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第七章:決戦は土曜0時
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「じゃあ、杏、鍵は渡しとくから。何なら運転して先帰っても良いわよ?」
深紅のベンツの助手席窓越しに槇屋降杏にキーを渡しながら、蘭円が言う。
「ご冗談。私、こんな車運転できません。大人しく待ってますから、早く帰ってきて家まで送って下さい」
キーを受け取りながら、槇屋降が返す。
瞬間、槇屋降の目を見つめた円は、蒲田が初めて見るような柔らかい微笑みを浮かべ、
「OK。じゃあ、さっさと片付けてくるわね」
言って、踵を返すともう振り向かず、手だけ上げて二歩先に居る蒲田の方に歩き出す。
歩きながらちらりと後ろを見た蒲田は、槇屋降が少女のように可愛らしく小さく手を振っているのを見て、違和感というか変な空気を感じる。
……水曜に見た時と、全然印象違いますね、はい。
蒲田は、それなりの努力をもって、色々と詮索したい気持ちを抑えこんだ。
「で、ここから現場までどれくらい?」
スズキ・キザシの左リヤシートに座ってシートベルトを締めた円が、蒲田に聞く。
「えっと、三十分以内ですね、はい」
蒲田が、ナビを操作しながら答える。
「OK。じゃあ、その前に並木中央の駅、寄ってくれる?」
「並木中央……シーサイドラインですか?」
蒲田は、再度ナビを操作して該当する駅を検索してから聞き返す。
「そうよ。馨がね、面識あったわよね、電車で来るのよ。じゃ、やって頂戴」
それ以上有無を言わせず、スマホで何かしらメールを送ったらしい円は発進を指示する。円の強引さを心得ている蒲田は、
「はい、じゃあ、出します、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
一声かけて車を出す。思いのほか丁寧な返事で答えた円に、釣られた熊川も、
「あ、よろしくお願いします」
一声、声をかけ、そして、
「……ところで、蘭さん、さっきから「協会」って、一体何の協会にお勤めなんですか?」
素っ頓狂な質問をかました。
……そりゃそうですね、僕だって、最近まで実態はよく知らなかったんですから……
蒲田は、自分自身も薄々は気付いていた「協会」の存在、その実態を知り、その構成員と面識が出来たのはこの半年のことであるのを思い出す。
「……八課さんはあまり繋がりがないかもなんですが、はい。「協会」は、人間社会と、人間じゃない方達の社会との間の問題をとりもつ組織、という理解でいいですか?」
運転しながら、バックミラー越しの視線で確認した蒲田に、バックミラーに映る円が頷く。
「人間じゃない方達の社会、ですか?」
熊川が聞き返す。蒲田の知る限り、分調班に比べると本庁の八課はどちらかというと刑事課の扱う刑事事件として、広く浅く、表面的にしかその手の事件に関わらない。あくまで犯人逮捕が優先されるため、年に一、二回あるかないかだが、犯人が人でなかったりして捜査が行き詰まると分調班にお鉢が回ってくる。だから。
「御存知ありませんでした?」
「いや全然……お化けの社会がある、って事ですよね?」
「いわゆるお化け、うらめしやーってのとは違うし、全く別の社会があるわけじゃないわよ?それが出来るバケモノ、妖怪のほとんどは、人として暮らしてるわ」
ニヤニヤしながら、その代表格である円が後席から補足する。
「ただ、それが出来ないヤツも居るし、出来るヤツもたいがい生活のスパンが人と違うから。わかりやすく言えばトラブルの大半は刑事事件じゃなくて民事よ。だからあなたたちが知らなくても無理はないわ」
「民事、ですか?」
恐る恐る振り返った熊川が、おっかなびっくり、聞く。ようやっと、後席に座る女性、栗色の髪をショートボブに決め、やや大柄で魅力的な体を高級そうな濃いグレーに細く薄いグレーのストライプの入ったパンツスーツに包んだ妙齢の美女が、自分たちと異質の存在であることに思い至ったらしい。
「そ、民事。みんな生活が大事だもの」
窓枠に肘をつき、紅い唇からちらりと発達した犬歯を覗かせ、面白そうににやつきながら円は言った。
「お待ちどう、そっち乗って」
キザシが大黒パーキングエリアを出てから約二十分後。国道三五七号から緑地を挟んで西に一本入った金沢シーサイドタウン側の側道に入り、並木中央駅前の信号の際に停車したキザシの後部左ドアの窓を開けて、円は歩道に居る誰かに親指で右のドアを示しながらそう告げる。
すぐに、後部右ドアを開けてその誰か、濃い紺のスーツの上に黒の薄手のダウンコートを着た蘭馨が後部座席に滑り込む。
「待った?」
「ちょっとね、蒲田さん、今晩はです……そちらは?」
「はい、こんばんは、こちらは本庁刑事部八課の熊川警部補です」
「あ、ども、初めまして、蘭馨です」
「えと、あの、初めまして……あの、蒲田巡査長、これってどういう……」
あまりにも自然な動きと会話で覆面パトカーの後部座席に乗り込んできた、長身で長い栗色の髪の二人目の美女を見て、事情が掴めない熊川が蒲田に説明を求める。
「馨さんも捜査協力者です、はい……じゃ、出します」
説明が面倒になった蒲田は、必要にして十分な一言だけを告げると、馨がシートベルトを締めたのをバックミラーで確認し、サイドブレーキを落とした。
深紅のベンツの助手席窓越しに槇屋降杏にキーを渡しながら、蘭円が言う。
「ご冗談。私、こんな車運転できません。大人しく待ってますから、早く帰ってきて家まで送って下さい」
キーを受け取りながら、槇屋降が返す。
瞬間、槇屋降の目を見つめた円は、蒲田が初めて見るような柔らかい微笑みを浮かべ、
「OK。じゃあ、さっさと片付けてくるわね」
言って、踵を返すともう振り向かず、手だけ上げて二歩先に居る蒲田の方に歩き出す。
歩きながらちらりと後ろを見た蒲田は、槇屋降が少女のように可愛らしく小さく手を振っているのを見て、違和感というか変な空気を感じる。
……水曜に見た時と、全然印象違いますね、はい。
蒲田は、それなりの努力をもって、色々と詮索したい気持ちを抑えこんだ。
「で、ここから現場までどれくらい?」
スズキ・キザシの左リヤシートに座ってシートベルトを締めた円が、蒲田に聞く。
「えっと、三十分以内ですね、はい」
蒲田が、ナビを操作しながら答える。
「OK。じゃあ、その前に並木中央の駅、寄ってくれる?」
「並木中央……シーサイドラインですか?」
蒲田は、再度ナビを操作して該当する駅を検索してから聞き返す。
「そうよ。馨がね、面識あったわよね、電車で来るのよ。じゃ、やって頂戴」
それ以上有無を言わせず、スマホで何かしらメールを送ったらしい円は発進を指示する。円の強引さを心得ている蒲田は、
「はい、じゃあ、出します、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
一声かけて車を出す。思いのほか丁寧な返事で答えた円に、釣られた熊川も、
「あ、よろしくお願いします」
一声、声をかけ、そして、
「……ところで、蘭さん、さっきから「協会」って、一体何の協会にお勤めなんですか?」
素っ頓狂な質問をかました。
……そりゃそうですね、僕だって、最近まで実態はよく知らなかったんですから……
蒲田は、自分自身も薄々は気付いていた「協会」の存在、その実態を知り、その構成員と面識が出来たのはこの半年のことであるのを思い出す。
「……八課さんはあまり繋がりがないかもなんですが、はい。「協会」は、人間社会と、人間じゃない方達の社会との間の問題をとりもつ組織、という理解でいいですか?」
運転しながら、バックミラー越しの視線で確認した蒲田に、バックミラーに映る円が頷く。
「人間じゃない方達の社会、ですか?」
熊川が聞き返す。蒲田の知る限り、分調班に比べると本庁の八課はどちらかというと刑事課の扱う刑事事件として、広く浅く、表面的にしかその手の事件に関わらない。あくまで犯人逮捕が優先されるため、年に一、二回あるかないかだが、犯人が人でなかったりして捜査が行き詰まると分調班にお鉢が回ってくる。だから。
「御存知ありませんでした?」
「いや全然……お化けの社会がある、って事ですよね?」
「いわゆるお化け、うらめしやーってのとは違うし、全く別の社会があるわけじゃないわよ?それが出来るバケモノ、妖怪のほとんどは、人として暮らしてるわ」
ニヤニヤしながら、その代表格である円が後席から補足する。
「ただ、それが出来ないヤツも居るし、出来るヤツもたいがい生活のスパンが人と違うから。わかりやすく言えばトラブルの大半は刑事事件じゃなくて民事よ。だからあなたたちが知らなくても無理はないわ」
「民事、ですか?」
恐る恐る振り返った熊川が、おっかなびっくり、聞く。ようやっと、後席に座る女性、栗色の髪をショートボブに決め、やや大柄で魅力的な体を高級そうな濃いグレーに細く薄いグレーのストライプの入ったパンツスーツに包んだ妙齢の美女が、自分たちと異質の存在であることに思い至ったらしい。
「そ、民事。みんな生活が大事だもの」
窓枠に肘をつき、紅い唇からちらりと発達した犬歯を覗かせ、面白そうににやつきながら円は言った。
「お待ちどう、そっち乗って」
キザシが大黒パーキングエリアを出てから約二十分後。国道三五七号から緑地を挟んで西に一本入った金沢シーサイドタウン側の側道に入り、並木中央駅前の信号の際に停車したキザシの後部左ドアの窓を開けて、円は歩道に居る誰かに親指で右のドアを示しながらそう告げる。
すぐに、後部右ドアを開けてその誰か、濃い紺のスーツの上に黒の薄手のダウンコートを着た蘭馨が後部座席に滑り込む。
「待った?」
「ちょっとね、蒲田さん、今晩はです……そちらは?」
「はい、こんばんは、こちらは本庁刑事部八課の熊川警部補です」
「あ、ども、初めまして、蘭馨です」
「えと、あの、初めまして……あの、蒲田巡査長、これってどういう……」
あまりにも自然な動きと会話で覆面パトカーの後部座席に乗り込んできた、長身で長い栗色の髪の二人目の美女を見て、事情が掴めない熊川が蒲田に説明を求める。
「馨さんも捜査協力者です、はい……じゃ、出します」
説明が面倒になった蒲田は、必要にして十分な一言だけを告げると、馨がシートベルトを締めたのをバックミラーで確認し、サイドブレーキを落とした。
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