30 / 178
4章 二人の金と花
ケビンの書~花・3~
しおりを挟む
ふん、何とでも言えばいいさ。
あ、でも俺が取りに行くとなると……。
『ナシャータ。別の頼みがあるんだが……』
「わしの好意を断って、別の頼みをするなんて図々しい奴じゃな」
うっ痛い所を。
『それは、その……』
「はぁ……それでなんじゃ?」
『ああ……俺が花を取ってる間にコレットが遺跡に来るかもしれないだろ? その場合、俺が行くまでコレットには待っててもらいたいんだ。それを伝えてほしい。――あ、でも花の事は言うなよ』
プレゼントはサプライズで渡したいからな。
「わしを伝言のために使うとは……まぁ案ずるな、あの小娘に気が付かなかった事があったからな、今はこの家全体に誰かが入るとわしが感知する様に魔力の膜をはったのじゃ」
いつの間にそんな事を。
それなら大丈夫、じゃない! それじゃまたコレットを襲うかもしれん
『おい! コレットを食うなよ!』
「食わんわ!! 第一わしは人なぞ食ったことはないし草食じゃ! まったく……わしをなんじゃと思っておるのじゃ」
何って、モンスターと思っているんだが。
だが、人を食ったことはないか……じゃあ、あの時何でコレットを襲おうとしてたんだ?
よく考えるとドラゴニュートがあの閃光弾如きで怯むとは思えん、たとえ油断していたとしてもだ。そうなると敵意がなかったからか?
うーん、わからんな……まっこいつの事はいいや、今はあの花が最優先だからな!
※
思った通り楽にミスリルゴーレムの背後に回れた。
しかし思ったよりでかいな、身長的に5mはあるんじゃなかろうか……これ果たして登れるのか?
いや、弱気になるなケビン。何事もやってみないとわからん!
自分の脚力を信じてジャンプ!
『――とおっ! よし、飛びつけ――た!?』
何だこいつ! 表面がツルツルしてるし!
『ッ! この! ふぎぎぎ! っあーーーー』
駄目だ、滑って落ちてしまった……。
予想外だ、ゴーレム系ってゴツゴツしてるイメージだったけどコイツは全然違う。
これじゃ登れないな、どうしたものか。
んー剣を突き立てて登るか? いやそれだとさすがに攻撃してきたとみなして反撃してくるよな……。
そうなると何処からか飛び移るか……駄目だ、辺りにミスリルゴーレムより高い所はないな。
あれ? そうすると……俺だけの力であの花をとることは不可能なのでは?
『……嘘だろ、ナシャータの力を借りないといけないのか?』
ええ……あれだけ言っといて今さらそれはない、てか格好が悪い。
それに自分で取って渡すというのを捻じ曲げるのもいかがなもんか。
「わしを呼んだか?」
『いや、何でもない!』
地獄耳め。
うーん、何かいい手はないものか……。
「ケビンの奴、苦労しておるの~わしじゃったら飛んで一発なのに強情な。――む、ミスリルゴーレムがケビンの近くまで歩いてきたのじゃ……ってあのまま突っ立っておったらケビンが危ないのじゃ、考え事に集中しすぎて周りが見えておらんのか!? お~い! ケビ~ン!!」
『――何だ? うるさい奴だな』
手と尻尾まで羽まで振って、のん気な奴だな。
こっちは真剣に悩んでいるのに邪魔をするなよ。
「ケビン! 早くそこから逃げるのじゃ!」
『逃げろだと?』
何を言ってるんだあいつは。
「後ろ! 後ろを見るのじゃ! この大馬鹿者めが!」
後ろ? 後ろに何があるって――。
『――え? はあ!?』
いつの間にミスリルゴーレムが真後ろに!?
まずい! このままじゃ蹴られるか潰され――。
『――グハッ!!』
ああ……俺、今宙をまってるという事は蹴り飛ばされたか。
ミスリルゴーレムの頭の花と、足元には俺の俺の体がよく見え――。
『……え? 俺の体が見えてる!? ――ハブッ!』
地面に落ちたみたいだ、でもあれは間違いなく俺の体だったよな。
うん、やはり手足が動く感覚がある。これはもしかして……たぶん位置的にこの辺のはず、手探りをしたら恐らく……やっぱりあった【俺の頭】が【俺の手に触れた】。
どうやら頭だけ蹴っ飛ばされたみたいだな。
元に戻るのかこれ? とりあえず頭を元の位置に戻してっと。
『――よいしょ。お、よかったはまった……あれ? でも今までコレットに殴られたり壁につぶされた時も頭が外れた上に意識もぶっ飛んだよな。でも今は意識もあったし、体も自由に動かせた……どういう事だ?』
俺の体に何が起こってたんだろう。
「ふむ……恐らくじゃが、ここ魔晶石の間はミスリルゴーレムが永久活動出来るように魔力が充満しておるのじゃ。その魔力でケビンが強化されて頭を蹴飛ばされたくらいでは致命的にはならなかった……と考えられるのじゃ」
『うおっ! ナシャータのいつの間に!?』
いきなり真横から声かけるなよ、びっくりした。
「なんじゃその言い草は、ケビンの頭が飛ばされたのを見て急いで来てやったのに」
『そ、そうなのか……すまん。それで頭が取れても意識があるってそれって強化なのか?』
別にどうでもいい強化だな。
「能力的に例えるなら……そうじゃな、デュラハン――」
デュラハンだと、俺そんなに強くなっているのか!?
デュラハンと言えば首なし騎士でアンデッド系上級モンスター。
そんなに強くなっていればミスリルゴーレムなんて簡単に倒して――。
「――みたいに頭が取れて体を動けるって所だけじゃな」
首が取れるとこだけかーい!!
「ああ、でもミスリルゴーレムに蹴られてほほ無傷なのは防御力もアップしてると言う事じゃの」
防御が上がってもこの状況じゃ意味がない。
頭が取り外し出来るだけなんて……ん? 取り外しが出来る?
……そうだ! これだ!
あ、でも俺が取りに行くとなると……。
『ナシャータ。別の頼みがあるんだが……』
「わしの好意を断って、別の頼みをするなんて図々しい奴じゃな」
うっ痛い所を。
『それは、その……』
「はぁ……それでなんじゃ?」
『ああ……俺が花を取ってる間にコレットが遺跡に来るかもしれないだろ? その場合、俺が行くまでコレットには待っててもらいたいんだ。それを伝えてほしい。――あ、でも花の事は言うなよ』
プレゼントはサプライズで渡したいからな。
「わしを伝言のために使うとは……まぁ案ずるな、あの小娘に気が付かなかった事があったからな、今はこの家全体に誰かが入るとわしが感知する様に魔力の膜をはったのじゃ」
いつの間にそんな事を。
それなら大丈夫、じゃない! それじゃまたコレットを襲うかもしれん
『おい! コレットを食うなよ!』
「食わんわ!! 第一わしは人なぞ食ったことはないし草食じゃ! まったく……わしをなんじゃと思っておるのじゃ」
何って、モンスターと思っているんだが。
だが、人を食ったことはないか……じゃあ、あの時何でコレットを襲おうとしてたんだ?
よく考えるとドラゴニュートがあの閃光弾如きで怯むとは思えん、たとえ油断していたとしてもだ。そうなると敵意がなかったからか?
うーん、わからんな……まっこいつの事はいいや、今はあの花が最優先だからな!
※
思った通り楽にミスリルゴーレムの背後に回れた。
しかし思ったよりでかいな、身長的に5mはあるんじゃなかろうか……これ果たして登れるのか?
いや、弱気になるなケビン。何事もやってみないとわからん!
自分の脚力を信じてジャンプ!
『――とおっ! よし、飛びつけ――た!?』
何だこいつ! 表面がツルツルしてるし!
『ッ! この! ふぎぎぎ! っあーーーー』
駄目だ、滑って落ちてしまった……。
予想外だ、ゴーレム系ってゴツゴツしてるイメージだったけどコイツは全然違う。
これじゃ登れないな、どうしたものか。
んー剣を突き立てて登るか? いやそれだとさすがに攻撃してきたとみなして反撃してくるよな……。
そうなると何処からか飛び移るか……駄目だ、辺りにミスリルゴーレムより高い所はないな。
あれ? そうすると……俺だけの力であの花をとることは不可能なのでは?
『……嘘だろ、ナシャータの力を借りないといけないのか?』
ええ……あれだけ言っといて今さらそれはない、てか格好が悪い。
それに自分で取って渡すというのを捻じ曲げるのもいかがなもんか。
「わしを呼んだか?」
『いや、何でもない!』
地獄耳め。
うーん、何かいい手はないものか……。
「ケビンの奴、苦労しておるの~わしじゃったら飛んで一発なのに強情な。――む、ミスリルゴーレムがケビンの近くまで歩いてきたのじゃ……ってあのまま突っ立っておったらケビンが危ないのじゃ、考え事に集中しすぎて周りが見えておらんのか!? お~い! ケビ~ン!!」
『――何だ? うるさい奴だな』
手と尻尾まで羽まで振って、のん気な奴だな。
こっちは真剣に悩んでいるのに邪魔をするなよ。
「ケビン! 早くそこから逃げるのじゃ!」
『逃げろだと?』
何を言ってるんだあいつは。
「後ろ! 後ろを見るのじゃ! この大馬鹿者めが!」
後ろ? 後ろに何があるって――。
『――え? はあ!?』
いつの間にミスリルゴーレムが真後ろに!?
まずい! このままじゃ蹴られるか潰され――。
『――グハッ!!』
ああ……俺、今宙をまってるという事は蹴り飛ばされたか。
ミスリルゴーレムの頭の花と、足元には俺の俺の体がよく見え――。
『……え? 俺の体が見えてる!? ――ハブッ!』
地面に落ちたみたいだ、でもあれは間違いなく俺の体だったよな。
うん、やはり手足が動く感覚がある。これはもしかして……たぶん位置的にこの辺のはず、手探りをしたら恐らく……やっぱりあった【俺の頭】が【俺の手に触れた】。
どうやら頭だけ蹴っ飛ばされたみたいだな。
元に戻るのかこれ? とりあえず頭を元の位置に戻してっと。
『――よいしょ。お、よかったはまった……あれ? でも今までコレットに殴られたり壁につぶされた時も頭が外れた上に意識もぶっ飛んだよな。でも今は意識もあったし、体も自由に動かせた……どういう事だ?』
俺の体に何が起こってたんだろう。
「ふむ……恐らくじゃが、ここ魔晶石の間はミスリルゴーレムが永久活動出来るように魔力が充満しておるのじゃ。その魔力でケビンが強化されて頭を蹴飛ばされたくらいでは致命的にはならなかった……と考えられるのじゃ」
『うおっ! ナシャータのいつの間に!?』
いきなり真横から声かけるなよ、びっくりした。
「なんじゃその言い草は、ケビンの頭が飛ばされたのを見て急いで来てやったのに」
『そ、そうなのか……すまん。それで頭が取れても意識があるってそれって強化なのか?』
別にどうでもいい強化だな。
「能力的に例えるなら……そうじゃな、デュラハン――」
デュラハンだと、俺そんなに強くなっているのか!?
デュラハンと言えば首なし騎士でアンデッド系上級モンスター。
そんなに強くなっていればミスリルゴーレムなんて簡単に倒して――。
「――みたいに頭が取れて体を動けるって所だけじゃな」
首が取れるとこだけかーい!!
「ああ、でもミスリルゴーレムに蹴られてほほ無傷なのは防御力もアップしてると言う事じゃの」
防御が上がってもこの状況じゃ意味がない。
頭が取り外し出来るだけなんて……ん? 取り外しが出来る?
……そうだ! これだ!
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
【コミカライズ連載中!】私を追放したことを後悔してもらおう~父上は領地発展が私のポーションのお陰と知らないらしい~
ヒツキノドカ
ファンタジー
2022.4.1より書籍1巻発売!
2023.7.26より2巻発売中です!
2024.3.21よりコミカライズ連載がスタートしております。漫画を担当してくださったのは『ぽんこつ陰陽師あやかし縁起』の野山かける先生! ぜひチェックしてみてください!
▽
伯爵令嬢アリシアは、魔法薬(ポーション)研究が何より好きな『研究令嬢』だった。
社交は苦手だったが、それでも領地発展の役に立とうと領民に喜ばれるポーション作りを日々頑張っていたのだ。
しかし――
「アリシア。伯爵令嬢でありながら部屋に閉じこもってばかりいるお前はこの家にふさわしくない。よってこの領地から追放する。即刻出て行け!」
そんなアリシアの気持ちは理解されず、父親に領地を追い出されてしまう。
アリシアの父親は知らなかったのだ。たった数年で大発展を遂げた彼の領地は、すべてアリシアが大量生産していた数々のポーションのお陰だったことを。
アリシアが【調合EX】――大陸全体を見渡しても二人といない超レアスキルの持ち主だったことを。
追放されたアリシアは隣領に向かい、ポーション作りの腕を活かして大金を稼いだり困っている人を助けたりと認められていく。
それとは逆に、元いた領地はアリシアがいなくなった影響で次第に落ちぶれていくのだった。
ーーーーーー
ーーー
※閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。励みになります。
※2020.8.31 お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※2020.9.8 多忙につき感想返信はランダムとさせていただきます。ご了承いただければと……!
※書籍化に伴う改稿により、アリシアの口調が連載版と書籍で変わっています。もしかしたら違和感があるかもしれませんが、「そういう世界線もあったんだなあ」と温かく見てくださると嬉しいです。
※2023.6.8追記 アリシアの口調を書籍版に合わせました。
無価値と呼ばれる『恵みの聖女』は、実は転生した大聖女でした〜荒れ地の国の開拓記〜
深凪雪花
ファンタジー
四聖女の一人である『恵みの聖女』は、緑豊かなシムディア王国においては無価値な聖女とされている。しかし、今代の『恵みの聖女』クラリスは、やる気のない性格から三食昼寝付きの聖宮生活に満足していた。
このままこの暮らしが続く……と思いきや、お前を養う金がもったいない、という理由から荒れ地の国タナルの王子サイードに嫁がされることになってしまう。
ひょんなことからサイードとともにタナルの人々が住めない不毛な荒れ地を開拓することになったクラリスは、前世の知識やチート魔法を駆使して国土開拓します!
※突っ込みどころがあるお話かもしれませんが、生温かく見守っていただけたら幸いです。ですが、ご指摘やご意見は大歓迎です。
※恋愛要素は薄いかもしれません。
罰ゲームの告白は本物にはならないらしい
める
恋愛
内気で大人しい性格の香月心果(かづきこのか)は学年でも目立つような彼氏がいた。色素の薄い茶髪が特徴の少しチャラそうな東凛(あずまりん)だ。そんな彼との間に少しの溝を感じながらも付き合っていたある日、凛の幼馴染を名乗る女子から「あの告白は罰ゲームだった」と聞かされて……。好きな人には奥手だけど正反対なお互いが好きすぎて両片思いのお話です。
異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
女神の代わりに異世界漫遊 ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~
大福にゃここ
ファンタジー
目の前に、女神を名乗る女性が立っていた。
麗しい彼女の願いは「自分の代わりに世界を見て欲しい」それだけ。
使命も何もなく、ただ、その世界で楽しく生きていくだけでいいらしい。
厳しい異世界で生き抜く為のスキルも色々と貰い、食いしん坊だけど優しくて可愛い従魔も一緒!
忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
※お気に入り登録や感想がとても励みになっています。 ありがとうございます!
(なかなかお返事書けなくてごめんなさい)
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる