26 / 141
第三章:予兆と岐路の火曜日
025
しおりを挟む
「鰍さん、ちょっと良いですか?」
酒井は、改まって鰍に聞く。
「日曜の夜、赤坂で何があったか、詳しく教えていただけませんか?」
「う?えっと……」
「S会系の末端組織と海外に本拠のある反社組織が一昨日の日曜の夜に赤坂で何らかの会合を持った際に、四人の暴漢が乱入し、構成員十五人に重傷を負わせて逃走。詳細は略しますが目撃証言から、四人のうち二人は鰍さんと円さんであろうと推測しました」
手帳を見ながら淡々と読み上げる酒井を、鰍は難しい顔をして見ている。
「昨日、円さんにお会いした時点で確認する事も出来ましたが、まず間違い無かろうとは思いましたが確証がないので控えました。ですが、残りの二人のうちの一人が、高い確率で巴さんであると確信しました……どうでしょう?」
「どうでしょう、って言われても……困っちゃったな……」
鰍は頭を掻きながら答え、助けを求めるように、少し離れた所に立つ姉と、その近くで蒲田が「首無しヤクザ人形」の部品を纏めて容疑者捕縛用ロープで縛るのを手伝っている信仁を見る。
「なんか口止めされてたっけ?」
巴が鰍に歩み寄ってきて、聞く。それって、もう認めたも同然だろ。酒井はその言葉を聞いて思う。
「されてないけど……」
鰍の返事は煮え切らない。
「いいんじゃない?本当のこと言っても」
ロープを結ぶ手を休めて、顔を上げた信仁が助け船を出す。
「刑事さん達だってこっちの事情知ってるわけだし、今更本当のこと言ってもそれで逮捕とかないでしょ。ですよね?」
信仁は、横に居る蒲田に話を振る。
「まあ、銃刀法違反とか今更ですし、はい」
信仁の拳銃は勿論、銃刀法を厳密に運用すれば鰍のダガー、両刃で刃渡り5.5cm以上の刃物も所持禁止品に該当する。
あんまり気乗りしないけど、と言う顔で、鰍が答える。
「……あんまし余計な事言うとばーちゃんうるさいのよ……「あたしが言いたかったのに」って」
「そっち?」
信仁、酒井、蒲田の声がハモる。
「順を追って話すと、この一、二年で、急に「協会」に陳情が増えたんです」
片付けが一息ついたあと、表通りの自販機で蒲田と信仁が手分けして買ってきた缶コーヒーを手に、倉庫の奥から出してきたパイプ椅子に皆で座り、一休みがてら鰍と、たまに巴と信仁が補足して話を始める。
法外な料金でガラクタを売りつけられた、タダ同然で霊薬をだまし取られた、などという詐欺行為の陳情が、人からも物の怪からも、今までより頻繁に「協会」に上がってくるようになったのがおおよそ二年前位から。その手の詐欺行為は、実は件数ベースでは「協会」が扱うトラブルで土地問題と並ぶ双璧である。とはいえ、その一連のトラブルは時期的にも地域的に偏りすぎており、当初は個別のトラブルとして別々のネゴシエイターが担当していたが、その関連性に気付いてからは専門の対策担当が付くようになった。その関連性とは「トラブルの相手が特定の反社会的集団、あるいはその関係者」であることだった。とはいえ、それが個別、かつ金銭上のトラブルである限りは「協会」としてもそれ以上どうこうするという事でもなく、単に対応が定型化し処理がしやすくなった程度のことだった。
それが変わったのは、十日程前の東華貿易の盗難の一件だった。ノーザンハイランダー号の一件以来、東華貿易は「協会」の重鎮たる蘭円の監督下にあった。そこにちょっかいを出してきた命知らずの存在は、円の闘争本能を刺激するのに充分であった。さらに、その盗品リストから推察される犯人像が当該の海外系反社組織、なにより当事者である東華貿易専務の東大が「盗品の荷主はその反社組織のトンネル会社です。もっとも、弊社としては、トンネル会社であっても現時点で法的に問題なければ取引しますが」と公言する始末。反社組織が自作自演的に窃盗を働いたのは、荷の保証に関してイチャモンを付けて補償を要求する嫌がらせのため。
「ちょお~っと、おイタが過ぎたわねぇ……」
そう言って円が孫とその彼氏に招集をかけたのが日曜の朝。その日の夕刻過ぎに会合が設けられるのは、既に反社組織の下っ端を手当たり次第に締め上げて確認済み。移動用の車も「協会」の別のハンターの名義でレンタル済み。かくして、円発案の「反社組織に苦情を言う集い」は決行された、というのが事の次第との事だった。
「……彼氏ぃ?」
その話の途中で、酒井と蒲田の驚愕の声がハモった。缶コーヒーを飲み終わり、吸ってもいい?と聞いてから懐から出した煙草を下唇に貼り付かせたまま、文字通り開いた口が塞がらない様子で酒井は鰍と巴を交互に見てから、信仁に向く。
「あ、アタシじゃなくて。信仁兄は巴お姉の彼氏ですから」
鰍が、開いた両手を体の前で振る。
「ああ、それで。納得です、はい」
ノーザンハイランダーに強制捜査に入った際、非常に息の合ったコンビネーションを見せる割に、鰍と信仁が、特に鰍が「信仁兄」と呼んでいたのが酒井も蒲田も引っかかっていたのだが、これでその点はすっきりした。のだが。
「もうね、この人、あたしより鰍と組んで動くことの方が多いから。よく間違われるんですよ、ねぇ?」
周りに目で許可を取ってから自分もメンソール系の細い煙草に火を点けた巴が、紫煙を吹き出してからギロリと信仁を睨めつける。相手は妹とは言え、そこの所をよく間違われるのがどうにも気に入らないらしい。
「いやだって。姐さんすぐ突っ込むから援護出来ないじゃないスか」
信仁が大慌てで懸命に否定し、ジト目でそっぽ向いて紫煙をくゆらす巴を必死になだめ始める。
「ま、あっちはほっといて。どこまで話しましたっけ?」
犬も食わないケンカを始めた二人を放っておいて、鰍が水を向ける。
「ああ、そうそう、もう一人のお孫さんについても聞いても良いですか?」
蒲田が、情報の欠損を補おうと質問する。
「馨お姉?今日も声かけてたんですけど……ライブのリハあるからダメだって」
「……はい?」
聞けば、巴が長女、鰍が三女、ここに居ない馨という娘が次女で、目撃証言のトンファー使いがそうだという。三姉妹で、年子。鰍を除く上の二人は、信仁も含め同じ大学に通っているそうだ。
「鰍さんは同じ大学ではないんですか?」
「アタシは看護学校の専攻科です、聖ロカ病院付属の」
ポロっと出てきた都内屈指の大病院の名前にわずかに蒲田はビビったが、未だに都内の土地勘その他に疎い酒井は今ひとつピンと来ていない。なんでも、キリスト教系の病院付属の看護学校であり、立地条件的に「協会」に近いこともあって歴史的に繋がりも深く、病院の上層部にも事情を知っている者が複数いるのだという。為に、魔法的な治癒も可能な鰍は、准看護師でありながら戦力的にはかなり重宝されているらしい。
いやはや、やっぱり学歴は必要か。酒井は、煙草をふかしながら考える。高卒で警察学校に入った酒井から見れば、高卒で准看の資格を取り、さらに正規の看護師を目指す鰍は似たような立場のはずだが、何故か眩しく見える。
理由も、分かっている。
警察学校に居た当時は、そして任官した当時は、俺も引け目なんて感じてなかった。
だから、その頃の自分のような鰍に、その後の現実にまみれた酒井は失った眩しさを感じている。学歴で引け目を感じている、今の酒井は、その自分を自覚していた。
酒井は、改まって鰍に聞く。
「日曜の夜、赤坂で何があったか、詳しく教えていただけませんか?」
「う?えっと……」
「S会系の末端組織と海外に本拠のある反社組織が一昨日の日曜の夜に赤坂で何らかの会合を持った際に、四人の暴漢が乱入し、構成員十五人に重傷を負わせて逃走。詳細は略しますが目撃証言から、四人のうち二人は鰍さんと円さんであろうと推測しました」
手帳を見ながら淡々と読み上げる酒井を、鰍は難しい顔をして見ている。
「昨日、円さんにお会いした時点で確認する事も出来ましたが、まず間違い無かろうとは思いましたが確証がないので控えました。ですが、残りの二人のうちの一人が、高い確率で巴さんであると確信しました……どうでしょう?」
