【完結】あなただけがスペアではなくなったから~ある王太子の婚約破棄騒動の顛末~
「兄上がやらかした──」
その第二王子殿下のお言葉を聞いて、私はもう彼とは過ごせないことを悟りました。
これまで私たちは共にスペアとして学び、そして共にあり続ける未来を描いてきましたけれど。
それは今日で終わり。
彼だけがスペアではなくなってしまったから。
※短編です。完結まで作成済み。
※実験的に一話を短くまとめサクサクと気楽に読めるようにしてみました。逆に読みにくかったら申し訳ない。
※おまけの別視点話は普通の長さです。
その第二王子殿下のお言葉を聞いて、私はもう彼とは過ごせないことを悟りました。
これまで私たちは共にスペアとして学び、そして共にあり続ける未来を描いてきましたけれど。
それは今日で終わり。
彼だけがスペアではなくなってしまったから。
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ご感想ありがとうございます。
ご指摘の通り、やらかした二人は今後王家の監視対象となり自由の身にはなれません。
結婚についてですが。
王子は今のまま貴族と結婚するわけにはいかないので、男爵令嬢としては家から籍を抜き平民となって結婚する気でいるようですが……長く書くならばここはひと悶着の予定でした。
一方の騎士の彼については、今回の件の処分対象者です。
けれども彼もまた王家について知り過ぎている一人なので、クビにして外に放り出すことはなく“裏側”に回ることになります。
ヴァイオレット嬢に関しては表に出ることが可能なので、彼と添い遂げつつも、対外的には王家に仕えながら生涯独身を通す予定です。(実家には戻れません)
普通やらかした騎士なんか命があるだけ有難いという話で、酷い仕事に回されそうなものですが。
こちらはヴァイオレット嬢がうまく交渉していくのでしょう。
そしてマリーは王家の真っ黒い部分を知らないまま、守られた清く正しい王妃になるかと思います。いい子過ぎるので。
(そういう意味ではヴァイオレット嬢の方が王妃に向いていて、マリーの人を見る目は正しかったのですね)
今回はスペアだった二人をメインにと考えましたので、気になる部分を残したまま終えてしまって申し訳ないです。
お読みくださり、ありがとうございました。
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