポ河を擁する大渓谷に合流する。U字の底の部分が埋まっているだけで、両端の崖はそれでも高さは20mはあるだろうか。崖の上には灌木の茂みが見えるが、この底の部分には木は本当にまばらで、草でさえ申し訳程度にしか生えていない。
「……お二人が、まだここに居るとは思えませんね……」
人気も、それどころか生き物の気配すらしない荒れ地を見渡して、ペーター少尉は呟く。今から数時間前には、ここで実際に鳥葬が執り行われたのだが、その痕跡、凝った血の痕も腐肉の匂いも、乾燥した風と、薄くて澄んだ大気を貫く太陽光に『消毒』されて、そこにあったと知らなければ気付かぬほどに薄まってしまっている。
「……となると、お二人は印か何かを残す、とおっしゃっていたそうですが、さて……」
独り言を呟いて、もう一度、ペーター少尉は周囲を見渡す。どんなものかも分からない『印』を探すために。
「……この大岩が、主に解体に使われるのでしたか……」
テーブルトップ形状の、差し渡し2メートルを優に超える岩を見ながら呟いたペーター少尉は、それでもわずかに残る、染みついた血痕と匂いにやや顔をしかめつつ、その周りをぐるりと回る。
「生け贄の祭壇、というのは違いますが、やはり気持ちの良いものではありませんね……おや?」
大岩から少し離れた所に、小さな石積みがある事に気付いたペーター少尉は、不自然に思ってそこに近づく。
「……これは……?」
小さなケルンと、その周りの小石を見つめて、ペーター少尉はしばし考え込んだ。
――こつり。からり。
「……おや?」
微かな足音に気付いたペーター少尉は、小石から視線を上げて、今し方自分が来た、谷の下流方向を振り返る。
そこには、遙か彼方、小さな人影が、確かに近づいて来るのが見えていた。乾いた大気と強い日差しによる陽炎にゆらめくその人影に、ペーター少尉は見覚えがあった。
「ドルマさん、何故、あなたがここに?」
普通に声が通る程度にドルマが近づいてから、ペーター少尉はそう声をかけた。
「ナルブ様の依頼です。ペーター様の御様子を確認して欲しいと」
にこりと微笑んで、何事でもないように、ドルマは答える。
「ナルブ閣下の?では、閣下は邸宅に戻られたのですね?」
「はい……それが、何か?」
「いえ……」
ペーター少尉は、腕時計を確認して、言う。
「大したことでは……前から思っていたのですが、ドルマさんは、ずいぶんと健脚でいらっしゃると思いまして」
「あっ……いえ……」
虚を突かれ、ドルマはわずかに動揺を見せる。そのドルマに、ペーター少尉はたたみかける。
「……何故、私がここに居ると?」
「それは……」
ドルマは、言葉に詰まる。まっとうに接触してしまったのは、軽率に過ぎた。せめてナルブ様の事はぼかすべきだった、と臍を噛みながら。
「キャンプで私の動向を尋ねられたのでしょうか?にしては時間がかかっていないと思いまして。何か、秘密の近道でもあるのでしょうか?」
「……ええ、まあ」
ドルマは、曖昧に頷く。誤魔化せたとは思っていない。
「それでは、私がキャンプから盗み出された遺物とユモ・タンク嬢とユキ・タキ嬢を追ってここまで来たことは御存知、という事ですね?」
ペーター少尉が、確認する。ドルマには、その眼鏡の奥の灰色の瞳が何を考えているか、読めるようで、読み切れない。
「……何か収穫はございまして?」
思い切って、ドルマは尋ねる。尋ねて、
「情報が不足でしたら、一度ナルブ様の所に戻られても……」
先手を打って、流れを引き寄せようとする。
しかし。
「いえ、それには及ばないようです。ここで何があったのかはわからないのですが……」
ペーター少尉は、テーブルトップの大岩の傍にある小さなケルンを見つつ、しゃがみ込む。
「……ご覧になれますか?」
ペーター少尉に促され、ドルマも腰をかがめてケルンを見る。
「この石積みが、何か?」
ドルマには、その意味がよくわからない。
「ああ、このケルンは目印に過ぎないようです。本題は、こちら」
ペーター少尉が、ケルンの横の小石を示す。目をこらすドルマが見たのは、言われなければ気付かない程に周りに溶け込んだ、二列の小石。
「……これが?」
「非常にわかりづらいですが。この小石が『トン』、こちらが『ツー』を意味するのでしょう」
小石を指差して、ペーター少尉が説明する。似たような大きさの小石の羅列だが、よくよく見ると、小石同士の間隔が、小石一個分か、二個分か、六個分で分かれている、ように見える。意味が取れず小首を傾げたドルマに、ペーター少尉は説明する。
「……小石一つが単音、小石と間隔あわせて間隔三つ分が長音、小石七つ分の間隔は単語の区切り……モールスです」
はっと、ドルマは目を剥く。
「気付くまで、私も少々時間がかかりました」
そのドルマに振り向いて、ペーター少尉は微笑む。
「……それで、何と書いてあるのですか?」
胸の内に重く不快なものを感じつつ、ドルマはペーター少尉に尋ねる。その不安が顔に出ていることに、しかしドルマは気付いていない。
ペーター少尉は、適当な小石を手に取ると、モールスに沿ってアルファベットを土に刻む。
「……G・O E・S・E」
それを読み取ったドルマが、声に出す。
「G・Oは英語のGOでしょうか?だとしても、次のE・S・Eがわかりません。そんな単語は……」
「東南東、です。恐らくですが、間違いないと思えます」
振り向いてドルマに言って、ペーター少尉は立ち上がる。
「ここから東南東というと……」
多少わざとらしく、ペーター少尉は懐からコンパスを取り出し、方位を確認する。
「……おおむね、この谷に沿って上流方向、という事になります」
ぱたりとコンパスを閉じて、ペーター少尉はドルマに聞く。
「この上流に、何かあるのですか?」
ドルマは、答えに窮する。瞬きする間、考えて、答える。
「……そちらに、向かわれるおつもりですか?」
「もちろん」
ペーター少尉は、即答する。
「これは明らかなメッセージですし、失われた遺物を奪還するのは、私の任務に対する使命でもあります。なにより、私は、『福音の少女達』が示した道ならば、是非とも辿りたい」
ペーター少尉の真摯な眼差しを、ドルマは真正面から受け止め、受け止めきれずにわずかに目を逸らす。
「……わかりました。私も、同行しても?」
「構いませんが」
ペーター少尉は、片眉を上げて少しだけいぶかしがる。
「最悪、野宿する羽目になるかもと覚悟しているところなのですが?」
「多分、そうはならないと思います……まいりましょう」
ドルマは、それだけ言って、先に歩き出す。
彼女は、何かを知っている。しかし、それを話すつもりはない。その事を確信し、ペーター少尉はドルマの後を追って歩き出す。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転校生は悪魔を使役しながら怪異を研究するようです。
Shatori
ファンタジー
私—お————召———。—に—え。故————。—が望——
「またこの夢か...」
物之木高校(もののきこうこう)に通う吉岡悠馬(よしおかゆうま)にはある悩みがあった。
最近見るようになったこの夢だ。
ノイズがかかったように聞こえない声。
薄暗くものの判別ができない空間。
目覚めも悪い。
意味不明なものを見せられた挙句、頭痛もする。
そんな悪夢を見ながら平凡で退屈な日々を送っていた。
そんなある日、物之木高校に転校生が現れる。
白に近い金髪、エメラルドのような翠眼。見るもの全てを魅力する美少年だった。
彼の 名前はガブリエル・ブルダリアス。
美貌と名前でとてつもないオーラを放っている。
そんな彼も転校生が必ず経験する、クラスメイトの質問攻めを受ける。
その様子を隣で見ていた吉岡は、あることに気づいてしまう。
転校生は一言も喋っていないのだ。
転校生がなんと言ったか思い出せても、声を思い出すことができないのだ。
一言も喋っていないのだから当然だ。
——この日から吉岡の運命は大きく変化した。
異形の怪異・悪魔・神・魔術——。
科学に否定され、歴史の影に隠れたモノたちが、退屈な日常を塗り替えていく。
これは決して表舞台には出ない、出てはいけないモノと戦う少年少女の物語——

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる