彼女に思いを伝えるまで

猫茶漬け

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高校1年目

山城さんとの関係2

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 俺は目的地に向かう間に山城さんの話を聞きながら色々と考えていた。
 山城さんとどう向き合うべきなのか、これから先も彼女が知っている俺を演じるべきなのか、そして彼女に告白すべきなのか、今ここで考えても自身が納得出来る答えは出ない事はわかっていたが、それを考えているだけで平穏にいられてた。
 それは俺の中にある彼女が好きだと思う気持ちがあると言うことの証明で、俺が山城さんに伝えることが出来る部分であり、彼女の中にある架空の俺と唯一重なる部分だったからだ。
 だから、彼女の中にある架空の俺を演じることをするしかなかった。
 それで俺も山城さんも幸せであればそれで良いと思っていたし、これ以外に俺にはどうすることも出来なかった。
 そんなことを考えているうちに、いつの間にか電車の中に人が増えてきて、車内は満員になっていた。
 おそらく、車内の殆どの人が宇宙銀河大戦ミュージアムに向かっているのだろう。
 電車が目的の駅に着き、車内から出る為、立ち上がろうにも車内は込み合って何とか立ち上がるのがやっとの中、電車の扉が開くと人の流れに流されそうになった。
 このままだと山城さんと離れ離れになってしまいそうになると思ったと同時に、当時に山城さんが俺の腕に抱き着く様な形で両腕で掴んでいた。
 驚くと同時にそのまま流されて、電車の外に押し流されて行く間、俺の頭は情報過多で思考が完全に停止していた。
 駅のホームまで出て、流れから離れて落ち着いたところでゆっくりと頭が状況を受け入れて、心臓の鼓動が破裂するんじゃないかと言うぐらい大きく鼓動して、顔に急激に血が集まっていき、恐らく顔が真っ赤に紅潮していただろう。
 それに気がついたのか、彼女は慌てて腕を離しながら謝っていた。

 「あ、あ、あの、ごめんなさい。」

 さっきまでの頭の曇りが一瞬で吹き飛んで、腕に残った彼女の温もりや感触で脳から変な液が止めどなく噴き出たことで、思考が真っ白になっていた。
 この時ほど、自身の単純さを褒めたくなったことはなかった。
 
 「え、あぁ、その不可抗力ですし、その別に・・・。」

 ここで言葉が止まったのは、別に何ともありませんでしたなんて言ったら、山城さんに対して女性として魅力がないと言っていると同じで、それでは彼女が傷ついてしまうんじゃないかと思った俺は半分蕩けている脳味噌で、最大限のフォローを言葉を出していた。

 「その別に、俺は嬉しかったです。」

 山城さんのフォローは出来たが、俺自身が取り返しのつかない事を口にしてしまっていた。
 体中を無数の針で突かれたような痛みで、向かいのホームに電車が着ていたら、この恥ずかしさから逃げる為に間違いなく飛び込んでいただろう。
 俺は彼女から体を逸らすように横を向くと顔を合わせない様に俯いた。
 お互い何とも言えない雰囲気に戸惑う形になったが、数秒後に俺の上着の左肘あたりを掴むような感触がした。
 驚きながらも山城さんを見ると、彼女は俺の上着の肘あたりを掴んでいた。
 
 「・・・その、混んでるのではぐれない様にと思って。」

 視覚、聴覚、触覚で彼女を感じることで俺は幸福感で頭が満たされていくみたいだった。
 不安と言う暗闇が搔き消されて、頭の中の淀みも押し流されるような新鮮な空気で満たされていくのを感じていた。
 黙って彼女は俺の上着を少し引っ張る様にして歩き始めた。
 身体が密着しているのに自然と歩幅を合って行き、それがまた妙に心地よくて元々そうだったような、そんな感覚を自然と受け入れていた。
 この時、俺は、もしかしたら全てを山城さんが知ってくれたとしても、上手くいくんじゃないかとそう思い始めていた。
 
 二人で入館をしてからは、俺は山城さんは俺の事が好意を持っているのかないのかで悩んでいた。
 根拠として、前回の映画のデートから現在までの状況の変化を考えれば、彼女が上着の肘を掴まれているのは好意があってのことだと思う俺と、それは考えすぎで男女が二人で出かけたらこれくらいな事は事故のように起こると思う俺がいた。
 俺は他人と関わったことが少ないのは自身でも自覚しているが、今日までその経験を深く積んでこなかったことを後悔したことは無かった。
 もしかしたら、山城さんは好意を行動で示しているなら、ここで気付かないと鈍い人だと嫌われるんじゃないと言うのもあり、これが勘違いだった時はそれも彼女に幻滅されると言う嬉しい苦渋に悩んでいた。
 そんなのは、答えは出ないとわかっていながら止めることが出来ないのだが、今回は状況が巡り巡る変化があった。

 「ベアーとドゥトゥの着ぐるみがありますよ。」
 
 そう言った彼女の指を指す方向には、映画のセットで使われてた着ぐるみが展示されていた。
 ベアーは獣人の毛むくじゃらで大柄な頭が少し弱いキャラで、ドゥトゥは頭がキレる小柄な優男でいわゆるグレイと言われる宇宙人にそっくりな銀色の肌のキャラで、二人は物語の中では漫才のような掛け合いをするのがお決まりで、ドゥトゥが機械が故障して困っていると大抵、ベアーが叩いて直し、扉が空かないとベアーが困っていると大抵、ドゥトゥが戸棚や椅子を触って扉を開けるシーンが必ずあるのだ。
 この真逆の二人の好きなのかで好みがわかるんじゃないかと言う事で山城さんに聞いてみることにした。

 「山城さんはどっちが好きですか?」

 その問いに彼女は悩んでいる間、俺の静かに息を飲んで彼女の言葉を待っていた。
 
 「ベアーですかね、彼は全エピソードで誰かを助けようと・・・。」

 彼女の力説が半分も耳に入っていない内に俺が期待が大きくなっていくのだが、後半それを大きく裏切る結果になっていた。

 「あ、でも、エピソード5のドゥトゥが行きずりの恋で・・・。」

 俺は彼女に同じような質問を繰り返し、彼女の一言一言で、俺の心は浮き沈みしてもどかしい思いで心が乱れていった。
 そんな思いを抱えながら彼女の笑顔を見る度に、山城さんが俺の事をどう思っているか、と言う事を知りたいという気持ちが抑えられなくなっていった。
 でも、どう聞けば良いのかわからない、彼女に当たり障りも無くような文章を何度も頭で言葉を繋げては崩して、納得行くようなものは出来ずに何度も繰り返しているうちにお昼になっていた。
 無邪気に山城さんは目の前で、ミュージアム内のレストランでしか食べられない限定メニューで興奮が収まらない様子の中、俺は上着の肘あたりが寂しくなっていた。
 元々、肘には何もついてなかったのに彼女の感触が無くなったことでこんなにも気持ちが落ち込んでいるのだが、この感傷さえも彼女の温もりだと思うと俺の頭もついにおかしくなってしまったのだろうと思われた。
 嬉しいのか、悲しいのか、甘いのか、苦いのか、美味しいのかわからないが何となく癖になるようなと言うか、記憶に残ると言うか、俺の語彙力では表すことが出来ないような心情だった。
 山城さんはどう思っているのだろうか、何度もこの問いを繰り返しながら、彼女も俺と同じように少しは寂しいと思っているのだろうかと思っていると言うところを、表情や声色から心の内が少しでも感じ取れないかと彼女を見ていた。
 山城さんから直接聞くまで何とも言えないし、俺と山城さんのどちらかが切り出さないと話にはならないが、今ここで聞くべき話なのか、そういう雰囲気がないと答えずらいし困ると言う事もあるんじゃないかと思うところもあった。
 例えば、ごく一般的なチェーン店の飲食店でいきなり“好きです、付き合って下さい”なんて言っても素直に受け取れるだろうか。
 そもそも、こういう話をするときは枕詞で“大事な相談がある”とか“ちゃんと伝えたいことがある”とか切り出して、お互いに気持ちが固まると言うか、こう言われたらこう答えると、決心がついている状態でないと出来ないんじゃないかと思うところが、俺にはあった。
 俺は環境的なマイナスを抱えている事を、彼女に隠したままではいけないと思うところがどうしても捨てられなかった。
 それは自身で付けた良心と言うべきなのか、人としての尊厳として言うべきなのか、とても豪華な歪で誰にも理解されない首輪で馬鹿が着けるようなものだろうと思うものだった。
 その首輪が締まれば、締まるほどに苦しみながら、初めて彼女に対して抱いた気持ちを想起させて、思い留まるのであった。
 もし、それが無くなった時、彼女に対しての気持ちが変わった俺はどうなってしまうのか怖かった。
 俺が思考と言う暗い部屋から現実に引き戻されたのは、彼女から掛けられた言葉だった。

 「その、具合が悪いんですか?箸が進んでないから気になって・・・。」

 俺は一瞬、電気が走ったように身体が硬直したが、何も無かったように彼女の心配を拭う為に、精一杯の作り笑顔で目の前の異色なハンバーグをフォークで刺して言い訳を言った。
 
 「いや、その真っ青な食べ物ってなんか食欲が出なくて、味は美味しんですけどね。」

 俺の態度や行動で彼女が楽しめないのは良くないと思うし、今は深く考えないで彼女と楽しむべきなのだとそう言うネガティブな気持ちや思考は全て放っておく事にした。
 そんな事を考えていると、視界に違和感を感じた。
 例えば、学校のグランドの端でサッカー部が走り回っているの見ていると、何となくボールが飛んできそうだなと思うような感覚に近いものだった。
 その視界に入ったものが徐々にこちらに近づいて来ているのを見て、頭が真っ白になった。
 俺の位置から5m程だろうか、離れた位置に斑目さんと大島さんが店員に案内されて、席に着いているのだ。
 まさかと思いたくなるが、俺は二人にチケットを渡しているし、大島さんが二人で行ってくると言った事もあり、見間違いとか思いたいが、見れば見るほど疑問が確信になるだけだった。
 俺みたいな身体が大きい人は大体、目立つのですぐに気づかれることがあるが、こちらに気がついていないのは髪を切ったことでこちらに気がついていないのだろう。
 もし、二人に見つかったらと思うと頭の中で色々なことが過っていくのだが、どれもこれも悪い事ばかりだった。
 山城さんと二人でいる理由、チケットを四枚も持っていた理由、斑目さんを誘った理由、これらが問われずに軽い挨拶して避けることが出来る訳がないと本能的な部分が警告を上げていた。
 出来るだけ顔が見えない様にうつ伏せうように顔を伏せながら、俺は必死でこの場から逃げる方法を考えていた。
 とりあえず、目の前の料理を味わっている暇はないので、出来るだけ早く口に流し込み食事を終らせるが、山城さんはまだ食べ終わっていないので店から出られなかった。
 ここから早く出る為に出来る事、会計を先に済ますことだが山城さんは食事中だから、変に店員を呼ぶと異変に気付かれるので何か口実を作る必要があった。
 
 「お店が混んできたので、会計はまとめて先に払っておきますね。」

 我ながら下手な言い訳を早口で言ったが、彼女は違和感に気付くことなく口を抑えながら静かに頷いた。
 テーブルに置いてある呼び出しボタンを押し、店員を呼ぶと壱萬円札を渡して会計を御願いすると同時に、先ほど大島さんと斑目さんが座った席を目だけ向けて確認してみると、二人ともこちらには気がついていない様子だった。
 山城さんはちょっと食事後の余韻に浸っているところ申し訳ないと思いながら、半ば強引に立たせる理由を言った。
 
 「実は、今日は絶対に見たいものがあって急いで回りたいんで、もう行きませんか?」

 彼女が急な言い分に若干戸惑っているが、それどころではない俺は店員からお釣りを受け取ると、一刻もここから離れる為に席を立ち、彼女が据わっている席の横に行き、手を掴んで半ば強引に彼女を立たせて、手を引き歩き出していた。
 山城さんの手を引きながらレストランを出た途端に一気に冷静さが戻ってきていて、手に握っている柔らかい感触で彼女の手を握っていることに気がついて手を放して彼女に謝った。

 「ごめん、浮かれて過ぎて、強引に連れ出してしまって・・・。」

 彼女は急に起こった事について、頭が追い付いていないようだったが彼女の視線は俺の掌を見ていた。
 何とも言えない数秒の間を置いた後、彼女は俺の右手を握ってい横に立っていた。
 俺は目の前で起こったことに理解が追いついていなかったが、彼女の細くて柔らかい手の感触を脳が認識した途端、全身が痺れるような電気信号が脳から出て、体中の毛が逆立つような感覚に襲われた。
 強すぎる刺激に頭の思考回路が短絡して、頭が真っ白だったところに彼女の言葉は俺の脳を破壊するには十分すぎた。

 「その、服の裾を掴んでいると指がつかれてしまうんで、手をつ、繋いだ方が良いと思ったんですが、嫌ですか?」

 顔を合わせない様にお互い横目で視線が合った、壊れた脳で言葉の意味はすぐにわかっていたが考えるとかそういう事が出来ない、彼女に気持ちを伝える言葉が出ない、でも、言葉が無くても伝わる方法を身体は知っていたようで右腕が軽く優しく気持ちを込めて彼女の手を握った。
 それだけで俺の思いが伝わったのか、彼女は恥ずかしそうに頬が赤らみながら視線だけをこちらに合わせて、それに答えるように俺の手を軽く優しく握った。
 それはまるで、不器用で馬鹿な俺に伝わる様に彼女が合わしてくれたボディランゲージだった。
 その後、二人で手を繋いだままミュージアムをまわっていた。
 俺は全ての不安から解放されて、ただ彼女の仕草や言葉を目や耳で感じることに本能的に専念して、今と言う時間を頭に焼きつけてた。
 
 「あ、あの、次は何処行き、ますか?」

 「あ、えぇと、俺は、そ、そのあっちとか、どうですか?。」

 お互い声が上ずり、震えていて、いつもとは不自然にぎこちない会話なのに、違和感なく水のように流れてきて頭に浸透して、言葉が途切れたタイミングで横目でお互い視線が合って、手汗で滑る手を何度も握りなおし、その度に手を軽く握り直すと胸の奥の方がじんわりと熱くなった。
 こんな時間がいつまでも続けば良いと思っても、現実は残酷で終わりがきてしまうのもわかっていても、そんなのはどうでも良くなっていた。
 何度も思い出せるだけで、俺の気持ちは満たされるのだから、今と言う一瞬を無数の断片を頭に出来るだけ多く焼きつけた。
 そして、二人の時間に終わりがやってきて、山城さんの家の前まで見送ったところで繋いだ手が離れてしまった。
 周囲が暗くなり、道の街灯が点々と点き始めた頃、手を離した後にお互い向き合ったまま、名残惜しい余韻の少し間を噛みしめるように沈黙をしていたが、先に沈黙を彼女が破った。
 
 「今度は登藤君が行きたいところに行ってみたいです。」

 彼女の期待がこもった言葉に、俺はすっきりした気持ちで自然に思ったことを答えることが出来た。
  
 「俺は山城さんと一緒だったら何処でも喜んで行きます。」

 それを聞いた彼女は何処か嬉しそうに笑うと、手を振りながら家に入って行くのを見送った。
 その日の帰り道で久しぶりに見上げた空は、いつもの星が見えない空なのに綺麗に見えたのは、間違いなく山城さんのおかげだった。
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