ガーディアン!!

砂糖せんせい。

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剣士が消える町

第六話 剣士が消える町

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「海南町に着いたらうまい物でも食べようか。」
「えっ?サイガさん一度、海南町に来たことがあるのですか?」
サイガはきっと思い出の地で事件が起こっている事が許せないのだろう。劉生はなおさら刀を強く握った。

「着いたよ、ここが海南町だ。」やっとこさ海南町に着いた劉生達だったが町の様子はサイガがから聞いた話とは似ても似つかなかった。
「随分と静かな町ですね。人が誰も外に出ていないなんて。」辺りを見渡して劉生は言った。
「やはりなにか大きな事件が起こっているようだな....」
2人が辺りを警戒しながら町を進んでいた。すると.....
「あんたたち!!なんでこんな町来たの!?この町には入ることはできても出ることは決してできないのよ!!」突然女の子が物陰から出て大声で怒鳴ってきた。
(身長こそ低いが顔は大人びている...僕よりちょっとしたくらいかな。)
「あんたら剣士でしょ?だったら覚悟しておいた方がいいわ。この町からはもう生きて帰れない...」今度は冷静にその女の子は言った。
「突然で済まないが君の家に泊めてもらいたんだが。」

その女の子はサイガの頼みを意外とすんなり引き受けてくれた。

「君、名前はなんて言うの?」興味本位で劉生は聞いてみた。
「ミナ....」ぼそっとミナは言った。
「お父さんとかお母さんはいないのかい?」
「お父さんは殺された....この町では一番争うくらい強い剣士だったから....あいつにやられた。」
「あいつって?」劉生は唾を飲み込んだ。
「あしゅら」
「あしゅら?」サイガが聞き返す。
「本当に奴はあしゅらって自分のこと名乗ってたわよ!!」
「そのあしゅらって奴は他にも人を?」
「もう何人も殺されたわよ。私のお母さんもこの町から出ようとしてあしゅらに殺された....」ミナは悲しげに語った。
「そうか。嫌なことを聞いてすまなかったな...」
「海南町に向かった剣士が次々にいなくなっている情報を受け俺たちが来たって訳だ。安心してね、そのあしゅらって奴も俺とこの劉生が絶対に倒すからね。」
サイガは熱く言った。
「簡単に倒すなんて言わないでよ!!あいつを倒せるものなんてこの世にいないんだわ!!」半ベソをかきながらミナは言った。
「いいや。絶対に倒すさ。」サイガは断定した。
「も、もうなんだっていいわ!!期待せずにまっててあげる!」ミナはまた怒りながら言った。
「既にいい作戦を思いついた。」
「サイガさん!!どんな作戦なんですか?」劉生は気になった  が
「劉生、お前は今から外で刀の特訓でもしてろ!!」サイガは強く怒鳴った。
「は、はい。」
「ちょっとあんた!!なに考えてのよ!!この時期に剣士が外に行ってはダメなの!!」ミナは本気で劉生を心配しているようだ。
「まぁ見とけって。」サイガは相変わらず余裕があるようだ。

(一体全体 なんなんだろう。急に外で刀の特訓をしろって....全くなにを考えているんだ。)劉生は不服に思いながらも刀を振っていた。すると劉生の耳にある声が響いた。

「おほほほほ。今度は手頃そうなガキだぁあ...,, 」高く不気味な声は確かにそう言っていた。
物陰になにやら男の影がある。
「お前ッ!!敵だなッ!?」

第6話 完        第7話に続く
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