36 / 79
9章:「アカネ」求婚される
1
しおりを挟む
謁見の間
周りの目が痛いなぁと思いながら、一帯に警戒をしているアカネ
(城下に怪しいのいるけど、城内までは影響無いかな? )
「護衛の方も舞踏会にいらして、踊ってくださいな」
(ん?何のこと?)
警戒の方に意識を向けていたため話を聞いて居なかった
「アメリア皇国のロベール第2王子も要らしているのですから是非に、ねぇ王子様、うふっ」
(きもっ改めて聞くと、あの猫撫で声可愛くないよね、何故あれで騙されるんだよ!)
ロベール第2王子を見ると困った顔をしている
(どうも護衛は誰か聞かれて、第2王子だって言ったら何故か私にもとばっちりがきたみたい)
「いや、単なる護衛なんでえん・「いらしてね」・りょします」
(かぶせてきた・・・・はぁ・・・)
「ドレスは王宮にあるもの好きなのお選びになって・・・うふっ」
(きもい・・・何をたくらんで居るんだ?)
「山奥出身なんですってね、王宮の舞踏会是非堪能してらして」にこっ
(ああぁ、そう言えばそんな設定にしてたなぁ・・・
山奥の田舎者に恥かかせたいと言うわけか・・・むかつく!やってやろうじゃないの)
「わかったよ、参加すればいいんだろ・・・」
殺気は出さずに睨みつけて、ぶっきらぼうに言った
「まぁ言葉使いで出自(しゅつじ)が分りますわね・・・・」
いやそうな顔を向けて扇で口を隠すミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
ロベール第2王子が言った
「申し訳ないあなたの事聞かれたので、前にギンガットに聞いてた内容を言ってしまった」
「大丈夫ですよ」
王城内に用意された、エリザベート皇女の部屋の隣にある女中部屋に、20着程のドレスが届いた
「いやみよねどう見ても・・・」
「短いですね、背の低い方用ですね」
なぜか楽しそうなルナ、170近く身長が伸びたアカネがきると丈がどう見ても30センチは短い
「好きにいじっても良いって言ってたよね」
「前に絹の生地手に入れられたのを使われるのですね」
不思議なことに絹が出回っていなかったのだ、
綿、麻、毛糸(ウール)、生地にはそれしか使われない
光沢がある生地があまり無いのである
「手持ちの生地と幾つかのドレス解体してアレンジしてみますか!」
「お手伝いします、時間は」
「たっぷりあるし・・・・<時間停止>」
時を止めてゆっくりとドレスを作った
舞踏会には各国要人とその夫人や高級貴族が犇(ひし)めいている
エリザベート第一王女夫妻の後ろからロベール第2王子とアカネが会場に入って来た
一気に注目をあびる
美形長身のロベール第2王子の隣に長身の優美な女性
Aラインのドレスは他の者達と一線(いっせん)を画(かく)す
ミッシェル・ブラウニ男爵令嬢が目線の片隅に見えた、目を見開いて驚いている
踊りが始まった、王太子がミッシェル・ブラウニ男爵令嬢と踊り始めたのを皮切りに一斉に踊りだす
「アカネ様」
ロベール第2王子に促されアカネもフロアに踊り出る
「ドレス素敵です、変わったデザインですし、この国の衣装とも思えませんが」
「準備してもらったドレスが小さくて、自分でアレンジしたのよ、結構楽しかった」
「凄いですね、短時間でお見事です!」
トータル時間は1週間ほどかけている、実際は3時間しか経っていない
周りの様子が可笑しい
「背中の傷のなんて無残な」
「でも花のようにも見えません?」
「隠すこともしないなんて女性としてどうかと思うぞ」
背中の大きく開いたドレスからは背中に斜めに切られた傷跡が見える
淡く見える傷は大きく花開くような跡を見せている
「顔の傷はメイクで隠したけど背中は、ま、いっか・・・と思ったのだけどまずかった?」
ロベール第2王子に聞いた
「背中の傷跡も美しい、それも貴女の個性です、好きですよ」
天使の微笑みをアカネに向けるロベール第2王子
(うっ!その顔で言うな~こいつに聞いたのが間違いだった・・・)
周りの目が痛いなぁと思いながら、一帯に警戒をしているアカネ
(城下に怪しいのいるけど、城内までは影響無いかな? )
「護衛の方も舞踏会にいらして、踊ってくださいな」
(ん?何のこと?)
警戒の方に意識を向けていたため話を聞いて居なかった
「アメリア皇国のロベール第2王子も要らしているのですから是非に、ねぇ王子様、うふっ」
(きもっ改めて聞くと、あの猫撫で声可愛くないよね、何故あれで騙されるんだよ!)
ロベール第2王子を見ると困った顔をしている
(どうも護衛は誰か聞かれて、第2王子だって言ったら何故か私にもとばっちりがきたみたい)
「いや、単なる護衛なんでえん・「いらしてね」・りょします」
(かぶせてきた・・・・はぁ・・・)
「ドレスは王宮にあるもの好きなのお選びになって・・・うふっ」
(きもい・・・何をたくらんで居るんだ?)
「山奥出身なんですってね、王宮の舞踏会是非堪能してらして」にこっ
(ああぁ、そう言えばそんな設定にしてたなぁ・・・
山奥の田舎者に恥かかせたいと言うわけか・・・むかつく!やってやろうじゃないの)
「わかったよ、参加すればいいんだろ・・・」
殺気は出さずに睨みつけて、ぶっきらぼうに言った
「まぁ言葉使いで出自(しゅつじ)が分りますわね・・・・」
いやそうな顔を向けて扇で口を隠すミッシェル・ブラウニ男爵令嬢
ロベール第2王子が言った
「申し訳ないあなたの事聞かれたので、前にギンガットに聞いてた内容を言ってしまった」
「大丈夫ですよ」
王城内に用意された、エリザベート皇女の部屋の隣にある女中部屋に、20着程のドレスが届いた
「いやみよねどう見ても・・・」
「短いですね、背の低い方用ですね」
なぜか楽しそうなルナ、170近く身長が伸びたアカネがきると丈がどう見ても30センチは短い
「好きにいじっても良いって言ってたよね」
「前に絹の生地手に入れられたのを使われるのですね」
不思議なことに絹が出回っていなかったのだ、
綿、麻、毛糸(ウール)、生地にはそれしか使われない
光沢がある生地があまり無いのである
「手持ちの生地と幾つかのドレス解体してアレンジしてみますか!」
「お手伝いします、時間は」
「たっぷりあるし・・・・<時間停止>」
時を止めてゆっくりとドレスを作った
舞踏会には各国要人とその夫人や高級貴族が犇(ひし)めいている
エリザベート第一王女夫妻の後ろからロベール第2王子とアカネが会場に入って来た
一気に注目をあびる
美形長身のロベール第2王子の隣に長身の優美な女性
Aラインのドレスは他の者達と一線(いっせん)を画(かく)す
ミッシェル・ブラウニ男爵令嬢が目線の片隅に見えた、目を見開いて驚いている
踊りが始まった、王太子がミッシェル・ブラウニ男爵令嬢と踊り始めたのを皮切りに一斉に踊りだす
「アカネ様」
ロベール第2王子に促されアカネもフロアに踊り出る
「ドレス素敵です、変わったデザインですし、この国の衣装とも思えませんが」
「準備してもらったドレスが小さくて、自分でアレンジしたのよ、結構楽しかった」
「凄いですね、短時間でお見事です!」
トータル時間は1週間ほどかけている、実際は3時間しか経っていない
周りの様子が可笑しい
「背中の傷のなんて無残な」
「でも花のようにも見えません?」
「隠すこともしないなんて女性としてどうかと思うぞ」
背中の大きく開いたドレスからは背中に斜めに切られた傷跡が見える
淡く見える傷は大きく花開くような跡を見せている
「顔の傷はメイクで隠したけど背中は、ま、いっか・・・と思ったのだけどまずかった?」
ロベール第2王子に聞いた
「背中の傷跡も美しい、それも貴女の個性です、好きですよ」
天使の微笑みをアカネに向けるロベール第2王子
(うっ!その顔で言うな~こいつに聞いたのが間違いだった・・・)
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
【完結】思い込みの激しい方ですね
仲村 嘉高
恋愛
私の婚約者は、なぜか私を「貧乏人」と言います。
私は子爵家で、彼は伯爵家なので、爵位は彼の家の方が上ですが、商売だけに限れば、彼の家はうちの子会社的取引相手です。
家の方針で清廉な生活を心掛けているからでしょうか?
タウンハウスが小さいからでしょうか?
うちの領地のカントリーハウスを、彼は見た事ありません。
それどころか、「田舎なんて行ってもつまらない」と領地に来た事もありません。
この方、大丈夫なのでしょうか?
※HOT最高4位!ありがとうございます!
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる