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第二章 旅と娼館
9話 ペアPT誕生
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アリエールも冒険者になるらしい。というか今までも冒険者だ。薬草採取しかしていないようだがそれも立派な冒険者の仕事のうちのひとつである。
冒険者カードを出した。
名前 アリエール
年齢 40歳
ランク F
へー、やっぱり40歳なんだ。そう思ってまじまじとアリエールの顔を見る。どうみてもつるつるの艶々肌だ。うーん・・・・・・。これは15歳くらいにしか見えないぞ。これで40歳ねぇ。
じーっと見ているとアリエールが可愛くウインクする。
いやん。可愛い。
思わずデレっとしてしまう。ははは。愛に年齢は関係ないな。
「ねえ。ケルビン。私達ペアにならない? どうせなら二人一緒のほうがいいでしょ」
「そうだな。そうしよう。うん。そうだそうだ」
ものすごい嬉しい言葉だった。俺は間髪入れずに即答した。
俺はずっとアリエールといたいのだ。ペアになればずっと一緒にいられる。し入れられる。そうだ。結婚だ。さっそく子作りしよう。いや。子供はまだ早い。そう言えば俺、避妊した事ないな?
「いいんですか。まあ、二人がそう言うならいいですけどね。ではリーダーはケルビンさんでいいですね」
やり取りを聞いていたローラが、半ば呆れたような顔で確認した。
「ああ、いいぞ。そうだな。だがそうなるとPTの名前が必要だな。どうするアリエール」
「そうね。何でも良いわ。ケルビンが決めて」
アリエールも特にこだわりはないようだ。俺も基本的に何でもいいのだが、せっかくならカッコいい方がいいだろう。ここは俺の素晴らしいセンスをみせてやるか。
「うーん。じゃあ。二人だから、絶対領域とかけて、うーん。【絶 対の二 人】なんてどうだ」
「なっなんかすごいわね。ちょっとそれじゃない感がすごいわね、そうねえもっとシンプルなのがいいわ」
頭から完全に否定されている。大体何でもいい、という奴に限って実は何でも良くないのだ。
「なんだよ。何でも良いって言ったじゃないか。じゃあ【領域の二人】か」
「うーん。何か惜しいわね。そうね。どうせなら【一撃】でいいんじゃない」
「そうか。一撃か。うん。じゃあ、そうしよう。一撃にします」
結局アリエールが決めた名前になっている。なら最初から言えよと思うのだがまあ、いいだろう。
可愛いから許してしまうのだ。
「はい。じゃあ。一撃ですね。はいどうぞ」
ローラが冒険者カードを更新して渡してくれた。
名前 ケルビン
年齢 15歳
ランク C ★
PT名 一撃・リーダー
タイプ ペア
ランク F
ペアの文字を確認してニヤニヤする。アリエールもリーダー表記が無いだけで同じだった。最初はPTランクも実績がないからF スタートだ。これから二人で歩んでいくのだ。なんか嬉しいな。これでずっと二人は一緒なのだ。ふふふふふ。
そうだ。そうなると装備がいるな。まずは買い物に行くか。なんだか楽しくなってきたぞ。
俺はこれから始まるアリエールとの生活に胸を躍らせた。ついでにアリエールの胸も下から持ち上げて躍らせてみた。ふふふ。何も叩く事はないじゃないか。
「ありがとう。ローラさん。じゃあ。また来るわね。行きましょケルビン」
「そうだな。さっそく買い物に行くか。じゃあ。ローラ。またな」
「はい。期待してますよ。ありがとうございました」
飲んでいるむかつく冒険者達のことも、すっかり忘れて舞い上がっている俺とアリエールは、腕を組んで冒険者ギルドを後にした。
冒険者ギルドはまだザワザワしていた。今のやり取りを、皆が聞き耳を立てていたのだ。
「おい。あいつら森の巨人倒したってよ」
「マジか。じゃあ。今は【守護者】がいないんじゃね。確か精霊の泉の水って依頼なかったか?」
「そうだ。あったぞ。それに泉にしか生えてない、と言われるエテル草も高価買取だ。今なら行けるぞ!」
冒険者たちが依頼表掲示板とカウンターに殺到した。
ローラ達冒険者ギルドの受付嬢が、忙しい悲鳴を上げている頃、俺達は買い物をするため商業区に入っていた。
「アリエールそういえば武器はどうするんだ? これまではどうしてたんだよ」
「私はこの姿なら風魔法が使えるのよ。装備はすべて売っちゃったからね。服もそう。これしかないの。出来れば魔法ローブと杖が欲しいわ。安いのでいいから。お願いね。ケルビン」
可愛くおねだりするアリエール。ものすごく可愛い。やはり同じ年の美女にしか見えないな。
「そっか。すごいじゃないか。ハイエルフだもんな。よしよし、お兄さんに任せなさい」
なんせ懐は暖かい。今までの貯金もあるので7万9000ドロル位はあるはずだ。せっかくだから良い物を買ってあげたい。なんせペアだしな。
二人で色々と店を回り、必要な物を揃えていった。メインは魔導士の杖 1万ドロル(Dランク上位)と魔導士のローブ 1万ドロル だ。あとは軽革のブーツ300ドロルとこまごまとした物くらいだ。
買ったばかりの装備を装着し、嬉しそうに妖精がくるっと回る。これなら立派な魔導士に見えるだろう。美しい。俺が微笑むとアリエールも大喜びだ。
どれどれと、魔導士のローブ越しにアリエールの豊満な胸をもむ。むにゅんむにゅんと柔らかで弾力のある素晴らしい感触だ。いいだろう。
この装備には少ないけれど魔力の増大効果がある。そこまで大きな町ではないので購入可能な装備としては最高峰の物だろうな。
買い物をしていたら夕方になったので、高級な部類の宿屋に入った。とはいえ二人で二食付き250ドロル。Cランクの俺にはもはや大した額ではない。
部屋食だったので果実酒も頼んで乾杯した。しっかりとした広めのテーブルには料理がいっぱい並んでいる。娼館のコース程ではないがソコソコ贅沢な夕食メニューだ。
「久々にまともな食事が出来るわ。本当、ありがとうケルビン。あなたが私の運命の人だったのね」
葡萄の果実酒を美味しそうに半分ほど口にすると、アリエールが意味ありげにそう言った。
「運命の人か。そうか。何かあったのか? そういえば、そもそも何でアリエールは呪われてたんだよ」
浮かれてて肝心な事を聞いてなかった。一番大事な事を忘れていた。
「ふふふ」
アリエールは意味ありげに微笑んだが、答えてはくれなかった。
まあ、どうでもういいか。
美味しい食事を満喫した俺は、ベッドでアリエールの素晴らしい体と反応を満喫した。
冒険者カードを出した。
名前 アリエール
年齢 40歳
ランク F
へー、やっぱり40歳なんだ。そう思ってまじまじとアリエールの顔を見る。どうみてもつるつるの艶々肌だ。うーん・・・・・・。これは15歳くらいにしか見えないぞ。これで40歳ねぇ。
じーっと見ているとアリエールが可愛くウインクする。
いやん。可愛い。
思わずデレっとしてしまう。ははは。愛に年齢は関係ないな。
「ねえ。ケルビン。私達ペアにならない? どうせなら二人一緒のほうがいいでしょ」
「そうだな。そうしよう。うん。そうだそうだ」
ものすごい嬉しい言葉だった。俺は間髪入れずに即答した。
俺はずっとアリエールといたいのだ。ペアになればずっと一緒にいられる。し入れられる。そうだ。結婚だ。さっそく子作りしよう。いや。子供はまだ早い。そう言えば俺、避妊した事ないな?
「いいんですか。まあ、二人がそう言うならいいですけどね。ではリーダーはケルビンさんでいいですね」
やり取りを聞いていたローラが、半ば呆れたような顔で確認した。
「ああ、いいぞ。そうだな。だがそうなるとPTの名前が必要だな。どうするアリエール」
「そうね。何でも良いわ。ケルビンが決めて」
アリエールも特にこだわりはないようだ。俺も基本的に何でもいいのだが、せっかくならカッコいい方がいいだろう。ここは俺の素晴らしいセンスをみせてやるか。
「うーん。じゃあ。二人だから、絶対領域とかけて、うーん。【絶 対の二 人】なんてどうだ」
「なっなんかすごいわね。ちょっとそれじゃない感がすごいわね、そうねえもっとシンプルなのがいいわ」
頭から完全に否定されている。大体何でもいい、という奴に限って実は何でも良くないのだ。
「なんだよ。何でも良いって言ったじゃないか。じゃあ【領域の二人】か」
「うーん。何か惜しいわね。そうね。どうせなら【一撃】でいいんじゃない」
「そうか。一撃か。うん。じゃあ、そうしよう。一撃にします」
結局アリエールが決めた名前になっている。なら最初から言えよと思うのだがまあ、いいだろう。
可愛いから許してしまうのだ。
「はい。じゃあ。一撃ですね。はいどうぞ」
ローラが冒険者カードを更新して渡してくれた。
名前 ケルビン
年齢 15歳
ランク C ★
PT名 一撃・リーダー
タイプ ペア
ランク F
ペアの文字を確認してニヤニヤする。アリエールもリーダー表記が無いだけで同じだった。最初はPTランクも実績がないからF スタートだ。これから二人で歩んでいくのだ。なんか嬉しいな。これでずっと二人は一緒なのだ。ふふふふふ。
そうだ。そうなると装備がいるな。まずは買い物に行くか。なんだか楽しくなってきたぞ。
俺はこれから始まるアリエールとの生活に胸を躍らせた。ついでにアリエールの胸も下から持ち上げて躍らせてみた。ふふふ。何も叩く事はないじゃないか。
「ありがとう。ローラさん。じゃあ。また来るわね。行きましょケルビン」
「そうだな。さっそく買い物に行くか。じゃあ。ローラ。またな」
「はい。期待してますよ。ありがとうございました」
飲んでいるむかつく冒険者達のことも、すっかり忘れて舞い上がっている俺とアリエールは、腕を組んで冒険者ギルドを後にした。
冒険者ギルドはまだザワザワしていた。今のやり取りを、皆が聞き耳を立てていたのだ。
「おい。あいつら森の巨人倒したってよ」
「マジか。じゃあ。今は【守護者】がいないんじゃね。確か精霊の泉の水って依頼なかったか?」
「そうだ。あったぞ。それに泉にしか生えてない、と言われるエテル草も高価買取だ。今なら行けるぞ!」
冒険者たちが依頼表掲示板とカウンターに殺到した。
ローラ達冒険者ギルドの受付嬢が、忙しい悲鳴を上げている頃、俺達は買い物をするため商業区に入っていた。
「アリエールそういえば武器はどうするんだ? これまではどうしてたんだよ」
「私はこの姿なら風魔法が使えるのよ。装備はすべて売っちゃったからね。服もそう。これしかないの。出来れば魔法ローブと杖が欲しいわ。安いのでいいから。お願いね。ケルビン」
可愛くおねだりするアリエール。ものすごく可愛い。やはり同じ年の美女にしか見えないな。
「そっか。すごいじゃないか。ハイエルフだもんな。よしよし、お兄さんに任せなさい」
なんせ懐は暖かい。今までの貯金もあるので7万9000ドロル位はあるはずだ。せっかくだから良い物を買ってあげたい。なんせペアだしな。
二人で色々と店を回り、必要な物を揃えていった。メインは魔導士の杖 1万ドロル(Dランク上位)と魔導士のローブ 1万ドロル だ。あとは軽革のブーツ300ドロルとこまごまとした物くらいだ。
買ったばかりの装備を装着し、嬉しそうに妖精がくるっと回る。これなら立派な魔導士に見えるだろう。美しい。俺が微笑むとアリエールも大喜びだ。
どれどれと、魔導士のローブ越しにアリエールの豊満な胸をもむ。むにゅんむにゅんと柔らかで弾力のある素晴らしい感触だ。いいだろう。
この装備には少ないけれど魔力の増大効果がある。そこまで大きな町ではないので購入可能な装備としては最高峰の物だろうな。
買い物をしていたら夕方になったので、高級な部類の宿屋に入った。とはいえ二人で二食付き250ドロル。Cランクの俺にはもはや大した額ではない。
部屋食だったので果実酒も頼んで乾杯した。しっかりとした広めのテーブルには料理がいっぱい並んでいる。娼館のコース程ではないがソコソコ贅沢な夕食メニューだ。
「久々にまともな食事が出来るわ。本当、ありがとうケルビン。あなたが私の運命の人だったのね」
葡萄の果実酒を美味しそうに半分ほど口にすると、アリエールが意味ありげにそう言った。
「運命の人か。そうか。何かあったのか? そういえば、そもそも何でアリエールは呪われてたんだよ」
浮かれてて肝心な事を聞いてなかった。一番大事な事を忘れていた。
「ふふふ」
アリエールは意味ありげに微笑んだが、答えてはくれなかった。
まあ、どうでもういいか。
美味しい食事を満喫した俺は、ベッドでアリエールの素晴らしい体と反応を満喫した。
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