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天王寺の変 四の章

紅朱同赤 陸 その9

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まゆらは順番通りに物事が運ばないと、イライラする。

 (質問したんはあぁしやのに、
  なんで質問してくるん?

 「ああああああああ!」
 「?!」

ドン!
衝撃?!

叫び声が聞こえたと思ったら、吹っ飛ばされていた。

イラっとした分、気がれて注意を怠った。
その間隙かんげきを突かれた。

 (どっから?

どこから狙われた?
何で吹っ飛ばされた?

丸太棒で殴られたような感じだ。
、、、丸太棒で殴られた事は無いけど。

考えられるのは、、、

 (声、、、か? 呪言じゃないのに、、、

まずは体勢を整える。

と、ここまでを吹っ飛ばされた宙で考えているまゆら。
つまり、一秒も経ってない。

身体をひねり、なんとか足から着地。
スグ片膝たちで身構え、三木の位置と女の位置を確認し、二波に備える。

 「来ますえぇ!!」

糸も察知したが、思わぬ角度から、、、!
今度は斜め上から来た!
声が!

 (声にエレクトリック・ゴーストを乗せてる!

 「あああああああ!」

予想外の角度からの攻撃に、身体を丸めて防御はしたが、まゆらの身体は三メートル飛ばされた。
さらに地面に転がされる。

 「くっ!」

素早く起きる。
第三波に備え、顔を上げた。

 「!!」

マントがひるがえっていた。

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