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3:この世界の女神

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1:勘違いした周りが王太子の婚約者を処刑したことにより、私の虚言のせいと思った大太子に殺された(私は一切嘘は言っていない)
2:他の令嬢が王太子の婚約者を私を利用して嵌め、王太子に断罪されそのドサクサに娼館に売り渡し娼館で死亡、免罪が発覚して私のせいにされ大太子に殺された
3:令嬢が獄中で死亡、免罪が発覚して私のせいにされ大太子に殺された
・・・・・・・・・・

私は転生者だ・・・でもどれの時も記憶は戻ってない
戻るのは死の直前・・・そして死・・・痛いし苦しいのは辛くて辛くて魂が疲弊していった
3回目の死の時声にならない悲鳴を上げた、もういやだと叫んだ、そして気がつくと白い空間に居た

『アリア・・・転生を拒否せず再度生まれ変わってはもらえませんか』
現れたのは綺麗な女性、女神のように美しい女性だった

「だれ・・・」
『この世界の女神です、正規の物語になるまで回帰して欲しいのです』
「なぜ私なの・・・いや・・もう死にたくない」
『前の魂は擦り切れて消えてしまいました、さまよっていた異界の魂の貴方はとても丈夫な魂で繰り返しても擦り切れることが無いのです』
「擦り切れ・・・消えた?・・・なにそれ・・・神だったら何でもしていいの、私たちの気持ちなんてどうでもいいの・・・いやよ消えたいもういや」

『チート能力を死に戻るたびに幾つか付与します、正規の物語に戻ればそれは全て貴方のものです』
「チート・・・」
『RPGゲーム好きでしたよね』
「記憶も残してよ」
『それは申し訳ありませんできません』
「なんでよ」
『彼ら自身が正規のルートを見つけなければなりません』
「・・・・私は当て馬ってこと・・・・」
『あなたが手助けしてはいけないのです』
「後何回死ねばいいの」
『分かりませんそれは彼ら自身によるので』
「一体主人公は誰なの」
『大太子です、誰も死ぬことなく令嬢と結婚しなければいけません』
「・・・・・却下で・・・消えさせてください」
『えー・・・そこを何とか・・・達成後は穏やかな人生を約束しますので」

『・・・・・・絶対無理だと思う・・・・、大太子の取り巻きの人たち大太子の婚約者を最初から蔑ろにしてるよね、調べもせず断罪って将来の為政者として駄目駄目じゃない」
『えっと』
「それに溺愛してるそぶりは見せた方がいいと思うよ馬鹿じゃないの王太子ってさ、本当に見つめていればいいと思ってるのかな、婚約者という肩書きに甘えてさ、言葉で言わないと伝わらないよ、ただでさえあの婚約者令嬢、虚勢を張っていないと王大子妃として見捨てられると思い込んでピリピリしてるんだしさ、それで他の令嬢たちに煙たがわれて、地位に寄って来る令嬢しか居ないじゃない周り、だから嵌められるのよ」
『えっとアリアさん』
「3回ともよ同じよ皆・・・何時まで経っても変わらないよ、変わる要素入れないとループは永遠に続くわ、そんなの無理、消えさせて」
『・・・・・』
じっと女神と見つめあう

『分かりました、干渉はしてはいけないのですが神託や、夢見の形でなにか入れて見ます』
「トータル10回後7回、それ以上は消える、それと痛いのや苦しいの嫌だわどうにかして」
『死に際は無痛無感覚になるようにします』
「ふぅ・・・今回のチートは治癒系が欲しい」
『・・・・分かりました、では宜しくお願いします』

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