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帰って来た皇子
荒んだハーブ
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メア達が旅立ってから、ハーブ王国は民達自身で国を動かすことになっていた。
一時は復興が進み、発展をするようにみえたが意見の対立から少しずつ軋轢が生じ、国が乱れはじめてしまっていた。
そして、そこにリナとナミ、マリアの騎士達が宣戦布告をしにやって来ていた。
「久しぶりね、ハーブ王国…。国を滅ぼされた恨み晴らさせてもらいます。」
「リナお姉様、あの方はいらっしゃるでしょうか?」
「あの方?」
「メア皇子ですよ、お姉様。知らないのですか?」
「ええ…。」
(でも、知ってる気がする…。どうして、私は産まれも育ちもマリアのはずなのに…。)
「お姉さま、顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ…。行きましょう。」
「騎士団の皆さん、お願いします。」
「わかりました。では、進軍!」
マリアの騎士団とリナ達はハーブ王国の王都を目指して馬を走らせた。
彼女達に誰も敵対しようとせず、ただ見守っているのみだった。
「誰も抵抗もしようとしないなんてこの国はもう…。」
「姉様、簡単に済みそうね。」
「油断はしないことね。もしかしたら、奇襲があるかもしれないわよ…。」
「わかってるわ。」
彼女達は何事もなく、王都の城に到着した。
「姉様、ここに私達来たことなかったわよね?」
「ええ、そうよ。」
「なんで、懐かしい気持ちになるのかな?」
リナが口を開くよりも先に騎士団の男が先に答えた。
「それは、マリア王国の城に似せて造られたからです…。」
「そう…。」と二人は口を揃えて言った。
一時は復興が進み、発展をするようにみえたが意見の対立から少しずつ軋轢が生じ、国が乱れはじめてしまっていた。
そして、そこにリナとナミ、マリアの騎士達が宣戦布告をしにやって来ていた。
「久しぶりね、ハーブ王国…。国を滅ぼされた恨み晴らさせてもらいます。」
「リナお姉様、あの方はいらっしゃるでしょうか?」
「あの方?」
「メア皇子ですよ、お姉様。知らないのですか?」
「ええ…。」
(でも、知ってる気がする…。どうして、私は産まれも育ちもマリアのはずなのに…。)
「お姉さま、顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ…。行きましょう。」
「騎士団の皆さん、お願いします。」
「わかりました。では、進軍!」
マリアの騎士団とリナ達はハーブ王国の王都を目指して馬を走らせた。
彼女達に誰も敵対しようとせず、ただ見守っているのみだった。
「誰も抵抗もしようとしないなんてこの国はもう…。」
「姉様、簡単に済みそうね。」
「油断はしないことね。もしかしたら、奇襲があるかもしれないわよ…。」
「わかってるわ。」
彼女達は何事もなく、王都の城に到着した。
「姉様、ここに私達来たことなかったわよね?」
「ええ、そうよ。」
「なんで、懐かしい気持ちになるのかな?」
リナが口を開くよりも先に騎士団の男が先に答えた。
「それは、マリア王国の城に似せて造られたからです…。」
「そう…。」と二人は口を揃えて言った。
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