神子のピコタン

びっとのびっと

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ピコタンのはじめての友だち、シン。

二人は手をつないで座ってる。

手をつないでニコニコしている。

ただそれだけ。


走りまわる子どもたちを追いかけて、砂ぼこりがキラキラと舞う。

「仕事をしなさい!」とどなるおばさん。



「あんたたちも。ほら、こうやって、いらない葉っぱを取るのよ。」



鳥や馬の世話はできないけど、畑仕事は楽しい。

台車にのってるピコタンなら、地面が近くてお手のもの。ちゃんと役に立ってる。


太陽に照らされて、ピッカピカの葉っぱたち。シンと二人、ふふふと笑う。
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