聖剣使いの乙女は実は魔王の娘だった

桐夜 白

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魔王の娘 と 聖剣の乙女

魔王の娘 と 聖剣使いの乙女 5

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イーワーンを潜ると、撮影許可と書かれた看板の前で見慣れた紫の二つくくりの少女がメモを取りながら撮影をしていた。
ソコにエディーリンが声をかけると、見慣れたアノ事件後もちょこまかと周囲を遠くから隠れ見ていた度が合ってないだろう眼鏡をした少女がビクッと肩を揺らした。
 
 
 
「貴女よ!ロッペン!
ディプ!」
 
 
 
ここ数週間逃げるロッペンにディプスクロスが逃げられないように周りでバサバサ飛ぶ。
 
 
 
「貴女とも仲良くしたいのだけれど、私は嫌われてるのかしら?」

「そそそそっそんなことないだー!
許してくんろー!」
 
 
 
ディプスクロスがロッペンの周囲を肩に止まろうと飛び回るが、ロッペンは襲われてると思ったのか許しを乞うた。
エディーリンは肩をすくめて手を広げると、怯えるロッペンに「ソノ子も貴女と友達になりたいみたい!私みたいにね!」と彼女に聴こえるように言った。


ソレにロッペンは分かりやすく「え?!」と嬉しそうな声を挙げた。
 
 
 
「わわわわわだし!姫様!わだし!ロッペン・ベイヤー・ベルヤー言うだべさ!
魔王の御姫様!わだしと友達になってくんれ!!」
 
 
 
ロッペンはそう言うと、何故か後退りをした。
何故だ。
エディーリンは想わず心でツッコミ、側に居たレイラはクスクス楽しそうに笑っていた。
 
 
 
「ふふ、どうして後ずさりするの?
私達、とても仲の良い友達になれると想うのだけれど?
ねぇ、レイラ?」

「わたくしもそう想いますわ、エディー」

「ひえっ!
だって平民で田舎の農家出身のわだしには恐れ多いだよ姫様だなんて…!」

「だから気軽にエディーと呼んでいいわよ。
さ、仲良くしましょ、ね、ほら」

エディリーンがそう言って腕を広げてロッペンに近づく。
ロッペンはあわわわわわっと言いながら高速で後ずさり壁に後ろから激突した。
ソレに想わずエディリーンは笑ってしまった。

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