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天王寺の変 八の章

獣衆無慚 肆 その2

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攻撃を繰り出しながら、されていくみょ~ちん。
ずんずんズンズン近付いて来るまゆら。
幾度も拳と蹴りを出しても、硬い感触があるだけでまゆらの歩みを止められない。
退がりながらのキック、パンチ。
焦って出すとバランスを崩し、、、ほら。

 「あっ、、、」

コケてしまった。
地面に尻もち。
みょ~ちんは、まゆらを見上げる形になった。

 (これ、られる?!

そう思った時、背後からアクションヒーローのごとき声が上がった。

 「とうっ!」

スウェットが頭上を越えていく!
あげまんちゃんがみょ~ちんを飛び越えて、ライダーキックをかましていた!
靴底が、まゆらの肩のあたりに蹴りを見舞うと思った時、あの光りが、、、。
あげまんちゃんの足底に、壁を蹴ったような感覚が来た。

ハッキリ見えた。
これはEG波を使った術だ。
みょ~ちんは驚いた。

 (噂通り、NG使いやのにEGも使うねんな!

反動で後ろに跳ね飛んだあげまんちゃんも、着地に失敗して尻もち。

 「痛い~~~~! 何したんよっ?!」
 「あらあら大きなお尻で、重たそうやないの」

プンスカお尻に付いた汚れをはたきながら、あげまんちゃんが立ち上がる。

 「言うたな、このセクハラJKっ!」

その時にはもう、みょ~ちんも立ち上がっていた。
スカしたまゆらの顔が気に喰わない。
何気に前蹴りを、一発入れてみる。

ガンっ!

壁を蹴った感触。
何も無かった空間に、青白い六角の光りが現れ、消える。
やっぱり防がれた。

 (ダイレクト系の防御か!

心の中で吐き捨てると、EG波の波動を上げた。
慌ててあげまんちゃんが跳び退く。

 「ほんならやな!」

みょ~ちんが纏っていたEG波の、畝りが増す。

 「へぇ、なかなかの波動やおまへん、、、か!?」

まゆらの、が身震いした。
糸が、怯える?

みょ~ちんを中心に、高速で回転するがあった。
黒い暴風。
何か?
式だ。
みょ~ちんの式。
黒い羽音と共に、まゆらを襲う。

俳蜘ベチ俳蜘俳蜘俳蜘俳蜘俳蜘、、、!!

攻撃を防いでいたまゆらの六角剛竺。
それにベチベチと音を立て、ぶつかる黒い暴風。

 「ほらやっぱりーー!!」

叫ぶ糸。
ハッとして、まゆらは瞬時に七枚、八枚と六角剛竺を並べ拡げ、黒い防風を防ぐ。

同時に、みょ~ちんは違和感。

 (何でや? ダイレクト系の防御やないんか?

は、防御する六角剛竺のから幾つかまゆらの制服に張り付いた。

 (イナゴ?

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