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第五章:焦りだけがつのる木曜日
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帰庁後に明日の家宅捜査の予定について蒲田と簡単に打ち合わせ、日報を仕上げて早めに退庁した酒井が自宅に着いたのは、午後八時を回った頃だった。
一階玄関ロビーの、自分の郵便受けの隣の青葉五月のそれに残る郵便物を見て、酒井は万に一つの期待が消えてゆくのを感じつつ、それでも百万に一つの可能性、全てが思いすごしであって、何らかの理由で連絡出来なかった五月が疲れ切ったかなにかで郵便受けも見ずに自室にあがった可能性を捨てず、自分宛と五月宛の両方の郵便物を回収して四階の自室に向かう。
階段を上がって自室に繋がる外廊下に出た酒井は、自室の隣の五月の部屋に明かりがないことを見て、落胆しつつも合い鍵で五月の部屋のドアを開ける。
玄関に外履きの靴がなく、部屋に人の気配がないことを確認し、持って上がってきた五月宛ての郵便物をリビングのテーブルの上に置く。
「……」
悪態の一つもつきたいが、言葉が出ない。
自分には、それを行う力がある、権力的にも、肉体的にも。
だが、権力的なそれは市民の安全保障に関わる公的機関として与えられたものであって、私利私欲で使って良いものではない。そして、肉体的なそれを使うという事は、自分が人の世の理を外れることを意味する。
どちらも、今の自分には許されない。少なくとも、今は。だから、今の酒井は、五月に何もしてあげられないに等しい。それが、悔しい。
恐らくは当然ながら条件付き、ある一定の何らかの制限の元であろうが、それらの力を振るうことを是と出来る「協会」のハンターを、酒井は心底羨ましいと思った。
北条柾木は、午後八時半過ぎ、コンビニで買った弁当とストロング系チューハイを手に、自室のあるワンルームマンションに向かっていた。
飲むのは、玲子さんに電話してからだな。とにかく帰宅して腹ごしらえして、電話して、それからシャワーだな。一日を終える安心感に気を緩めつつ、柾木は思った。正直、面倒ごとと言えば面倒ごとにまたしても巻き込まれているが、こないだに比べれば遥かに実害が少ない。実害が出ている緒方さんとかには悪いが……
気が緩んでいたせいか、いや、気が緩んでいなかったとしても、ごく普通の新人サラリーマンである北条柾木には、自分の徒歩通勤ルートの隅に停まっている黒塗りのワンボックス車の不自然さに気付くことは出来なかった。
部屋に入って照明、テレビ、エアコンの暖房の順にスイッチを入れ、ミドル丈のトレンチコートとスーツをハンガーにかける。ズボンも脱いでプレッサーに挟み、まだ暖まっていない室温に対応するためスウェット上下の上に実家から持ってきた袢纏を着込む。うだつのあがらない見た目の新人独身サラリーマン北条柾木が出来上がったところで、さあとにかく腹ごしらえだとローテーブルに置いたコンビニ弁当の蓋を開けようとした、その時。
インターホンが、鳴った。
「……どなたですか?」
こういうタイミングのインターホンにろくな思い出のない柾木は、警戒を隠さない声で応答する。
「君の、もう一つの体のことで、話が、ある」
インターホンから帰ってきた返事に、柾木の胃がキュッと締め上げられた。
インターホンの、解像度の低い白黒液晶画面に写るのは、黒っぽいスーツを着た、大柄な男。口元から上は画面から見切れていて、表情が読めない。
実害、来たよ。過去の経験から即座にその事を理解した柾木は、ため息をついてしゃがみ込む。
「一緒に、来い」
頭の上のインターホンから、その大男の声が聞こえる。どことなくたどたどしい日本語。過去最高にヤバイかも知れない。そう感じつつ、柾木は、それでも変に場慣れしたせいか、冷静に考える。エアコン、消さなきゃ……弁当食い損ねたな。
「ちょっと待って下さい、支度しますから」
「すぐ来い。余計な事、するな」
「はいはい」
少しだけ慌てて財布と腕時計とスマホを身につけ、普段使いの安物のスタジアムコートを羽織る――袖が妙に通しにくい、袢纏の上から着てしまったことに前を留めながら気付いたがもう無視する――、弁当に蓋をし直して冷蔵庫に突っ込もうと冷蔵室の扉を開けたところで、ふと、思い直す。
明らかにヤクザ者が、自分を連れ出そうとしている。普通なら恐怖する場面であろうが、柾木は自分が思いのほか冷静である事に気付いた。こういうのこれで何度目だよ、勘弁してくれよホントに。不安よりも諦め、恐怖よりも憤りを強く感じているのだ。
そして柾木は、自分は実は冷静なのではなく、無意識に不安を怒りにすりかえてこの状況を乗り切ろうとしている事にすぐに気付く。気付いた上で、この状況で怒りや憤りはまずい、不安である事を認めた上で、不安を隠すことなく、不安と渡り合ってやれ、そう決意する、しようと決める。
そうと決めれば、後は度胸を据えるしかない。実はやけくそになってるのかも知れないと自覚しつつ、柾木は、それでも心のどこかに楽観と、依存があるのも自覚していた。いざとなれば、何とか連絡さえ付けられれば、頼りになる力強い味方は居る。警察と、「協会」。そして玲子さん、五月さん、緒方さんに菊子さん。自分に何かあっても、必ず誰かが何とかしてくれる。それが、心の支えだ。
柾木は、弁当とチューハイをコンビニ袋に入れ直し、テレビ、エアコン、電灯の順でスイッチを切ってから普段履きのスニーカーをつっかけて部屋を出る、コンビニ袋をぶら下げたまま。
そこにインターホンに写った大男と、その影にいかにもチンピラ風の若い男がいるのを見た柾木は、部屋の鍵をかけようと鍵束を取り出す。と、突然、横からその鍵束が奪い取られる。
「んだよ?もんくあんのかよ?」
思わず、鍵束を奪い取ったその歯並びの悪い痩せた男を睨みつけた柾木に、男は精一杯の虚勢のこもった脅しを返す。
だが。「協会」と繋がりが出来てから半年以上。柾木は、普通ならあり得ないような状況は既に何度か経験している、してしまっている。
だから。このチンピラのそれは虚勢であると、柾木は見抜いてしまう。何故なら、柾木は、本当に怖いものを既にいくつも見てきてしまっているから。
柾木は、その男を無視して、大男に向き直る。
「……さあ、どこに行くんですか?」
「……ついてこい」
言って、大男は歩き出す。振り向かず、柾木もそれに付いて歩き出す。空きっ腹を振り絞って空元気を出しながら。
一階玄関ロビーの、自分の郵便受けの隣の青葉五月のそれに残る郵便物を見て、酒井は万に一つの期待が消えてゆくのを感じつつ、それでも百万に一つの可能性、全てが思いすごしであって、何らかの理由で連絡出来なかった五月が疲れ切ったかなにかで郵便受けも見ずに自室にあがった可能性を捨てず、自分宛と五月宛の両方の郵便物を回収して四階の自室に向かう。
階段を上がって自室に繋がる外廊下に出た酒井は、自室の隣の五月の部屋に明かりがないことを見て、落胆しつつも合い鍵で五月の部屋のドアを開ける。
玄関に外履きの靴がなく、部屋に人の気配がないことを確認し、持って上がってきた五月宛ての郵便物をリビングのテーブルの上に置く。
「……」
悪態の一つもつきたいが、言葉が出ない。
自分には、それを行う力がある、権力的にも、肉体的にも。
だが、権力的なそれは市民の安全保障に関わる公的機関として与えられたものであって、私利私欲で使って良いものではない。そして、肉体的なそれを使うという事は、自分が人の世の理を外れることを意味する。
どちらも、今の自分には許されない。少なくとも、今は。だから、今の酒井は、五月に何もしてあげられないに等しい。それが、悔しい。
恐らくは当然ながら条件付き、ある一定の何らかの制限の元であろうが、それらの力を振るうことを是と出来る「協会」のハンターを、酒井は心底羨ましいと思った。
北条柾木は、午後八時半過ぎ、コンビニで買った弁当とストロング系チューハイを手に、自室のあるワンルームマンションに向かっていた。
飲むのは、玲子さんに電話してからだな。とにかく帰宅して腹ごしらえして、電話して、それからシャワーだな。一日を終える安心感に気を緩めつつ、柾木は思った。正直、面倒ごとと言えば面倒ごとにまたしても巻き込まれているが、こないだに比べれば遥かに実害が少ない。実害が出ている緒方さんとかには悪いが……
気が緩んでいたせいか、いや、気が緩んでいなかったとしても、ごく普通の新人サラリーマンである北条柾木には、自分の徒歩通勤ルートの隅に停まっている黒塗りのワンボックス車の不自然さに気付くことは出来なかった。
部屋に入って照明、テレビ、エアコンの暖房の順にスイッチを入れ、ミドル丈のトレンチコートとスーツをハンガーにかける。ズボンも脱いでプレッサーに挟み、まだ暖まっていない室温に対応するためスウェット上下の上に実家から持ってきた袢纏を着込む。うだつのあがらない見た目の新人独身サラリーマン北条柾木が出来上がったところで、さあとにかく腹ごしらえだとローテーブルに置いたコンビニ弁当の蓋を開けようとした、その時。
インターホンが、鳴った。
「……どなたですか?」
こういうタイミングのインターホンにろくな思い出のない柾木は、警戒を隠さない声で応答する。
「君の、もう一つの体のことで、話が、ある」
インターホンから帰ってきた返事に、柾木の胃がキュッと締め上げられた。
インターホンの、解像度の低い白黒液晶画面に写るのは、黒っぽいスーツを着た、大柄な男。口元から上は画面から見切れていて、表情が読めない。
実害、来たよ。過去の経験から即座にその事を理解した柾木は、ため息をついてしゃがみ込む。
「一緒に、来い」
頭の上のインターホンから、その大男の声が聞こえる。どことなくたどたどしい日本語。過去最高にヤバイかも知れない。そう感じつつ、柾木は、それでも変に場慣れしたせいか、冷静に考える。エアコン、消さなきゃ……弁当食い損ねたな。
「ちょっと待って下さい、支度しますから」
「すぐ来い。余計な事、するな」
「はいはい」
少しだけ慌てて財布と腕時計とスマホを身につけ、普段使いの安物のスタジアムコートを羽織る――袖が妙に通しにくい、袢纏の上から着てしまったことに前を留めながら気付いたがもう無視する――、弁当に蓋をし直して冷蔵庫に突っ込もうと冷蔵室の扉を開けたところで、ふと、思い直す。
明らかにヤクザ者が、自分を連れ出そうとしている。普通なら恐怖する場面であろうが、柾木は自分が思いのほか冷静である事に気付いた。こういうのこれで何度目だよ、勘弁してくれよホントに。不安よりも諦め、恐怖よりも憤りを強く感じているのだ。
そして柾木は、自分は実は冷静なのではなく、無意識に不安を怒りにすりかえてこの状況を乗り切ろうとしている事にすぐに気付く。気付いた上で、この状況で怒りや憤りはまずい、不安である事を認めた上で、不安を隠すことなく、不安と渡り合ってやれ、そう決意する、しようと決める。
そうと決めれば、後は度胸を据えるしかない。実はやけくそになってるのかも知れないと自覚しつつ、柾木は、それでも心のどこかに楽観と、依存があるのも自覚していた。いざとなれば、何とか連絡さえ付けられれば、頼りになる力強い味方は居る。警察と、「協会」。そして玲子さん、五月さん、緒方さんに菊子さん。自分に何かあっても、必ず誰かが何とかしてくれる。それが、心の支えだ。
柾木は、弁当とチューハイをコンビニ袋に入れ直し、テレビ、エアコン、電灯の順でスイッチを切ってから普段履きのスニーカーをつっかけて部屋を出る、コンビニ袋をぶら下げたまま。
そこにインターホンに写った大男と、その影にいかにもチンピラ風の若い男がいるのを見た柾木は、部屋の鍵をかけようと鍵束を取り出す。と、突然、横からその鍵束が奪い取られる。
「んだよ?もんくあんのかよ?」
思わず、鍵束を奪い取ったその歯並びの悪い痩せた男を睨みつけた柾木に、男は精一杯の虚勢のこもった脅しを返す。
だが。「協会」と繋がりが出来てから半年以上。柾木は、普通ならあり得ないような状況は既に何度か経験している、してしまっている。
だから。このチンピラのそれは虚勢であると、柾木は見抜いてしまう。何故なら、柾木は、本当に怖いものを既にいくつも見てきてしまっているから。
柾木は、その男を無視して、大男に向き直る。
「……さあ、どこに行くんですか?」
「……ついてこい」
言って、大男は歩き出す。振り向かず、柾木もそれに付いて歩き出す。空きっ腹を振り絞って空元気を出しながら。
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