『ショート怪談』訪れるもの

見崎志念

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猫のぬいぐるみ

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ある日、私は朝出社のために家を出ると、玄関先にぬいぐるみが置かれているのを見つけました。そのぬいぐるみは、私が以前飼っていた猫にそっくりな、白と黒の毛並みの猫でした。

私は、誰が置いたのかわからず、不思議に思いつつ、出社しました。

帰ってきたあとも、やはりそのぬいぐるみは置かれたままで、可哀想に思いぬいぐるみを抱えて家の中に持ち込みました。

ぬいぐるみは、手足が動くように縫い付けられていて、表情も優しく、とても可愛らしいものでした。

私は、ぬいぐるみを部屋の隅に置きました。

しかし、その夜、私は不吉な夢を見たんです。夢の中で、ぬいぐるみが私をじっと見つめていました。その目は、まるで生きているように光っていました。

私は目を覚ますと、置いてあったぬいぐるみと目があってしまい、酷く驚いてしまいました。

それからというもの、私はぬいぐるみが気になるようになりました。

ある日、私はぬいぐるみをもう一度抱き上げてみました。
すると、ぬいぐるみが私の腕の中で小さく震えたのです。

私は思わず、ぬいぐるみを放り投げてしまいました。

ぬいぐるみは、床に落ちて転がりながら、小さく泣き声を上げているように聞こえたのです。

私は恐怖で震えながら、ぬいぐるみを家の外に捨てに行きました。

しかし、その夜、私はまた不吉な夢を見ました。夢の中で、ぬいぐるみが私を追いかけていたのです。

私は、ぬいぐるみから逃げるために必死で走って逃げました。しかし、ぬいぐるみはどんどん近づいてくるんです。

私は、もう助からないと思っ手目を瞑りました。

その時、私は現実に戻ったらしく、目を開けると見しった部屋になってました。

私は、汗びっしょりになってベッドの中で震えていました。

私は、その日からぬいぐるみを恐れるようになりました。

私は、ぬいぐるみが私の家に来たのは、何か悪いことが起こる予兆だと信じるようになり、ぬいぐるみが私を呪っているのではないかと考えるようになりました。

私は、ぬいぐるみを家に置いておくことが怖くなり、捨てることにした。

私は、ぬいぐるみを家の外に捨てに行った。

そして、ぬいぐるみを燃やして、その灰を海に流した。

それからというもの、私はあのぬいぐるみを見たことはない。

しかし、私は今でも、あのぬいぐるみが私のことを恨んでいて、いつか復讐してくるかもしれないと思うと、ゾッとしてしまう。

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