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Fランク冒険者
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おっさんに言われ奥に顔を向けると、豪華な作りをした大きなカウンターの中にいる美人受付嬢が、こちらを見てにこやかに手を振っていた。
Fランク……正規の冒険者になると、担当まで正規にかわるらしい。
微笑みと手招きに促されて、引き寄せられるようにお姉さんに近づいた。
場違いな気配に緊張しながらも首から下げていた木片の冒険者証を外す。
それをお姉さんに手渡すと、笑顔のお姉さんから木片の代わりに、真新しい白い枠で覆われた、しっかりとした金属のプレートでできた冒険者証を渡された。
サイズは今までと同じだが、木片の板とはまるで違う高級感がある。
「コルトさん、Fランク初級へ昇格ですね。おめでとうございます。こちらが新しい冒険者証になりますね」
「ありがとうございます! 恰好いいですね」
「ええ、これでようやく初級ですが、冒険者として認められたことになります」
「えっ? 今までは冒険者じゃなかったんですか?」
お姉さんの言葉に思わず変な声が出た。
「はい。依頼を受ける事の出来る冒険者、と言う意味ではFランクからが正式な資格になりますね。掲示板に張り出してある依頼票も、受注できるのはFランクからですし、仕事としてお願いする以上はギルドとしても確かな実力と実績が無いと困りますからね」
丁寧に話してはいるが、Gランクは冒険者ではない。と、はっきりと言い張ったお姉さん。
コルトは白いプレートを見ながら冒険者としての重みを少しだけ感じていた。
確かにお金を払えば貰えるGランクでは実力があるかどうかは分からない。
そして、そんな者には仕事など依頼できるはずもないのだろう。
ギルドに納品を何度かおこない、ある程度の実績が出来た所でようやくまともな人物、と判断されるのだ。
そして今、確実に自分が冒険者として認められた。という事だ。
ようやくなれた本物の冒険者に、コルトもすごく嬉しい気持ちになった。
「そうですか! ありがとうございます。ではこれからも頑張りますね」
コルトがそう言うと、お姉さんも嬉しそうに応えてくれる。
「はい。ソロで魔物を倒せる実力があるなら安心です。私は担当のエルザと言います。コルトさん、期待してますね……ですが、ひとつだけ確認させていただいてもよろしいでしょうか」
エルザさんが申し訳なさそうな感じで、少しだけ慎重な顔つきになった。
「ええ、なんでしょうか」
「ウエアウルフを倒す為の武器、というか方法なんですが、失礼ながらコルトさんはそれらしい装備が見当たりませんので、もしかしたらなにか特殊な魔法などをお使いになられるのではないか、と思うのですがいかがでしょうか」
探り探りといった感じだが、あくまでも丁寧にエルザが尋ねる。
使い古された布の服を着た、粗末な荷物袋だけを持った少年に対しては慎重な態度だったが、確かに誰でも疑問に思うことだろう。
こいつはどうやって魔物を倒したのだろうか、と。
その質問に対してコルトは思わず右手を見た。
同じくエルザの視線もそちらに向かうがそこにはただの右手があるだけだ。
『シア、どうしよう』
困ったコルトはシアに助けを求める。
『そうねぇ、聖剣が出せます、って正直に言っても何かと面倒になりそうだから……うん、そう、魔闘術が使えるってことにしちゃいなさい』
「魔闘術?」
初めて聞いたシアの言葉がコルトの口からそのまま出ていた。
その言葉を耳にしたエルザは目を見開いて驚いた。
「魔闘術ですか! へぇー、お若いのにすごいんですね! なるほど、でしたら装備など関係ありませんね。話していただいてありがとうございます。これからも末永くよろしくお願いしますね」
「はい」
美人なお姉さんの最上級の営業スマイルに照れながらも、いい気分になったコルトは、エルザさんにさっと礼をして立ち去った。
どうやらコルトをかなりの実力者と勘違いしたようだった。
少しだけ罪悪感のような物を感じながらもさっそくシアに聞いてみる。
『ねぇシア、魔闘術ってなんのこと?』
『まぁ詳しく説明すると色々あって難しいんだけど、簡単に言っちゃえば魔力を使って闘う武道の事ね』
炎や氷の魔術のようにいわゆる魔法使いが使う魔法ではなく、剣や体に魔力を纏わせて闘う武術があるようだ。
右手を聖剣に変えられるコルトは魔闘術を使っているように見えない事もないだろう、というのがシアの考えだった。
何となく理解したような気がしたコルトは、冒険者らしく、さっそく奥に掲げてある依頼票をチェックしに行った。
ギルドの壁一面に張られた大きな掲示板には様々な依頼が載っているのだろう。
冒険者としてのやる気が漲っているコルトは意気揚々と近づいた。
掲示板には所狭しと、溢れんばかりの紙が張ってある。
わくわくしながらそれを眺めるコルトだったが、すぐにある事に気がついた。
『これ、なんて書いてあるんだい?』
『ぶっ!』
そう、コルトは字が読めなかったのだ。
(うーん)
勢いよく恰好をつけて掲示板を見たものの、まるで内容がわからなかった。それもそのはず、スラムで生まれ育った少年に、文字を覚える機会も暇もある訳がないのだ。
『えっ読めないの? 仕方ないわね、近くまで手を上げてもらえれば私が読んであげるわ』
『本当? すごいなシアは、何でもできるんだね』
『ふふ、まぁ当然ね。えぇーっと……ふんふん。とりあえずFランクで受けられるのはやっぱり素材の納品くらいみたいね。薬草に毛皮、鉄にキノコ。みんな魔物を倒せば取れる物ばかりだわ。とにかくまずは魔物を倒せばいいみたいよ』
『そっか、よし、がんばるぞ』
当たり前のことを大げさに驚くコルトを、シアは好ましく(可愛く)感じたようだが、同時にこれからコルトに覚えてもらわなければならない事の膨大さに少しだけ気を引き締めるのであった。
Fランク……正規の冒険者になると、担当まで正規にかわるらしい。
微笑みと手招きに促されて、引き寄せられるようにお姉さんに近づいた。
場違いな気配に緊張しながらも首から下げていた木片の冒険者証を外す。
それをお姉さんに手渡すと、笑顔のお姉さんから木片の代わりに、真新しい白い枠で覆われた、しっかりとした金属のプレートでできた冒険者証を渡された。
サイズは今までと同じだが、木片の板とはまるで違う高級感がある。
「コルトさん、Fランク初級へ昇格ですね。おめでとうございます。こちらが新しい冒険者証になりますね」
「ありがとうございます! 恰好いいですね」
「ええ、これでようやく初級ですが、冒険者として認められたことになります」
「えっ? 今までは冒険者じゃなかったんですか?」
お姉さんの言葉に思わず変な声が出た。
「はい。依頼を受ける事の出来る冒険者、と言う意味ではFランクからが正式な資格になりますね。掲示板に張り出してある依頼票も、受注できるのはFランクからですし、仕事としてお願いする以上はギルドとしても確かな実力と実績が無いと困りますからね」
丁寧に話してはいるが、Gランクは冒険者ではない。と、はっきりと言い張ったお姉さん。
コルトは白いプレートを見ながら冒険者としての重みを少しだけ感じていた。
確かにお金を払えば貰えるGランクでは実力があるかどうかは分からない。
そして、そんな者には仕事など依頼できるはずもないのだろう。
ギルドに納品を何度かおこない、ある程度の実績が出来た所でようやくまともな人物、と判断されるのだ。
そして今、確実に自分が冒険者として認められた。という事だ。
ようやくなれた本物の冒険者に、コルトもすごく嬉しい気持ちになった。
「そうですか! ありがとうございます。ではこれからも頑張りますね」
コルトがそう言うと、お姉さんも嬉しそうに応えてくれる。
「はい。ソロで魔物を倒せる実力があるなら安心です。私は担当のエルザと言います。コルトさん、期待してますね……ですが、ひとつだけ確認させていただいてもよろしいでしょうか」
エルザさんが申し訳なさそうな感じで、少しだけ慎重な顔つきになった。
「ええ、なんでしょうか」
「ウエアウルフを倒す為の武器、というか方法なんですが、失礼ながらコルトさんはそれらしい装備が見当たりませんので、もしかしたらなにか特殊な魔法などをお使いになられるのではないか、と思うのですがいかがでしょうか」
探り探りといった感じだが、あくまでも丁寧にエルザが尋ねる。
使い古された布の服を着た、粗末な荷物袋だけを持った少年に対しては慎重な態度だったが、確かに誰でも疑問に思うことだろう。
こいつはどうやって魔物を倒したのだろうか、と。
その質問に対してコルトは思わず右手を見た。
同じくエルザの視線もそちらに向かうがそこにはただの右手があるだけだ。
『シア、どうしよう』
困ったコルトはシアに助けを求める。
『そうねぇ、聖剣が出せます、って正直に言っても何かと面倒になりそうだから……うん、そう、魔闘術が使えるってことにしちゃいなさい』
「魔闘術?」
初めて聞いたシアの言葉がコルトの口からそのまま出ていた。
その言葉を耳にしたエルザは目を見開いて驚いた。
「魔闘術ですか! へぇー、お若いのにすごいんですね! なるほど、でしたら装備など関係ありませんね。話していただいてありがとうございます。これからも末永くよろしくお願いしますね」
「はい」
美人なお姉さんの最上級の営業スマイルに照れながらも、いい気分になったコルトは、エルザさんにさっと礼をして立ち去った。
どうやらコルトをかなりの実力者と勘違いしたようだった。
少しだけ罪悪感のような物を感じながらもさっそくシアに聞いてみる。
『ねぇシア、魔闘術ってなんのこと?』
『まぁ詳しく説明すると色々あって難しいんだけど、簡単に言っちゃえば魔力を使って闘う武道の事ね』
炎や氷の魔術のようにいわゆる魔法使いが使う魔法ではなく、剣や体に魔力を纏わせて闘う武術があるようだ。
右手を聖剣に変えられるコルトは魔闘術を使っているように見えない事もないだろう、というのがシアの考えだった。
何となく理解したような気がしたコルトは、冒険者らしく、さっそく奥に掲げてある依頼票をチェックしに行った。
ギルドの壁一面に張られた大きな掲示板には様々な依頼が載っているのだろう。
冒険者としてのやる気が漲っているコルトは意気揚々と近づいた。
掲示板には所狭しと、溢れんばかりの紙が張ってある。
わくわくしながらそれを眺めるコルトだったが、すぐにある事に気がついた。
『これ、なんて書いてあるんだい?』
『ぶっ!』
そう、コルトは字が読めなかったのだ。
(うーん)
勢いよく恰好をつけて掲示板を見たものの、まるで内容がわからなかった。それもそのはず、スラムで生まれ育った少年に、文字を覚える機会も暇もある訳がないのだ。
『えっ読めないの? 仕方ないわね、近くまで手を上げてもらえれば私が読んであげるわ』
『本当? すごいなシアは、何でもできるんだね』
『ふふ、まぁ当然ね。えぇーっと……ふんふん。とりあえずFランクで受けられるのはやっぱり素材の納品くらいみたいね。薬草に毛皮、鉄にキノコ。みんな魔物を倒せば取れる物ばかりだわ。とにかくまずは魔物を倒せばいいみたいよ』
『そっか、よし、がんばるぞ』
当たり前のことを大げさに驚くコルトを、シアは好ましく(可愛く)感じたようだが、同時にこれからコルトに覚えてもらわなければならない事の膨大さに少しだけ気を引き締めるのであった。
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