「どうでしょう、って言われても……困っちゃったな……」
鰍は頭を掻きながら答え、助けを求めるように、少し離れた所に立つ姉と、その近くで蒲田が「首無しヤクザ人形」の部品を纏めて容疑者捕縛用ロープで縛るのを手伝っている信仁を見る。
「なんか口止めされてたっけ?」
巴が鰍に歩み寄ってきて、聞く。それって、もう認めたも同然だろ。酒井はその言葉を聞いて思う。
「されてないけど……」
鰍の返事は煮え切らない。
「いいんじゃない?本当のこと言っても」
ロープを結ぶ手を休めて、顔を上げた信仁が助け船を出す。
「刑事さん達だってこっちの事情知ってるわけだし、今更本当のこと言ってもそれで逮捕とかないでしょ。ですよね?」
信仁は、横に居る蒲田に話を振る。
「まあ、銃刀法違反とか今更ですし、はい」
信仁の拳銃は勿論、銃刀法を厳密に運用すれば鰍のダガー、両刃で刃渡り5.5cm以上の刃物も所持禁止品に該当する。
あんまり気乗りしないけど、と言う顔で、鰍が答える。
「……あんまし余計な事言うとばーちゃんうるさいのよ……「あたしが言いたかったのに」って」
「そっち?」
信仁、酒井、蒲田の声がハモる。
「順を追って話すと、この一、二年で、急に「協会」に陳情が増えたんです」
片付けが一息ついたあと、表通りの自販機で蒲田と信仁が手分けして買ってきた缶コーヒーを手に、倉庫の奥から出してきたパイプ椅子に皆で座り、一休みがてら鰍と、たまに巴と信仁が補足して話を始める。
法外な料金でガラクタを売りつけられた、タダ同然で霊薬をだまし取られた、などという詐欺行為の陳情が、人からも物の怪からも、今までより頻繁に「協会」に上がってくるようになったのがおおよそ二年前位から。その手の詐欺行為は、実は件数ベースでは「協会」が扱うトラブルで土地問題と並ぶ双璧である。とはいえ、その一連のトラブルは時期的にも地域的に偏りすぎており、当初は個別のトラブルとして別々のネゴシエイターが担当していたが、その関連性に気付いてからは専門の対策担当が付くようになった。その関連性とは「トラブルの相手が特定の反社会的集団、あるいはその関係者」であることだった。とはいえ、それが個別、かつ金銭上のトラブルである限りは「協会」としてもそれ以上どうこうするという事でもなく、単に対応が定型化し処理がしやすくなった程度のことだった。
それが変わったのは、十日程前の東華貿易の盗難の一件だった。ノーザンハイランダー号の一件以来、東華貿易は「協会」の重鎮たる蘭円の監督下にあった。そこにちょっかいを出してきた命知らずの存在は、円の闘争本能を刺激するのに充分であった。さらに、その盗品リストから推察される犯人像が当該の海外系反社組織、なにより当事者である東華貿易専務の東大が「盗品の荷主はその反社組織のトンネル会社です。もっとも、弊社としては、トンネル会社であっても現時点で法的に問題なければ取引しますが」と公言する始末。反社組織が自作自演的に窃盗を働いたのは、荷の保証に関してイチャモンを付けて補償を要求する嫌がらせのため。
「ちょお~っと、おイタが過ぎたわねぇ……」
そう言って円が孫とその彼氏に招集をかけたのが日曜の朝。その日の夕刻過ぎに会合が設けられるのは、既に反社組織の下っ端を手当たり次第に締め上げて確認済み。移動用の車も「協会」の別のハンターの名義でレンタル済み。かくして、円発案の「反社組織に苦情を言う集い」は決行された、というのが事の次第との事だった。
「……彼氏ぃ?」
その話の途中で、酒井と蒲田の驚愕の声がハモった。缶コーヒーを飲み終わり、吸ってもいい?と聞いてから懐から出した煙草を下唇に貼り付かせたまま、文字通り開いた口が塞がらない様子で酒井は鰍と巴を交互に見てから、信仁に向く。
「あ、アタシじゃなくて。信仁兄は巴お姉の彼氏ですから」
鰍が、開いた両手を体の前で振る。
「ああ、それで。納得です、はい」
ノーザンハイランダーに強制捜査に入った際、非常に息の合ったコンビネーションを見せる割に、鰍と信仁が、特に鰍が「信仁兄」と呼んでいたのが酒井も蒲田も引っかかっていたのだが、これでその点はすっきりした。のだが。
「もうね、この人、あたしより鰍と組んで動くことの方が多いから。よく間違われるんですよ、ねぇ?」
周りに目で許可を取ってから自分もメンソール系の細い煙草に火を点けた巴が、紫煙を吹き出してからギロリと信仁を睨めつける。相手は妹とは言え、そこの所をよく間違われるのがどうにも気に入らないらしい。
「いやだって。姐さんすぐ突っ込むから援護出来ないじゃないスか」
信仁が大慌てで懸命に否定し、ジト目でそっぽ向いて紫煙をくゆらす巴を必死になだめ始める。
「ま、あっちはほっといて。どこまで話しましたっけ?」
犬も食わないケンカを始めた二人を放っておいて、鰍が水を向ける。
「ああ、そうそう、もう一人のお孫さんについても聞いても良いですか?」
蒲田が、情報の欠損を補おうと質問する。
「馨お姉?今日も声かけてたんですけど……ライブのリハあるからダメだって」
「……はい?」
聞けば、巴が長女、鰍が三女、ここに居ない馨という娘が次女で、目撃証言のトンファー使いがそうだという。三姉妹で、年子。鰍を除く上の二人は、信仁も含め同じ大学に通っているそうだ。
「鰍さんは同じ大学ではないんですか?」
「アタシは看護学校の専攻科です、聖ロカ病院付属の」
ポロっと出てきた都内屈指の大病院の名前にわずかに蒲田はビビったが、未だに都内の土地勘その他に疎い酒井は今ひとつピンと来ていない。なんでも、キリスト教系の病院付属の看護学校であり、立地条件的に「協会」に近いこともあって歴史的に繋がりも深く、病院の上層部にも事情を知っている者が複数いるのだという。為に、魔法的な治癒も可能な鰍は、准看護師でありながら戦力的にはかなり重宝されているらしい。
いやはや、やっぱり学歴は必要か。酒井は、煙草をふかしながら考える。高卒で警察学校に入った酒井から見れば、高卒で准看の資格を取り、さらに正規の看護師を目指す鰍は似たような立場のはずだが、何故か眩しく見える。
理由も、分かっている。
警察学校に居た当時は、そして任官した当時は、俺も引け目なんて感じてなかった。
だから、その頃の自分のような鰍に、その後の現実にまみれた酒井は失った眩しさを感じている。学歴で引け目を感じている、今の酒井は、その自分を自覚していた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
屑と謳われた者たちの英雄譚
yuzuku
ファンタジー
この世界は魔法がすべて。
当然、誰しも赤子のころから魔法が使えた。
私以外は。
世界からも魔法からも見放された私ができることなんて限られている。
役に立たないごみ屑どもと言われてきた私たちができることなんて、本当に少なくて。
ただ、世界を救ってあげることしかできなかったんだ。
※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
最弱テイマーの成り上がり~役立たずテイマーは実は神獣を従える【神獣使い】でした。今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティーに所属するテイマーのカイトは使えない役立たずだからと追放される。
さらにパーティーの汚点として高難易度ダンジョンに転移され、魔物にカイトを始末させようとする。
魔物に襲われ絶体絶命のピンチをむかえたカイトは、秘められた【神獣使い】の力を覚醒させる。
神に匹敵する力を持つ神獣と契約することでスキルをゲット。さらにフェンリルと契約し、最強となる。
その一方で、パーティーメンバーたちは、カイトを追放したことで没落の道を歩むことになるのであった。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる