彼の笑顔を捕まえて

優希ヒロ

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リスタート

思い出

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「お待たせしました。」
「何で急にかしこまってるの?」
「ともちゃんはお客様だからね。」
「そうだったね…。」
店の入り口のドアが開いて、來未さんが入ってきた。
「ともみちゃん、来てくれたの?ありがとう!」
「來未さん、お久しぶりです…。あの…。」
「どうしたの?今日は私のケーキ、たくさん食べててね。」
「はい…。」
「るい、來未さんといつ再会したの?」
「留学してた頃だけど…。それがどうかした?」
「そうなんだ…。じゃあ、來未さんと付き合ってるの?」
「いや、そういう仲じゃないよ…。同じ夢を持った仲間なんだ。」
「そっか…。」
私は店の窓の外を見て驚いた。
あつやさんが店のところがに立っていたから…。
「るい、彼も呼んだの?」
「うん…。彼って?」
「窓の外を見て!」
「あつやさん…。どうして、ここに?」
「るいが呼んだじゃないの?」
「いや、僕はあつやさんの連絡先知らなかったから、來未さんに任せてたんだ。」
「そう…。」
「ちょっと待ってて!」とるいは外へと出ていった。
「あの…。あつやさんですよね?」
「はい…。君は?」
「僕のこと覚えていないのですか?るいです。ともみちゃんと幼なじみの…。」
「ごめん、数年前に頭をぶつけてけがした時から記憶がなくなっている部分があるんだ。」
「そうでしたか…。失礼しました。ところで、今日はどうしてここに?」
「あぁ、それはこの場所を知っているような気がして…。つい、見とれてしまって。」
「そうでしたか…。せっかくなんで、僕の店でお茶していきません?」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうことにしようかな…。」
二人は店の中へと入っていった。
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