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知ってしまったお城の問題
しおりを挟むあまりに想像から外れたお話が続いたもので。
これはヴァイオレット様が私を気遣って、身を引こうとされているのでは?
私はそのように考えるようにもなりました。
と同時に私は焦りました。
そうであるならば、これはスペアとして大変恥ずべきことだからです。
お話の内容次第で、すぐにでも正しい形に戻さなければならないと考えました。
「うふふ。乙女の秘密だと申しましてよ?」
「うん、それでいいんだけどさ。乙女同志なら話せるよね?」
「冗談ですわ。ここでなら話しても構いませんわよ。ローレンス殿下なら、ここだけのお話としてくださいますでしょう?」
咎められる方が出てしまうお話なのでしょう。
つまりお二人の密会を陰で支えていた方々がいたということです。
……それはどうなのでしょうか?
お城にそのような方々がいらっしゃるとすれば、大変まずい状況のように感じます。
お二人がそうすると決めた以上ここだけの話で済ませないわけにもいきませんが、本当にこれでいいのかと不安になります。
「一番の協力者は彼でしたわ。特に彼が例の方に恋をされてからは、積極的にご協力いただけましたのよ。他の方々は、私たちが協力し合えば、ねぇ?」
謎は簡単に解けたように思います。
元第一王子が協力していたとなれば、騎士様と二人になる時間もきっとあったのでしょう。
でもやはり気になることがありました。
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