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イドル・リリーは上機嫌

4 娼館のにぎわい:I

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「おや、今日も早い」
 ついさっき見送ったばかりの騎士を出迎え、イドル・リリーは首を傾げた。空はまだ朝日に輝いて眩しいし、広げた書物はひとつも読み終わっていない。さすがに早すぎるような気がする。

「すぐに出かけるのでご報告に戻りました」
 騎士は大真面目に言って、片膝を突いてイドル・リリーの手を取った。恭しく口付けて、顔を上げる。

「本日はこれより一泊の任務となりました。帰宅は明日の夜になるかと」
「遠くまでいらっしゃるんですか?」
「遠出というのもありますが、数が多いのです」

 忌々しそうに説明してくれたことによると、突然、魔物を討伐できる者が減ってしまったせいで、仕事が溢れてしまったのだという。街道のあちこちに出没する魔物の群れを掃討するだけのことでも、二件、三件、五件と積もれば時間も掛かる。しばらくすれば流れてくる荒くれもいるだろうが、当面は人手が足りない見込みらしい。

「わかりました。気をつけていってらっしゃい、騎士様」
 イドル・リリーは騎士の髪と額に口付けた。

 騎士はため息を飲み込んで、修理して扉の形に接ぎ合わせた板戸を静かに閉めて出て行った。

 今夜、彼が戻ってこないなら食事を買いにいくこともない。書物を眺めていたら、一晩くらいあっという間に過ぎる。暇には慣れているし。

 と、思いはしたものの。

 イドル・リリーはバラバラになりそうな板戸をすり抜けて外に出た。とりあえず、書物屋に行こうと決めた。昨日は途中で引き返してしまったから、新しく入っているはずの品物を見ていない。それが気になっただけのこと。



 バザールは今日も賑やかだ。 
 書物屋に向かって行く途中、騎士が行き着けている花屋に寄った。

「騎士様はずっと城外で、今日は戻らないんですよ」
「そりゃあ、お寂しいことでしょう。旦那の代わりにはなりますまいが、こちらの花は如何です?」
 気の良さそうな花屋は今日の分の花束をイドル・リリーに勧めてきた。しっかりしていて気が回る。商人として優秀だ。

「では、そちらの青い花をいただきましょうか」
 彼の瞳の色はとても美しい青だ。花弁の色では追いつかない澄んだ色だが、明るい青の花はなかなか似ているに思える。
「はい、どうぞ! お美しい学者先生」
 差し出された小さな花束を受け取ろうとして、少し先に人集りができているのに気がついた。丁度、媚薬の店がいたあたりだ。槍を持った男が数人見える。警吏という仕事をしている者たちだ。

「騒々しいですねえ」
「違法の薬を売ってたらしくて。ほら、討伐ギルドの連中がヤリまくって死んだって話のヤツですよ。昨夜も死人が十人も出て、足がついたんですよ」
 薬の瓶が落ちててね、と、花屋が声をひそめて教えてくれた。

「何を商うのも勝手だが、一口飲んだら色狂いになっちまうような薬はダメだ」
「それはそうですねえ」

 一口で狂ってしまうとは効き目が強過ぎたか。あるいは、この街の人間たちは淫欲に弱いのかもしれない。

 どちらにせよ大した問題ではないから気に掛けない。
 イドル・リリーは花屋に礼を言って、書物屋に向かった。露天商の多い通りを曲がったところにある建物がそれだ。倉庫が必要だから、書物屋は店を構えている。

「来たな、先生! 待ってたぜ!」
 入るなり、禿頭の店主が奥から出てきて両手を広げた。
 イドル・リリーは悪魔だ。ここまで歓迎されることは滅多にない。つい珍しくて愉快になってくる。

「新しい書物を見に来ました」
「そこ、座って待ってな。今持ってくるからな」

 示されたベンチに腰を下ろしたイドル・リリーは店の中を見渡した。隊商行き交う街道の終点だけあって、この街には世界中あちこちの書物が流れ着くらしい。紙の束、本、巻物。羊皮紙のもの。抱き抱えるほど大きな本は北方の貴族が好んで作らせているという博物書だろう。この間買ったカエルの図版は楽しかった。

「こいつだ!」
 店主が抱えて来たのは、クッションの上に置かれた粘土板だった。表面に刻まれた複雑な模様は文字だが、全体的に傷んでいて崩れそうだ。

「どうだよ。さすがの先生にもこれは読めないよな?」
 クッションを差し出して、店主が言った。イドル・リリーはクッションごと粘土板を受け取った。

「借用書ですね」
「……あ?」
「イウェヤ、えーっと、砂の海にあったオアシスの街ですが、もうとっくにありません。そこの商人が借金をした証文ですよ」
 千五百年くらい前の文字だが、当世の文字とは随分違っている。粘土で作った板に刻んでいたこともあって、この頃の文字は線の組み合わせに似ている。

「先生、あんた、本当にすごいな……」
 店主はぽかんと口を開けて言って、すぐに悔しそうに唇を突き出した。

「くそー。次こそ絶対あんたにも読めないヤツを仕入れてやる!」
「楽しみにしていますね」
 読めない書物を仕入れて、売れるのだろうか。
 よくわからない方向に負けず嫌いの男はなかなか面白い。しばらく話し込んでからイドル・リリーは店を出た。

 さて、どうしよう。

 日が傾きかけているが、まだバザールで遊んでいてもいい。騎士が戻らないのだから食事を手にいれる用もないし、そもそも暇だ。

 イドル・リリーは人間の流れに乗るように歩きだした。
 バザールはとても広く、露天商は入れ替わりが激しい。見ていない店はいくらでもある。古着、果物、よくわからない飾り物。魔物の皮や干した肉。店の並びに法則性は見つからない。出店のための税を支払った時に貰う鑑札の順番で、商う品で区分しているわけではないからだ。

 そういうところも面白い。

「そこの、暇そうな旦那!」
 路地も覗いてみようかと思ったところで、声をかけられた。見ると、愛想の良い小柄な男がニヤニヤ手招きして近づいてきた。

「学者先生だろ? たまには体も使ってみませんかい?」
 イドル・リリーの背を抱くようにして、小声で言った。

「うちの娼たちなら、誰を選んでも床上手ですよ」
 娼館の客引きだ。

 イドル・リリーは基本的に娼婦に興味がない。身を売る人間たちにとって交わりは労役であって快楽ではないからだ。眷属には娼館に紛れ込むのが得意なものもいるけれど、ふーんそうなの、くらいの認識だった。仕送りの元がどんな人間の精力なのかはあまり気にしないのだ。

「そりゃあ、先生。女の体もよく知らなくちゃ。研究研究!」
 世間知らずと見切ったつもりの男は意気揚々として、イドル・リリーを連れて歩き出した。

 案内されたのはバザールの外れにある二階建ての館だった。一階が酒場、二階には小部屋がいくつもあるようだ。古くて、修繕が行き届いていない部分には幔幕を張って誤魔化している。お世辞にもきれいな店とは言い難い。

「お客様ご案内~!」
 男の呼ばわりと一緒に連れ込まれた酒場には薄物姿の女が三人いた。給仕らしい男が一人と、女と似た薄着の少年も二人いる。

 全員がイドル・リリーを見た。
 熱の籠った視線は間違いなく、客を求める商人のものだ。どうやら彼らは皆、働き者のようである。

「まあー! きれいな旦那!」
「アタシ、舐めんの上手なの」
「あ、あの、ボクたちもお相手できます!」

 売り物らしい女たちと少年に取り囲まれたイドル・リリーは、テーブル席に座らされた。左右から薄物をはだけて胸を見せてくる女が、正面では裾をたくし上げて腰をくねらせる女が迫ってくる。

 皆、必死だ。
 夕方の果物売りより押し付け感が強い。
 誰も娼婦淫紋を入れていないから奴隷身分ではないのだろう。とすると、バザールの物売り商人たちと立場は確かに変わらない。売り物が自分の体と技術なだけだ。

「客が来ないんですか」
 一通り眺めて、イドル・リリーは言った。
 客引きの男も含めた全員が凍りついた。

「とんでもない! うちはバンダル一番の人気店ですよ!」
「そしてアタシがこの街のナンバーワンさ!」
 客引きが叫ぶように言い、頬を引き攣らせて笑顔を作る女がイドル・リリーの手を掴み、自分の乳房に押し付けてきた。

「ぁっ、あ、ん!」
 第二関節を乳首に引っ掛けてやっただけで果てた女は、ぐったり床に座り込んでしまった。

 味は悪くないが、ちょっぴり過ぎてつまらない。


 どうせ揉むならしなやかな胸筋がいい。敏感になりつつある乳首を捏ねるほうが楽しい。堪えているときも解き放つときも、彼が漏らす生命の力は美味なことこの上ないのだ。
 そうだ、そうしよう。
 いいことを思いついてしまった。


 イドル・リリーは笑んだ。自分の思いつきにすっかり気分が良い。

「つまり、あなたがたはとてもお困りなんですね」
「……え、ええ、それは、まあ」
 客引きの男が口篭ったのが答えだ。

 改めて確認すると、屋根には穴が空いているし、幔幕で隠した壁の崩れはかなりひどい。ここに人間たちがいなければ廃墟と呼ばれても不思議はない有様だ。

「では、手をお貸ししましょう」
「え? 旦那?」
「詳しいものを呼びますね」
 問い返してくる男には応えず、イドル・リリーは片手を挙げた。

 背後に三つ、気配が立つ。すでに人間の姿を取っているが、いずれもイドル・リリーの眷属、つまり淫魔だ。

「こちらのみなさんが困っていらっしゃるようなのでお手伝いを。いい感じにできますよね?」
「もちろんです。お任せください」
 インキュバスが請け負って、サキュバス二人が前に出た。

「悪くないわ、むしろ好みだわ」
「好きにしていいんですよね?」
 喜ぶふたりに頷いて、イドル・リリーはふわりと浮き上がった。
 娼館の者たちは皆、自失したように動かない。いや、動けないのだろう。すでに眷属たちの術が館を包み込んだ。有能な眷属たちは、まず彼らを犯すことにしたようだ。あっという間に蕩けた精気が薄汚れた酒場に満ちてくる。

 イドル・リリーは気兼ねなく、いつもの店に食事を買いに向かった。
 外はすっかり暮れて、夜になっていた。





 騎士の気配はよくわかる。彼の魂は高潔だし、そもそも、イドル・リリーの魔力がすっかり馴染んでいる。騎士は眷属でも使徒でもないが、とても特別な人間だ。こんなふうに感じるのは、永く存在しているイドル・リリーにとっても初めてのことである。

 騎士は街道からかなり外れた小高い岩場にいた。近くには人家も畑もない。海岸線からも離れていて、獣の気配も少ないところだった。

「こんばんは、騎士様」
 ふわっと、岩に座り込んでいる騎士の目の前に降り立ち、言った。さすがに驚いたようで、騎士は一呼吸あけて立ち上がった。

「イドル様、何かご用がおありでしたか」
「これを持ってきました」
 イドル・リリーはまず花束を手渡し、それから煮込んだ牛肉の入った小さな鍋も見せた。

「花、これを、私に……?」
「いつもの花屋ですよ」
 ドラゴンの血の加護と神々の祝福を受けた騎士でもこの夜闇では花の色までは見分けられまい。美しい青色の花は愛でられないまま無為に枯れる。

 が。
 騎士は花束を凝視して動かなくなってしまった。何か考えこんでいるようだ。

 イドル・リリーは改めて岩場を眺めた。大岩を背後にして座れば、近づいてくるものにはすぐ気づけそうな場所である。でも、あるべきものがない。

「火はおこさなかったんですね」
 野営をする人間たちは焚き火を作るものだと思っていたのに。
 騎士はマントを緩めもしないままで岩に座り込んで、干し肉と焼き締めたパンを齧っていたようだ。剣だけは外して立てかけてある。

「……あ、はい。慣れていますから、これで十分なのです」
「人間は温かい食べ物がお好きなんだと思っていました」

 イドル・リリーは両手で持った小鍋を見た。
 買ってきたばかりだから、まだ中身は熱い。でも、干し肉でいいならこれは不要ということになる。どうしよう。
 困っていると、花束を剣の上に置いた騎士がいつものように片膝をついて見上げてきた。

「御身に触れてもよろしいでしょうか」
「ええ、どうぞ」
 応じると、騎士はイドル・リリーを抱き上げた。岩場に座り直した騎士の腿に腰掛けさせられる。もちろんされるままに従う。

「座り心地は悪いでしょうが、どうかお許しを」
「とてもいいですよ」
 イドル・リリーは小鍋を抱えたまま、騎士を見た。

「騎士様のお顔が見たくなったので来ちゃいました。これはついででしたが、いらなかったようですねえ」
 困ったまま言うと、騎士は息を飲みこんでから首を横に振った。

「あなたが下さるものに、いらないものなどありえません。ありがとうございます。あまりにも望外のことで言葉がうまく繋げないのです」
 騎士は鍋を片手で受け取り、脇に置いた。

「後ほどいただきますから、その、」
 言い淀んだ騎士からは熱が伝わってきている。イドル・リリーの太腿あたりに触れる塊は炎のようだ。
 手が空いたので、ダブレットの裾まで持ち上げている男根を撫でてやった。今日はちゃんと布越しだから、やや強めに、くびれから先を摘む。

 騎士が熱い息を溢し、果てずに堪えたようだ。おや。
 代わりなのか、耐えかねたように抱きしめられた。

「……あなたを愛したい。お許し、いただけますか……?」
 絞り出した声で、騎士が言った。

「騎士様のなさりたいように」
 イドル・リリーは騎士の両方の頬を手で包み、唇に唇を重ねた。甘さを楽しんでいると、大きな手が背から尻を撫でまわしてきた。
 触りやすいように腰を浮かせると、彼の体にまたがるように促された。なるほど。向き合っていれば胸を可愛がってあげられる。大変望ましい体位だ。

 下衣を消すのを待っていたように、尻を揉み割った指が穴に触れてきた。肉の輪を解そうとする動きは丁寧だが、急いて余裕がなさそうだ。

 でもそもそも、イドル・リリーを相手に解す必要は微塵もない。

「騎士様、ね、もうください」
 赤く染まった耳珠に囁きかけた。大きな体が小刻みに震えたが、また耐えた。

 今夜も騎士様はお好きな我慢を重ねているようだ

 イドル・リリーは楽しくなって、騎士の下衣も消してやった。ベルトと靴はそのままだ。

「イドル様、イドル様、ああ」
 騎士は両手の指でイドル・リリーの尻を掴んで持ち上げ、男根を宛てがってきた。涎を垂らしているのは騎士の逞しい男根だが、イドル・リリーだって涎が出そうだ。

 騎士の精はとんでもない美味で、イドル・リリーを蕩かせる。

 ぐっぐっとめり込み侵食してくる熱を、奥に引き込み、締め付け堪能する。

「イドルさま、お慕いしております、っ、イドルさまっ」
「ぁ……騎士さま……とても、すてきです」

 腹に直接受け止める精の味に、イドル・リリーは騎士の背に腕をまわして抱きしめ、頬を乳首に擦り付けた。ダブレットは乱していないが、淫魔には関係ない。

 触れる前から勃ちあがっていた小さな乳首と一緒に、腹の中で男根が震えて大きさを増す。一度果てたくらいでは、彼の欲は尽きない。もうすっかり元通りだ。

 素晴らしい。

 今夜はずっと腹で愛でると決めて、腰を揺らした。

「騎士様、口付けも」
「はい、よろこんで、イドル様。あぁ、愛しい方」
 力強く、イドル・リリーを抱きしめた騎士が口付けを寄越した。唇を開いて舌を迎え入れ、唾液も飲み込んだ。

 あぁ、なんという美味だろう!




 イドル・リリーは今夜も上機嫌だ。


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