28 / 75
第三章 オアシスの魔女と悪魔四天王の魔女「暴水のアディア」
9 『誰が素人じゃ!! 元騎士じゃぞ!!』
しおりを挟む
「とっとにかく、毒の問題はいいとして……後はアディアをどうやって倒すかだな」
倒した後も問題がおきるかもしれんが……そこのネコ騎士が元気になるのが良い事なのか悪い事なのか。
「……ハッ! すっすみません、この様な話には慣れていないもので……」
どうやらフェリシアの意識が戻ったみたいだ、頭の花も白に戻っておるし……感情があの花と連動しておるのだろうか。
「この馬鹿のせいだから気にするな」
「誰が馬鹿だよ!」
さて馬鹿は置いといて、アディアの事だ……。
「デール? もしも~し? ……今度はデールのほうが固まっちゃったよ」
ええい、考えている最中にうるさい奴だな。
「そういやフェリってその頭と腕だけが植物なの?」
「いえ……後は右足も右手みたいになっていますです」
植物……水……そうだ! この手が使えるかもしれん!
「フェリシア、聞きたい事があるのだが」
「はい! その前にさっきのアタシの質問に答えてほし――あだっ!!」
「貴様はだまっとれ! ――フェリシアもまた顔と花を真っ赤にして固まっておらんで戻ってこい!」
「……ハッ! えと、何……です?」
「さきほど植物を自由に操れるといっておったが――」
※
「――というのは可能か?」
「う~ん……」
フェリシアが考え込むと頭の花がグルングルン回るんだな……あ、止まった
「試した事はないのですが……それは可能だと思います……」
「そうか、では一度試してみよう。実行するか否かはそれを見てからだ」
※
いつの間にか辺りが明るくなってきたな、もう夜明けなのか。オアシスでまともに寝られるどころか一睡も出来んかったぞ。
まぁ、今はそんな事よりも……だ。
「どうだエリン、アディアはいたか?」
我輩達の後を追いかけて来ているとは思うのだが。
「ん~と……あ、発見~あっちにいたよ~」
「では他に部下の悪魔達の姿は?」
「まってね~……見える範囲で他の悪魔はいないっぽいよ、一人でアタシたちを探しているみたい」
やはり感情的になって独断で追いかけてきたか、実に好都合だ。
「よし、じゃあ爺さん作戦通りによろしくな」
「まったく……フィゲロアの時といい今といい、年寄りばかりこんな目にあわせよってからに。よっこらしょっと、それじゃまぁ行ってくるかの」
文句を言いつつもやる気まんまんではないか。
「ダリ爺! がんばって!」
「おう!」
※
「ねーちゃん。探し人はおったかの?」
「……ええぇ、たった今目の前に……あらぁ? おじいちゃんお一人ですのぉ? 他の方はどうしましたぁ?」
「ああ、貴様如きわし一人十分じゃからな」
よしよし、こっちには気が付いてはいないみたいだな。
「あらあらぁおじいちゃんってば冗談はやめてくださいねぇ、あなたの攻撃なんてぇ――っその剣はぁ!」
「今度はこのエヴンラルがあるからの、さっきみたいにはいかんぞ?」
どうも爺さんの剣を構える姿に違和感しかないな。
「……その憎たらしいその剣をへし折ってさっさと殺して差し上げますわぁ!! ジジィ!!」
アディアの奴、エヴンラルに斬られて相当頭に来ているようだな、砂潜りせずに爺さんに一直線とは。
「このぉおおおお!」
「っとっと、わしを甘く見るなよ!!」
爺さんはたしかに剣は使えておるが……。
「っ! おのれぇええええええ!! こんな素人のような動きのジジィにわたくしが翻弄させられるなんてぇ!!」
剣術としては我輩と同じようにひどい気が、自分で言うのもなんだが……。
「誰が素人じゃ!! 元騎士じゃぞ!!」
よくあれで騎士になれたな……。いや、だからこそ騎士になれたいうべきか、ひどい立ち回りだがアディアの攻撃を受け流しつつスキがあれば反撃……我輩と爺さんの騎士としての格が違いという奴か。
「うっとおしいぃ!! だったら――これならどうかしらぁ!」
お、潜り戦法に切り替えたぞ。
「だっとと! っくそ! やはり! この動きは! わしだとついていけ――あだっ!」
爺さんが刺されてしまったようだが、ちゃんと解毒が効いているな。
「……おかしいですわねぇ、わたくしの毒が効いてないのかしらぁ?」
「ただ逃げていたわけじゃないからのぉ、毒の対策はさせてもらったぞ」
「本当にイラつくぅ……だったらこのまま切り刻むだけですわぁ!!」
爺さん、もってくれよ。
「フェリシアどうだ?」
「これで……準備は整いましたです! いつでもどうぞ!」
『にひっ、待ってました!』
それでは作戦開始だ!
「爺さん! 踏ん張れよおおおお!!」
「お、やっとか」
「いくぞおおおおおおおおおお!!」
『魔力全開いいいいいいいいい!!』
「『マックストルネード!!』」
これでアディアが上空に吹き飛ばさなければいけないが、どうだ!?
「っ!? 今度は砂ごとわたくしを吹き飛ばす作戦って事かしらぁ……だけど――」
よし! 上に吹き飛ばせていた、後は餌に――。
「――そんな事しても無駄よぉ! 相変わらずスキだらけのお馬鹿さん!!」
食らいついた!!
「チョッハハ!! 貴様がな!! ――フェリシア今だ!!」
「はい!!」
コレで我輩たちの周りを囲ませる!
「え? ……地面から何か生えてきたぁ?」
……ただ、やっぱ見た目が檻みたいで中にいるとあまりいい気分ではないな、これは。
「そんなスカスカな檻を出した所でわたくしには無意味ですわよぉ!」
予定通りアディアが張り付いた!!
「そうだな、普通の檻……ならばな」
「しっ……な、なに!? かっ体が! わたくしの体が檻に吸い込まれてるぅ!?」
お~どんどんアディアが吸い込まれていくな、さすが【植物の根っこ】だ。
「きゃぁあああああああああっ……!!」
ふむ、完全に吸い込まれたようだな。
「ぺっぺっ! 口に砂が入ったぞ……どうじゃうまくいった……ほ~これまたすごいでかいの~」
「マレリスサボテンです、最大5mは成長しますですよ」
このサボテンの根っこを我輩達の周りに出し、水の吸収能力を高めてアディアをサボテンに吸わせる。植物を操れるフェリシアしか出来ない作戦だったな。
《なっなにこれぇ! 狭くて動けないぃ!》
「よしよし、ちゃんとサボテンの中にいるみたいだな」
《サボテンですってぇ!?》
「悪いがアディア、貴様の魔力! 我輩が貰い受ける!!」
いる場所がわからんが……とりあえずここだ!!
《きゃぁあああああああああああああああ》
お、どうやら1発で当たったみたいだな。よかった、外していたらかっこ悪かった所だった……。
倒した後も問題がおきるかもしれんが……そこのネコ騎士が元気になるのが良い事なのか悪い事なのか。
「……ハッ! すっすみません、この様な話には慣れていないもので……」
どうやらフェリシアの意識が戻ったみたいだ、頭の花も白に戻っておるし……感情があの花と連動しておるのだろうか。
「この馬鹿のせいだから気にするな」
「誰が馬鹿だよ!」
さて馬鹿は置いといて、アディアの事だ……。
「デール? もしも~し? ……今度はデールのほうが固まっちゃったよ」
ええい、考えている最中にうるさい奴だな。
「そういやフェリってその頭と腕だけが植物なの?」
「いえ……後は右足も右手みたいになっていますです」
植物……水……そうだ! この手が使えるかもしれん!
「フェリシア、聞きたい事があるのだが」
「はい! その前にさっきのアタシの質問に答えてほし――あだっ!!」
「貴様はだまっとれ! ――フェリシアもまた顔と花を真っ赤にして固まっておらんで戻ってこい!」
「……ハッ! えと、何……です?」
「さきほど植物を自由に操れるといっておったが――」
※
「――というのは可能か?」
「う~ん……」
フェリシアが考え込むと頭の花がグルングルン回るんだな……あ、止まった
「試した事はないのですが……それは可能だと思います……」
「そうか、では一度試してみよう。実行するか否かはそれを見てからだ」
※
いつの間にか辺りが明るくなってきたな、もう夜明けなのか。オアシスでまともに寝られるどころか一睡も出来んかったぞ。
まぁ、今はそんな事よりも……だ。
「どうだエリン、アディアはいたか?」
我輩達の後を追いかけて来ているとは思うのだが。
「ん~と……あ、発見~あっちにいたよ~」
「では他に部下の悪魔達の姿は?」
「まってね~……見える範囲で他の悪魔はいないっぽいよ、一人でアタシたちを探しているみたい」
やはり感情的になって独断で追いかけてきたか、実に好都合だ。
「よし、じゃあ爺さん作戦通りによろしくな」
「まったく……フィゲロアの時といい今といい、年寄りばかりこんな目にあわせよってからに。よっこらしょっと、それじゃまぁ行ってくるかの」
文句を言いつつもやる気まんまんではないか。
「ダリ爺! がんばって!」
「おう!」
※
「ねーちゃん。探し人はおったかの?」
「……ええぇ、たった今目の前に……あらぁ? おじいちゃんお一人ですのぉ? 他の方はどうしましたぁ?」
「ああ、貴様如きわし一人十分じゃからな」
よしよし、こっちには気が付いてはいないみたいだな。
「あらあらぁおじいちゃんってば冗談はやめてくださいねぇ、あなたの攻撃なんてぇ――っその剣はぁ!」
「今度はこのエヴンラルがあるからの、さっきみたいにはいかんぞ?」
どうも爺さんの剣を構える姿に違和感しかないな。
「……その憎たらしいその剣をへし折ってさっさと殺して差し上げますわぁ!! ジジィ!!」
アディアの奴、エヴンラルに斬られて相当頭に来ているようだな、砂潜りせずに爺さんに一直線とは。
「このぉおおおお!」
「っとっと、わしを甘く見るなよ!!」
爺さんはたしかに剣は使えておるが……。
「っ! おのれぇええええええ!! こんな素人のような動きのジジィにわたくしが翻弄させられるなんてぇ!!」
剣術としては我輩と同じようにひどい気が、自分で言うのもなんだが……。
「誰が素人じゃ!! 元騎士じゃぞ!!」
よくあれで騎士になれたな……。いや、だからこそ騎士になれたいうべきか、ひどい立ち回りだがアディアの攻撃を受け流しつつスキがあれば反撃……我輩と爺さんの騎士としての格が違いという奴か。
「うっとおしいぃ!! だったら――これならどうかしらぁ!」
お、潜り戦法に切り替えたぞ。
「だっとと! っくそ! やはり! この動きは! わしだとついていけ――あだっ!」
爺さんが刺されてしまったようだが、ちゃんと解毒が効いているな。
「……おかしいですわねぇ、わたくしの毒が効いてないのかしらぁ?」
「ただ逃げていたわけじゃないからのぉ、毒の対策はさせてもらったぞ」
「本当にイラつくぅ……だったらこのまま切り刻むだけですわぁ!!」
爺さん、もってくれよ。
「フェリシアどうだ?」
「これで……準備は整いましたです! いつでもどうぞ!」
『にひっ、待ってました!』
それでは作戦開始だ!
「爺さん! 踏ん張れよおおおお!!」
「お、やっとか」
「いくぞおおおおおおおおおお!!」
『魔力全開いいいいいいいいい!!』
「『マックストルネード!!』」
これでアディアが上空に吹き飛ばさなければいけないが、どうだ!?
「っ!? 今度は砂ごとわたくしを吹き飛ばす作戦って事かしらぁ……だけど――」
よし! 上に吹き飛ばせていた、後は餌に――。
「――そんな事しても無駄よぉ! 相変わらずスキだらけのお馬鹿さん!!」
食らいついた!!
「チョッハハ!! 貴様がな!! ――フェリシア今だ!!」
「はい!!」
コレで我輩たちの周りを囲ませる!
「え? ……地面から何か生えてきたぁ?」
……ただ、やっぱ見た目が檻みたいで中にいるとあまりいい気分ではないな、これは。
「そんなスカスカな檻を出した所でわたくしには無意味ですわよぉ!」
予定通りアディアが張り付いた!!
「そうだな、普通の檻……ならばな」
「しっ……な、なに!? かっ体が! わたくしの体が檻に吸い込まれてるぅ!?」
お~どんどんアディアが吸い込まれていくな、さすが【植物の根っこ】だ。
「きゃぁあああああああああっ……!!」
ふむ、完全に吸い込まれたようだな。
「ぺっぺっ! 口に砂が入ったぞ……どうじゃうまくいった……ほ~これまたすごいでかいの~」
「マレリスサボテンです、最大5mは成長しますですよ」
このサボテンの根っこを我輩達の周りに出し、水の吸収能力を高めてアディアをサボテンに吸わせる。植物を操れるフェリシアしか出来ない作戦だったな。
《なっなにこれぇ! 狭くて動けないぃ!》
「よしよし、ちゃんとサボテンの中にいるみたいだな」
《サボテンですってぇ!?》
「悪いがアディア、貴様の魔力! 我輩が貰い受ける!!」
いる場所がわからんが……とりあえずここだ!!
《きゃぁあああああああああああああああ》
お、どうやら1発で当たったみたいだな。よかった、外していたらかっこ悪かった所だった……。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた
リオール
恋愛
だから?
それは最強の言葉
~~~~~~~~~
※全6話。短いです
※ダークです!ダークな終わりしてます!
筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。
スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。
※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる