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「あつやさん…。」
「君のことを教えて欲しい…。君のことを知っている気がするんだ。」
ともちゃんは椅子に座り直した。
「僕は席を外すよ…。」
「ごめんなさい、るい…。」
るいは奥の厨房に向かった。
「あの…。何も覚えてないんですか?」
「ほとんど覚えていないんだ…。昔のことは覚えていないわけじゃないけど、霧がかかったような感じになっているんだ…。」
「記憶を失った理由覚えていますか?」
「ごめん、わからない…。」
「知りたいですか?」
「ああ…。」
「私のせいなんです…。私を助ける為に怪我をして…。ごめんなさい!」
「そうだったんだ…。これで少しスッキリしたよ。」
「無責任ですよね…。私はそばにいるべきだったのに…。」
「良いんだよ…。僕の家族が二度と来るなとか悪口をたくさん言ったんじゃないかな…。」
「たくさん言われました。けど…。」
「もう良いよ…。君が責任を感じる必要はないよ…。これからのことを話さない?」
「はい…。」
「ともこちゃんは今は何してるの?」
「私は何もしてないです…。」
「そうなんだ…。僕もだいたいそんな感じ…。」
「保育園に戻らないんですか?」
「それもいいかもね。僕ともう一度、一緒にこれからの時間を過ごしてくれないかな?」
「それはできません…。」
「どうして?君のことをもっと知りたいんだ…。」
「私はもうあなたを見たくないんです…。あなたが一緒にいるべき人は私じゃないんです…。」
「君のことを教えて欲しい…。君のことを知っている気がするんだ。」
ともちゃんは椅子に座り直した。
「僕は席を外すよ…。」
「ごめんなさい、るい…。」
るいは奥の厨房に向かった。
「あの…。何も覚えてないんですか?」
「ほとんど覚えていないんだ…。昔のことは覚えていないわけじゃないけど、霧がかかったような感じになっているんだ…。」
「記憶を失った理由覚えていますか?」
「ごめん、わからない…。」
「知りたいですか?」
「ああ…。」
「私のせいなんです…。私を助ける為に怪我をして…。ごめんなさい!」
「そうだったんだ…。これで少しスッキリしたよ。」
「無責任ですよね…。私はそばにいるべきだったのに…。」
「良いんだよ…。僕の家族が二度と来るなとか悪口をたくさん言ったんじゃないかな…。」
「たくさん言われました。けど…。」
「もう良いよ…。君が責任を感じる必要はないよ…。これからのことを話さない?」
「はい…。」
「ともこちゃんは今は何してるの?」
「私は何もしてないです…。」
「そうなんだ…。僕もだいたいそんな感じ…。」
「保育園に戻らないんですか?」
「それもいいかもね。僕ともう一度、一緒にこれからの時間を過ごしてくれないかな?」
「それはできません…。」
「どうして?君のことをもっと知りたいんだ…。」
「私はもうあなたを見たくないんです…。あなたが一緒にいるべき人は私じゃないんです…。」
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