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君に会いたい

追放

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イノは国王に呼び出されて、国王の書斎にいた。
「お呼びでしょうか、父上?」
「ああ。お前に次期国王になってもらいたい。私は隠居するよ…。」
「それはわかりました…。姉さんはどうするのですか?」
「ミナは国を捨てようとした大罪人だ…。二度と城の外へは出さん。」
「父上、姉さんをいっそのこと国外へ追放してはいかがですか?」
「イノ、ミナのことはお前に任せる。ただし、ミナには罰を受けさせること、良いな?」
「はい…。大罪人、ミナ元王女は国外追放とします…。」
「それでは足らん!指名手配をしろ、この国にいたら処刑する。良いな?」
「はい…。では、僕は姉さんにその旨を伝えて来ます…。」
イノは書斎を後にした。


「姉さん、入るよ。」
「イノ、どうしたの?辛そうよ。」
「まあね…。姉さんにはこの国から出ていってもらうよ…。」
「そうね…。」
「姉さん、驚かないの?」
「驚く?どうして?私は処刑されることを覚悟してたのよ、追放くらいじゃ驚かないわ。」
「姉さんには敵わないよ…。メア王子を探しに行くつもりでしょ?」
「そうよ…。今度こそちゃんと伝えるのだから。」
「追放は明日の夜だから…。じゃあ、おやすみ。」
メアは全部わかっていたのね、私が君を追ったら、どうなるか…。
でも、私は後悔してない。今度こそ、君に伝えるんだ、好きだって…。
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