6 / 12
剣士が消える町
第六話 剣士が消える町
しおりを挟む
「海南町に着いたらうまい物でも食べようか。」
「えっ?サイガさん一度、海南町に来たことがあるのですか?」
サイガはきっと思い出の地で事件が起こっている事が許せないのだろう。劉生はなおさら刀を強く握った。
「着いたよ、ここが海南町だ。」やっとこさ海南町に着いた劉生達だったが町の様子はサイガがから聞いた話とは似ても似つかなかった。
「随分と静かな町ですね。人が誰も外に出ていないなんて。」辺りを見渡して劉生は言った。
「やはりなにか大きな事件が起こっているようだな....」
2人が辺りを警戒しながら町を進んでいた。すると.....
「あんたたち!!なんでこんな町来たの!?この町には入ることはできても出ることは決してできないのよ!!」突然女の子が物陰から出て大声で怒鳴ってきた。
(身長こそ低いが顔は大人びている...僕よりちょっとしたくらいかな。)
「あんたら剣士でしょ?だったら覚悟しておいた方がいいわ。この町からはもう生きて帰れない...」今度は冷静にその女の子は言った。
「突然で済まないが君の家に泊めてもらいたんだが。」
その女の子はサイガの頼みを意外とすんなり引き受けてくれた。
「君、名前はなんて言うの?」興味本位で劉生は聞いてみた。
「ミナ....」ぼそっとミナは言った。
「お父さんとかお母さんはいないのかい?」
「お父さんは殺された....この町では一番争うくらい強い剣士だったから....あいつにやられた。」
「あいつって?」劉生は唾を飲み込んだ。
「あしゅら」
「あしゅら?」サイガが聞き返す。
「本当に奴はあしゅらって自分のこと名乗ってたわよ!!」
「そのあしゅらって奴は他にも人を?」
「もう何人も殺されたわよ。私のお母さんもこの町から出ようとしてあしゅらに殺された....」ミナは悲しげに語った。
「そうか。嫌なことを聞いてすまなかったな...」
「海南町に向かった剣士が次々にいなくなっている情報を受け俺たちが来たって訳だ。安心してね、そのあしゅらって奴も俺とこの劉生が絶対に倒すからね。」
サイガは熱く言った。
「簡単に倒すなんて言わないでよ!!あいつを倒せるものなんてこの世にいないんだわ!!」半ベソをかきながらミナは言った。
「いいや。絶対に倒すさ。」サイガは断定した。
「も、もうなんだっていいわ!!期待せずにまっててあげる!」ミナはまた怒りながら言った。
「既にいい作戦を思いついた。」
「サイガさん!!どんな作戦なんですか?」劉生は気になった が
「劉生、お前は今から外で刀の特訓でもしてろ!!」サイガは強く怒鳴った。
「は、はい。」
「ちょっとあんた!!なに考えてのよ!!この時期に剣士が外に行ってはダメなの!!」ミナは本気で劉生を心配しているようだ。
「まぁ見とけって。」サイガは相変わらず余裕があるようだ。
(一体全体 なんなんだろう。急に外で刀の特訓をしろって....全くなにを考えているんだ。)劉生は不服に思いながらも刀を振っていた。すると劉生の耳にある声が響いた。
「おほほほほ。今度は手頃そうなガキだぁあ...,, 」高く不気味な声は確かにそう言っていた。
物陰になにやら男の影がある。
「お前ッ!!敵だなッ!?」
第6話 完 第7話に続く
「えっ?サイガさん一度、海南町に来たことがあるのですか?」
サイガはきっと思い出の地で事件が起こっている事が許せないのだろう。劉生はなおさら刀を強く握った。
「着いたよ、ここが海南町だ。」やっとこさ海南町に着いた劉生達だったが町の様子はサイガがから聞いた話とは似ても似つかなかった。
「随分と静かな町ですね。人が誰も外に出ていないなんて。」辺りを見渡して劉生は言った。
「やはりなにか大きな事件が起こっているようだな....」
2人が辺りを警戒しながら町を進んでいた。すると.....
「あんたたち!!なんでこんな町来たの!?この町には入ることはできても出ることは決してできないのよ!!」突然女の子が物陰から出て大声で怒鳴ってきた。
(身長こそ低いが顔は大人びている...僕よりちょっとしたくらいかな。)
「あんたら剣士でしょ?だったら覚悟しておいた方がいいわ。この町からはもう生きて帰れない...」今度は冷静にその女の子は言った。
「突然で済まないが君の家に泊めてもらいたんだが。」
その女の子はサイガの頼みを意外とすんなり引き受けてくれた。
「君、名前はなんて言うの?」興味本位で劉生は聞いてみた。
「ミナ....」ぼそっとミナは言った。
「お父さんとかお母さんはいないのかい?」
「お父さんは殺された....この町では一番争うくらい強い剣士だったから....あいつにやられた。」
「あいつって?」劉生は唾を飲み込んだ。
「あしゅら」
「あしゅら?」サイガが聞き返す。
「本当に奴はあしゅらって自分のこと名乗ってたわよ!!」
「そのあしゅらって奴は他にも人を?」
「もう何人も殺されたわよ。私のお母さんもこの町から出ようとしてあしゅらに殺された....」ミナは悲しげに語った。
「そうか。嫌なことを聞いてすまなかったな...」
「海南町に向かった剣士が次々にいなくなっている情報を受け俺たちが来たって訳だ。安心してね、そのあしゅらって奴も俺とこの劉生が絶対に倒すからね。」
サイガは熱く言った。
「簡単に倒すなんて言わないでよ!!あいつを倒せるものなんてこの世にいないんだわ!!」半ベソをかきながらミナは言った。
「いいや。絶対に倒すさ。」サイガは断定した。
「も、もうなんだっていいわ!!期待せずにまっててあげる!」ミナはまた怒りながら言った。
「既にいい作戦を思いついた。」
「サイガさん!!どんな作戦なんですか?」劉生は気になった が
「劉生、お前は今から外で刀の特訓でもしてろ!!」サイガは強く怒鳴った。
「は、はい。」
「ちょっとあんた!!なに考えてのよ!!この時期に剣士が外に行ってはダメなの!!」ミナは本気で劉生を心配しているようだ。
「まぁ見とけって。」サイガは相変わらず余裕があるようだ。
(一体全体 なんなんだろう。急に外で刀の特訓をしろって....全くなにを考えているんだ。)劉生は不服に思いながらも刀を振っていた。すると劉生の耳にある声が響いた。
「おほほほほ。今度は手頃そうなガキだぁあ...,, 」高く不気味な声は確かにそう言っていた。
物陰になにやら男の影がある。
「お前ッ!!敵だなッ!?」
第6話 完 第7話に続く
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる