第三殲滅隊の鬼教官 *BL

鳳月 眠人

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湖礁地方

第12話

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「珍しいな、偵察か……!? アルヴィス、停止して障壁を解除しろ。ナイリも解除だ」

 ユイガは三期兵の障壁の下に潜り込んで、それぞれの障壁を解除させた。落ちてきた隊員たちを障壁で受け止め、即座に囲う。

「リレイドとナイリを交換する。リレイドは俺とヘルーワィムの対処に当たる。他は先に帰還しろ。ニーノ、……起きろ」
「ん、ッい、っ、! っあ、俺……!」

 弱めの回復魔法と令威を見舞って、気を失ったニーノを叩き起こす。速やかに離脱・帰還させるためには、飛行の速いニーノの力が必要なのだ。
 一拍おいて、話を理解したアルヴィスが焦ったようにユイガに問う。

「待ってください、二人だけで対処されるのですか!?」
「波力種汚染型を最優先で倒して、返す」

 人口が少なく、空魚が多く生息するミーミスヴルムには通常、めったにヘルーワィムは来ない。食われ損ねた残党が進行しているのかもしれない。

 だが今のような、戦力のままならない状況では殲滅は厳しい。装備も万全ではない。警衛隊の戦い方と同様に、敵の親玉を潰して追い返す戦闘を考えなくてはならないのである。

「障壁を解除する。行け」

 少し顔色が良くなったニーノは、瞳を揺らしたあと敬礼し、アルヴィスとナイリを伴って飛び去っていった。

「さて……心もとないが、短時間浮かせられる魔工具はある。お前の機動に耐えるのは四半時間しはんじかんほどだろう」

 ユイガはバンドを二つ取り出しリレイドに渡した。サーフパンツの下、太腿のあたりに取り付けさせる。起動させると、抱えていた青年の身体はふわりと軽くなった。
 勘も体幹もいいのだろう。すぐに青年は姿勢の制御を物にする。

「指示が細かくなる。負担も強いるが、ついて来い」
「はい。──特恵、賦与します」
「ああ」

 リレイドと移動しながら、ユイガはチャージをし始める。
 ヘルーワィムは前後に近接型をズラリと配列させ、更に上方にも控えている。隙が無い。

 徐々に白影が形を成し、波力種が汚染されていく。黙って見ていなければならないのがもどかしい……が、突っ込んでいって体力勝負を仕掛けるには、あまりにリスクが高すぎる。

 ある程度侵攻して陣が崩れるまで、辛抱強く挑発して待つより他ない。
 ユイガは左方へ寄り、ヘルーワィムを引き付け始めた。


 と、ほんの少し、共振が返ってきた。……赤と、白からだ。他人を想える状態ではないだろうに。今、レオンとラヴァインの二人は楽観でも願望でもなく、ユイガに確たる信を置いている。

 それに応えるように、ユイガは二人へ魔力を送る。すると今度は二人から、感情エネルギーがより大きくなって返ってくる。
 離れていても共鳴する──少しずつ、特恵の縒りが太くなる。撃譜のチャージが、飛躍的に早まってくる。

 これがユイガの共振の効果だ。


「────【墜】」


 刀を勢いよく振り上げる。桃白色の強烈な雷が空を迸り、地上へ侵攻していった敏捷αたちが撃墜された。エネルギーの塊となったユイガに、近接Ⅱと近接Ⅲが引き寄せられてくる。

 ──活路が開いた。
 まずは近接Ⅲから削り着実に手駒を増やす。それを食わせてまた倒し、手駒にする。リレイドは、渡さない。

「リレイド! 9Aまで一気に飛んで、成れ!」
《 了解! 》

 ユイガは突破口からリレイドを送り出し、迫るヘルーワィムに対峙した。






 ──飛行挺近くの砂礁では、少年たちがユイガとリレイドの帰りを待っていた。魔力を出しきり草臥れきって、五体を地に投げ息を整えながら、二人を想う。

 隊長は一尉と言えど、角行クラスとの二人だけ。対して相手は機動力の劣る型が多いものの、小隊が三つ。
 取られはしないだろうか。無事に二人とも返ってくるだろうか。

「……ノイ、戦況視れる?」
「うう、アルヴ様が、膝枕、してくれたら……」
「ノイ……」
「ブレねぇなぁ」
「あ、汚染型が……」

 遠くで巨大な白光が散ってゆく。
 逸るような気持ちで、こちらへ飛行してくる人影を見つめる少年たち。横たえていた上体を起こし、あるいは立ち上がる。
 だがその内の二人だけは、まだ胸に灯る魔力を感じ、力を抜いていた。

 ニーノが道標に、誘導の光を湖面に走らせる。
 帰ってきた影は、一つだ──
 一つだが、ユイガの背からリレイドが顔を出した。



「──おかえりなさい」 
「お疲れ様です、隊長」

 編成から笑顔を見せたことのなかった、ラヴァインとレオンが微笑んでいた。
 それはまるで手折られた花が──それでも逞しく、上を向いて咲いたようだった。

 その様にユイガもつられて、顔を微かに弛めた。




* * *





 穏やかに湧く鉱泉の間。

 魔晶石が間接灯のように光を放ち、視覚からも心が解きほぐされていく。素焼きの調度品は温かみを演出し、植えられた樹草と調和する。

 その造りは宵國の文化に倣っていて、日常と非日常が織り混ざるような雰囲気の湯殿だ。

 ユイガの母方の故郷の様式ではないが、夜のこの空間をユイガは気に入っていた。邸の所有者の趣味を心の中で称賛するほどには。



 訓練を無事に終え、邸に荷を運び。
 一流の料理人による、一級の食材を使用した晩餐に、第三隊全員で舌鼓を打ったあと。

 部下たちを最上階の大湯殿へ通したユイガは、そこよりも二階下にあって少し手狭な、しかし一人で入浴するには十分すぎる広さの湯槽に足先をつけた。
 身体をゆっくりと湯に沈めていく。心地好い熱がじわじわと包んで、ユイガは息を深くついた。


「やぁ。お疲れ、ユイガ」
「あ? なんでお前……」
「入浴だけこっちでしようと思ってね」

 背後から聞こえた、よく知る声に振り向く。セッカだ。
 この土地一帯の持ち主ではあるが、そうやすやすと第一警衛隊長が軍本部を抜けられるものではない。──本来は。

 実はセッカは、この邸の自室と軍宿舎、そして自領の邸を個人ゲートで繋いでいるのだ。それで時たま、こうしてここへやってきて気晴らしをしているらしい。

 そのことはもちろんユイガも知っていたのだが、湯殿にセッカが入ってきたことに気付かなかった。気を緩めすぎていたな、と少し反省しながら、セッカの体積に追いやられ溢れていく湯を眺める。


「訓練はつつがなく?」
「いや……上空で会敵した。3小隊敏捷β、γ欠け。後日、報告書を出す」
「なんだって……珍しいな、このあたりに3小隊も来ることなんてまずないんだが……」
「だよな」

 空を仰げば、数時間前に自分たちのいた第三衛星が星空に輝いている。

「……どうも動きが……活発化している、というより、何かひっかかるな」
「ああ。わざわざこんな空魚だらけの所になんて、食われにくるようなもんだ。惑星や生物への感染以外の狙いがあるのか……?」

 ある程度食われた上であの3小隊が残ったのだとしたら、相当量でミーミスヴルムにやってきていたことになる。看過するには引っ掛かる、侵攻の仕方だ。


「意図が見えないが、偶然とも思えない……訓練中、撃譜は?」
「3人で撃ちまくったが、特務隊訓練の撃数とは比にならない」
「単純にエネルギー量で引き寄せられたわけではないか……」

 ならば、ヘルーワィム側の要因か。侵攻の仕方に新たな傾向がでてきたか。空魚に食われにくい新種だったのか。
 考えられる可能性はいくつかあるが、情報がない。

「他の辺境のデータも集めて調査する」
「息抜きに来たんだろうに、仕事を増やして悪いな」
「休日出勤してるヤツが何言ってるんだ」

 お互いに、無意識にしかめていた表情筋を解く。

「いや、今日は悪くない1日だった」
「へえ、あの問題児たちと上手くやれてるんだ?」
「まぁ徐々にな……」

 皆、提出してきたレポートの内容はまともであったし、日中はそれを読んで身体は休まった。……肩は多少凝ったが。
 訓練中は撃譜の解放でスッキリしたし、なにより、特恵の共振が返ってきたことがユイガにとっては大きなことだった。

 新しい絆の縒りは、今、横にいる戦友と繋がる絃のように、強いものになるだろうか。


「ここの鉱泉ってやっぱり内海の底から汲み上げてるのかな」
「さすがだなー……」

「おっ、噂の第三殲滅隊員たち」

「わ、──スウィートクラウド隊長!?」
「!? ヴァン様!?」

 どうやら隊員たちが上階の湯殿から降りてきたらしい。勢揃いだ。
 好奇心が勝ったか、隊員を御せず責任監督で着いてきたのか、真面目なアルヴィスやラヴァインまでいる。

 ──と、リレイドの鳥竜種がユイガの顔面目掛けて飛んで来た。
 セッカがユイガの目前に手を伸ばす。その手にぽにょんと衝突した竜の子は、そのままセッカの手にしがみついた。

 くすぐったさに目を細め、しがみつく小さな体をちゃぷんと湯に着けてやると、竜の子の黒々とした目は気持ち良さそうに閉じられた。

「スライム狩りと降下訓練、お疲れ様。ほんと、よく耐えたね。湯殿は気に入ってくれた?」
「あ、はい! 最高です!」
「嬉しいよ、貸し甲斐がある。こっち、狭いけど遠慮せず入って」

 予想外の家主の登場に、少年たちは緊張しながらも、促されるまま湯槽へ身を浸す。

「このような姿で失礼します。いつ、こちらへ……?」
「つい今しがたね。自室とココは、個人ゲートで繋げてるから」
「風呂だけ入りに来たんだと」
「え、じゃあ……あの地獄の飛行時間は……?」

 そんなに一瞬で来れるルートがあったなら、あの恐怖と悪心に満ちた地獄のようなフライトは必要なかったのでは。そう、ぽろりと溢したナイリの一言に、隊員たちがじとりとユイガを睨む。

「……第一警衛隊長の私室に小隊が押し掛けられるわけないだろう」
「そういやユイガ、管制次長と整備課がキレてたぞ?」
「……帰りは、善処する」

 操縦が無茶苦茶な自覚はあるらしい。苦虫を噛み潰した顔をしている。 

「あっそうだ、デニス系諸君にお願いがあるんだけどいいかな?」
「……俺は上がる」

 嫌な予感しかしないユイガは、湯の中でタオルを腰に巻きつけ退散の準備を開始した。その肩をがっしりと掴んで、セッカはにやりと笑う。
 明らかに悪巧みをしているのに、滲み出る爽やかさは消えない。

「まぁ待てよユイガ、まだ温もり足りないだろ?」
「ッおい! 魂胆がみえみえなんだよ……!」
「! もしかして」

 ノイが察して身を乗り出す。にっこりと笑って、セッカは肯首した。

「"命歌めいか"、歌ってもらえないかなあ。ユイガは誘惑に乗らないことで有名なんだよ。久しぶりに聞けるチャンスかなと思って」

「命歌って、存在は知ってるけど……実際はどんな歌なの?」

 ニーノがきょとんとして、横にいるナイリを見た。ナイリは純デニスワールだ。だが少年が答える前に、ノイが穏やかでない返事をする。

「公共の場でやたらめったら歌うのは陽國も宵國も、法で禁止してますからねー。大変なことになっちゃうから」
「そんなに危険な……!?」

 おののくニーノにナイリは頭を振る。

「命歌は、デニスワール系人種が、物心つく頃には歌えるようになる謎の歌です。韻律が9つあって、必ずどれか1つは初めから"知っている"んです。ただ、歌い出すと気がついたら大合唱になって、手がつけられなくなってしまう……と言うだけの話です」

「そう……誰かが歌っているのを聞くと何故かつられて歌ってしまう呪いの歌だ」

「呪いだなんて言うなよ、凄く神秘的な特性だ。あの美しい旋律は何度でも聞きたい。なんでこの身にデニスが流れてないんだろうっていつも思うぐらいなのに……!」

「こいつ、宵國文化愛好家なんだよ……!」

 道理で、邸の趣きが徹底されているわけだ。
 セッカの熱弁に、ユイガは湯槽から上がって本格的に立ち去ろうとする。──が、ざば、と湯槽から出て追い付いたセッカが、その背を羽交い締めにした。

「さぁ今のうちに!」
「クッソ!! 離せセッカぁぁあ」

「歌ぐらいでそんな……あ、今、腰巻きタオルの中ちょっと見えた」
「お、どんなだった?」
「ッ、下品すぎるぞ何を聞いてるんだ」

 レオンが、ちらりと見えたモノを淡々と指摘し、ルチルが興味津々と言った風に乗る。それを剣幕でラヴァインが制す。

「無様を晒すな、観念しろユイガ」
「ッくすぐった……くッ! 令威ィッ」
「ッ──っ、は! 効かないな!」

 繰り広げられる上官たちの悪巫山戯にどう反応していいものか困り始めた面々をよそに、キラキラとした眼差しでザクロがセッカを見る。セッカの遊び心がザクロの心に刺さりまくっているらしい。

「やべえ俺、第一警衛隊に入りたかったなぁー」

 援護する、と言わんばかりにザクロは息を吸った。そして口許は半笑いのまま、声変わり後の、やや掠れた色のある声で歌い出す。

 つられてノイも、異なる韻律を口ずさみ始めた。人の営みがより良く続くよう願う、そんな歌詞だ。艶っぽく甘い声がのびのびと反響してゆく。

 そして最後にナイリから、静かな歌声が漏れた。
 宵國の古語で紡がれる、夜空を讃える美しい旋律。まだ少年らしい澄んだ声が、水音を伴奏に優しく響く。

 本能に従って、気持ち良さそうに少年たちは歌う。韻律は異なるのに、かちりと噛み合ってお互いを引き立たせる。その不思議な音色に、皆聞き入っていた。


 対してユイガは眉根の皺を、より深めた。
 欲求が──今すぐにでも、自分の韻律も少年たちの歌に溶かしてしまいたい、という欲求が胸から込み上げて襲う。それを唇を強く噛んで押さえつける。

 なによりも恥ずかしさが勝るのだ。セッカの思惑通りになりたくないし、10も下の部下たちに良いようにされたくないという意地が勝つ。心頭滅却してやり過ごそうとユイガは目を瞑った。
 そうだ、棋譜を考えろ。

「……ユイガ隊長って、もしかして音痴なんですか?」
「…………」

 レオンは物怖じもせずズバッと尋ねた。問われた本人は否定も肯定もしない。
 
「『はての羽──』マジで乗らねーんだ、すげーな」
「『寵児まなごよ──』え、ザクロさん"雉光きぎすひかり"ですか?」
「『常永とこしえに──』あとあと! ナイリちん、もう一回!」

 ノイが本気を出そうとユイガの目の前までやって来た。一区切りした歌を、再び三人が奏で出す。

 しかし目を瞑ったユイガの心は平らかに凪ぎはじめていた。隊長クラスの精神力は伊達ではない。
 ──そこに、予期せぬ歌声が入りさえしなければ。

「『──』」

 ふと、落ち着いた別の声が小さく加わった。
 その声の主は湯に浸かり背を向けたまま歌っていた。

 シアンブルーの短い髪から水滴が落ちる。今は眼鏡を外した少年の瞳にはいつものような険しさはなく、遠く空に焦点をおいて、星火を写す。小さく開く唇から、優しい韻律が紡がれる。


 思わず口を開いてしまったユイガは、そのまま無意識に音を声にしてしまっていた。

 少年たちの四重奏にテノールが絡む。
 声帯を震わせる律は、歌い出せばもう、自分の意思で止めることはできない。音が調和するたび、胸が高鳴って気持ちが良い。

「『『で──』』…………」

 ユイガは結局、最後まで歌い上げてしまった。息を吐ききってから急に現実に引き戻されていく。……やられた……
 落ちていく気分とは対照的に、周囲の表情はとても明るい。

「はぁ……五重奏……やばいな。素晴らしかった……!」
「普通に素敵な歌声じゃないですかユイガ隊長!」
「だろ? もっと誇っていいのに。みんな本当にありがとう」
「……もういいだろ……上がる」
「えっ、お身体、冷めてしまわれたのでは……」

「取り敢えず皆で浸かりましょーよぉ、そんでもっかい歌お。あ! 上見てください、発光クジラ! キレー!」

 ぐったりした様子のユイガはもう、色々と諦めたらしい。セッカに沈められるまま湯に浸かり、冷めた身体を温める。少年たちが仰ぎ見る、星空のようなクジラは観賞せずにセッカを睨む。
 
「ねえ、あれって歌ったら何か起きたりしないの?」
「いえ、何も起こりません」
「え、全くなんにも? 魔力的な絡みもゼロ?」
「はい、なぁんにも。つられて歌ってしまうだけです」
「えええ……謎歌すぎる……」

 ナイリの補足解説を聞くニーノも湯に浸かる。

 10人がギリギリ収まっている湯槽の傍で、アルヴィスは未だ湯に浸からずに、何もないはずの空間を見つめていた。リアムがそれに気付いてセラに声をかける。

「──アルヴィス様? 冷えてしまいますよ?」
「──あ、ああ。リアムは純ハイベルだったよね? 何故……」

 リアムに問いかけながら、アルヴィスも湯槽に長い脚を入れる。少しだけ沈黙があってから、答えが返ってきた。

「小さい頃、友人が歌っていたのを覚えていたので」
「なるほどぉ、道理でネガ=リアム公子らしくないと思ったあ」
「ティエル=ノイ殿ほどではないと思うが」

「……君たち固いね? 夜会みたいだな」

「なぁんか今さら呼び捨てるのも変な感じがしてぇ~」
「同じくです」

「レオンはレオンでいいよね? ファーストネームに卿は厳つすぎるしー」
「好きに呼んでいい」

「じゃあレオぽんね」
「……なんで?」

「いやー、ザクロ先輩が雉光なのもかなりビックリしたけど……隊長がまさか" 咲詞さかせのうた"とは。そりゃ抵抗しますよね!」

「ノイ……お前、明日から覚えておけよ」
「えっ詰んだ」
「おい、なんでぽんなんだよ……!?」




・【大坤】おおつち:ベースパート。
・【鬼興】おにおこし:ほとんどボイパ。
・【??】ほつおう:魔力量の大きい人のみ。
・【雉光】きぎすひかり:数少な過ぎてほぼ絶滅。
・【神苑】かみのにわ:ナイリのやつ。
・【巡恒】じゅんこう:リズミカルな旋律。
・【咲詞】さかせのうた:ユイガ及びリアムの友人のやつ。
・【歴積】こよみかさね:ノイのやつ。
・【霄冠】そらのわ:ソプラノコーラス。
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