20 / 75
2章 贖罪の旅
誤算の連鎖
しおりを挟む
ーー発表会当日9時前 会場敷地内
「解放軍の連中が居ないだとぉッ!?」
「我が軍を舐め腐っているのか!」
「何か事情があるのであれば待った方が良いのでは……」
会場敷地内ではちょっとしたパニックになっていた。
理由は、解放軍を誘致しての式典にも関わらず、その解放軍関係者が1人もいないからである。
何故そうなったかを怒鳴る者。
星際問題への心配をする者。
自軍の価値を低く見積もられてると憤怒する者。
色々な意見や怒号が飛び交っていた。しかしその状況を、一声で鎮める人物が居た。
「皆のもの! 騒ぐな!」
テント内は水をうったように静まり返る。
何故なら発言した彼は、今までどこに居たのか分からないが、このアールにおいて総軍司令官のポジションにいるものだからである。
「もうよい、解放軍を待つ事は私が許さん。さっさと始めてしまおう」
ニューイの一声により、式典は予定より五分近く巻いて執り行われた。
ーーそして、例の出来事が始まる。
ーーーズガガガガガ
うんともすんとも動かなかったジャルールが敷地内を転ぶように這いずり回る。
少年の掛け声により搭乗していたパイロットは吐き出され、代わりにその少年が乗り込む。
更に、少女が乗り込もうとするが、エディ=ジャルによって腕を掴まれ引き止められる。
少女の名前はクリス=ジャルである。
「離しなさいよクソ親父!」
「行ってはいかん! クリスッ!」
「私はもう、ひとりで生きていくわ。もうアンタの玩具作りには懲り懲りなのよッ!」
「駄目だ! 行ってはならん。戦いになる! その為に私はーー」
「あーもうー、うるさいッ!」
無理矢理掴んだ腕を引き離したクリスはジャルールのコックピットを目指し走って行く。その焦りようからは、どうやら想定していた展開とは違っていたようにも窺える。
エディも追いかけるが、年には勝てないのか途中で転び、手だけを伸ばす形で絶叫する。
「行くなクリスッ! 私はお前の『ため』を思って言ってるんだッ!」
クリスは走りながらもため息をつく。首だけを振り向き、もう二度と会わないであろう父親に別れを告げる。
「いつも言うアンタのその台詞、私の『ため』じゃないわ。アンタは自分の『ため』にそれを言うの!」
あまりにも穿ったクリスの発言に、エディは止まってしまう。そして、ただただ呆然と去っていく娘を見送る事しかできなかった。
ーーー「だぁああっと! ちょっと待って! 私も乗るんだから!」
ーーージャルールは特設基地へ飛び立っていった。
一部始終を見ていたニューイはネルソンに通信を入れる。
「ネルソン様、報告がございます」
「おお、ニューイ。てっきりそっちが襲撃されると思ってたが、少し想定外じゃ。
基地に向かったジャルールじゃがの。こうなったら無傷で手に入れたい。連れ戻せ」
「その事なのですが……」
「どうしたんじゃ。さっさと言う事をきかんか」
「パイロットのグレンが吐き出され、少年とエディの娘が搭乗し特設基地へ向かいました」
「……詳しく話せ」
ネルソンの変貌ぶりにニューイは心底怯えつく、しかし彼は簡潔に、そして忠実に、部下にして欲しい報告のお手本となるような報告をする。
「少年? サンドとかいったかの。そやつは本当に動かないジャルールを『声をかけた』だけで引き寄せたんじゃな?」
「はい、視認しております!」
「そうか……軍を動かす準備をしておくんじゃ。わしも少し気になった事があるでの。また何かあれば連絡せよ」
「了解しました!」
ここで言うネルソンの「気になる事」というのは、ヱラウルフとクライドンがぶつかった際にマルセロの声が聞こえた事である。
確かに2本ミザリーはサッチモにアンブレラを渡していた。ネルソンがそう仕込んだからである。
『腹心に使わない理由があったのかの?』
しかし、マルセロの発言を聞く限り、アンブレラを使用していた形跡は無かった。そこが少しネルソンは引っかかったのである。
「マルセロを見つけ次第これを見せるんじゃ」
ネルソンは黒服の1人に1枚の紙切れを渡す。それは普通の人間が見れば何も書かれていない紙切れであるが、アンブレラ服用者のみ読み取れる言葉が書かれている。
「『ユグドラシルの導き』ですか?」
黒服は読み上げる。それは彼が服用者ということを示していた。
「そうじゃ、マルセロにこれを見せ『読めたら』殺せ」
「ハ! 了解しました」
最悪、万が一の最悪の状況を予測し、ネルソンは黒服に指示をだす。
もし読めた場合、マルセロは解毒されていると考えられる。
アンブレラの解毒剤などまだこの宇宙に存在していないと思うが、上位等星にはもう10年以上まともに近寄ってすらいないため、石橋を叩いて渡る任務を与えたのである。
その可能性を避けるため、今までもアンブレラの証跡は一部の人間以外全て消去してきている。
無論、サッチモは本日殺す予定である。
だが、ネルソンにとっても朗報は1つだけあった。それは、ニューイの報告にあった少年の存在である。
「ほぼ、間違いなく『タレント』持ちじゃ。良い誤算よのぅ」
思わず顔に出るネルソン。1流の機体かどうかはこれから仕込んだ戦闘で明らかになるが、1流候補のパイロットを同時に手に入れる事が出来るのは彼にとってまさしく一石二鳥であった。
それ程に、タレント持ちのパイロットは貴重な存在である。
ただ約10分後、ネルソンは最大の誤算に泣く事となる
ーーーーーーーーーーー約10分後
「ぐぬぬぬッ! おのれぇエディか!
エディの仕業か! あの平和ボケめ、ワシの邪魔をしおってェッ!」
ネルソンは激昂する。その時、ヱラウルフのコックピットが開いていたので聞こえた。
それだけがネルソンにとっての良い事であった。
話の内容がどうこうではない、一言、たった一言発した何故かあの場に居たメンディの台詞がネルソンを激昂させたのである。
『サッチモをこうまでにしてしまった原因は私にあります!ユリウス殿~~~』
決定的であった。こうまでにしてしまったという事は、自身は解毒し、更にはサッチモをも解毒する手段があったという事が窺える。
「ニューイ! 聞こえとるか」
「ハ! お呼びでしょうかネルソン様」
「今すぐ『マルセロ』『メンディ』『サッチモ』『ミツバ』を殺害せよ! 恐らくその場から離れるやも知らん! 追跡手段も用意するんじゃ!」
「了解しました! ドローンを投入します」
「それとじゃ、エディはどこにおる!」
「先程から見当たりません!」
「馬鹿モンッ! 今すぐ見つけ出してワシに寄越すんじゃ! 絶対に殺してはならんぞ!」
「ハ! 了解しました!」
エディには解毒の手段を絶対に聞き出さなくてはならない。殺さずの命令を下し、ネルソンは報告を待った。そして、その場にいる黒服全員へ通達する。
「今言った事をお前等もやるんじゃ! アンブレラに関わっているものは全員殺害せよ!」
「「了解」」
ネルソンは去っていった黒服を見送ると、近くにあった机を拳で殴る。
「やってくれおって……エディめぇ!」
『エディの仕業かも?』が、『エディの仕業!』になっていくことに、ネルソンは一切の疑問を持つことは無かった。
ーーーー更に数分後
ネルソンの元にニューイから通信が入る。
「ネルソン様、報告がございます!」
「なんじゃ? 良い報告しか聞かんぞ」
場に沈黙が流れる。ネルソンはこれからニューイが言う事が悪い知らせなのを察し手早く会話を済まそうとする。
「話せ」
「ハ! まず1つ、マルセロの殺害に失敗しました! 現在ドローンにて捜索をしています!」
ネルソンは掌を額に当て、悔しがる。そして同時に恐るべき可能性を考察する
『まさか、解毒した上にアンブレラの効能が残っているのか? そんな事が……考えたくもないわい!』
アンブレラには、あらゆる欲求、生存本能、身体能力の向上が本来の効能である。
1流の戦士を超一流にするための薬であり、洗脳に近い状態にさせるのはそうするための副作用に過ぎない。
副作用が強すぎるため、いつかは身体自体が耐えられず自壊してしまうが……
『それを効能を維持したまま副作用のみを消すなど、いや、』
それはタレントの領域だ。ただ、その可能性は今はまだネルソンは思索していない。
洗脳状態だけは何かとてつもなく衝撃を受ければ溶ける可能性はあるからである。アンブレラの等級によるが、現にサッチモは覚醒した素振りを見せていた。
ネルソンはこの頭痛の種を抑えるのに必死である、が、ニューイが『まず1つ』と言った事を思い出し、とっとと聞いてしまおうと催促する。
「他はなんじゃ?」
「そのドローンがカムエールの住人によって破壊されています」
「意味が分からん? どういうことじゃ!?」
ネルソンは駄々をこねるように、ドンドンと机を殴りつける。
「ネットワークコミュニティでの誤拡散が原因だと思われますが、まだ詳細把握できておりません。ただ、カムエール住人がドローンを破壊している事実があります!」
1体この星で何が起こっているのか…
ネルソンはほんの少しばかり恐怖の感情が芽生えるのを抑えられなかった。
その時、ニューイより有用な情報がようやくもたらされた
「エディ技術長は、まだ位置が掴めないですが、少し心当たりがあります」
「言ってみろ」
それを聞いたネルソンはゆっくりと頷く
「クライドンを用意せよ」
「了解しました!」
通信を切るやいなや、ネルソンは車へ乗り込んだ。自身の計画をここまで潰した相手に正義の鉄槌を下すために…
「解放軍の連中が居ないだとぉッ!?」
「我が軍を舐め腐っているのか!」
「何か事情があるのであれば待った方が良いのでは……」
会場敷地内ではちょっとしたパニックになっていた。
理由は、解放軍を誘致しての式典にも関わらず、その解放軍関係者が1人もいないからである。
何故そうなったかを怒鳴る者。
星際問題への心配をする者。
自軍の価値を低く見積もられてると憤怒する者。
色々な意見や怒号が飛び交っていた。しかしその状況を、一声で鎮める人物が居た。
「皆のもの! 騒ぐな!」
テント内は水をうったように静まり返る。
何故なら発言した彼は、今までどこに居たのか分からないが、このアールにおいて総軍司令官のポジションにいるものだからである。
「もうよい、解放軍を待つ事は私が許さん。さっさと始めてしまおう」
ニューイの一声により、式典は予定より五分近く巻いて執り行われた。
ーーそして、例の出来事が始まる。
ーーーズガガガガガ
うんともすんとも動かなかったジャルールが敷地内を転ぶように這いずり回る。
少年の掛け声により搭乗していたパイロットは吐き出され、代わりにその少年が乗り込む。
更に、少女が乗り込もうとするが、エディ=ジャルによって腕を掴まれ引き止められる。
少女の名前はクリス=ジャルである。
「離しなさいよクソ親父!」
「行ってはいかん! クリスッ!」
「私はもう、ひとりで生きていくわ。もうアンタの玩具作りには懲り懲りなのよッ!」
「駄目だ! 行ってはならん。戦いになる! その為に私はーー」
「あーもうー、うるさいッ!」
無理矢理掴んだ腕を引き離したクリスはジャルールのコックピットを目指し走って行く。その焦りようからは、どうやら想定していた展開とは違っていたようにも窺える。
エディも追いかけるが、年には勝てないのか途中で転び、手だけを伸ばす形で絶叫する。
「行くなクリスッ! 私はお前の『ため』を思って言ってるんだッ!」
クリスは走りながらもため息をつく。首だけを振り向き、もう二度と会わないであろう父親に別れを告げる。
「いつも言うアンタのその台詞、私の『ため』じゃないわ。アンタは自分の『ため』にそれを言うの!」
あまりにも穿ったクリスの発言に、エディは止まってしまう。そして、ただただ呆然と去っていく娘を見送る事しかできなかった。
ーーー「だぁああっと! ちょっと待って! 私も乗るんだから!」
ーーージャルールは特設基地へ飛び立っていった。
一部始終を見ていたニューイはネルソンに通信を入れる。
「ネルソン様、報告がございます」
「おお、ニューイ。てっきりそっちが襲撃されると思ってたが、少し想定外じゃ。
基地に向かったジャルールじゃがの。こうなったら無傷で手に入れたい。連れ戻せ」
「その事なのですが……」
「どうしたんじゃ。さっさと言う事をきかんか」
「パイロットのグレンが吐き出され、少年とエディの娘が搭乗し特設基地へ向かいました」
「……詳しく話せ」
ネルソンの変貌ぶりにニューイは心底怯えつく、しかし彼は簡潔に、そして忠実に、部下にして欲しい報告のお手本となるような報告をする。
「少年? サンドとかいったかの。そやつは本当に動かないジャルールを『声をかけた』だけで引き寄せたんじゃな?」
「はい、視認しております!」
「そうか……軍を動かす準備をしておくんじゃ。わしも少し気になった事があるでの。また何かあれば連絡せよ」
「了解しました!」
ここで言うネルソンの「気になる事」というのは、ヱラウルフとクライドンがぶつかった際にマルセロの声が聞こえた事である。
確かに2本ミザリーはサッチモにアンブレラを渡していた。ネルソンがそう仕込んだからである。
『腹心に使わない理由があったのかの?』
しかし、マルセロの発言を聞く限り、アンブレラを使用していた形跡は無かった。そこが少しネルソンは引っかかったのである。
「マルセロを見つけ次第これを見せるんじゃ」
ネルソンは黒服の1人に1枚の紙切れを渡す。それは普通の人間が見れば何も書かれていない紙切れであるが、アンブレラ服用者のみ読み取れる言葉が書かれている。
「『ユグドラシルの導き』ですか?」
黒服は読み上げる。それは彼が服用者ということを示していた。
「そうじゃ、マルセロにこれを見せ『読めたら』殺せ」
「ハ! 了解しました」
最悪、万が一の最悪の状況を予測し、ネルソンは黒服に指示をだす。
もし読めた場合、マルセロは解毒されていると考えられる。
アンブレラの解毒剤などまだこの宇宙に存在していないと思うが、上位等星にはもう10年以上まともに近寄ってすらいないため、石橋を叩いて渡る任務を与えたのである。
その可能性を避けるため、今までもアンブレラの証跡は一部の人間以外全て消去してきている。
無論、サッチモは本日殺す予定である。
だが、ネルソンにとっても朗報は1つだけあった。それは、ニューイの報告にあった少年の存在である。
「ほぼ、間違いなく『タレント』持ちじゃ。良い誤算よのぅ」
思わず顔に出るネルソン。1流の機体かどうかはこれから仕込んだ戦闘で明らかになるが、1流候補のパイロットを同時に手に入れる事が出来るのは彼にとってまさしく一石二鳥であった。
それ程に、タレント持ちのパイロットは貴重な存在である。
ただ約10分後、ネルソンは最大の誤算に泣く事となる
ーーーーーーーーーーー約10分後
「ぐぬぬぬッ! おのれぇエディか!
エディの仕業か! あの平和ボケめ、ワシの邪魔をしおってェッ!」
ネルソンは激昂する。その時、ヱラウルフのコックピットが開いていたので聞こえた。
それだけがネルソンにとっての良い事であった。
話の内容がどうこうではない、一言、たった一言発した何故かあの場に居たメンディの台詞がネルソンを激昂させたのである。
『サッチモをこうまでにしてしまった原因は私にあります!ユリウス殿~~~』
決定的であった。こうまでにしてしまったという事は、自身は解毒し、更にはサッチモをも解毒する手段があったという事が窺える。
「ニューイ! 聞こえとるか」
「ハ! お呼びでしょうかネルソン様」
「今すぐ『マルセロ』『メンディ』『サッチモ』『ミツバ』を殺害せよ! 恐らくその場から離れるやも知らん! 追跡手段も用意するんじゃ!」
「了解しました! ドローンを投入します」
「それとじゃ、エディはどこにおる!」
「先程から見当たりません!」
「馬鹿モンッ! 今すぐ見つけ出してワシに寄越すんじゃ! 絶対に殺してはならんぞ!」
「ハ! 了解しました!」
エディには解毒の手段を絶対に聞き出さなくてはならない。殺さずの命令を下し、ネルソンは報告を待った。そして、その場にいる黒服全員へ通達する。
「今言った事をお前等もやるんじゃ! アンブレラに関わっているものは全員殺害せよ!」
「「了解」」
ネルソンは去っていった黒服を見送ると、近くにあった机を拳で殴る。
「やってくれおって……エディめぇ!」
『エディの仕業かも?』が、『エディの仕業!』になっていくことに、ネルソンは一切の疑問を持つことは無かった。
ーーーー更に数分後
ネルソンの元にニューイから通信が入る。
「ネルソン様、報告がございます!」
「なんじゃ? 良い報告しか聞かんぞ」
場に沈黙が流れる。ネルソンはこれからニューイが言う事が悪い知らせなのを察し手早く会話を済まそうとする。
「話せ」
「ハ! まず1つ、マルセロの殺害に失敗しました! 現在ドローンにて捜索をしています!」
ネルソンは掌を額に当て、悔しがる。そして同時に恐るべき可能性を考察する
『まさか、解毒した上にアンブレラの効能が残っているのか? そんな事が……考えたくもないわい!』
アンブレラには、あらゆる欲求、生存本能、身体能力の向上が本来の効能である。
1流の戦士を超一流にするための薬であり、洗脳に近い状態にさせるのはそうするための副作用に過ぎない。
副作用が強すぎるため、いつかは身体自体が耐えられず自壊してしまうが……
『それを効能を維持したまま副作用のみを消すなど、いや、』
それはタレントの領域だ。ただ、その可能性は今はまだネルソンは思索していない。
洗脳状態だけは何かとてつもなく衝撃を受ければ溶ける可能性はあるからである。アンブレラの等級によるが、現にサッチモは覚醒した素振りを見せていた。
ネルソンはこの頭痛の種を抑えるのに必死である、が、ニューイが『まず1つ』と言った事を思い出し、とっとと聞いてしまおうと催促する。
「他はなんじゃ?」
「そのドローンがカムエールの住人によって破壊されています」
「意味が分からん? どういうことじゃ!?」
ネルソンは駄々をこねるように、ドンドンと机を殴りつける。
「ネットワークコミュニティでの誤拡散が原因だと思われますが、まだ詳細把握できておりません。ただ、カムエール住人がドローンを破壊している事実があります!」
1体この星で何が起こっているのか…
ネルソンはほんの少しばかり恐怖の感情が芽生えるのを抑えられなかった。
その時、ニューイより有用な情報がようやくもたらされた
「エディ技術長は、まだ位置が掴めないですが、少し心当たりがあります」
「言ってみろ」
それを聞いたネルソンはゆっくりと頷く
「クライドンを用意せよ」
「了解しました!」
通信を切るやいなや、ネルソンは車へ乗り込んだ。自身の計画をここまで潰した相手に正義の鉄槌を下すために…
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
【kindleでリメイク版発売中】VTuber・オンライン・シンフォニア ~限界オタク系個人勢底辺配信者がVRゲームで敏捷値極振り×弓使い~
ナイカナ・S・ガシャンナ
SF
■kindleでリメイク版発売中■
https://www.amazon.co.jp/dp/B0D6L8CHXK
【前置き】
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。作中に登場する動画サイトもY○uTubeではなくYabeeTubeという別サイトです。予め御了承下さい。
……何? タイトル? 「VTuberがオンラインなのは当たり前」だって?
こまけぇこたぁいいんだよ!
オンラインって書いてあった方がVRゲーム感ありますよね。
【こういう方にオススメの作品です】
・Vtuberが気になっている
・VRゲームの話を良く読む
・極振り? ときめくね
・戦闘は辛勝する方が燃える
・黒髪合法ロリ巫女服という単語に反応せざるを得ない
・限界化しているオタクを見ると「同志」と呼びたくなる
・女の子同士が仲良くしていると心が躍る
・クトゥルフ神話が混ぜられていると楽しい
【簡単なあらすじ】
二倉すのこは個人勢のVTuberである。チャンネル登録者数は50人弱。
人気低迷に悩む彼女はある日、最推しが広報担当を務めるというVRゲームに目を付ける。これに参加すれば人気上昇が望めるのではないか、更には推し達のてぇてぇ絡みが間近で見られるのではないかと。
かくして彼女はVRゲーム『旧支配者のシンフォニア』に挑む。そして始まる他VTuberとの交流、数々のイベント。その中で彼女はチャンネル登録者数を倍々に増やしていく。更には最推しの秘密も知る事になって……!?
※小説家になろう、ノベルアップ+、カクヨムにも掲載しています。
アリーシャ・ヴェーバー、あるいは新井若葉と、歴史の終わり
平沢ヌル
SF
29歳の疲れた歴史オタク女、新井若葉は、17歳のメイド、アリーシャ・ヴェーバーに転生したと思っていた。だがそれは、彼女の予想とは全く違う物語の幕開けだった。
もとの世界とは似ても似つかないこの世界で暗躍する、災厄と呼ばれる存在。
介入者への修正機構の不気味な影。その中に見え隠れする、元の世界の歴史の残骸。
知識はちょっと博識な雑学オタク、見た目は少し可愛い、それ以上でもそれ以下でもない主人公、アリーシャ=若葉が、この世界の真実に立ち向かうことができるのか。
運命に抗え。そして終わらせろ、無限に繰り返す時空と歴史、その歪みの連鎖を。
*********************************
従来エブリスタやカクヨムに投稿していた作品でしたが、この度満を持してアルファポリスに登場です。
異世界転生かと思いきや、歴史改変スペクタクルSFです。コアなSF要素あり、宮廷政治あり、恋愛あり。
異世界恋愛的な要素はありつつも、あくまでもジャンルはSFです。
キャラデザイン:あかねこ様
https://x.com/redakanekocat
旧版
https://estar.jp/novels/25978664
先行連載・イラスト無し版
https://kakuyomu.jp/works/16817330666308142925
並行連載版
https://estar.jp/novels/26237780
https://www.alphapolis.co.jp/novel/308494732/60887150
https://novelup.plus/story/843978475
緋色の瞳をした少女との約束
ゆりえる
SF
中二病の天津《あまつ》|昂佳《こうか》が出逢ったのは、透明化するスーツを着た22世紀からやって来た緋色の瞳を持つ美少女、|叶愛《のあん》。
2次元の世界から抜け出したような印象の|叶愛《のあん》をすぐに師匠と慕う昂佳だったが、彼女が現れた目的は、昂佳にとって過酷なものだった。
超常の神剣 タキオン・ソード! ~闘神王列伝Ⅰ~
駿河防人
ファンタジー
「ちょっと運命的かもとか無駄にときめいたこのあたしの感動は見事に粉砕よッ」
琥珀の瞳に涙を浮かべて言い放つ少女の声が、彼の鼓膜を打つ。
その右手には片刃の長剣が握られていた。
彼は剣士であり傭兵だ。名はダーンという。
アテネ王国の傭兵隊に所属し、現在は、国王陛下の勅命を受けて任務中だった。
その任務の目的の一つ、『消息を絶った同盟国要人の発見保護』を、ここで達成しようとしているのだが……。
ここに至るまで、彼の義理の兄で傭兵隊長のナスカと、その恋人にして聖女と謳われたホーチィニ、弓兵の少女エルと行動を共にしていたが……。紆余曲折あって、ダーンの単独行動となった矢先に、それは起こった。
咄嗟に助けたと思った対象がまさか、探していた人物とは……というよりも、女とは思わなかった。
そんな後悔と右頬に残るヒリヒリした痛みよりも、重厚な存在感として左手に残るあり得ない程の柔らな感覚。
目の前には、視線を向けるだけでも気恥ずかしくなる程の美しさ。
女性の機微は全く通じないし、いつもどこか冷めているような男、アテネ一の朴念仁と謳われた剣士、ダーン。
世界最大の王国の至宝と謳われているが、その可憐さとは裏腹にどこか素直になれない少女ステフ。
理力文明の最盛期、二人が出会ったその日から、彼らの世界は大きく変化していき――琥珀の瞳に宿る想いと追憶が、彼の蒼穹の瞳に封じられていた熱を呼び覚ます。
蒼穹の激情へと至る過程に、彼らの絆と想いが描く軌跡の物語。
コスモス・リバイブ・オンライン
hirahara
SF
ロボットを操縦し、世界を旅しよう!
そんなキャッチフレーズで半年前に発売したフルダイブ型VRMMO【コスモス・リバイブ・オンライン】
主人公、柊木燕は念願だったVRマシーンを手に入れて始める。
あと作中の技術は空想なので矛盾していてもこの世界ではそうなんだと納得してください。
twitchにて作業配信をしています。サボり監視員を募集中
ディスコードサーバー作りました。近況ボードに招待コード貼っておきます
ブチ切れ世界樹さんと、のんびり迷宮主さん
月猫
ファンタジー
異世界へ拉致された主人公。目が覚めた先はボロボロの世界樹の中だった?!
迷宮の主となった主人公は、ダンジョンの能力【創造】により全く新しい”モノ”を世界に作り出し、現状の打破に挑む。
新しい魔物を創ったり、予想外な成長に困惑したり。
世界樹の愚痴を聞いたり、なだめたり。
世界樹のため、世界のため、世界樹の治療と環境改善を目指し、迷宮はどんどん大きくなる。そんなお話。
始めは少々危険な場面がありますが、ダンジョンが成長してからはその様な場面は少なくなり、周りの生物の方がダンジョンに抗う感じになります。
俺TUEEEならぬ、ダンジョンTUEEEもの。チート能力ならぬ、チートダンジョンの予定。
(チート能力者が居無いとは言っていない)
初投稿です。山なし谷なし作品ですが、暖かい目でみてください。
異世界なのだから、元の世界の常識が当てはまらなくても、おかしくないのでは? をコンセプトに、スキルやら魔法やらの仕組みを表現できたらと思っています。
※「小説家になろう」にも掲載
※ストックが切れたら、更新が遅くなると思います、ご容赦下さい
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる