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5章 迷宮の謎
17話 すごいぜ絶対領域2
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「ふん、そいつはどうかな?」
変化の魔王は相変わらず余裕の表情で、警戒もせずに近づいてくる。
「試してみるがいいさ」
俺は内心ドキドキしながらも自信を持って奴を迎え撃った。
「ああ、そうさせてもらうぜええええええええええええ!!?」
―――シュワワワン!
それが変化の魔王の最後の言葉だった。
まんまと黒い絶対領域の本体に攻撃を仕掛けさせた結果。
その領域内に入った物を小さくして吸い取るという俺のイメージどおり、突き刺さった三又の槍ごと、変化の魔王そのものを吸い取り小さくして砂粒のようにしてしまったのだ。
やっぱりすごいぜ絶対領域。
チートの神様ありがとう。
「ふぅー」
俺は安心したように大きく息を吐きだすと、すぐにアリエールを呼び出した。
「もう大丈夫だ。奴は俺が回収したぞ」
「え、本当!? ケルビン、やっぱりすごいわ!」
大喜びのアリエールに勢いよく抱き着かれた俺は、嬉しそうにほおずりしている彼女の頭を優しくなでた。
しばらくはソフトボール大の絶対領域の中でイチャイチャしていたが、落ち着きを取り戻したアリエールと抱き合っていると、ふと面白い事を思いついた。
「なぁアリエール、このまま次の階層まで一気に降りてみたらどうかな」
「えっどういうこと?」
不思議そうな顔をするアリエール。
「だってどうせ最下層まで行くんだろ」
「ええ、もちろんそうなんだけど……どうやっていくのよ?」
「ふふふ、こうやってさ」
俺は下を向いて地面に手を当てると、絶対領域の下にある地面を思いっきり小さくして吸い取るイメージをしてみたのだ。
すると、その瞬間、一気に景色が変わって見えた。
そのまま地中にもぐりこみ、暗くなったと思ったら一瞬にして水中にでた。
おそらく浮島を突き抜けたのだろう。
「やっぱりいけるぞ!」
「すごいじゃない!」
二人で喜びながら、その後も下にある水を吸い続けると、景色が流れるようにどんどん下に潜っていき、また地面に到達する。
その地面をまた吸い取り地中に潜るとしばらくして地面からどんよりとした空へと変わった。
するとそのまま空中を落下して荒れた大地の上に落ちる。
もちろんノーダメージだ。
「どうだ、アリエール!」
「すごいわケルビン! ここは多分13階層よ。これらなら一気に下の階層までイケそうじゃない! 流石ケルビン、やっぱりあなたが最強よ!」
興奮したアリエールが嬉しそうに飛び込んでくる。
俺の頬にスリスリとほうずりして何度もチュッチュとキスをした。
ははは、可愛いのう。
しかし、この方法なら一気に大底まで行けるんじゃないか。
と思った俺だったのだが、やはり消費した力が多かったようだ。
かなりの力を使ってしまっていたようで領域内にとどまるのさえ厳しくなってきた。
「やべー、やっぱりきつい」
「大丈夫? ケルビン」
「うん、ちょっと休もうか」
無理をせず一旦外へ出て休憩することにする。
そう言えばしばらく休んでなかったな。
俺は岩山に囲まれた場所に、小さなマイホームを出してそれを最低限の障壁で守ると、部屋の中に入ってゆっくりと食事と睡眠をとった。
変化の魔王は相変わらず余裕の表情で、警戒もせずに近づいてくる。
「試してみるがいいさ」
俺は内心ドキドキしながらも自信を持って奴を迎え撃った。
「ああ、そうさせてもらうぜええええええええええええ!!?」
―――シュワワワン!
それが変化の魔王の最後の言葉だった。
まんまと黒い絶対領域の本体に攻撃を仕掛けさせた結果。
その領域内に入った物を小さくして吸い取るという俺のイメージどおり、突き刺さった三又の槍ごと、変化の魔王そのものを吸い取り小さくして砂粒のようにしてしまったのだ。
やっぱりすごいぜ絶対領域。
チートの神様ありがとう。
「ふぅー」
俺は安心したように大きく息を吐きだすと、すぐにアリエールを呼び出した。
「もう大丈夫だ。奴は俺が回収したぞ」
「え、本当!? ケルビン、やっぱりすごいわ!」
大喜びのアリエールに勢いよく抱き着かれた俺は、嬉しそうにほおずりしている彼女の頭を優しくなでた。
しばらくはソフトボール大の絶対領域の中でイチャイチャしていたが、落ち着きを取り戻したアリエールと抱き合っていると、ふと面白い事を思いついた。
「なぁアリエール、このまま次の階層まで一気に降りてみたらどうかな」
「えっどういうこと?」
不思議そうな顔をするアリエール。
「だってどうせ最下層まで行くんだろ」
「ええ、もちろんそうなんだけど……どうやっていくのよ?」
「ふふふ、こうやってさ」
俺は下を向いて地面に手を当てると、絶対領域の下にある地面を思いっきり小さくして吸い取るイメージをしてみたのだ。
すると、その瞬間、一気に景色が変わって見えた。
そのまま地中にもぐりこみ、暗くなったと思ったら一瞬にして水中にでた。
おそらく浮島を突き抜けたのだろう。
「やっぱりいけるぞ!」
「すごいじゃない!」
二人で喜びながら、その後も下にある水を吸い続けると、景色が流れるようにどんどん下に潜っていき、また地面に到達する。
その地面をまた吸い取り地中に潜るとしばらくして地面からどんよりとした空へと変わった。
するとそのまま空中を落下して荒れた大地の上に落ちる。
もちろんノーダメージだ。
「どうだ、アリエール!」
「すごいわケルビン! ここは多分13階層よ。これらなら一気に下の階層までイケそうじゃない! 流石ケルビン、やっぱりあなたが最強よ!」
興奮したアリエールが嬉しそうに飛び込んでくる。
俺の頬にスリスリとほうずりして何度もチュッチュとキスをした。
ははは、可愛いのう。
しかし、この方法なら一気に大底まで行けるんじゃないか。
と思った俺だったのだが、やはり消費した力が多かったようだ。
かなりの力を使ってしまっていたようで領域内にとどまるのさえ厳しくなってきた。
「やべー、やっぱりきつい」
「大丈夫? ケルビン」
「うん、ちょっと休もうか」
無理をせず一旦外へ出て休憩することにする。
そう言えばしばらく休んでなかったな。
俺は岩山に囲まれた場所に、小さなマイホームを出してそれを最低限の障壁で守ると、部屋の中に入ってゆっくりと食事と睡眠をとった。
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