第三殲滅隊の鬼教官 *BL

鳳月 眠人

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第1話 ※隊員imageあり注意

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「ユイガ!今日は気持ちの良い朝だね」

「……セッカ」


 話しかけてきたのはヴァン=セッカ=アル=スウィートクラウド。長い名だ。それはともかく、彼の人好きのする爽やかな笑顔は、ユイガの今日見た夢の重たさには少し明るすぎた。


「人の顔見てため息つくなよ、異動に不服なのか?」


 軍の本部の広い廊下。挨拶も返さずに思わずついてしまった深い息を咎めることもなく、セッカは上級貴族らしからぬ気軽さでユイガの横に並んで歩く。

 年がほとんど変わらず、同隊として任に就いているうちに気の置けない間柄になった同僚だ。名の世襲が多い貴族は、親しい仲だとミドルネームで呼ばれることを好み、彼もそうだった。


「ユイガなら殲滅隊でも問題ないだろ? 今日から配属だっけ」

「単に夢見が悪かっただけだ。でも不服もある、かもな……」


 ユイガの新しい配属先は、軍学校卒兵から選り抜かれた隊員で構成された″殲滅隊″。その構成員のほとんどが男であるため、″男子校″の異名を持つ。ユイガもセッカも、殲滅隊の出身だ。都市の守護を担う警衛隊とは対称的に、空から襲来する"異物"を積極的に攻撃退治する部隊となる。

 一個小隊は隊長を含め11名なので、隊長として配属されたユイガは今期から10名の隊員を受け持つ。だがそれがまともな人員であれば、ここまで気が重くなることはなかっただろう。

 ユイガは業務タブレットをさらさらと操作して隊員の一覧を出し、彼らの名と、問題となる特記部分を表示してセッカに渡した。


「これがオーダー? ふんふん、……ん?」


 彼はタブレットを受け取り、目を通していく。だがすぐに表情を硬直させた。品良く上げられていた口角は笑いを堪えるために引き結ばれ、しかしその状態は長くもたずに吹き出した。


「こんな特記だらけのオーダー表初めて見た! 軍規違反しすぎだろ、なんだこれ」

「……なんでだ……なにもこんなに集めなくても……」

「ええ? ははは、″特恵″を鑑みてだろ? むしろそれ以外に何か?」

「分かってんだよ皆まで言うな!!」


 大笑いして涙の滲むセッカに向かって、ユイガは血の滲みそうな眼力で睨んで拳をお見舞いする。半笑いのまま片手で受け止め流したセッカは、全く意に介さない様子で隊員一覧を更にじっくりと見てゆく。


 セッカの言った″特恵″とはスペシャルスキルと呼ばれる能力である。魔法とは別に、行動や攻撃に補助効果が付与されると考えて障りない。

 例えば特定の魔法属性の強化や無効化、あるいは行動の加速など多岐に渡る。魔法操作能力の発現は女性で99%、男性で3%程度であるのに対して、特恵は男女差なくおよそ1割ほどの人口が生まれつき授かるものだ。

 こと、巨大ウイルスの襲来が続くこの情勢において、特恵持ちは軍で重宝される人員となる。しかしこれまでユイガを助けてくれたその恩恵は今回に限って、学級崩壊まったなしのようなメンバーを押し付けられる原因のひとつとなっていた。


「それにしても粒揃いだな。英雄のご子息に、特恵持ちのアンデルト? レフィーノ将補の弟君もか。その他有名貴族の血筋も多いし、きちんと指揮できれば第一殲滅隊の攻撃力を上回りそうだ」

「できればな」

「ユイガならやれるさ。むしろ、お前の他に適任がいなかったんだろ。上からの信頼が厚い証拠じゃん」

「それは……」


 ユイガも自覚していることだった。年若い最高司令からの覚えも良いし、実力を買われ取り立ててもらって出世街道なのは間違いない。

 もちろん泥臭い鍛練と厳しい環境下での戦闘経験の積み重ねがあってこそではあるが、隊の数字が小さいほど実力があるとされる軍で、殲滅隊のベテランである第一・第二隊の次を担うのだ。期待されていることは明白だった。

 しかしそんな風に自分を励ましてくれる友の方は、警衛隊の第一隊を率いる隊長。エリートと言える存在である。普段の気軽さは、仕事となればチームワークを更に促す潤滑剤となり、冷静で機転の利く判断力と貴族然としたカリスマ性を持ち合わせ、広範囲に回復系魔法を展開する。

 ユイガは常々、次期最高指令にはセッカが指名されるだろう、と思うほどにその実力を認めていた。対してセッカもユイガの人格や実力を理解しており、上に立つべき存在だと感じていた。
 セッカはタブレットをユイガに返し、一言添える。


「ああ、手に負えなくて面倒丸投げされたとも言えるけどな」

「お前マジで上げて落とすのやめてくれ」


 頑張れ、と優雅に手を振り去っていく背を見送り、ユイガも自分の隊となる第三殲滅隊の控え室へ向かう。

 それではここで我々もタブレットを覗いて、彼の受け持つ10人の隊員を見ていこう。



・レオン=リット=ジングハーツ
階級:二士   年齢:17歳
クラス:飛車  魔法:炎属性  使用武器:剣
特恵:魔法範囲拡張
特記:軍学校規定違反 (上級者への暴力)
人種:ハイベル

 ヴァンが″英雄のご子息″と指していたのはこの少年だ。苛烈な赤色の髪に意思の強そうな夕陽色の目。真面目そうな印象だが、どこか──迷いのある眼差しをしているようにユイガは感じた。


・ネガ=リアム=メトロメニア 
階級:二士   年齢:17歳
クラス:銀将  魔法:反転系統  使用武器:細剣
特恵:なし
特記:命令違反 (異見主張)
人種:ハイベル

 シアン色にも近い青髪。眼鏡の奥の目は峻烈で頑な印象だ。魔法属性がはっきりしないようで″系統″とざっくり記載されていた。多様を極める魔法属性の定義づけは割合あやふやである。


・シャクティエル=ノイ=パロットピジョン
階級:二士   年齢:17歳
クラス:香車  魔法:風属性  使用武器:なし
特恵:俯瞰視
特記:軍学校規定違反 (不純交際)
人種:ハイベルデニス

 やや褐色の肌に、緑色の髪には黄と赤のメッシュが入った派手な容姿だ。使用武器はない。媒体なしで魔力を操作できるデニスワール人種の血が濃いのだと推測できる。


・リレイド=フイスフォルテ
階級:一士   年齢:18歳
クラス:角行  魔法:属性なし  使用武器:なし
特恵:超免疫
特記:命令違反 (単独行動)・魔法操作能力なし
人種:アンデルト

 この惑星の″間帯″と呼ばれる地域に主に住む遊牧人種。褐色の肌に空を映したような青い目だ。特徴的な獣耳じゅうじが、灰色の髪を分けている。

 どうやら魔法操作能力がなく特恵を授かっている稀なケースのようだ。この特恵ひとつで、広範囲攻撃を担う角行クラスを勤める彼はなかなか規格外の存在と言える。


・ルチレイト=ライ=レグホーネル
階級:一士   年齢:18歳
クラス:桂馬  魔法:陽属性  使用武器:鎌
特恵:なし
特記:軍学校・軍規定違反 (ブリング)
人種:ハイベル

 黄髪をアシンメトリーにまとめ、不敵なかおをしている。特記として記載されているブリングというのは、俗に言うイジメのことである。軍学校の頃から規定違反をし続けて退役処分にならないのはひとえに戦闘能力の高さゆえだろう。


・ザクロ=シュアン=パーガトリィ
階級:一士   年齢:18歳
クラス:桂馬  魔法:陰・火属性  使用武器:冷艶鋸
特恵:なし
特記:軍学校・軍規定違反 (ブリング)
人種:ハイベルデニス

 黒と朱の異彩眼に、強気な光を宿している。ユイガは彼に見覚えがあった。確か異なる魔法属性を二種持ち、その何れもヘルーワィムに特効で、バトルセンスに秀でた天才児という話ではなかったか。それが軍規違反とは、いかにも手強い部下となりそうである。


・ラヴァイン=アストラヤ=セニ=フロスティアンバー
階級:士長   年齢:18歳
クラス:金将  魔法:時空間属性  使用武器:鎌
特恵:倍速行動
特記:命令違反 (単独行動過多)
人種:ハイベル

 白銀の髪に黄色の目。全体的に色素の淡い印象だが、毅然とした表情に上級貴族らしい品格が窺える。彼の長兄は、ユイガとセッカの軍学校卒業後に最初に配属された殲滅隊での直属の隊長だった。


・ニーノ=タンドレニャ  
階級:士長   年齢:19歳
クラス:香車  魔法:光属性  使用武器:槍
特恵:なし
特記:軍規約違反 (宗教都合)
人種:ハイベル

 桃色の長い髪と翡翠色の目が特徴的な、柔らかな印象の青年だ。規定でも命令でもなく、宗教都合で規約を違えているらしい。内容に想像がつかないが、根が悪いわけではなさそうだ。


・アルヴィス=フィイナシヴィリ=ツゥ=ウーラニア
階級:三曹   年齢:19歳
クラス:銀将  魔法:波力種操作系統  使用武器:銃剣
特恵:なし
特記:なし
人種:ハイベル

 特記のない唯一だ。ひとりでも普通の隊員がいることに、この名前が煌めいて見えるほどユイガは感動した。
 波力種というのは目に見えないが世界のそこら中に漂う精霊の類いである。薄紫のふわふわとした髪を肩辺りにとどめた優しげな面立ちをしている。


・ナイリ=カラスバ  
階級:特別兵  年齢:15歳
クラス:玉将  魔法:闇属性  使用武器:なし
特恵:なし
特記:軍規特例 (魔法操作能力:撃譜魔法のみ)
人種:デニスワール

 黒髪黒眼の穏やかそうな少年だ。人種的に記憶の母を少し彷彿させた。このオーダーの画像を見たから昔の夢を見たのだろうか。経歴と年齢から、軍学校に入らずにそのまま殲滅隊に投入されたことが読めた。


・第三殲滅隊隊長 ユイガ=グラファイト
階級:一尉   年齢:26歳
クラス:金将  魔法:雷属性  使用武器:刀
特恵:共振
特記:なし
人種:ハイベルデニス

 ユイガの特恵は、シンクロした人数分だけ各人の攻撃力が乗算される効果を持つ。自己の持ち味を活かす為には隊員との信頼関係が前提条件なのだ。つまりは問題児たちをまとめあげて使える人員に育て上げろ、と要求されているのである。


 さて、控え室の扉の前に着くと、やはり既に中で揉め事が起こっているようで言い争う声と制する声が聞こえてきた。息を吸い込んで、吐いて、扉のセンサーに触れる。


「あっ、なぁ! 上官が、」
「もう一度言ってみろその眼鏡叩き割って目を潰してやる」
「しつこいな……何故裏切者の子が私と同じ第三隊なんだと言ったんだ」

「リアム、その辺りにしておきなさい。時間の無駄だ」
「ラヴァイン様……失礼しました。お見苦しい所を」
「おい、俺に謝罪しろ!」

「おーおー、お高くとまって立派だよなぁ、特恵持ちの上級貴族様は」
「…………下級は相変わらず、品がないようだな」
「そんな下級と同じ隊だな? 案外、たいしたことないよなフロスティアンバーって」

「うあああああアルヴィス様と同じ隊とかマジ僥倖……殲滅隊最高……」
「ちょっ、……あ!? 何を、やめ、──、ひッ!?」
「大丈夫ですよ、すぐに悦くしてさしあげますから」

「訂正しろ」
「事実だろう。痛いとこ突かれたか? 時間の無駄、なんじゃなかったのか?」
「あーあ、1期目は偉そぶる奴いなくて楽しめたのにな。ホントついてねぇ」


 ジングハーツがメトロメニアの胸ぐらを掴んで突っかかり、フロスティアンバーがレグホーネルとパーガトリィに抜剣しそうな殺気を送っている。そしてパロットピジョンがウーラニアを……襲っている?

 タンドレニャがユイガに気付いて必死に制止を試みるも、その声は誰にも聞き届けられることはなく、フイスフォルテとカラスバは何があったのか知らないが、人の頭ほどの大きさの鳥竜種の手当てをしていた。痛かったのか、それは暴れてこちらにブレスを放ってきた。


 混沌の地獄絵図だった。上官となる自分が入室しても止める気配がない。目眩を覚えながら障壁を張ってブレスの直撃を防ぐ。予想以上にこれはダメだ。早いところ、こいつらをしつけなければ──

 逆に考えよう。こいつらをまともに指揮できるのは自分だけなのだと。いつも通り、自分のやり方でやってやる。それで良い筈だ。
 そう決心したユイガは魔力を練り、口を開く。

令威レイ

 喧嘩中の五人と、淫行をはたらこうとしている一人に雷撃を下す。六人は背筋を抜ける突然の痺れと痛みに一斉に膝をついた。

「雷属性の懲罰魔法だ。どうせ浴びなれているだろ?」

「……ッテェ……ここまで痛いのは……初めてなんスけど」

 電流が身体を弄び小さな音が弾けている。痛みにまだ口も開けない者ばかりの中、レグホーネルが苦しそうな笑みをつくってユイガを見上げ言葉を発した。やはり浴びなれているのか。

 続いてユイガは鳥竜種の頭を鷲掴みにして目元を覆い、治癒魔法を施す。回復した鳥竜種が大人しくなったのを見て安心したようにカラスバは表情を弛め、フイスフォルテは短毛に覆われた耳をふにゃりと寝かせた。

「ありがとうございます」
「これはどうした」
「今朝拾いました。怪我をしていたので手当てを、と」

 昨晩の襲来の被害にあったのだろうか。ウイルス汚染はなさそうだ。抱きかかえているフイスフォルテの特恵、超免疫の効果もあるのかもしれない。

 痺れが抜けてやっと動けるようになった者たちを含めて全員が直立の姿勢を取り、ようやく軍の控え室として正しい光景になった。
 各人、姿勢と面構えは悪くない。性格に一癖も二癖もある、特記事項付きの人員の集まりだ。確執というか相性というか、そういうものが回りが見えなくなるほど壊滅的なのだろう。

「随分と鬱憤がたまっている者がいるようだな?」

 ユイガは部下となる少年達を睥睨し、冷たい殺気を送る。

「聞かされていると思うが、君らの配属された第三殲滅隊の指揮者となるユイガ=グラファイトだ。階級は一尉。人種はハイベルデニス。近距離であれば媒体なしでも魔力操作ができる。俺は息を吸うように先の″令威″を使うのでそのつもりでいるように」

 自己紹介と宣告をすると、先程身をもって体験した五人が顔を青くした。不意討ちはなかなかの効果があったらしい。

「陽國は貴族社会だ、軍階級以前に何かしらの理由で揉めることもあるだろう。普通はないんだけどな。規定違反だしな」

 軍学校で協調性と上下関係がきちんと身についていればこんなことにはならないのだ。出撃までになんとか最低限整えなければならない。

「しがらみの多い隊員諸君に朗報だ。今から全員、俺とシングルマッチで戦闘訓練を行う。各人の強さと現階級を鑑みて第三隊独自の順位付けをする。
 ここではその順位を絶対とし、礼節をもって接すること。上位者は自分より下位の者が礼を欠いたり違反行為をした場合、俺と同じように懲罰魔法を使うことを許可する」

 闘志を滾らせる者、信じられないといった表情をする者、冷や汗をかく者。ユイガの言う″朗報″に、10人それぞれに目の色を変える。

「順位の見直しは必要に応じて行う。違反者や、権力を過度に振るった者には処罰として令威を半日間、身体に流し続ける」

「はぁっ!? 普通に死ぬわそんなん!! ッいっあああ」

「違反しなければ問題ないだろ? それから、別にタメグチでも気にしないが根拠なき抗弁は認めない。最低でも挙手して発言するように」

 威勢のよすぎるレグホーネルに制裁を下す。弱めであったため直立姿勢を崩すことはなかったが、ユイガを恨めしげに睨む目は僅かに潤んでいる。
 その横で、はい、とメトロメニアが挙手した。ユイガが促すと、眼鏡を光らせてやや強張った顔で口を開く。

「その様な順位付けをすることは軍規的に問題ないのですか? また、半日間も懲罰魔法を継続できるものでしょうか」

「特に禁止はされていない。気になるなら規定集を読み直してみろ。魔法の継続放出については余裕だな。惑星外任務に就いてれば普通にできるようになる。受ける側が耐えられるかは知らん」

 ″死地行き″とも言われる特務隊は宇宙空間での調査任務が主だ。強力で有害な波の飛び交う、空気も圧力もない金属臭い無重力空間を、身ひとつで何日も動く。魔工学用品のサポートもあり交替で休憩をとるものの、長時間の魔法展開は必須。ユイガはその特務隊で四期を生き延びた。

「疑問に思ったことは遠慮なく聞いていい。が、まずは自分で調べてみることも大切だ。他に今、聞きたいことのある者は?」

「……ありません」

 今のところ軍階級が最も上のウーラニアが総意を汲み返答した。

「それでは第二演習場まで集団行動で向かう」

「えっ嘘、だりぃ……、失礼しました!」

「現在の並びのまま 番号 始め」

 視線だけで従うようになってきたな、なかなか好調なのでは。そう思ったユイガは、これがマイナス状況からのスタートであることを忘れていた。

「二列変換。右向け 右。前へ 進め」

 軍制服と、色鮮やかな髪先が翻って扉へ向かう。
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R18番外編
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